Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*01*25(Mon)
逃げる女 第3話 感想
なんか思ってたのと大分方向性が違ってきた・・・。冤罪に対する光と闇を描くのかと思っていたのだが
どうも冤罪そのものの真意性を問うミステリーになってきている・・・。
逃げる女とは、そもそも一体誰のことを指しているのか?
根本から曖昧になってきました。

それでも仲里依紗さんがエキセントリックすぎてハンパねぇ。
走るの、超早ッ!
ここ、大爆笑した。


だがしかし、このドラマの雰囲気を牽引しているのも、彼女である。
イカレ振り・・・恐いモノが何もないと言い切る不気味さ。
名状しがたい恐怖感で、迫ってくるこの静かな迫力。
可愛いほどに、気味が悪くなる、この反転。

彼女の異常さが、ドラマの不気味さを加速させていて
奇妙な心理戦は人間の裏の顔を暴きだし、人間というものを丁寧に描いているという感じだ。

その恐すぎる雰囲気にイっちゃってる感じの彼女の浸る演技は絶品で
演技もとてつもなく巧い。
脱色した髪まで、執着や境目の無い空疎感が感じられるし
そんな彼女が目を引いたっていうだけで、もうお近づきなりなくない恐さが出るし
しかも、その異常さが、なんだかそろそろ可愛く見えてきちゃったよ!!末期だよ!!

可愛いのに、不気味なこの感じ。素晴らし過ぎる。



さて、その不気味さで、三つの女の人生を生臭く描いているこのドラマ。
当初は梨江子の不幸な成れの果てを描く清算物語かと思いきや
どうもそうではないようだ。

消える女、追う女、纏わる女・・。
三人の思惑が、罪という軸に交差して、ドラマがどこへ向かっているのかさえ分からなくなってきた。
抑圧された人間が出す本性など、心理的な面に重きを置いているようだ。
真実が分かった時、何かが180度転換さえしてしまいそうな不明瞭感が漂う。

繰り返される命題、「人はなぜ罪を犯すのか」

その明答をしようと挑戦しているドラマなのか。
少なくとも、心理に傾倒しすぎていて、もう事件性を掘り下げるものではない。


だとしたら、少し奇妙なことがある。

冤罪が証明されたとしても、その時間は帰らないし、友人や家族など壊れたままだ・・・という王道部分は
どうも抽象的で偏向だ。
梨江子の足跡を追うより、もっと描くことがあるだろう。

逮捕の後、如何に加害者家族が苦しんだかを切々と怒鳴り散らしていたが
支援者はいないのか。本当に無実だと信じていたなら、まず掛ける言葉があるだろう。

面会にも行きもしないで、切々とネガティブな激情だけを姉・梨江子にぶつける妹。
ここちょっとイラっとした。
辛くてもヤツ当たりする相手が違うだろう。唯の我儘にしか見えなかった。

この加害者支援的な側面に於いては、何かがおかしい。


子供がイジメにあうから離婚したというエピソードはちょっと泣けた。
更に、母親はその間健忘症になり、もう梨江子のことは分からない。
つまり、もう母親には逢えないということだ。
逮捕された時に、永遠の別れとなってしまった。

それが事件の齎した効果だというなら、余りにも無残である。
罪は、人を元から壊してしまう。
何故罪を犯すのか?の裏側を、最悪な悲劇で切り取っているようにも思う。



うん・・ここ、いいんですけど。
ぶっちゃけ、ちょっと見ていられなかったですけど。

でも、ここが冤罪をテーマに掘り下げてきたドラマの肝だというならば
何故、梨江子の冤罪を確定設定にしない?
無実だったと分かったという設定だけなら、まだ納得も行くものの
何故かドラマでは、その冤罪自体の信ぴょう性を問うような流れを含ませる。

若い刑事には、敢えて、「本当は逃げている振りをしているだけだったら?」と問いかけさせ
梨江子と謎の女・美緒に同じ服を着せ、二重のシンクロを匂わす。
そして視聴者には、片側が殺人犯だと印す。

そこから?!って感じです。


その基本前提から疑わせるのであれば、何故最初から冤罪だったと刑事に言わせているのか?
梨江子を始め、美緒もあづみも、何かを隠し、グレーな雰囲気を引っ張って、物語は進む。
だったら尚更、梨江子も、グレーで充分な訳で
何故、わざわざ冤罪という札を付けたんだ?

冤罪の可能性が出てきて、釈放、再審・・・・っていうだけで充分な筈だった。
その辺の設定の甘さが、心理描写を阻害していて、プロットが、迷走している感じで、ちょっと疑問符が浮かぶ。

ブレている感じは、感動にも水を差す。


冤罪であるならば、ラストの傷ついた家族との再会は訴えるものが大きいが
梨江子を今更、刑事が疑うシーンは不必要。
冤罪ではなかったと言うなら、ラストの再会の意味は半減するし
最初から冤罪って誘導している意味が分からない。

どちらかに絞るべきだった。



そんな冤罪に纏わる人生模様より面白いのが、ネガティブに描く心理戦だ。

真犯人の自首により、無罪放免。
しかし無実が証明されてなお、親族、地元住民、友人には何故か今も疑いの目が向く。

高根の花とまで言われた、美人で何でも持っていた梨江子には、羨望の眼差しと共に
嫉妬の渦中にあって。誰もが心の奥底で、ざまぁみろと思っている。
綺麗な心だけでなんか、人はいられない。

確かにそれが、人間というものだ。
そういう作者の穿った視点は凄く好感が持てる。
その辺を、ドラマは丁寧に描いていて、「アイツ、やっぱヤってるんでしょ」とかさり気ない一言で
残酷な現実を切り取っている。

その辺がとっても見事だ。
追い詰められ感、強烈。


それと重ね合わせるように、あづみのシーンを差し込むことで
あづみの心中は何も描かれていないのに
表情とカットだけで、恐らく梨江子への強い憧れと嫉妬で、虚偽の発言をしたのだろうと、想像させる。
笑顔で接する裏に潜む、暗く澱んだ感情。
回想の哀愁的なオルガンの音さえ、不気味な効果を引き出している。

もう、この辺のセンスも、最高っす。

役者さんの表情、アップ、少し哀調がかったセピアのカット。
空気感の重さも丁度良い。
とても丁寧に拘って作られているのが、伝わります。


逃げているのは誰なのか?
梨江子は逃げているとは思わないけど
美緒も逃げている気、ないだろうw
そして、再会したあづみの失踪。

何気に、美緒が衒いなく真実を引き摺り出してしまいそうな気もする。
常識も礼儀も、何も無いから。
美緒は、梨江子にとって、救世主なのかもしれない。
抱え込んだ激情を放出する存在。光と影。

二人が一緒に食事を摂るシーンなど、慣れ合わないのに、何か同調する空気があって
凄く印象的だった。


嘘の供述が物語る真実は何なのか。
三人の女の運命が交差した時分かるのでしょうか。
逃げるという、タイトルにもなっている意味は、何なんだろうか。
誰が、何から、逃げているのだろうか。

冤罪がどうのというより、隠された真実が気になって気になって仕方がない。
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