Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*02*19(Fri)
ナオミとカナコ 第6話 感想
前回まであれだけ秀逸に精査されていたスリルドラマが途端にチープになってしまった・・・。
なんてことだ。
殺人実行まで完遂し、いよいよ頭脳戦に入る佳境かと超期待していたのに、知能が低い子供のようである。
演出さん変わりました?

開始5分の引っ張り方があざとく、子供向けで、一気に萎えました。
緊張感やスリルは、タメや引っ張ることで出せるものではなく
細かなカットやカメラインによって出される方が緊迫感が持続する。・・・ってプロの方に素人の私が物言いたいくらいだ。

特に何度も静止画面を入れる手法は、集中力にも限りが出る。
このドラマの場合、前半戦で見せてきたように
時間軸をそのままダラダラ垂れ流すよりも
要所要所を抜粋して、スピーディに進めた方が、際どい緊張感が出ていた。

そこにセンスの高さを感じ、気に入っていたのですが
もう今回は、こうすれば最大の修羅場を二人で乗り越えたでしょというスタッフのドヤ顔が透けて見えるくらい
わざとらしい。



冒頭、ナオミもカナコも、それぞれがピンチを切り抜けるというシーン。
ナオミは、斎藤さまのお宅で銀行役員らに木曜の記憶、つまりDV夫が来たかどうかを問いだたされ
カナコは自宅で、陽子姉さんに、あの日の夫の様子について問われる。

まだそこはピンチじゃないだろ。

ピンチは始まったばかりでしょうに、何もう動揺してんの、という馬鹿らしさもある。
ここは切り抜けると視聴者は誰もが思っているのだから、ここでこんな引っ張るのは不自然だ。
何こーんなにタラタラ、タメ取ってんのか。

ネタがそれほど重要パーツではないだけに、もうバカみたいに見えた・・・。


もっと言っちゃえば、このドラマ構成として
事件のリスクを敢えて暈し明示化していない所が、緊張感を不透明にさせている気がする。

例えば、ナオミの方。
斎藤さまの認知症については視聴者も把握しているが
ここでナオミが認知症というカードを使って、どう攻めたい(逃れたい)のかが、イマイチ分からない。

認知症は、バレた方が良いのか、バレない方が良いのか。

老婆にあの日、服部達彦が来たということを証言させたいのなら
認知症はバレない方が良いわけで
だけど終わってみれば、認知症があるので達彦が目を盗んで横領したという結論になった。


どうハラハラしたら良いのか分からない緊張感は、見る側の疑問符が打ち消してしまうわけで
物語の狙いが中途半端である。
ナオミがどう攻めていこうと企てているかは、予め事前に口にさせておいてほしかったなぁ。
そうした方が、ナオミと一緒にこのピンチを切り抜けるスリルを得られた筈である。


逆に、どう転ぶか分からないというハラハラ感を訴えたいシーンだとするのなら
あの引っ張った長すぎる間とナオミのアップ画面は少し見当違いだ。
そもそも視聴者はずっとナオミ&カナコ目線で見て感情移入してしまっているので
ここで客観視点に持って来られても、意識が追い付かない。

だったら、何故こんなに引っ張る?

そもそも、口べたでいつもおどおどしているカナコの方ならまだ納得も出来たものの
ナオミもまた同じように、想定内である認知症という着地点を、引っ張りすぎて
全然ピンチに見えない。

ここはもっと、尺を詰めても良かった。


カナコの方。
こっちは、彼女のおどおどした性格が見事マッチしていて、口籠る緊張感は相変わらず。
更に、追い詰める陽子姉さん役の吉田羊さんの眼力が、細目のツリ目であるだけに鋭く
見ているこっちが怖えぇ。

こんな上司に睨まれたら、大の男でも尻ごみしそうな迫力だ。
良い表情です。素晴らしい。


・・・・・が、そろそろ彼女らに感情移入するのも限界だ。
余りに彼女らがいい加減だと、応援する気も萎えるというものだ。
あの週末の休暇で「月曜からは夫が失踪した妻を演じなきゃ」と言っていたのに
その覚悟が、ナオミにもカナコにも見えないのが致命的である。

銀行監査さえ乗り切れば警察は介入しないので、成功、と考えているようだが
そこから既に甘いのだ。
当事者として、ならばどこが線引なのか?と考えても
少なくとも身内が騒がなくなるまでは、安心できないと考えるのが通常だろう。

さっさと指輪外したり、富山に旅行なんて、怪し過ぎるっての。
一気に幻滅。


更に、夫に失踪された妻、悲劇の妻を支える友人としての心構えもなっていないのが残念。
なんていうか、私ですら考え付きそうな、悲劇のヒロイン的台詞を何故吐かないのか。
台詞のチープさが鼻に吐く。

例えば、夫の実家で現行の監査結果を聞くシーン。
悲劇の妻として、もう少しなんか台詞があっただろう・・・。

「夫はどうなるんですか・・・?」だけで、後の始末ばかり聞いて。

この時点ではまだ失踪が確定した訳ではないのだから、夫の措置に寛大な処置を求める素振りとかさ
失踪なんて寝耳に水の筈なんだから、もっと動揺するとかさ
なんか、行動が冷静すぎるのも変でしょうに。

これで疑問を持たない人間の方が疑問だわ。


失踪について、否定的な意見を述べる陽子姉さんに、反論するのも、考えてみれば可笑しいわけで。

だって自分の旦那が失踪したり、犯罪を犯したなんて聞かされても
普通は愛する旦那を信じて、そんなことないわ、とか、あたしも可笑しいと思いますとか
同調を見せるのが筋。
ATMの写真を見た母親が「これは達郎じゃないわ、別人よ!」と言ったけど
これが普通の反応。

下手にムキになって反論を述べる方が、失踪して喜んでいると疑われても仕方がない。

ナオミについてもそう。陽子姉さんが出した反論を、親友の夫なら、同調する方が通常の在り方。
これでは、何かあると言っているようなものである。


素人っぽさを出したかったのかもしれないが、ちょっと知能的に低すぎましたよね。
銀行マンとして横領するなら、普通銀行を移すという通常概念や
昇進の話が来ている男が失踪するか?という心理から攻めていく陽子姉さんの糸口は
中々鋭く、むしろこっちの視点の方が面白かったです。

監視カメラが付いているのを分かっててATMを使うとは思えないとかね。
尤もだわ。

ただ、「通常逃亡するなら土地勘のあるところでしょ?」
そうか?
土地勘あるとこに逃げたら、居所がバレるじゃないか。


次回はあの超適当に流していたマンションの監視カメラ。
どう言い逃れを追求していくのか、確かにそういう視点では楽しみである。

夫婦間がうまくいってない事は見抜いてる陽子姉さん。
それでヤっちゃったかとカナコを疑うのはアリですが
真実へ突き進む陽子姉さんが事実を知った時、それをどう受け止めるのか。
その根源と突き止めると、この物語は真実を暴く程にどちらにも救いがなく、悲惨なドラマである。
嫌な終わりしか見えない・・・。




一気にドラマのクオリティが下がったかのように見えた第6話でした。

なら、この反逆の稚拙さが失敗なのか?と考えると、実はそうでもない辺りが憎い所である。
これも策略なのではないかという気が最後まで見ていると思えてきたから不思議だ。


富山に里帰りしたナオミとカナコ。
ここで、ナオミの母とカナコが出会うことで、DV被害から逃れた人間の心の解放を
美しい風景と共に切なく描いていたと思う。

DVが、どんなに辛かったか。
逃げだせなかった自分を責め、これからは幸せになる努力をするというナオミの母に
カナコは静かに涙を流す。
ナオミもまた、そんな母を助けてあげられなかったことに、自分を責め
だったら、今度はカナコに対して、頑張れたよねという、満足感さえ抱かせる。


生きるということは戦いだ。
どんなことをしても、幸せになる努力をしていくということが生きるということならば
それは、生命の謳歌であるとも感じた。


例えば彼女たちが手を染めた大冒険が、殺人などではなかったら
ここは爽やかで素晴らしい青春ドラマになっていた筈である。
イジメなどに屈し、逃げていた少年が、何らかのひと夏の冒険を経て、人生に立ち向かいはじめる
アレとプロットはまるで同じである。

同じツールを使って描いた始まりの物語なのに、その切欠が殺人だというだけで
それは否定的な意味合いを持ってしまう。


頑張ろうっていう、一人の人生の生き方を問う話になっていて
どちらも、美しい人間の生きる物語の筈だ。
これからは、やりたいことにもっと精力的になるよってナオミも宣言する富山の壮大な風景。
だけど、彼女たちに明日はない。


それは彼女たちの未来を悲しく縁取る意味を込めた画面だったかもしれないが
選ぶツールの違いというだけで、こんなにも青春群像と差が出るというのが、私には面白く感じた。
努力も戦いも、形や気持ちは同じなのに、選ぶツールだけでこんなにも色が変わる。
法を犯したら、やっぱり、社会では生きられないという当たり前のことが
こんなにも差を付ける。

だったら、青春ものや人生ドラマで描かれるのも、努力や生命力、人の生き様が美しいんじゃなくて
結果(手段)なんじゃないかと穿った見方さえしてしまった。

そういう他ドラマとの差が、実に良い味を出しているドラマだと感じました。


殺人から逃れるための彼女らに、敢えて富山旅行などをさせたのも
実は、これで彼女たちへ恐らく同情している視聴者の熱を冷まそうという
高度なスタッフの狙いだったのではないかとさえ、思われる。

社会ルールを犯した者たちには、幸せの前に制裁が来る。


幸せのためになら、何をしても良いし、どんな努力も怠るべきではないけど
殺人まで自己防衛のためならしてもよいという哲学だけには、してはならない。

そんな直向きな小さな努力が、こんなにも富山の風景と合わさり、瑞々しいのに
人の命を潰した上に成り立っているという事実が、彼女たちの行為を傲慢へと擦り返る。
確かにあの時、生きるためにもがいた筈だった戦いが、いつの間にか自己満足へと擦り変わった
実に恐ろしい回でもあった気がしました。

しかし、彼女たちにあの時、他に何が出来ただろうと振り返ると
DV被害者の重たい社会的救済の限界を突き付けている気もします。
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