Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
09≪ 2017| 1234567891011121314151617181920212223242526272829303110/ ≫11
--*--*--(--)
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ スポンサー広告 ] . . TOP ▲
2016*01*18(Mon)
逃げる女 第2話 感想
仲里依紗さんのエキセントリックな感じが憑りつかれてるレベル!

飄々とした表情が良く合ってました!
イっちゃってるヤヴァイ感じと、素で不快な感じを与える、派手なのに残念な感じが絶妙で
怖かったです。ホラーに近い。

ドライヤーを当てるだけなのに、カメラを上から覗き込むショットにドキッとしてしまった。

ヤヴァイくらい脱色しちゃっている髪も、加算材料。
なんて強烈なキャラなんだ!!



抒情的に静かに紡がれる世界の怖さを表現する物語。(になってきた)
その第2話。
法廷で陥れたあずみを探し、梨江子が勤めていたという田舎のカフェにたどり着く。
そこで、カフェの女主人・綾乃と、酸いも甘いも経験した中年の女の会話をやり取りし
束の間の人の温もりに触れたお話。


この、女の齢を重ねた視点からの会話ってのが、実に良かった。
台詞や間をよく計算されているという感じ。

前回のような社会の鋭い痛みだけを齎す切り口ではなく
包括するような女の存在感が際立つしっとりとした流れだったので
ちょっとテンポは落ちた。

しかし、その前半の淡々と進む部分も、熟女の魅力で退屈はしない。
じっとりと何かを見せてくれる緊迫感溢れる構成は、相変わらず丁寧に造られているといった印象を受ける。

特に、犯罪者のレッテルを付けられ、前回道端で被害者遺族に詰られた記憶が新しい視聴者には
今回、その過去を、直接的な言葉で責めることなく、同情するでも憤慨するでもない女主人の態度は
なんか大人の包容力を意識させ
それがそのまま社会への受け入れを許可する流れが、かなり切ない。


「これ、あなたでしょ」と物怖じせずに問い正し、肯定も否定もしない。
逃げた男が遺したカフェでパンを焼いて、上手く焼けたら幸せな気分になれた、とか
梨江子の台詞「パンを焼くことに幸せを見ていた時期があったんです」を准えながら、昔話を語る。
ノスタルジックで、ちょっと映画みたい。

パンはともかく、人は、そんな些細な日常の繰り返しに、ささやかな救いを見出す時が来る。
長く生きていれば多かれ少なかれ、誰もがそういう経験をしている訳で
そういう心の隙間に、ベタな台詞ですが、すとんと落ちてくるのは、この演出だろう。

静かに流れた時が止まったようなカフェの雰囲気もそうだ。
これじゃ経営成り立たないだろうなんて、禁句である。


みんなが否定しても、分かってくれる人もいる。
そういう共通認識は、直接的な言葉じゃなくてそういう雰囲気で感じさせたのが良かった。

分かってくれているという女の才能が、単なる同情でないことを示した物語展開も上手い。

「あの子の言っていること、全部嘘よ。嘘ばかり言ってる。中身カラッポ」

なら、この綾乃は、 先程、「私はやってない!」と狂乱的に叫んだ梨江子の言葉は
信じたという逆説になる。
なるほどと。


その上で、「ここで一緒にパンを焼かない?」と誘う言葉に
梨江子が海に向かって号泣するシーンは
ただ浜辺を歩いているだけなのに、圧倒的な画面だった。

裸足の梨江子が、覚束ない足で、ふらふらと海へと歩み寄っていく、その頼りない不安定さ。
わんわん声を出して泣くでもなく、でも嗚咽を堪えることもないハラハラと流す感情。
地味ですが、綺麗で詩的な演技でした。


でもそんなお涙頂戴が見たい訳じゃなかったんですけどね。
ここが、この先どう伏線になっていくのか、注目したいです。


それにしても、その仲里依紗さん演じる谷口美緒。
ぶっ飛んでいる感じが最高である。
そしてずぶ濡れでやって来たその谷口美緒の本性を綾乃が見抜いていたのは
爽快感と共に、恐怖感もある。

追い出した筈なのに戻ってきてバカボン歌っているとかw
そのチョイスw
自分で空っぽだからと何度も言って辺りからも、言葉が通じない、常識も通じない異常さを仄めかしている。

派手さで目を引かせるやり方って、あんまり好きではないのだが
これはイっちゃってて良かった。
しかも、そのホラーっぷりが、ドラマの根幹にリンクしていきそうな感じも、好感が持てます。

その他の部分を抒情的に静かな湖畔でのどかに演出しておきながら
この渋谷系の犯罪臭。(新宿系ではない)


警察サイド。
ここは、本筋でないからだろう、ちょっと刑事ドラマとしては描写がお粗末。
でも、メインじゃないから、さらっとでも違和感は無い。

って、だから、そんなさらっと流すのであろうドラマのナレーションを、何故刑事の佐久間がやっているかが
このドラマの最大の疑問である。

ヘタレで頼りなく、共感も持てない描写を綴り、そんな男に喋らせる。
一体何を目的としているのか?
この男の視点で客観的に見た梨江子の素性を表現したいのかもしれないが
反発心を覚える男に語らせても、ドラマとしての共感性は薄く、隔てだけが目に余る。


一人の意見を組織の中で貫くことのむずかしさが冤罪を起こしたと指摘。
二つの視点が必要だからと「もし梨江子が真犯人だったら」という視点で安藤は調べ始める。

冤罪じゃなかったなんてオチはないだろうに、梨江子の事件性をここでもう一度掘り返すということは
まさか、証言以外の新たな事実が出てくる前振りだろうか。
あずみの真意を聞かされていないことからも、事件はもう一つの顔を見せそうではあり
そういう面白さはちょっと感じた。


また、それとは関係なくとも
ふたつの視点という切り口で、実は違うことを思っていたのではという流れは面白い。

見えていたことだけが真実じゃないというニュアンスを含み
そこに挿入される回想カット。

もしかしたら、仲良くしていたと思っていたのは梨江子だけで
あずみは妬みや憎しみを抱いていたという可能性が出て、そのスライドをより効果的に造られていた。

ピアノ弾きこなしちゃう梨江子に嫉妬や苛立ちを感じていたかもしれない。
それを、気付きもせずに、腕前を披露する梨江子。

傍に立ってるあずみの表情が微妙で、印象的でした。



様々な人間関係の深みが見え始めた第2話。
CMがないこともあって、息詰めて引き込まれてました。
中々に集中力を切らさない重厚な造りである。
特に役者さんがいい。
隙の無いキャスティングで、無駄がなく、意識を阻害されない。
しかもみんなベテラン勢。

大人を意識したドラマですね。


気になるのは展開の進みが遅いこと。この緩さで3話も行かれたらちょっとキツイ。
次回に期待です。
関連記事
スポンサーサイト
[ dramaⅤ-winter ] CM0. TB0 . TOP ▲
COMMENT
コメントする














秘密にする?

    
この記事のトラックバックURL
http://mokumoku254.blog.fc2.com/tb.php/962-17d15c7d
trackback



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。