Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*02*01(Mon)
逃げる女 第4話 感想
なんかもう台詞が凄まじくて、だけど誰もが一度は経験しているような妙にリアルさで
主人公梨江子の身を取り巻く世間の冷たさを表現しているのが、見事としか言いようがない。
こんな風に性悪説で人間を表現する卓越さを、他ドラマで見たことないわけではないが
この手腕は絶品だ。

作者さんの見事な人間観察視点に、目が釘付けです。



あづみを探して、ふらふらと彷徨う梨江子。
何故かその後を子犬のように懐かれて付いてくる美緒と共に、今度は当時の事件関係者宅へやってきた。
そこで再び交わる回想と人間模様のお話。

今回はあまり内容的には進まなかった。
だけど描いてきたものがスゴイ。


彼は梨江子と不倫をしていたと噂されていた人物で
梨江子の真実を知っているからこそ、真犯人の少年たちを問い詰め自首させてくれた。
その説得に8年かかったと言っている。

誰も信じてくれない社会に希望も期待も捨ててきた梨江子の服役期間。
そうして出所しても、未だに信じて貰えず、世間の風は冷たい。
そんな中、家族もまた、自分のせいでボロボロになっていて離散状態。

自己肯定感の欠片もないだろう。

そんな時、自分の無実を証明しようと、数年に渡って奔走し
そのお陰で出所できたという彼の存在は、梨江子にとって、かつての不倫相手というだけでなく
ほんの少しの安らぎだったと思える。

なのに、不倫疑惑で迷惑もかけて。
だけど、協力してくれたことだけが真実で。

そんな梨江子に、去り際、彼が言う一言が衝撃的。
「これでやっとお前から離れられる」

なななーッッ。
言葉も無いよ・・・。

考えてみれば、これが自然(リアル)である。
梨江子のせいで、自分まで騒ぎを大きくされ、しかも遊び半分だった相手のせいで
自分の人生の足まで引っ張られた数年だったに違いない。

だけど、折角再会出来た貴重な縁に安住を抱いたのは自分だけで
どれだけ自分は疎ましい存在なのかをまざまざと叩きつけられて。

シビアだ~。世の中ってシビアである。
なんっていう、人間の一番の弱点を突いてくる台詞なのだろうか。
たった一言である。
ですが、重低音の如く、腹に堪えました。


そんな孤高に立たされ、寄り添う相手もいないことを改めて思い知る梨江子の傍に
何故かいる美緒。
彼女の、理由も言葉も無い存在が、どれほど癒されるか、想像に難くない。

ずっと放任だったのに、自ら橋に凭れる美緒の元に梨江子が近付くシーンは
息が詰まった。

「おねぇさんが一緒なら、ここから飛び降りてもいいよ」

この作者さんは、人が何に縋り、人が何に期待しているかを、実に丁寧に表現されていて
その逆を的確に突いてきますね~・・・。



その他にも、「夫婦ってなんだろうね」という問いが二度繰り返されたが、これも重い。
記憶で繋がれているなら、認知症も健忘症も死であり別れだ。
その時点で夫婦ではなくなる。だけど戸籍上は夫婦のままで。

ならば離婚したらどうなるか。

正にその両端の夫婦が二人登場させている、この見事なキャスト。
離婚して、記憶もなくされたら、それまで築き上げたものは全てなくなるのか?
時間が夫婦を作るなら、彼らはもう、夫婦じゃない。

だが、あづみの両親は、散々やりあってきて
いざ夫の記憶がなくなり、妻がいなければ生きていけない身体となって
ようやく夫婦らしくなれたと妻は微笑む。

夫婦と言うよりは、人と人の繋がりって何かを考えさせられる。


それをまた、説教染みた言葉など添えず、ただ絶句して見守る梨江子の表情が、また良い。
感情の襞を阻害せず、丁寧に盛り上げる。
役者さんの技量も高いのですが、その間の取り方、カメラカットも素晴らしいです。

そうすることで、視聴者としては、梨江子へと状況を置換して空想が働いてくる。

ならば梨江子の記憶はどうなのだろうと。
梨江子のの記憶にあるあづみは、あづみではないらしい。
本当のあづみを取り零した時から、悲劇は始まっていたのだろう。


結局、梨江子の罪は何なのだろうって思う。
あづみを正確に捉えていなかったこと?
それはまるで、刑事の佐久間のことを准えているようにも思われる。
過去の妄執に捕らわれ、未だに梨江子を追い続ける男。

確かに心配でもあるのだろうが、彼の真意は、贖罪というより自己防御でありそうだ。


そしてそしてっっ。
前回に引き続き、仲里依沙さんの表情、口調、仕草、何を取っても絶品だ!!
「おねぇさん」って舌っ足らずな言い方が、耳に心地良いくらい。
その上、好戦的で、強い強いw
もうキャラが立ちすぎてて感動の域である。
ふにゃふにゃ動く細い体まで、成り切っているという感じ。

実際身近にいたら、不思議ちゃんというよりも狂気の方で、恐いんでしょうけど。


「逃げる女」という後ろ向きなタイトル着けているのに、みんな意志を持って積極的に動いている。
そのことも、なんだか奇妙なユニークさを加えていると思った。
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