Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*09*14(Mon)
リスクの神様 第7話 感想
あーもぉぉ燃えたー!燃えたー!私をどんだけ燃えさせれば気が済むのかこのドラマ。
何これもう最高に面白い。こんな硬派でガツンと作られたドラマを見るのは久しぶり。
脚本の神経が隅々まで行きわたっている緻密さがたまらないー!
ほんと、視聴率が低い意味が分からなくなってきた。

もう、一番初めに言いましたけど、これ、タイトルが悪かったとしか思えない。
センス無さ過ぎなこのタイトルとは対照的の、この濃密さとクールさ。
こんな平仮名ではなく横文字で
『ロイヤル・ストレート・フラーッシュ!』みたいの出て来なかったんだろうか。

余りのクオリティの高さと社会学的なテーマに、いっそ娯楽の域、もう超えてます。
ドラマの域も越えてるよ・・・映画のようだよ。この満足感。
無駄が無いよ、痺れるよ。
これ、マジで教材に使うつもりなんじゃないだろうか・・・・<日大



>第7話 お家騒動に潜む罠!? 会社乗っ取りを救え
来ました株主総会!めっちゃ燃えました!大コーフンです。何から何までカッコ良すぎる!
もうね、タイトルコール前にゾクゾクしちゃって、タイトル挿入と同時にゾワーッってくるこの快感。
楽し過ぎるー!
演出の煽りがセンスがストライクすぎて、そろそろ窒息しそうです。///////
尺の長さに音楽、もうキレがありすぎ!


株主総会――それは知る人ぞ知る、めっちゃ燃えるテーマである。
当日に至るまでの着々と詰めていく政治的取引の手腕の見せ所が肝となる大人のギャンブルゲーム。

このカッコ良さに目覚めさせてくれたのは
以前レビューしたこともある『そこをなんとかby麻生みこと』のリーガル漫画ですが
あの親子対決も、このドラマも、思えば某家具店を彷彿とさせられるからニヤけるw
ということは、あの一連の派手な親子喧嘩は
見る人が見れば、ものすご~く楽しい・・・もとい、良い題材となる興味深い騒動だったんだなぁと。


とにかく、今回のお話で特筆したいのは
親子対決という図式を、父親との確執という初回からの伏線を絡めて、集大成的にまとめあげてきたラスト。
漫画の方は、老舗和菓子店で、ファンキー父ちゃんの陽気ぶりで微笑ましく閉じていましたが
ドラマは老舗呉服屋。
しかも男の生き様を説き、仕事に生きるプライドを描いた渋いラストに感涙ものでした!

中老まで生きた男の決断が見所である。
痺れまくりました。
この脚本家さん、『かっこいいってこういうことさ!』が分かっていらっしゃる。
台詞もまた、よくもまあ、こんな気障でベタな台詞を思い付けるものだと感嘆しまくりのセンスで
言うことないよ・・・サイコーだよ・・・。

このまま行くなら私的ドラマトップ5入り確実だ。


老舗呉服店・烏丸屋。
創業者である父親を経営権から引きずりおろし、自らが社長となった息子。
ところが、その親子喧嘩を利用され、経営権争いを隠れ蓑に、外資に乗っ取られる騒動に発展していく。


日本的同族経営からの脱却を訴え、企業戦略を変更した経営方針は
某家具店に限らす、(和菓子店に限らずw)、親子経営に有り勝ちな確執。
同族経営は海外で見直され、その終身雇用制度だの年功序列といった、入ってしまえば面倒みてくれる一方
その忠誠心と安定性が、日本経済の高度成長を可能にしたとかなんとか。
かつての日本文化そのものでもある訳で。

それ自体は悪くないし、それを昔堅気のやり方へ自負を抱く父親が受け入れないのは由として
父親側の戦略までを脂ギッシュに描いていたら、くどいドラマになったな~・・・・(だから何)



まず、烏丸屋が買収した日陽ホテルが、わずか3ヵ月で経営破綻。
その経営方針を問われ、烏丸屋の株価は下落の一途。
現経営陣の総辞職を求められてしまう。

ところが、その日陽ホテル買収自体が、烏丸屋の株価を下落させ
その隙に株を買い占め、経営権を確保するという、乗っ取りを狙った投資会社の罠だった。

サンライズ物産は前社長の竜太郎と並ぶ筆頭株主。
そこで、危機対策室が派遣される。


ここからの、ハゲタカと呼称される外資ファンドの一手一手が際どく、息もつかせない。
どんどん二手三手先まで読まれていて追い込まれていく感じが実にスピーディに描かれていて
凄かった。
正に戦いであって、その描き方が、勢いを削がない心地良い展開。

余計な台詞は排除し、画と音楽だけでスピードアップしていく感じが
とにかく巧い。
役者さんたちの、変に目立たぬ抑えた演技も思考を妨げない。
強いて言うなら、結城が少し我を出し過ぎで邪魔な感じ。もう少し抑えた方が一体感が出ると思う。口調とか。
後はみんな大人の男って風貌で、完璧で感涙。


まずは投資会社が先手。烏丸屋ホールディングス株式の10%を取得。
これで元社長の持ち株まで合わさったら株保有率は半々。
後は一般株主たちの動向にかかってくる。

元々、ホテル買収は父親の方の案件だったということから
父・竜太郎はまだ筆頭株主であり、息子・大樹への復讐という可能性も考えられ
また、それすらも投資会社の操り人形だったのか。

色々な可能性が示唆される推理の面白さもさながら
西行寺はこの時点で、計画倒産を指摘。
タイミングの良すぎる流れを疑問視。

「恐らく誰かが烏丸の乗っ取りを考えている」

やべー乗っ取りかっこいい~!乗っ取りかっこいい~!


片山の背後にいるのが、外資系のリバーファンド。
残りの株も買い占め、敵対的買収の企業の乗っ取りTOBを仕掛けてきた。

元社長(父親)の復帰が濃厚に。

そこで、打ち出した次の手が、第三者割当増資。
友好的な第三者から、多額の融資を募って貰い、危機を脱却する方法。ホワイトナイト。

現社長(息子)が思い出したのが、学生時代の友人で投資家のフォー。
彼は、アジアグローバル証券代表で、前向きに検討してくれると約束。

なのに、このフォーも、裏でリバーファンドとの繋がりが。

つまり、ここで融資を受けてしまえば、息子どころか、父親の株保有率すら越えて
事実上、烏丸屋の乗っ取りが確定する・・・!


ここで、フォーの裏に気付かなければ、烏丸屋は消えていた。

もう何このギリギリの攻防戦・・・!

さあ、追い詰められた烏丸屋サイド。
どうするか。
「ファンドに付け入る隙があるとすれば、絶対的な戦略を用意してきた敵側の油断にある」

うををー!!!
叫ぶよ!もう叫んだよ!

「一番の方法がある」
それは、向こうが一番警戒していないこと――父親と息子が和解すること。
これで、乗っ取りは回避できる。


で。
息子は父に会社のためだからと頭を下げに行くが、追い出されたことに憤怒を抱く父親は聞く耳を持たない。

そうして始まる株主総会・・・!
そう、利権争いの果てにくるのは、株主総会。最終的に行き着く先は株主総会。ここなんですよね。
うっぎゃあああ!!!
信任投票が始まる・・・!
息!息が出来ないよ・・・っ。なにこの流れ!この緊迫感っっ。

だから株主総会は燃えるんだってばーっ。


最後まで元社長の意志を暈した演出は、案の定、彼の一票で明暗が分かれた。
息子へ一票入れたために、経営権は息子へと残留。
騒然とする会場。

「まさか、あんた・・・!」
大手をかけていたつもりになっていた戸山やフォーは、土壇場で一本取られたことになり・・・。
やべー!やべー!株主総会かっこえぇー!!

この役者さんがまた、コテコテで、良いキャスティング!この人似合う~v
そしてナイス演技。
驚愕のタイミングが爽快感アップ。


「やっぱり親子の情は熱いんですね~」
「いや経営に親子の情は必要ない」


画面は前後して、その元社長を説得する西行寺との対面シーンへ。
こ・れ・が!燃えるんですよ。異常に!!
こういう決意の裏側っていうのが、このドラマの真骨頂である。

「あなたも経営に親子の情を持ち込むんですか」
「息子との縁は切った。親子の情など・・・とっくに捨てたよ」
「捨て切れてませんよ」

「あなたのような百戦錬磨の経営者なら例え憎い相手だろうが
 会社のために作り笑いでを手を組むくらい平気でやってきたんじゃないですか」
「・・・!」
「仮にあなたが私に騙されていようが、我々と組めば、烏丸やがハゲタカに食い物にされることは避けられます
 しかしあなたがリバーファンドや片山に騙されていたのだとしたら、烏丸屋は、ハゲタカの餌食です」

「ご自覚ください
 烏丸屋は今、ギリギリの危機にあります。あなたにとって一番大切な物はなんですか
 父親のプライドですか、息子さんへの情ですか。・・・・そうじゃない
 あなたが生涯をかけて大切にしてきたものは、烏丸屋とその社員たちです
 だとしたら、あなたが選ぶべき選択肢は一つです」

~~っっ!!
くおぅー!くおぅー!←吠えた

これ!これだよぉぉぉ!!何て台詞なの!

息子への情を振り返らせる形で、親子の確執を解いたり、或いは大人げないと責めたりしないで
経営マンとしてのプライドを擽るこの台詞。
何より、自尊心を掻き立てられるこの台詞に惚れたと言っても過言ではないんだろう。
それで社長は、パフォーマンスをする決意をした。
何より、息子の立場ではなく、社員と、自分のブランドのために。

かっけぇぇぇ!!かっこいいよぉぉー!
渋い!大胆で不敵な男の決断である。


そこに西行寺の一言。
「君は父親に何を期待していたんだ。烏丸屋が危機から救われたんだ、それで充分だろ」

言葉もありません。完璧です。惚れた!

ここで親子像を描くのに、これまで西行寺にしろ神狩にしろ、親子を出してきたのが上手いです。
二人の父親に対する、少し歪んだ執着があるからこそ
ここでの烏丸屋の父子対決が、より深みを増していた。

また、こういう同族経営というのは通常、父親の背中を追いかけるって美談なのにね。
父親を追いかけることが、必ずしも息子にとって幸福であるとは限らないという意図を匂わせた演出も
また、巧みでした。
それは、先に父親が会社に追い込まれ自殺してしまった神狩の過去も
別な形で不穏な側面を強調してましたし
何か、此処に来て、凄く歯車が巧く噛みあった印象でした。

「会社のために生きてきた。だったら何で助けてくれないんだ」という様々な飼い殺しの重みが
同族経営という中で、結果的に和解を匂わせなかった父親サイドのスライドが巧かったです。
深いー!


この株主総会だけを見ても、息子は和解したと信じ
父親は和解でもいいし、虎視眈眈と復帰を狙うでもいいし、とにかく経営者としての炎を取り戻したラストは
完璧でした。
イーブンだけど、父親の方が一枚経験値で上手というとこが、唸らせられる。



更に更に!
これで終わらないのが、このドラマの重たい所。
坂手社長と会話シーン。

坂手社長から、私の身辺を探られているから、それを調べてくれと依頼される。

「探られて不味い何かがおありですか」
「それが経営者の宿命だ」
「便利な言葉ですね・・・宿命と言えば全てが正統化される」

シビアな台詞の応酬の緊迫感を引っ張った後、パチンってジッポの音だけが響くこの演出!!
カチン!とジッポを閉じると同時にBGMが消え
金属音だけが響く・・・・

かっけえぇぇぇ!!!(もう何度目か)
何その演出!

カチン・・・!・・だよ、カチン・・てっっ!

クール!超クール!!
このドラマはセンスがとにかく素晴らしい・・・。私を窒息させる気か。


ラストのまさかの橘さん帰国。こんな繋がりか。
出向からこういう形で出戻るのも、また運命か。子の繋がりはちょっと恐ろしい伏線だと思った。

会社の利権と運命に翻弄されていくファイターたちの戦いはまだまだ続く。
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