Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*10*11(Sun)
破裂 第1話 感想
破裂って・・・!そうか、そういう意味かー!と最後の最後で繋がった初回。
心臓の破裂現象とそれを巡る思惑の表面化を掛けているんですね。
いつどこでこの均衡が破綻するか。

なんか凄いものを見たという感じです。スケールの広いドラマ性に重厚な配役陣が壮観すぎる。
医療ドラマはどの局が作ってももうそれなりの下地が出来あがるもんですけど
さすがNHK。
民放では金出せない俳優陣ぶっこんできた。
主演が呑まれている程の、脇を固める怪しさったらない。
犯人くさい奴出過ぎだw 豪華俳優陣が画面を占める贅沢さは圧巻でCMもないから映画のようだった。

それを緻密な脚本が重さを与えていて、バランスも良い。
無駄がなく弛みがなく、そして、遊びもない。
一切の、キャラや役者で燃える箇所もなく、本当にネタだけで見せる気だ!
すげぇ!!




老化した心臓を若返らせる“夢の治療法”を巡る、エリート医師の野望と官僚の陰謀を描く医療サスペンス。
久坂部羊による小説が原作。
ちなみに、10月7日 Wedsにスタートしたフジテレビ系 、西島秀俊主演の
『無痛 〜診える眼〜』も同じ原作者ということで
医師作家の久坂部羊氏の、らしい医療ネタ満載のドラマ祭りです。

無痛も見ましたけど、う~~~~~~ん・・・・・及第点な出だしではあった。

ただ、密度はこっちの方が上。
また、キャラクターの完成度が低く、どういう骨格を持たせているのかが、未成熟でした。
西島秀俊さんは良いんだけど、伊藤淳史さんのキャラが浮いてて・・・。
いや、吠えるキャラを小柄な人にやらせた意図が不鮮明というか。
ちっちゃい彼にキャンキャン吠えさせる意味はなんなんだろう。
あれならこっちみたいに、それこそ硬派に全体を纏めるべきだった。

西島秀俊さんは落ち付いた低空飛行な感じがGOOD。
キャラは掴み安く、分かり易いが、このドラマに余暇は要らないだろう。
前半30分。トロかった・・・・!


なら『破裂』は完璧だったのかというと、そうでもなく
こっちの主演・香村鷹一郎役の椎名桔平さんは
演技は素晴らしかったのですが、ガタイはあっても目が細めで小さいので、寡黙な迫力が希薄。
良い人なのか悪い人なのか。
え、これワザとなのか?

キャラが掴めないのが、雲を掴むようで。
いっそ、この役を西島秀俊さんとかにやってほしいくらいだった。

また、滝藤賢一さんが、分かり易いくらいのオーバーな演技で、少々興ざめ。
この暗雲蠢く物語では、むしろ、まだ敵か味方か分からないくらいの控え目な演技の方が
緊張感があった。
彼はそもそも台詞回しが巧みな役者さんなので、手や顔の表現は抑えた方が迫力も増す。

第一、男たちが自分以外の全てを喰い物にするような顕示欲を誇示するドラマでは
少しの隙が仇となるギリギリの攻防が良く似合う。
そのためには、イーブンな・・・感情も見せない感じのクールな取引が怖さを助長するのに
こーんな派手にやられると、逆に小物臭がしてきてしまう。

今回までの話の流れでしたら
それこそ、敵か味方か分からない感じの設定でも良かったんじゃ・・・。
その方が謎めいて面白かった。

相関図や空間図はすげえ凝ってて面白いのに、展開がベタ。
キャラクターの不透明さで謎を持たせているという感じ。


また、BGMはどうにかならんかw
あと、チープなCG、要らないw
演出の幼稚さが、目の余るくらいだったのには、爆笑だった・・・w

親子のギリギリの愛無き男の攻防戦なんか、仲代達矢さんと椎名桔平さんの
二人の役者さんの白熱の演技と緊迫感だったのに
何故そこで雷鳴www
いらねぇわっっww 

大爆笑。

古いっ。
とにかく演出が古いっ。

演出のふるさ
展開のふるさ
ダサイCG
ここでこの音楽なのかという萎えるチョイス。
ある意味、これは罪だろう。(;一_一)


ただ、展開のスピードが速く、しかも、スケールの広さから
破裂に私は軍配。(でも、無痛も見続けようとは思う)




年老いた心臓が若返る夢の治療法を考案した香村。
これは外科的手術を必要としない画期的な方法として、学会で発表。
現段階ではマウス・ラビット・そして犬の動物実験で成功が確認されていた。


そこから物語はスタート。
しかし、ただの夢の新薬を巡る医療物語にはしていない。

その功績を元に、香村は教授戦に乗り込もうと虎視眈眈。
彼の権力妄想は、本人も認めているが、どうやら利権よりも新薬の資金調達の方面っぽい。
つまり、ある意味純粋な研究者。


教授戦を目前にして、香村の周辺が慌ただしい。
怪しげな官僚の佐久間から、最先端医療研究施設・国立ネオ医療センターにスカウト。
過去の医療ミスを告発する怪文書騒動。

この辺の人物相関図の広さや、畳み掛けるようなじわじわと迫りくる魔の手が
テンポ良く畳みかけられていて
香村の転落劇を想像させる。

今後は香村がどこまでどう戦うかが見所なのか。


この香村に対し
官僚・佐久間が、もっと敵か味方か分からない感じで造られていたら、もっと面白かった気はする。
佐久間がどこでやられるかもまた、注目所という意味か。

この佐久間。
滝藤賢一さんのギトギトのオーバー演技で相殺されてしまったが
「超高齢化社会の究極の解決」を目指そうとする官僚という設定で
病院―官僚 という一元的な立ち位置ではなく
彼のフィールドはむしろ、政界だというのが、物語の深みを増している。

並み居る大物政治家たちを前に、歯に衣着せぬ物言いで、圧巻の大演説。
「国民生活省のマキャベリ」と呼ばれる稀代の策士というだけあって、台詞がもの凄い。


怪文書のせいで教授戦が不利になりつつある香村に
「早急に圧倒的有利な状況を造り出す必要がありませんか」

何かするべきでは、なんて生温い忠告じゃない。〝圧倒的〟と来た。


「君のやろうとしていることは禁じ手じゃないだろうな」
「禁じ手なしで日本を救えますか」
法を冒すすれすれまでやっちゃう気だ・・・!ぎゃー!

いやぁ、実に気持ちの良い悪童キャラである。
出世欲を隠さない強欲さが、いっそ潔すぎて気持ちの良い程。
単なる病院を舞台にした医療モノにしていないのは、正に彼のポジションが象徴であって
そこが面白いなと目を惹きました~。


他にも、台詞の選出が際立っていて
「医者は3人殺して一人前になる」
使い古された決まり文句だ・・・・。どこで聞いたんだったか。バチスタか?


香村の実の父との対面シーン。
今回としてのクライマックスと言えますが
捨てられた息子に縋る父親が、それでも不遜な態度を崩さないシーンを彩るのに

「あんたは俺と母さんを捨てた。葬式にも顔を出さなかった」
「おかげで色々学べた・・・」
「何を学んだんですか」
「セックスのときは避妊具を付けるべきだ」

避妊具をつけていたら産まれなかったであろう息子に、頭を下げる。

なんちゅーシーン!
それ言っちゃうか!

人情だの義理だの、そういう生温い感情を一切排除している構成が、兎角クール!
洗練されているといった感じです。
これは脚本が上手いのか原作が素晴らしいのか。
下手に、親子の愛とか入れられると萎えますよ、この流れでは。
(だからこそ、雷鳴なんぞ、ホント要らなかった)

その父親。国民的名優・倉木廉太郎・・・三国連太郎?・・・・・・・・・・わらうとこ?



そしてついに、膿が潜在化する。
夢の新薬―しかしその治療法には、心機能が劇的に回復した後に、心臓が破裂して突然死を起こすという
恐るべき副作用があった。


その情報を香村が知ったのは今なのに
では何故、佐久間はこの薬の承認を急いでいるのか。
元々マウス実験などで、稀に起きる副作用として、内部告発があったのか。
怪文書が出回ったことを含め、内通者がいることは確かなようで
では、それは、誰なのか???

部下が情報流してるんじゃないか、として
では、問題ある治療法を推進して佐久間は何を目指しているのか?
心臓疾患のある老人を最終的に一掃するプロジェクトを始めようとしているのか?



新薬と高齢化社会で深刻化する介護保険の莫大な資金投下を軸に、医療の限界と政治の役割を説けそうな
社会派医療ドラマ。
様々な現代社会問題が含みとなって
一概に佐久間のいう乱暴な理論を否定する気にはなれず
それぞれの立場から巻き込まれていく渦こそをテーマにしている、なんとも潔い骨格。

決して、人間ドラマとか見せようとは思ってないだろう~このドラマ。ニヤリ。

その証拠に、ここまで入り組んだ相関図を作り上げておきながら
意外や、誰にも魅力あるキャラなく
誰も好きになれないし、誰にも思い入れが湧かない。

壮大な思惑が背景に幾らでも想定でき
その意味では非常に面白い出だしでした。
ただ、人物をフューチャーしてこない造りなので
香村が、追い詰められるのか、戦いたいのか、いまいち不透明だし
香村の意思も伝わり難い。
登場人物が多いから、その辺の希薄さは誤魔化せるけど
その分、物語が鮮明じゃない。


惹きつけられるのはただ一つ。
怪文書を送り付けるなどした、裏側で蠢いている謎のみ!


新薬で心臓が破裂する。
それが公になった時、破裂するのは、果たして病院なのか政府なのか。
はたまた、それで得するのは誰なのか。
なるほど、破裂って、そういうことかーっっ。

いや~、硬派なミステリー仕立てだけで、次回を惹きつけられました!


面白いか面白くないかと言えば、実はそれほど、面白くはなかったけど
何を訴えようとしているのか、何を描きたいのか・・・興味は物凄くある。
ネタは深い割に、表面的というか一元的というか。

でもなんていうか、大人の男の・・・もう浮世に興味を失せた妙齢以上をターゲットにした
男性向けドラマというイメージでした。
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