Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*01*22(Fri)
金田一少年の事件簿R 人形島殺人事件最終話感想(週刊マガジン8号)
腎移植!そうか、だからいつきさんがいたんだ!!前回、臓器移植かなと思った時にそこにも気付くべきでした!
不覚!!

人形島殺人事件もついに最終回。
最後がなんか平凡というか、見たことある展開でオリジナリティがなくなってしまい
物語としては失速した感じだったのに
告白編の凄まじさと、いつきさんの意味に繋げられた終幕が、怒涛のように押し寄せて
ちょっと満たされ感いっぱいです。

被害者遺族信者としてオッサンを出し、加害者家族としていつきさんを出していたのですね。
気付かなかった!
どちらも金田一シリーズでは好感度高いレギュラーキャラですから
そうすることで、偏った視点を持たせずに、この事件の複雑性を表現し、余韻とテーマを確かなものにする。

くわー!
うまいーっ。
その意味に、最後の最後で気付かされました。



星坂チャンの告白編。
今回は幾つかの殺人事件の全ての線上にいる弓月家が軸となる訳ですが
その構成上、幾つかの面白い角度で描かれていて、目を引きました!


加害者妻だった時雨お姉ちゃんは、実の姉ではないという、最初からハードな家庭環境。
狙いは明確で、つまり、絆は血ではなく心だけで既に強固に繋がっていたと強調し
普通なら、未来にこんなことがなければ、理想的な愛情に満ちた人間関係の軌跡である。

そうして訪れる臓器移植の必要性。
これで更に姉妹の絆は高まる。

その時既に夫の弓月清吾はまことちゃんの妹を引き殺していて
保険にも入っていないのか、闇金に手を出したのか、賠償金に追われていた。
追い詰められ、田中家へ強盗に入り、田中豪の母親を殺して逮捕――。


当然のことながら、告白は星坂チャン視点で語られるため
それまでパーツだけ飛び出ていた、今回メンバーの時系列的な繋がりが、ここにきてリアルに組み込まれる。

それが返って
加害者家族視点の流れを追うことで、時と共に被害を及ぼす家族が変わっていく罪を重ねる過程を
もう、なんとも言えない感じにしている。
一連の数珠つなぎになるのは当然なんだけど
副作用的に加害者本人だけが当事者じゃないという感覚がリアルだ。


例えば、当事者の弓月清吾に明確な輪郭を取らせないで話を進めるところなども、
家族や関係者が振りまわされている、という側面が痛烈であった。
その意味で、元凶であった弓月清吾は最早、関係ない。

実はその手法は、もう一人の時田にも適用されていて
それが今回の特徴でもあり、面白い角度のお話にもなっている。
つまり、事件の何より根幹の二人に明確な輪郭を取らせていないのは
周囲の立場に意識を向けるための、ワザとなんだな~と。

そもそも、それが今シリーズの命題でもある訳で
どう、加害者家族が追い詰められるかを、より特化した描き方にしてきていました~。
分かり易くて、痛切である。


また、すっかりスル―されているけど
そこに人形が関与してくる訳で、更にホラーチック気味にも、意味深すぎる。
ここ、もう少し呪いの人形的な含みを持たせたり、身代わり人形付与して説明されたら
ちょっとエグかった・・・。でも期待した・・・。



加害者の妻という立場だけで世間からは冷ややかな目で見られることを
丁寧に描写していく過程は率直に、家族は関係ないじゃんという読者的同情を引き、恐しい。
だがそれは人柄を見ているからであって
実際誰かも分からなければ、やはり周りは恐怖心や嫌悪感を抱くのが普通だろうとも思う。
共犯者ではないという証拠もないことだし、もっと世間の目は辛辣だろうなと。

だとするなら
親とか、全幅の信頼寄せて頼れる場所がなければ、実際もこんなものなのだろうなと思わせられる。


それに合わせ、星坂チャンの移植した臓器がズキンと痛むコマは
要らないんじゃとも思うんだけど
彼女がそれだけ必死になって心配したり庇おうとしたい理由付けなんですね。
何となく、リアルに痛む胸の痛みとも捉えられ、ちょっと可哀想でもあり、切羽詰まっていく痛みがあった。



しかし漫画が訴えているのは、そんな分かり易い直情型の怒気ではない。
それとは別に描かれる世間の通常反応というスタンスの方が、星坂チャンを追い詰めた訳だし
私も、重たく感じました。

そういう角度を入れてきたのが、ものすごっく良かったんですよ私的に。気に入った点です。


「あの子は別に本当に血の繋がった姉じゃないでしょ?」

星坂チャンの母親の言葉はさり気ない一コマでしたが
逆に言えば、そんな感じで、加害者側の人間は
各々の自己保身に因って、じわじわと頼れるべき人間から皆手を引かれるのだろうという側面が伺える。

面と向かって罵ったり、ビラ貼ったり追いかけたりしないまでも
憎いとか、嫌悪感とかではなく
こんな風に、関わりたくないとか面倒に巻き込まれたくないとか、そんな些細な理由で
救いの手を戻してしまうものなのだ。
そんな感情は世間に五万とあるだろう。

そうして孤立していく人間。
それを自業自得というには、余りに罪は希薄で。


しかも、そんな微妙な時期に出されたのが、時田先生の、あの本だったと言う訳か。

うう~~~~~ん・・・・。

凄いのはここから。
その希薄な大勢の罪に准え
夜逃げ同然で逃げたお姉ちゃんを探して、ようやく見つけた時
星坂ちゃんもまた、アパートに群がる野次馬や記者などの目に怯え、逃げてしまうという、この悲劇。

ううわぁあぁぁぁ・・・。


「こちらのアパートの方?」
「え?」
「他の住民はみんな出てっちゃって人殺しの家族しか住んでないんだから!ひょっとして身内の方?」
「い・・・・・いえ・・・」

その翌日、お姉ちゃんは娘の楓ちゃんを連れて自殺。

ああぁあぁぁ・・・・・。
分かる・・・・すげぇ、分かる・・・・辛い~・・・・。



これで、行き場の無い怒りも痛ましさも、恐らく最初は全部夫である弓月清吾に向かっていた筈の激情が全部
自己へ向かい、その強烈な自己批判が
なんでこんな時にこんな書き方した本を世間に出したのだと、時田へと向かった。

なんって悲しい感情の連鎖。

そもそも、星坂チャンが仇を討とうとしたのが、加害者本人ではないというところが
切ないんですよね~。
星坂チャン、登場当時は別に好きなキャラでもなかったし、告白見てても可愛げはかんじなかったけど
この仕打ちに泣けたよ・・・!
しかも、そんな時田に、何の弁解も懺悔もしてもらえないまま時は進む、この残酷さ・・・!


その本に、少しでも誠意があったら、こんなことにはならなかったかもしれない。
ほぼ実名であったことは、名誉棄損に相当するんじゃないだろうか。
若く稚拙な正義感で、被害者の無念を晴らすような、軽い気持ちで加害者批判本を出したということなんだろうか。

この辺の流れ、すごく良かったです・・・・(泣)



ここで、漫画構成として、時田の本音がまるで見えないところが
益々、星坂チャンの孤独感を強めていて、面白いんですよね。痛みに拍車をかけていて。

本を出版した時の、明確な時田の心境が本人の口から語られていないから
余計、その後の時田が、支援事業をしていたと言われても、反省の弁が見えてこないのだ。
そんな「似たような境遇」で苦しんでいる人に大金をあげるくらいなら
星坂チャンのように、這いつくばってでも弓月の親戚を探しだし、謝罪なり送金なり
支援すれば良かったんだ。

見当違いの行動が、更に星坂チャンを不透明にさせた。


再び執筆業に出てきたこともそうだ。
それしか大金を稼ぐ方法がなかったとしても、ちょっと時田にデリカシーがない。
ペルソナドールを始末しようとした理由も、はっきりと自分の名前で償おうとしたから・・・・・って
遅いんだよ!!
他人に大金振り込む前にすることだろーがっっ。

だから全然、心に響かない・・。
こんなんじゃ星坂チャンが癒されるわけもなく、救いになるわけもないと思われる。

そんなどうでもいいことを、ハラハラと流す涙で受け容れる星坂チャンが浸みた・・・。



そんな風に、何故か時田にちっとも共感が湧かない上に
話の構成上、時田の真意は全て、はじめちゃんの空想にすぎなくなっているのが、残念な気はする。
しかしそれが、星坂チャンの想いを惹きたててもいるのが、すごく良いのだ。

時田の部屋から後悔している日記が出てきたとか、そういう設定にも出来ただろうに
敢えて、時田の行為は全て、こちらの想像で終始させる。

そのため、被害者だった時田というキャラの輪郭もまた、未だにぼんやりとしていて
ペルソナド-ルという三人の覆面作家というイメージのままに掴み所の無い感じで終わり
実体をぼやけたままに、星坂チャンの行き場の無い矛先をも迷走させている。

見方を変えれば、それは同時に
呪い連鎖のような、加害者家族視点で綴られた被害者が増えていく不気味さの方が濃く映り
星坂ちゃんの、運のないというには余りに過酷な運命に一石投じた時田の、あまりな仕打ちだけが浮き上がる。


つまり、時田に言い訳させていないドラマなんですよね。
弓月にもだ。

それはそうかもしれない。
特に執筆することへの後悔はあれど、ルポ本を出版することの弊害は付き纏うものだし
本は単なる切欠ということにして、表現の自由を否定した物語にする訳にもいきませんしね。


そういうところから、後味が悪いのとはまたちょっと系統の違う、なんとも言えない虚無感があって
終わってみれば、すっきりしないモヤモヤ感が漂う、ただ悲しい、悲愴的物語となったと思いました。

そのことが、星坂チャンが本当に悲しかったことが
お姉ちゃんを見殺しにしたということよりも、最後に自分こそが見捨ててしまったという自戒であることに繋がるラストを
また、より鮮烈に浮かび上がらせていた。

だからこそ、勝手に慈善事業をしていたとか言われても
時田を許す気にはならないだろうと思うんですよ。そんなのどうでもいいことだからだ。
むしろ、お姉ちゃんが死んだ時に時間が止まったまま哀しみに暮れていた星坂チャンにとって
前を向き、歩きだしていた時田は、憎しみの対象のままでさえある気がする。
そんなに簡単に罪を越えられるのかと。


う~ん・・・・短い告白編でしたけど今までになく丁寧に消化させた気がする・・・。

ミステリーにとって醍醐味の、双方の主観の相違など
悲しい誤解とかが出てきた訳じゃなかったのに、星坂チャンの運命がただただ不憫で
後味としても余韻が深い。
少なくとも、私の中では、抒情的だったあの狐火を越えた。



・・・・・と思っていた後に、更に、いつきさん追加ですよ!!
もう、どうしてくれよう!!
いつきさんが、加害者として「うちの娘」のことを口にするから、余計に余韻極まって・・・・っっ。
ああ、瑞穂ちゃん・・・。

彼女の事情はまた少し違いますが、自分のために父親が罪を重ねたのだといつか知る訳で
加害者として、父親への喪失感の中、どう向き合って生きていくのか?
星坂チャンを簡単に否定する気には最早なってはいないが
更に遺された家族としての苦しみが、より一層鮮やかになりました。

加害者家族として遺された人間がどう生きていくのか、重たい課題がそこにはありました。
負の連鎖として、触れられてはいないけど、星坂チャンの母にもまた、何かが課せられたことになるし
そこに、あの人形が静かに座っていたら、もうどうしよう!やべー!どーしよー!!

心の持ちようを、色々思わされます。
その意味で、良いラストでした。

いつきさんが告白する日がいつか来るのかと思うと、色々胸が詰まる~。
ああ、いつきさ~んっ。
いつきさんの腕の見せ所に掛かっていますよね。がんばれ!パパ!



・・・・・はじめちゃん。
「お前!男とわかってまだメールやりとりしてんのか!」

美雪ちゃんに独占欲ばりばり。
大体、美雪ちゃん、ふつーに草太くんともメールしてると思うけど。真壁センパイとも。

こういう嫉妬系は悪くはないんですけど、どうしてさとうの描く台詞って、こうもセンスがないんだろう・・・。
もうちょっと人情熱い感じの台詞で、萌え台詞入れてください。

あと、ラストに入って少し絵が雑になっているのが別な意味で泣けました。
最後まで丁寧に描いて欲しかったなー。
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