Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*11*21(Sat)
無痛 第7話 感想
信じられるか?まるまる一時間使って、結局何の進展もしていないんだぜ・・・?
事件的には一応前回の手首切断からのイバラ逮捕までを描いた第7話。
でもそれは、複雑な事件が迷走した上で、捜査が難航してようやく逮捕・・・とかではなく
ミステリー的には何の起伏も無い。

ってことは、このドラマが描きたいのは
診える能力を使った犯因症を予知夢のように利用し、正義を貫くことではなくて
もっと別の部分にあるということに他ならない。

最も確かに、事件ドラマとしては詰めが甘すぎて
警察が無能すぎるので、まあ、最初からそういう視点で見てはいませんでしたけど。


ではその他で何が描かれたのかっていうと
この間から一貫して議論している、無痛であることの、命題提起でした。
無痛である人物が犯罪を犯したことで閉められたラストが物語る様に
痛みを感じないことが、本当に幸せかどうかを、真正面から問うていたお話。

特に、末期がんで恩師が無くなる間際に残した言葉が象徴的で
「痛みも私だ」

病気を受け容れるということに対する、如何にも医師らしい視点である。

この原作者さんが医者ということで
このドラマはそういう視点が露骨に組み込まれ、中々に面白いです。
でも、患者視点じゃないんですよね。(^^ゞ


痛みを忘れることが、他者への痛みも理解出来ないということへスライドさせている視点が
ドラマのテーマとなっていることで
痛みを持つ人、痛みを分からない人、痛みを持つ人を見守る人、痛みを緩和する力を持つ人
という様々な視点が入り乱れるのは、色々考えさせられます。

それを象徴した・・・・・かったんだと思える、今回の最大のクライマックスは
イバラの逮捕ではなく
為頼とかずさんがぶつかり合うシーン。

いつもなら笑わせてくれる、微笑ましい二人のこのシーンは、このドラマの中で最後の癒しとなっていて
特に為頼先生の「面目ない」って言い方が可愛過ぎてたまんなくって、もう大好きだったんですが
今回は、お互いが別の角度から愛する一人の者の為に激突。

普段が癒し効果のあるほのぼのとした雰囲気の二人だっただけに、そのギャップは凄まじく
しかも、二人共演技力のある役者さんなので、迫力も申し分なく
すんごかった・・・・・っ。

素晴らしかったです。シーンとして。



・・・・・・・・・でもな。
台詞が浅すぎ。

脚本の流れとしての狙いは理解出来たので、大枠だけ汲み取って、スル―しましたが
何この十代ラノベ作者が書いたような、浅い台詞は・・・っ。

これを、医師として活躍し、様々な死期を見てきた原作者さんが選んだ台詞とは到底思えず
恐らく、なーんも知らない、普通の死しか直面したことのない経験値浅い若手が書いた脚本って感じでした。

この第7話が、それ以外の進展を見せず、イバラ逮捕で終わっちゃったことを考えると
ここが今回の山場だと思うので
物凄く情けない。
とっても勿体なかったです。


具体的には、実は私は彼らと同じ境遇経験者なので、そんな台詞出る訳ないだろっていうのが本音。
「どうしてもっと見てあげないの」とか言うとこまでは良かったんだけどなぁ・・・。

この脚本家さん、自分の家族や愛する人を、若くして亡くしたことはないんだろうな。
本当の痛みを知らないし
こういう台詞を並べて置けば、まあ、泣けるでしょ、多くの人の同情を引けるっていうあざとさ丸見え。

これに愛情が溢れて感動しました~なんて思って貰えると思う時点で
それもまた、愛する人を失ったことがなく、想像でしか哀しみを憶えられない人。
こんな感じじゃないかなっていう妄想。

まあ、脚本家なんてみんなそうなんですから、それは良いんですけど
ここはもっと練って欲しかったです。だって重要シーンですから。


私の方が知ってるの、とかさ~、あの子は私達のことあんなに考えていたじゃない、とかさ~。
小学生じゃないんだから。
大人としての柵は、そんな浅くないです。
もっとドロドロしたものを含むし、もっと大人なだけに割り切れない愛情の性を感じている。
その程度のことは分かっているから口にしない。

もっともっと、突っ込んだ罵り合いをしてほしかった。

かずさんとしては幾ら愛情を掛けていても、そんな彼女が英介くんを選んだことは分かっているからこそ
そして、治療拒否も彼女の決断であることも、もっと分かっているからこそ
割り切れない感情が渦巻くんですよ。

英介くんとしても、同じこと。
彼女の意思尊厳の尊重と、自己意思の格差、医者としての苦悩を、もっと味わった筈です。

二人共が医療従事者ということもあり、素人視点だけじゃない。
医者としての視点と、血縁者とのぶつかり合い。
医学知識のある者同士の、ぶつかり合い。

そういう知識と理解ある者同士の、それでも割り切れない人間感情が交差する、複雑なシチュでの
患者の尊厳を護ろうとした、直向きなぶつかり合いだった筈。
素人VS素人の、単なる鬱憤と遣り切れなさをぶつけあうシーンじゃない筈だ。

なのにこのレベルなの・・・?


浅田さんと西島さんが名演技だっただけに、逆に冷めてしまいました・・・。
はぁぁ~。残念。


ちなみに、犯因症は、膨大なエネルギーの表出って、以前言ってませんでしたっけ?
それは別に死に関することだと決めたのは、為頼先生本人であるだけで
強い負の気持ちの表れは、全て犯因症になるんじゃないかと、妻を見て思いました。

生きたいのに生きられない、猛烈な感情。
痛みを耐える、猛烈な感情。
不条理、憤り。死への恐怖。

それだけではなく、人の心とは揺れるものだから
自分で理性的に治療を拒否したとしても、明日には少し不安になったり。
そういう揺れる中で、死への不安が、治療を強く進めなかった夫への怒りとも重なったかもしれない。
勿論それは、身勝手で、都合のよい傲慢なんですけど
人の気持ちって、そんな綺麗なものばかりじゃないから。

そんな揺れ動く人の心の負の部分を描くお話になったら、面白いな~。


でも、このドラマで、そこまで掘り下げてくれるようなセンスの良さは見受けられないので
まあ、ない。
適当に問題提起しておきながら、スル―ってパターンに終わりそう。



一方、相変わらずの白神先生の病室のシーンの手抜き具合には、毎度、辟易だ。
ほんと、このシーン、飽きるんですけど。

伊藤英明さんの単調な演技で、狙いが何処にあるかも分からないまま
何の変化もないカットが延々と続く。

無痛症の彼が出てくるのも、この部屋が多いことから
真っ白というのは、イコール、何にも染まっていないとか、何も感じない、ということの象徴表現なのかもしれない。
棘もなく、無味無臭で、無乾燥な世界というか。

意図は分からなくはないですが
でもそれ、映像として見る分には恐ろしくつまらないだけなんですけど。

何かないのだろうか。カメラワークとか、会話の妙とか
何処かで何かしらの変化をつける手法。

しかも、7話にして、未だに白神院長が掴めない、ぼやけたキャラ。
なんでだ・・・・。
ここに意味があるのだとしたら、もしかして、あの一家惨殺って、白神院長が犯人だったりしてw

その位のインパクトがないと、もう意味分からないカットである。


個人的に、イバラくんは無痛症ということで、感情が理解出来ないと言われていますが
情は深くみえませんか?
きっと、大事な人を大事だと思う気持ちはあるし
そんな彼らのために犠牲的に行動を取っちゃうだけの、モラルが備わっていないだけに見えます。

っていうことは、一家殺人の犯人だとするなら接点がない限り、彼の犯行説は薄い気がする。
現場にサトミちゃんが居たってことが、ポイントなの?
彼女が苛められていたから、殺してあげたとか、そういうこと?

いやでも、犯人がストーカーくんからイバラくんへ、スライドしてきただけに多分もう一回変わりそうな感じがする。
二転三転した変化を付けられていて、本で読む分には面白そう。
ミステリーとしての展開は、未だに全体像を掴ませない感じが興味津々ではあります。

だけど7話にしてリンクが見えないっていうのは、ちょっと脚本が下手なのではって気にさせられる・・・。
何より、それで引っ張っているドラマなのに
そこの進展が1時間費やしてゼロだぜ???

事件経過の部分で、テーマや主題を訴える形式にはしていないので
大事なとこは、大抵、刑事シーンではなくて、医療シーンの方だし
だから、ここくらいサクサク進めても良いと思うんですけどね~。個人的願望。
面白いんだけど間延びしている、中身がスカスカのドラマと紙一重。
焦れてるだけともいう。
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COMMENT


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2015/11/23  | | # [edit]


このドラマ見てらしたんですね~v わ~仲間がいた~。
中々発想の面白いドラマですよね。それが生かされていないのがなんとも歯痒いところですがw


>浅田さんと西島さんサイド
このシーンはホント脱力でした~。
幾ら役者さんが素晴らしくても、こんなんじゃ人の心には響きませんよね~。話が一気に浅くなってしまった・・・。
ここがこの程度だとオチも推して知るべしという気がしてきます・・・。

ただ、それまで元々好きな役者さんではあった西島さんが、めっちゃ好きになりかけているドラマです(笑)



>伊藤英明さんサイド
抑揚のなさを表現するにも、もう少しやり方があると思うんですよね。
無痛=無感情みたいな演出や、ここがネタばらし・・・だったとしても、演出としては低レベル。
私もいきなり肉親の話をされても、血の通ったキャラじゃないだけに、上滑りでした~。

もう少し何かアイディアを練ってくれないと、飽きちゃって。(ーー;)


伊藤VS西島も、同胞感を出したいのか、ライバル火花飛ばしたいのか、意図がさっぱりです。

ホント、このままフェードアウトだったら、それ、どんなホラーより怖いっすね。
ちょっと笑ってしまいました・・・v



>破裂
同じ原作者さんだけに、似たようなテイストではありますが、断然、こちらの方がおススメですよ!
とにかく、視聴者を楽しませようとする涙ぐましいスタッフの努力がいじらしくって(笑)

無痛→破裂と見れば、その差が歴然でした。
細かいカット割りの連続、照明の切り替え、テンポ、音楽。何をとっても、とにかく派手。
そしてカットの何処にも無駄がない!

序盤は昭和くさいんですけど、徐々に脂が乗ってきて、役者さんの熱意を上手に盛り上げていました。
如何に男の戦いを男らしく見せるかに尽力しているっていう感じを受けます~。

それをCMなしでぐわーっと見せられる訳ですよ。
見終わった後の満足感は圧倒的。

でも比べられると分かってて、敢えて同クールにヤっちゃうフジのチャレンジャーなとこは
実は私、嫌いじゃないw



記事を読んで下さり、コメも入れてくださり、ありがとうございました!
私もこうやってカウンタが回ったりパチがあったりするのがモチベーションになっているので、嬉しいですv
確かにいつもならレビュー止めちゃうか、纏めちゃうかの雰囲気ですが(笑)
今期は他ドラマが不作で、ほぼ脱落しちゃったので、後はもう無痛しかなく
レビューは続けようと思っていますv

お付き合い下さると、嬉しいですv
2015/11/25  | URL | もくず #- [edit]


相互リンクのご連絡 お世話になります。貴サイト拝見しまして非常に良いコンテンツを配信されており勝手ながらリンク集に追加させていただきました。(以下URLのヘッダはスパム対策で外していますが、clickがトップレベルドメインです) konkatsunew.click 相互リンク、ぜひご検討いただければ幸いです。管理人
2015/11/25  | URL | #- [edit]


この度はご訪問くださり誠にありがとうございます。
趣味が暴走したブログでは御座いますが、気に入って下さり嬉しいです。

ドラマ記事にコメント下さったということは、ドラマファンでしょうか。
今年は不作でちょっと盛り上がりに欠けました~。既に気持ちは来年に向かってたり。
懲りずにここで斜め上のレビューを上げていると思いますので是非またお立ち寄りくださいませ。
2015/11/26  | URL | もくず #- [edit]
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