Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
06≪ 2017| 1234567891011121314151617181920212223242526272829303107/ ≫08
2015*10*12(Mon)
ドラマしんがり~山一證券 最後の聖戦~ 第1話感想
いつもは地上波メインなのですが、良く知っている事件をモチーフにしているとだけあって興味を惹かれ
これだけは我慢できずに視聴してみました。
めっちゃヒーロー談義になっていた!しんがりの窓際族の奮闘に、かなり燃えましたー!カッコイイ!
冒頭の回想とナレーションにぞくぞくさせられ、その閉め言葉に早々にやられましたー!

「今回の社内調査の目的は、最後のケジメをつけることにある」

かぁっけえぇぇぇ!!!
男なら、ガン首揃えて立ち向かってくれ!
テンポも良く、ガンガン進む崩壊劇にも目が釘付けでした。ドラマティックなのはこれがノンフィクションだからか。
クオリティ高そうです。



しんがり~山一證券 最後の聖戦~
清武英利原作小説をWOWWOWで連続ドラマ化です。
彼は、1997年当時、読売新聞社で社会部次長として、山一證券の破たんを取材していた社会部記者であり
詳細な関係者への直接の取材が本作の元になっているとのこと。

故に、とにかく、業界用語がポンポン飛び出てくるスピーディな展開で当時を振り返る
証券マンの専門ドラマとなっていて
付いていくのに必死! だけどいい!密度濃い!

っていうか、お恥ずかしながら、株証券に知識が明るくないので、もう意味わからねーっ!(苦笑)
テロップで要所要所に説明はしてくれてはいるんですけど
読んでもピンとこないし、読んでいる内にシーンは進むし
1話見終わっただけで、何この疲労感・・・・w
見終わった後に隠語をググるこの二度手間感・・・・


唯一懸念だったのは
山一のような大企業が何故、証券マンとしてのプライドも捨て犯罪行為に手を出し、ついには崩壊してしまったのか。
唯一、そこのみが焦点であり
その後の、残務処理や、弁解行為などに因る、美しい進退にはあまり興味が湧かない。
というか、犯罪美化にすら思える。
企業コンプライアンスを無視した行為を美化されるのは、ちょっと受け容れ難い部分もあり
敬遠していたのも事実です。

しかし、どうも
それさえも知らされなかった、一般社員目線に因る、謂わば崩壊劇を目の当たりにした当事者目線で
ドラマは造られており
そのため、モラルは守られ、多くの方が感じるであろう批判は巧妙に薄められていました。

それよりも、終焉に向かう最後の証券マンたちの業務を追うことで
一緒に終えていく目線であって、かなり緊張感ある画面になってて、正直、面白い。



粗筋。
四大証券の一角を占める大手、山一證券が1997年11月、自主廃業を発表、金融危機の最中に破綻した。
その数ヶ月前
1997年4月、世論の批判をかわすための急ごしらえの部署だった業務監理本部(ギョウカン)本部長に
梶井が就任するところから、物語は始まる。

ギョウカンは、社内監査を行なう部署だが、本社から離れたビルに居を構えていて
当時は世論の批判回避のための急場凌ぎの設置だったが
今となっては、左遷社員が追いやられる“場末”と朽ちていた――


もう、なんだろう、このいかにもな設定・・・!
下町の町工場が奮起する、とか、定年間近なオッサンが最後の一旗揚げる、とか
よくあるヒーロー譚であり、成功伝説であり、日本人好みのツボである。
これが、ノンフィクションだっていうんだから、恐ろしいv



梶井の異動初日に、大蔵省証券取引等監視委員会(SESC)の調査が入るという事件が起きる。

そこから物語は石が転がり落ちるように転落劇を描きだしていく訳ですが。
この、大蔵省の特別調査課・SESC(セック)が立ち入りするとことからドラマも始まってくれたことで
刑事事件の可能性があることを、社員たちもここで知るという流れになっており
それは視聴者的にも導入として分かり易い。

当時金融業界は、既に総会屋への利益供与問題で大きく揺れていた。
野々垣証券・大和證券・日興證券に次ぐ、証券会社の暗礁は
大物総会屋の磯崎が地検に逮捕されたことが、全ての発端となっている。


潰れるはずがないと思ってた山一証券が経営破綻しっていうのは、確かに私も当時ビックリしたなぁ。
当時の私自身の記憶は薄ぼんやりとしたレベルで、しかも勉強不足もあって
四大証券の一角が崩れたという大惨事よりも
やはり一斉に強制捜査に入った瞬間と、あの記者会見が印象に強く残っている。

山一證券はかつて四大証券会社の一角を占め
今のシャープやパナソニック・マクドナルドが経営難だと言われているより、衝撃度は大きい。

その要因となった、約2600億円の簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠し続けられたのか。

その背景としてあるのが、証券会社の幹である、事業法人本部への聖域意識。
山一の看板だった事業法人部門、通称ジホウは
いわゆる金のなる木であり、花形部署な訳だ。たぶん、山一に限らず、この業界ではそうなんだと思われる。
だから、誰もジホウの意識に逆らえない。

〝ジホウは聖域〟〝山一の大黒〟〝ジホウに喧嘩売ったらここには居られない〟
〝誰があんた等の給料を稼いでやってんだ〟

そういう台詞が何度も出てくる。
そこに、強大なヒエラルキーと、昭和イデオロギーが見える。


ドラマを見ていて感じるのは、とにっかく、この思考と企業コンセンサスの未成熟さだ。
この事件や、その後の汚職事件などで、日本企業も大分このお家芸ともいうべき経営体質の浄化が進んだ。
当時の未だ終身雇用や年功序列が当たり前で
社員教育という制度もなく、社員はヒエラルキーに属すのが唯一のあり方という
企業社会の稚拙さが、面白いほどに露骨だ。
こんな時代だったなと。

フリーターや成功報酬などといった概念すらなかった、懐かしい時代の闇と温もりがある。
そこにメスを入れようと奮起した精鋭たちの、覚悟の強かさもまた、今とは比ではないんだろうなと。


巨額の不正会計事件ののちに破綻に至った、山一證券の清算業務を遂行し
その最期を見届けた12人の社員たちの、ドキュメンタリーである。
実話だけに、ドラマとしての迫真力、現実感において群を抜いていて、ヤバさは比ではない。




セックは、海外法人関連を押収。
そこから、一連の黒幕親族名義のペーパーカンパニーの丸磯ファイナンスで花替えを行った証拠を見つけられる。
海外の先物取引で、シンガポールで花替えを行っていたこの行為を理由に
東京地検特捜部の一斉強制捜査も入る事態へと発展した。



・・・この程度の証券知識はマメ知識なんですか?
一応テロップで説明されていましたけど、そもそも、資金を流す意味ってなんなのか、さっぱりなんですけど。

結局直接の容疑ってなんだったんだっけ?・・・と、まずそこからなのですが
1話を見る限り、ポイントとしては
山一側が総会屋に利益供与を行っていて、その裏帳簿的な裏金資金をどう捻出したか
・・・・・・・・に尽きる。たぶん。

具体的には、山一自身が海外の先物取引で得た利益を総会屋の利益のように見せ掛けて
ペーパーカンパニーの口座へと振り込んでいた・・・・

主観としては、方法よりもそれを選択する理由が知りたい。
総会屋へ資金を流す企業側のメリット・・・具体的には山一のメリットって何だったんだろう。
日本の悪習として、金で黙らせられるならと、総会屋との癒着は理解出来ているつもりでしたが
毎年嵩んでいくものだとして
そりゃ、確かに表帳簿に記載は出来ないわな。
が、
その利益供与を海外の先物取引で生み出す手法を使う理由って何なのか。

その辺りがいまいち良く分かっていない・・・。


****
とりあえず、素人なので、ググった覚書。
・総会屋
株式を若干数保有し、株主としての権利行使を濫用することで
会社等から不当に金品を収受、または要求する者および組織。

日本では悪習として、株主総会の進行の妨害を行なう総会屋に対する利益供与が頻繁に行なわれていた。
このような悪習は、自社の体面を保ち、株主総会をことなく済ませたい経営者側の意図と
利益供与を収入源のひとつとしたいアウトロー組織の意図が共犯関係を成立させている。


・利益供与
会社が特定の株主に対して,株主の権利の行使に関し,財産上の利益を供与すること


・先物取引
通常の商取引ではその場で代金を支払って、その場で商品を受け取るが
それに対して、予め決められた日にち・決められた価格で商品を売買しましょうと約束する取引。

違法ではない。
前もって売買の価格を決めておくことができるので
価格変動する商品の売買につきものの価格変動リスクを回避できるという利点がある


・花替え
証券会社が自己売買して買い付けた株や先物が値上がりして利益が出たときに
その株の取引きを顧客が行ったように売買取引を改ざん。その利益を顧客の口座に付け替えて儲けさせる手口。


・簿外債務
貸借対照表上に記載されていない債務


・飛ばし
決算対策のために、企業が保有する値下がりして評価損を抱えた有価証券(株式・債券等)を
一時的に、買い戻し条件付きで、時価より高い価格で第三者(他社)に転売すること。
損失を決算書上において見えなくする(隠す)。
****


このぐらいは知っててよ、という前提のハードルが高い。いや、常識と言われると、返す言葉もないですが。
しかしこういう専門用語散りばめられた狭窄な世界っていうのは、燃える。

そして、更に燃やしてくれたのが
それに立ち向かう窓際族、今はまだやる気ゼロのギョウカン・メンバーの立ち位置だ。

主人公で、ギョウカン本部長の梶井の台詞がまた熱いんだこれが!


ギョウカンの立場ではジホウに強気に出れないと、弱腰の部下たちに。

「セックにやられたことを忘れたのか。
 他人さまが会社に入り込んで大胆な調査をやっているのに
 社内の我々が調査出来ないなんて、そんな馬鹿な話があるもんか!
 会社の不正や危機を他人から教えてもらって、まともな経営判断なんかできるか!!」

やべぇぇぇぇ~~~~~こういう不器用一本木キャラにめっちゃ弱い//////


更に、セックに事情聴取に呼ばれ、でも会社のために真実を拒む部下・滝本に。

「何を怖がってんだ。あちこち庇う必要なんかない。喋っていいんだ!
 会社が不正を犯した時、それを正すべきは外部の機関でもマスコミでもない。
 会社の過ちを正せるのは、同じ会社の社員でしかないんだ。喋っていいんだ。喋ってこいよ!!」

ちょっと珍しい台詞であるが、その正論の正義感が、ドラマに辛うじて彼らを美化する肉付けを与えている。

身内を売ろうと言う台詞は、家族・同族意識が強い日本的には忌み嫌われる発言であるが
ここでは自浄作用となって、アレルギーを軽減させる効果があった。
同時に、属する世界の本当の闇を彼らはまだ知らないという意味もあるのかも?

企業責任は、抱える社員を護る危機管理でもあるから
無責任な発言とも取れるし、事実、当時そう見た人も多い気はした。

「会社の不正に物分かりの良い人間になる気はない・・・!」

その無責任さを、身勝手さと取らせないためであろう、梶井に妻と息子がいる設定は
考えたなという印象。
身を切り刻む行為は決して、自虐で終わらせないもがきが見える。


ドラマはこの正義論を、そのまま押し付けていく。
煽るBGMがこれまた秀逸でたまんないっ。

それをまた、江口洋介さんが堂々たる演技で存在感を出していて!
キレのある鋭い声色もイイ!
嫌味すぎず、派手さは抑えた、少し落ち着いた感じの口回しは、芯の太い重さのある声となって
弱くもない中間管理職の頼れる背中を見せてくる。
貫禄ありました~//////
彼の存在感に求心力が高まっていて、ドラマとしてのインパクトが一気に鮮明化した。
短髪もイイ!

白衣よりもスーツ萌えな自分としては、黒だかりの男性陣に既にくわーっとw


脇役陣も、文句なしのチョイスでした!
個人的には勝村さんの配置が上手すぎたなとvv この人こういう役やらせたらハマるな~v


とにかく、すっげ燃えた!
これは続きを見る!

いつもは地上波のみの視聴スタイルなので、これがWOWWOWドラマ初体験ですv
地上波と違って自由度あるのか、ドラマのクオリティが違うよー!!
豪華な役者陣というのも画面の濃さに表出していたが
ノらせてくれる演出や勢いが上手すぎる・・・!

転落劇に付きあっても良いと1話で思わせられました!
関連記事
スポンサーサイト
[ dramaⅣ-autumn ] CM0. TB0 . TOP ▲
COMMENT
コメントする














秘密にする?

    
この記事のトラックバックURL
http://mokumoku254.blog.fc2.com/tb.php/920-7bafcd70
trackback