Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*01*15(Fri)
ナオミとカナコ 第1話 感想
タイトル酷過ぎる。
これ、誰も興味惹かれなくなくね?

見始めたら意外に真面目に造られていて、人物の多彩さが興味深く、惹き込まれ
とりあえず1話は及第点でした。
超が付くほど在り来たりな物語だったのに、がっつりと作られた画面で、ちょっと質が高かったです。

それはひとえにダブル主演の片側、内田有紀さんの演技に因るところが大きい。
勝気な明るい女性というイメージが強い内田有紀さんですが
今回はネクラでひ弱な怯える女性。

イメージとしてはダブル主演のもう片割れ、広末涼子さんと、役は逆の方が良かったのではと
冒頭は誰もが思ったと思うけど、見ていると納得。
このドラマは、主人公の物語ではなく、主人公が視聴者をナビゲートする物語だ。
普遍的な主人公が可哀想な誰かを救う話という平和的な切り口というよりは
DV女の闇に引き摺り込まれていく、荒廃的な切り口と見た方がいい。(個人的主観です)

筋としてのメインはDVを受ける服部加奈子の方なので
いわば、小田直美はお飾りで良い。
だからこのキャスティングなのかと納得。


その期待に見事応え、服部加奈子の怯えから恐怖まで、も、見事すぎた!

低い声で親友ナオミを遠ざけ、張り付いた笑顔で日常をこなし
そして追い詰められていく心理状態の変化を、じっとりと表情と声で表現する。
きゃーきゃーヒスったり、メソメソ泣いて見せたり
そういうおよそ一般的と思われる被害者風ではない。
そこがいい。

か弱いだけの非攻撃的女かと思いきや、徐々に病んでいる感じが出てきて
ちょっと感動した。
何より、口調というか、声の低さがね!いいね!

ぶりっこしてなくて、モテる可愛い女ぶるところもなく、素で同情を引きだした。(私の)


そういう女を撮るのに、ちょっと暗めの照明くらいで、変に派手な美術を使ってこなかったとこも
気に入りました。
内田有紀さんの演技に賭けたっていう印象。
派手ではないけど、じんわりと評価される、素晴らしさ。



一方、多くの人が目に付くのは、中国大物社長として出てきた高畑淳子さんの方だったと思う。
あ~こういう人いそうだよね~っていうテイストの
分っかりやすい中国オバサン。
片言の日本語という設定も、如何にも日本人が考え出した中国人像といった風体で
よく成りきってらっしゃった。

でも、その濃さは派手さだけで特に評価される所は無いと思う。
このドラマの1話を決定付けたのは、紛れも無く、内田有紀ちゃんだったと感じた。



内容はというと・・・・・・・
悪いが1話限りでは、どっこも引かれない。
次どうなっていくのか?なんて興味も持てない。
展開が予想の範疇すぎて、一体何が目新しいんだ?

ホントに、昼ドラとかで既に何度も焼き回しされているような題材と展開で
何を持ってこのテーマを扱おうとしたのか、その主旨がまだ読めなかったというのが、正直な感想。今のところ。


在り来たりの仲良し親友で、片割れが結婚してて
その夫にDVを受けていることを、ようやく知ったナオミ。
追い詰められて、でも逃げられないことを知って
「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那・・・・」と決意するまでの流れ。

それが計画倒れではないことを示すため
冒頭は、その結構シーンがチロっと挿入されていた。

・・・・というものだったのだが、追い詰められた女の犯罪行為に落ちるまでを微細に描写されるだけじゃなぁ。


二人の女がどう殺していこうかと詰めていく過程だけでは、興味をそそられない。
だって特に目新しい題材のある人物設定じゃないし
所詮、一般人の女の考えることだし
この事件の目的は、どう殺すかというツールよりも、殺せるかという結末の方に重点があるわけで
だったら尚更面白味がない。

誰がどう協力者になっていくのか?という視点でも、先が読めそうな相関図。

DVも在り来たり・・・(って言えちゃう世の中になっていることが嘆かわしいですね)の種類で
アイディアとして、平凡なんだよな~。

この先、このドラマは何で視聴者の興味を持続させていくつもりなのだろうか?
むしろ、そっちの方が気になる。


唯一、アンテナが動きそうなのが
DV夫の姉の存在と、DV夫と交わす仕事契約。
この辺を絡ませてくれたら、ちょっと独創性が出てきそうです。



興味深かったのは
人を殺すと決意するということは、平均的な社会規範の中ではとてもイレギュラーなことで
それをどう納得させるか?という点に於いて
このドラマは二点の起爆剤を入れていた。

一つは、ナオミも単なる無知の善意者ではなく、母親がDVを受けていたその子供という過去。
彼女がDVは終わらないんだよ!!と切羽詰まって説得するシーンは
凄く訴求力があった。

「もう絶対しないって謝ってくれたし・・・」
「みんなそう言うの!でもまた繰り返される!」
「今は辛い時期だから・・・」
「仕事と暴力は関係ない!それが一生続くんだよ!」

過去に経験して苦しんできたからこその台詞ということになっているから
それに揺らがないカナコが、逆説的に、まるで事態を把握していないような未熟さと
既に病み始めている恐さを、同時に見せ付ける。

あからさまな正論というのは、時に平べったくなりがちだから、その設定は納得のいくものだが
その正論に、目が覚める・・・とかいう単純な展開ではなく
カナコがより追い詰められていく辺りは、深刻さがリアルで、恐かったです。

「そんなの分かっているんだよ、なのにナオミはどんどん追い詰める・・・!」

被害者にとって、何が救いなんだろうって考えた。
受け容れる味方か、救いだすヒーローか。



もう一つは、殺すという行為について。
普通、社会生活の中で、どんなに生活が困窮していても、殺せと助言してくる一般人はいない。
ヤクザものならありだけど。
仮に助言されても、笑って本気にしないのが普通。

それをカバーするため、その最初の一石を投じる相手を中国人としている。

これって、どうなんだろう。
中国人なら、無法も無法と思わない?なんか国民性を馬鹿にしてないか?
ちょっと眉を潜めたシーンです。
でも、結構あっさり、言いそうだよなって思っちった。



それで、殺害がちょっとリアルになっちゃったナオミ。
勿論、それだけで決行はしませんでしたが
ラストの、カナコの告白シーンは痛かった・・・!凄い言葉だよ!!

「カナコが今望むものは何!」
「水・・・・水が苦くなっちゃって・・・」

このDV夫、水道に何か仕込んだか?と穿った見方をしちゃったのは内緒だが
続けてカナコが吐いたセリフが悲痛。

「美味しい水が飲めたらそれで・・・・」


そんっな些細な願いなんだよ!!泣けるよ!!


カナコがそれでもDV夫から警察に逃げ込まないのは
自分がいなくなったら、夫は何をしてでも自分を探しだすし
それが叶うまで、自分の家族などに手を出すから、逃げだせないと、呟いた。

モラルハラスメント、パワーハラスメントの被害者意識の心理的圧迫を、丁寧に描いていたなと思いました。
実際はもっともっと過酷なんでしょうけども
被害者を孤立させ、小さな人格否定を繰り返し、自尊心や判断力を奪い
精神的に追い詰めていく。

その辺の切り口が素晴らしかったので、もうちょっとこの先も付き合ってみるかという気になりました。
今週から怒涛に始まる新ドラマの中に触手が動くものがなかったら、レビューもしていくと思います。
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