Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*09*16(Wed)
リスクの神様 第8話 感想
今回は決算発表までの期日を区切って、内部告発のあった粉飾決算を暴くお話。
ただ、少し「男の決断」にキレが無かった感じです。
企業の在り方として、利権を求めていながらいつの間にか誰のための利権なのかが分からなくなっていく流れは
分かり易く、陥る罠としても筋は通っていましたが、少しテキストすぎた。
追い詰められた経理課長自らの告白だったというオチも、ちょっと簡単すぎる。

でも、そこを布石として、本家サンライズの内部事情が会話のみで明らかにされていくシーンは熱い!
黄色がかった海をバックにしているだけなのに、熱い熱い。
すっごかったです。


このドラマはミステリー風を装いながらも、ミステリーではないのが分かるのが
こういうところですが
重点を置いている、その男の思考回路と決断の瞬間に見る粋さが今回ちょっと薄いと思ったのも束の間
どどーんと出てきたラスト10分。
怒涛のように詰め込んで来た歴史に仰け反ったー・・・っっ!!

西行寺が一生を振りまわされることになった、サンライズという会社に渦巻く闇と
そこでもがき、未だに悪夢から覚めない男たちの、生きざまの欠片が熱い!
西行寺の過去エピと粉飾決済ネタが上手く絡んだ見事なラストシーンに、感動です。

なんか、直前までの決算粉飾なんか、このための前哨戦。
所詮前置き、小さなことなのだ。



>第8話 カリスマ女社長の嘘 赤字隠しの罪を暴け
サンライズに内部告発があり、服飾ブランド「TOUSEN」が、赤字を黒字報告しているとのこと。

「赤字は困るわぁ~銀行にも今期は好調だと伝えてあるのよ」

この言い方w
コテコテで良かったです。どこかのママかとw

艶かしく言ったこの台詞を、経理部長が「書き変えろ」と指示されたものだと解釈し
翌年度分を前倒しする形で、金額を書き変えてしまう。
ところが、会社の経営が上向かないので、どんどん赤字は膨らみ
補填するために、海外のハイリスクな投資株に手を出して、尽く失敗。
どうしようかと社長に相談すれば、それはあなたが勝手にやったことだと切り捨てられる・・・。

もうどっかでゴマンと見たパターンなんですけど。

服飾ブランド自体の、女社長と経理部長の関係は
良くある形の超テンプレパターンであり、裏切られるオチまでテンプレで、ここはホント、見応えが無い。
もう少し、捻った人間関係や裏事情が出てくるかと思った。


経理部長は、経営が安定していることを示すため関連企業に頼み込み工場出荷を偽装していて
工場から出荷された商品が納品されていないことから
帳簿との誤差を見抜き、架空売上を計上している可能性を指摘していく。

勿論、決算書は表向きは粉飾など見当たらず
この辺の中々尻尾を掴めない序盤は面白かったです。


しかし、あっさり女社長に、定番の台詞で捨てられて
それを知った経理部長が定番に真実を告白するって・・・簡単すぎだろ。

結城が怪我するクダリもちょっと雑。

もう少し、ギリギリの引っ張りがあっても良かったんじゃないだろうか。
真正面から忍びこんで、あさり見つかるって・・・おいおい。
だっさ。




だがしかし。
これら一連の流れは先程言ったように、単なる前哨戦。

TOUSENが海外進出への設備投資として計上していた金が、実は株に投資していた金額な訳ですが
その額が一致しない。

なら浮いた金の流れは何処へ行ったのか。

使途不明金が浮き出てきて、それが最終的に
前回呉服屋お家騒動の時にも暗躍していた、フォーという人物が浮き上がってくるという。

なんと!
ただのゲストさんじゃなかったよ!
ここに繋がるのかー!


雑なシーンが、サンライズ側のネタに繋がっていくこの辺りから、イキナリ脚本の熱も籠もりだす。
(ってか、今回のメインはこっちだった)


「石油の一滴は血の一滴。エネルギーに窮した国家は戦争に走り商社は罪に走る」

サンライズのエネルギー開発部門と言えば
前回からメタンハイドレート開発プロジェクトの投資額を回収できていない危機を露呈させ始めていて
白川専務は
「坂手の独断的な経営がこれ以上続けば会社にとって大きな危機になるかもしれない」と考えている。

一方で
神狩の同期ライバル・橘が、CMのスキャンダルの責任を取って海外のサンエナジーへと飛ばされたことも
また、エネルギー資源部門繋がりで逢って、この部署を巡る因縁が繋がってしまった。

そして西行寺の父、関口も、当時の資源開発部長・・・。

じわじわと繋がっていくこの空恐ろしさが、画面の暗さと黄色さに妙にマッチして、緊迫しています。
演出は、もっとメリハリを付け、派手に工夫することも可能なのでしょうが
このドラマには合わないだろう。
その辺のオヤジ的渋さが非常に良く出ていて、実にこう、じわじわとした炙りが巧み。
間の取り方とか、カットの繋ぎ方。
そして、無音とBGMの使い分け。

兎角、無音の効果が、めっちゃ燃えるんですけどもーっっ。



様々なことが繋がり始めたここにきて、記憶の戻り始める父。関口。
世話役?の天童は、その時のエネルギー事業本部長・・・。

「あなたは知っていたんですね・・・エネルギー開発を巡ってサンライズが大きな火種を抱えていることを」


関口が贈賄で逮捕された30年前の事件。
オイルショックを経て、資源は夢の金のなる木だったという理屈は、時代を感じさせる。
高度成長期に入り、エネルギーは夢の資源か。
汗水垂らし、切磋琢磨と工業化を進めていた昭和の時代臭が、濃く色付く。


そんな時代のエネルギー投資は、むしろ商社の使命であったと、天童は言う。
でも、それが関口の贈賄で頓挫してしまった。
その余波として、旧ソレンの天然ガス採掘権をサンライズは失った。
・・・というのが、表向きの事情。

しかし、どうも、天然ガスはカムフラージュ。
同時期に、同じ旧ソ連の油田の利権をサンライズは獲得している。
そっちの方が、本当の目的だったのではないかと、西行寺は睨んでいるようで。

しかも、恐ろしいのが、その契約が30年・・・。

もうすぐ時効・・・・。
坂手の強引なメタンハイグレードの政略が、何故今なのか?

合致していく経営計画が怖えぇぇぇぇ・・・・・!


「なのに貴方は今も何も話そうとはしない・・・」
「私も知らないんだ・・・!分かっているのは真相が明らかになればサンライズは、崩壊するということだ」
「でしたら、私はそれを暴きだします・・・っ」
「会社を潰す気か・・・!」
「どれほどの護るべき価値がありますか・・・っ、組織のために一人の人間の犠牲を正統化する会社ですよ!」
「・・・・それを選んだのは彼だ」


くおぅー!くおぅー!←叫んでます(最近人間から遠ざかっちゃって。暑さで)

なんてやり取り!
この社会的立場のやり取り・・・!
たまんねぇぇ。

誰もが会社を護るためにかつて奔走した。
しかし、今それを、暴こうとしている男は、その会社に尽くす立場に居る。
「私は矛盾だらけですよ・・・」
前回の西行寺の台詞が蘇る。


だが、こういう男の柵と覚悟の渋さをこれだけ打ちだしても
それが今の若者に伝わるとも思えない。(爆)
思えば、このドラマのターゲット層が分からなくなってきた・・・。(-"-)


ここで、神狩も、この男二人の会話を影で盗み聞きしている訳ですが
(ここの、全画面黄色に染められながら後ろから微かにライトが当たっている演出、良かった・・・!)
みな、会社の勝手な不利益に対する責任を一方的に押し付けられた者たち、という
共通の過去リンクが面白い。

むしろ、そうリンクさせるために、あの第1話があったのかと思うと
プロットから、賞賛したい。


「私は、危機対策室に留まります・・・!会社の危機を解決しなければ、どこにも行けません・・・!」

白川専務が
こういう事態だから、神狩の力も借りたいと、そろそろ現場復帰を西行寺に依頼する。
実績を付けて営業部に戻るというのが、当初からの神狩の目的だったから
これは時が満ちたと取れるシーンだった。

しかし、それが心理的には温度差の出るこのタイミングとなる無常さ。

ここにきて危機対策に神狩が肩入れするのは成長した彼女の当然の成り行きで
そういう心理描写は、ただ、実績と成功と結果だけを重んじてきた彼女の、一つの成長を見せる。
真実を知らなきゃ先へ進めないという叫びが、心に響きました。
彼女の危機対策への執着が、一つの結実になっている。

それをまた、無音だよ・・・!
音も無く、西行寺と火花散らして対等に心と心がぶつかり合った、辿り着いた、シーンでした。

危機対策室に残るのか。それとも花形部署に移るのか。
会社の都合で移動させられたのに、今度は選択権は神狩にあるというのが、嫌味というか皮肉に感じました。



いよいよラストへ向けてスパートが掛けられて来てますね~。うわ~うわ~vv
いよいよ、という感じです。
1話から、西行寺の本当の狙いというのは、父親の記憶欠如と共に暈されてきましたが
その伏線の小出しの仕方も、見事だったと思いました。

わざとらしくないし
徐々に扱うテーマの切り口で多面体を見せてくる手法といい
ここに来て一気に西行寺の憤りを爆発させることで燃えあがらせた設定といい
色々上手すぎる。

見事、乗せられました・・・。
全然興味なかったのに、嫌味にならない程度で徐々に噛ませ、視聴者の深層に植え付けていき
そしてこの終盤にきて一気に、本題と逆転させてみせた!

この脚本家さんの配分のセンスが光っているぜ・・・。

合わせて音楽などを含めた演出面の盛り上げ方も巧く
ラストの浜辺の黄色がかったカットと台詞に、最高に行き詰めました・・・!黄色いいよ、黄色。

いやぁ、続きが楽しみですねぇ。
え?今日が最終回?聞こえません。
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