Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*11*16(Mon)
破裂 第6話 感想
すっごいもの見たー!すっごいもの見たー!
前回に引き続き、今度は佐久間対香村でした!ギラギラした男の本能剥き出しの攻防戦が咽返るようだ。
醜悪でもあり、野卑で低俗でもありながら、力の限り戦おうとする男の生き様に
いっそ魅せられてしまう。

全てを奪われ、失った男が、それでも諦めずしぶとくしがみ付く様は
その使命に人生を賭けた生き様と相まって、生きようとする人間の熱い命が迸ってもいて
何て言うか、生きるってことの意味を伝えてくるようでもある。

となると、家族の在り方を三様に描いてきた前半の価値観がスライドし
家族として分かち合えず、擦れ違い、犠牲にしてきたそれぞれの生き方もまた
一人の男の、人生を賭けた生き方となっていき、なんつーか、もうすげえしか言えない。


香村VS佐久間のメインの戦いを軸に
役者に人生を賭けた倉木蓮太郎も合わせ、男の滑稽さとか、馬鹿さとか、熱さとか、強さとか
そういうのが、とても丁寧に描き出されていることが、何より絶賛したいです。


勿体ないのは、その彼らの、費やした生き方というものが
ドラマのテーマとして描かれている死生観に、必ずしも密接していないこと。
折角ここまでのもの描きだしたんなら、そこまで煮詰めて欲しかった。
それとも、それもラストで分かるのかな?

とにかく、社会的関係性に於ける、仮面被った付き合いから一転
ついに人間の業みたいなものが表面化してぶつかり合った第6話!
見事!でした!!



>第6話 情熱を持って君たちの使命を愛せよ これより素晴らしいことはない オーギュスト・ロダン
父が息子へ励ましと共謀戦線を引いて分かち合えた途端、志半ばで父・倉木蓮太郎を失った香村。

志半ば・・・でも、ここからは香村の舞台だ。
全てを奪われた男に、最早恐れるものはなかった。
水面下で様々な接触をして近辺を探り、研究を進め、一撃の機会を待つ。

そうしてやってくる、三度の香村VS佐久間!

香村の動向を知った佐久間との、持ち駒を潰し潰されの流れは見ていて息を吐かせない。
弱点を弱点にしないために、例のオペミスの治療針の件もあっさり自白し
もう、弱みに怯えているだけの男ではなくなった香村。

一方、全てが巧く運んでいる筈だったのに
僕の不用意な殺人と、香村サイドの執念が綻びを呼び、遂に均衡が崩れ始める!
この微妙な人間関係の変化が起伏を呼んでいく感じ!

なんって丁寧で、繊細な人生描写。


まずね、何がスゴイって、演出!!
何この絶妙なカメラワーク!照明!
煽り方が巧い巧い。

簡単には潰されない、じわじわと香村が佐久間に距離を詰めていく感じが、映像的に素晴らしくって!

そもそも、ドラマ自体が、いつお年寄りが大量死し出すか?という、別の緊迫感に満ちてるんですよね。
それが大きい。
いつくるかという危機感が良いハラハラ感を生んでいて、ただでさえ、心拍数あがってる。


その上で、ここに来て、よ~~やく、佐久間役が何故滝藤賢一さんだったかが、納得できる。

滝藤さんご自身は、非常に演技力の高い役者さんであることは私も見ていて感じますが
ただ、ドラマとして
佐久間を巨大な敵とするなら、少し、きゃんきゃん騒ぎ過ぎなキャラだなと。
それを彼が演じると、更に、根拠のない軽さが出て
ちょっと圧倒的な悪のオーラってものが薄いなあ~と感じてました。

でも見ている内に、そんなの気にならなくなりましたけどね~。
滝藤さんの演技力があんまりにも素晴らしくて。


でもでも!
倉木が死に、それを利用して世論調整を行い
その結果、社会は安楽死を肯定化し、そのための政府パフォーマンスが繰り広げられた。
所謂〝後の社会〟というものが、今回現実社会として描かれていましたが
その気持ち悪さったらっっ。

確かにマイノリティは社会弱者なのは世の常だ。
だが、声を上げることで導くせかいの正しさって、どう判断すべきなのか。


みんなが浮かれたように、風潮に洗脳され、それが正しいことだと認識されられ、流されていく。

そこにはまるで、この作者が訴える、安楽死に於ける痛烈な批判さえ込められて入るのではないか?と
勘繰りたくなる程の、インパクトだ。


「ムードに流され易い国ですからねぇ」

佐久間の自国愛を説いていたあの屋上のシーンを彷彿とさせますが
正にその最悪の方の典型で、もう誰も疑わない。
政府が打ち出した、対策の真実を疑わない。

例え、それが、その裏で、「生活省にもお年寄りにもWin-Win」だと言っていたとしても
みんな佐久間のプロバガンダという魔法にかかってしまっている。

その薄気味悪さと、現代日本にそれがないと言いきれない後ろ暗さが相まって
描かれるお年寄りたちが笑顔で笑う程に、気持ちが悪かったです・・・・。


ここまで特に、安楽死というものについて、テーマとして掲げていながら
突っ込んだ議論はしてきていない本作ですが
そんなの、この一瞬の映像だけで、充分な破壊力だ。


また、その洗脳されちゃう感じを、単なる理想論にしていない所が、説得力もあり
面白く。
つまり、お年寄りの笑顔は強ち、誘導されたものとばかりは言えない訳で。
手術しなければとっくに死んでいた筈の人間達っていうのも、事の重大さや深刻さを表わしていて
そういう議題の洗練さが素晴らしいです。
色々考えさせられる。

だって、仮にお年寄りらが、爆弾を埋め込まされた、騙されていたと訴えたとして
でも、手術しなければ、ここまで元気になれることはなかったし、もっと早く死んでいたかもしれないし。

つまり争点は、騙されていたことであって、命を捕られたことではない。

凄い凄い凄い。


で、その象徴が、つまりは、滝藤さんという構図になる訳ですよね。
成程、と。

狂ってしまった社会を象徴するように、佐久間のキャラの気味悪さが引き立って
これじゃー、ここをライバルとしてがっしりした役者さんに任せていたら
この危うい薄気味悪さは出なかった。

滝藤さんの、細身で、ギラギラというよりはねちねちとした粘着質の男性像をキャラ造りした辺りとか
存在感はあるのに、線の太さはない感じとか
そういうのが、もう、バッチリ!

とにかく、気味悪さが表面化したこの、作品としてのカラーの真骨頂に
滝藤さんは、ばっちし嵌っていた・・・・。


しかもそれを煽るカメラワークがまた!
佐久間を下から煽るショットとか。画面のアップ具合といい、その時の照明の暗さ。
タブレットを噛むだけのアップ。少し脂ぎったように見せる肌と、オレンジの強いライト。

怖い怖い怖い。
別な意味で、怖いんだよ!

政府側の一蓮托生なメンバーを撮るカメラの角度もいいねぇv
暗闇に右からフェードインとか、
妙に斜め下から撮るとか。

色々凝って考えられているのが伝わり、誠意とセンスが感じられる。

あんな古臭い演出だった1話が嘘のようである。
そして、フジの無痛と同じ原作者であることが嘘のようである。なにこの差。
テイストは似てんなとは思うけど。


また、薄気味悪いだけじゃない。
佐久間VS香村の対決は、ここまでやられっぱなしだった香村が、父を失ったことで腹を括り
強かに変貌していることが、ゾクゾクさせられる。

「お前のことは何でも分かるよ・・・だって、俺とお前は似ているからな」

香村がそう言って、佐久間の猛攻を止めた時は、くをーっ!ってくをーっ!って!!
言ったー!!

潔く覚悟を決めた男の背中ってカッコ良すぎだ!



逆にツッコミ入れたいと思うのは、やはり女性キャラの描き方。
『無痛』もそうだが、この作者さん、女性への観察眼が、ネガティブに(人間臭く?)長けているため
所謂愛されキャラが出て来ない。

ホント、女弁護士がキモイ。
何故そこで泣く。ばかじゃねーのコイツ。自分の発言の粘着さと相手への言葉の棘を理解してないのか。
ここでお前が泣くのは、どれだけ卑怯なのか、自覚していない所が最悪である。
その頭の悪い直情的な感じが、理性的に振る舞う筈の弁護士という職業とのミスマッチで
余計に、無能に見える。

過呼吸などのオプションも、同情を引くというより図々しさを引き立たせ
ん~、多くの共感を呼ぶキャラクターではないというか。


もっと、女の可愛さを出せる強がりで勝気な中年女性を描きたかったのかな、とも思う。
でも、この作者さん、女性をネガティブに描くことに長けているけど
そういうセンスないんだから、ヒロインはいない方が心穏やかに見れるんですけど。


覚悟を決めた香村に、裁判を潰され
そしたら突然泣きだして、香村が涙を拭ったシーンで
結局、この身勝手に人を叩くだけのオバチャンがヒロインだったのかと、空いた口が塞がらなかった。
それ、私だけですかね?

この人に全く感情移入や共感が出来ていなかったので
香村に女を見る目がないな、しか思わなかったよ。
しかも、弁護士としてえっらそーにしながら、それってただの言いがかりが好きな勝気なだけ。
正義や信念が見えないから、嗜虐心が強いだけなのかなとか邪推さえしてしまう。



「佐久間を潰す手土産持って俺んと来い・・・っ」

厨に、これから何千人死んでいくことにお前は耐えられるのか?と問う香村が
そう焚き付けたことで、厨はまた裏切るのか?

この厨というキャラも、弱く、強い者にフラフラ揺れちゃう感じは分かるんですけど
そういう繊細な感じには見えないので
ちょっと違和感と唐突感。

厨の葛藤は、もう少し丁寧に描いて欲しかったです。

でも、彼がラストカードとなりそう。
次回が最終回!
楽しみですv


あと、折角弁護士さんも出てきたんだから
医療裁判ネタも盛り込まれるのかと、そこはかなり期待してたんですけど
当てが外れた~~~~~(笑)
そういう話じゃなかったよ。

でも、それを補って余りある内容を見せて貰ったので、満足してますが。
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