Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*03*11(Fri)
ナオミとカナコ 第9話 感想
あ~も~色んな強引さはあれど完璧だったんじゃないだろうか。
これまでの様々な伏線が成長し、真実を周囲が知っていく過程とその設定。
見事に描き切っていて嘆息しました。
大満足です。ここまで凶悪なスリルに怖じ気付かず(笑)見続けていて良かったー!


ついに陽子姉さんが真実に辿り着く回。
圧巻だったのは、ここまで屈強な敵として硬派に冷血な義姉を演じていた陽子姉さんの激しい感情を持ってしても
開き直ったカナコの執念には敵わなかったこと。
カナコの抱いた憎悪や苦悩は、生温い家族愛など解かれたところで、溶けだすものではない。

静かな決意も漲らせ、ついに覚醒したカナコの本性が、激昂する陽子姉さんの前で
引けを取らずに、むしろ背筋が凍る寒さをもって対峙していて
も~~~、見事でした・・・!

DVで削られたカナコの時間なぞ
「それでもあたしにとって大事な弟だったのよ!」なーんていう軽い兄弟愛や
「両親を悲しませたくない」などという平凡な家族愛如きなど
足元にも及ばない。

そんな内なる声すら聞こえるほどの鉄壁の覚悟で
その漲る感情を大きな目玉だけで匂わすカナコを撮る、このカメラの角度!!

アップの具合といい、カットインするタイミングといい、照明のレベルといい
プロの技術力の高さを堪能致しました。

通常のドラマでは、殺人を犯した人間に
「でもその人にだって愛する家族がいる」なんて説得するのはテンプレで
使い方に因っては、最大級の説教になる訳ですが
このドラマにおけるその希薄さと言ったらっっ。

家族愛?それが何?
カナコが耐えてきた苦悶は、そんなもんじゃないでしょ、あんたに何が分かんの。
そんな表情が、凍りつくように画面に映る。

縄張り意識というような、私が私の世界を護ることに何の遠慮がいるだろうかという
酷く原始的な人間の命さえ感じます。

このドラマはテーマが明確で、最後までブレずに来ていることも私的高評価です。
描きたいことがとても明確でシンプルな構造であることも素晴らしかった。



でもまあ、細かく見ていくと、ボロは確かにあるんですよね。
言いたいことをすっきりとさせるため、笑っちゃうほど他が雑だ。
だけど、わざとらしいストーリーも、それさえもカバーしてしまう キャスティング、脚本、演出が素晴らしい。


まず、防犯カメラ。
ついに見られましたね。

仮に事件性があると睨んだって、本部のサーバーに残っているプライベート情報を
簡単に一般人に公開するかなぁ?
そんなセキュリティ会社、嫌です。

やっぱり警察の令状取ってからじゃないと。

勿論これは刑事ドラマではありませんので、捜査の部分は割と手抜きでも良いのですが
ただ、監視カメラ映像だけは、唯一で最大のネック、決め手であったので
ここを適当にされると、ドラマ全体のスリルが軽減してしまう。

ここだけはもっと、凝った作りにして欲しかったです。

また、銀行監視カメラの方でも
お金を引き出すときに林さん、利き手使っちゃってたことについて、その件について絡んだ話なかったことが
また不自然。
視聴者を追い込むだけの意味ない演出だったのなら、残念だ。


その林さん。
林さんなんでいちいちスーツ着るんだ!!
今回・・・いやドラマ一番の突っ込み所はここでしょう!

飛行機に乗る時はスーツを着る決まりとでもインプットされたのだろうか(爆笑)

ここ、無知という名の無防備さが、信じられない程の苛々を募らせた。私に。
悪意のない顔をさせているから余計、人を無自覚に傷つける典型。
勝手に戻ってくるから、林さんのせいで計画が台無しである。
無防備に空港に30分も前にいるから台無しである。

そういう人物設定が絶妙に上手いのだが
手放しで喜べないのは、やはりそれを中国人、或いは無教育者というファクターで見せているということ。

李社長もそうだが、通常社会概念を越えた哲学を述べるのに
土俵が違う人間を使うのは良いんですけど、こういう少しバカにしたり浅く見た使い方ってどうなのか。
いっそ、林さんに苛々させるところまで巧妙に計算しつくされたような造りに
最後まで疑問が残る。



無言電話。これでまさかの元カノ発覚。
ここはさすがに唐突過ぎた感は否めませんが、一番違和感なのは、達郎のキャラ設定。
そもそも達郎は結婚に愛を求めるタイプではなく
結婚という社会システム通じてステータスを得たい男である方がしっくりくるのに
昔に女がいた=性的な興味もあった、とスライドすることに無理がある。・・・んだよなぁ。

相手の家柄とかにも凝って、それで内々に暴力を振るうとした方がスッキリした。


ただ、達郎がDV夫であることを、陽子さんがどう納得するかを考えると
例えば警察連行後に、カナコが暴力を訴えたとしても、言い逃れにしか聞こえないし
何より、あの見事なクライマックス対決に結び付けるには
警察の介入なしに陽子さんが勘付く必要性があったので・・・まあ、妥当な線か。

第三者の被害者の存在は、確かに物語の説得力を上げていた。

でも、達郎がDVをしていたことはあっさり信じた陽子姉さん。
銀行横領はあれだけゴネたのに、やけにあっさりな気もする。

出来たら、もう少し前から、陽子さんに達郎の人間性について言及するシーンなどを含め
また、元カノがいても可笑しくないシチュエーション設定
更に、時々、達郎は感情が高ぶると物に当たることもある等、目にしていた・・とか
そんな状況設定した上でこの展開になったら良かったのに。

時間が無くてカットされた、とかだろうか。


とりあえず。以前見掛けたカナコの顔の痣。監視カメラの深夜大荷物を二人で運ぶ映像。
車で明け方帰ったゴルフバックは空であることまで映っていて
とうとう陽子姉さんは、真実に辻褄を合せる。


「なんのことか分かりません」

どう問い詰めても、決して口を割ろうとしないカナコ。
潔さも清々しく、これまでの鬱憤が晴れていくようだった。

李社長の言葉が、この間から重要なキーワードとなっていますが
「吐いた嘘を本当にするだけの覚悟がなければ」
自己実現に対する突き抜けた覚悟を試される流れも鳥肌が立つ。

己を幸せにするために戦う女と、己の世界で邁進する女の対決。
このドラマ最大級のクライマックスだ。


そんなカナコに放った陽子姉さんの台詞が、また凶悪的。

「自殺させてあげる」

両親をこれ以上悲しませたくないからという理由で、カナコに詰め寄るシーンはちょっと狂気染みている。

DVを知ったら、この姉さんなら理性的判断が出来ると踏んでいたのだが
とんだ誤算でした。
まさか、そうくるか。
やっぱ同じ血が流れてんのね、と過ぎったのは一瞬。

家族を護りたいというのなら、もしここでカナコが息子、つまり甥を身ごもった身と告げたら
陽子姉さんはカナコをどうしただろう・・・。

でもそういう展開にはならなかったけど。



一方、林さんと会っていたことを黙っていたことで、決裂していたナオミとの友情。

「嘘を吐かれたぐらいで、友情が揺らぐのか。それでも信じられないのなら、損得で考えるね」

李社長の台詞。面白い命題でした。
なるほどと思ったり。
人が人であるための戦いを描いた本作で、生きていくスキルを打算的に台詞にしたようでもある。

まだ蒼い無垢な彼女たちが、事件を通して大人に成長していく瑞々しさが眩しい。
そして、そんな決意を持って、共に生きる決意をするまでのナオミとカナコの心情もまた
分かり易かったです。


「人間、忘れてしまった方がいいこともたくさんあるのよ」

同じく、今度は認知症のオバサンの台詞。
ナオミたちDV被害者は忘れることは出来ないが、この事件のことをいつか過去に出来たら。
嘘を吐き続けるという重たい枷ではなく、これが単なる扉だと言っているようでもあったし
或いは、些細な諍いで友情を一つ失うことの代償を問うているようでもあった。

また、陽子姉さんにしてみれば、無闇に首を突っ込んだから
知りたくもない真実が吹き出した。
もし、横領が分かった時点で、身内の恥と手を引いていれば、少なくとも矜持は護られた訳である。


何かがあって、人は大きく擦れてくる。
それが、殺人事件だというところが、このドラマの面白さだ。


ずさんな素人計画が、林さんの安易な感情に因って崩壊し
また、ナオミ自身の警戒の薄さから盗聴器を付けられて、自滅。
その中でそれでも一人、堂々と白を切るカナコ。

護りたいものは何なのか。
未来か自己実現か。戦う姿は、理由などどうでも良く、強かな命の強さを思わせる。


翌朝。
カナコのマンションに、逃亡する決意をしたナオミが訪れる。
分かっちゃいたけど、くわぁぁー!ってなった。

ってか、荷づくりもそこそこに、逃げるなら夜のうちに自宅を出ろって突っ込み入れたが。

何だろう・・・些細な諍い、裏切り。
そんなことが人間関係に与える影響など、本当はもっと希薄なのかもしれない。
もっと深い所で繋がっていて、大切なものは別にあって
そして、目指す世界はもっと広い。

頑張れ、二人共!


・・・・そこに警察到着。
この水の指し方も絶妙。
ホンっとストーリーの流れが上手い。
警察を怖いというか憎らしいと思ったのは久々だ。

でも翌朝まで待っている二人の悠長さに、イラッときたのも事実で、共感を阻害する。
目を瞑りたくなるような粗雑さはあれど
だけど、それを上回る圧倒的なテーマ性と、ブレない方向性、そして役者さんたちの熱演で
高評価。です。


次回。
『逮捕か逃亡か』
うえぇっ!??マジで?逃げ切るラストもありなんすか?!

公共電波に乗せるんですから、殺人擁護な結末にはならないと思ってたので驚きです。
そうか。ここまできたら
『そして、その後彼女二人の姿を見た者はいない』・・・・とかとか、そんなラストでもむしろOK。

もがき、苦しみ、ようやく手にした自分の未来を、足掻いて、汚れて、野生のように生き残る。
そんな、強かな生きる原動力を見せられたようなドラマでもありました。
だからその切欠が殺人っていうことろが、なんとも言えない味を醸し出しているのであって。
面白い。
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