Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*09*05(Sat)
リスクの神様 第3話/4話 感想
やっぱり凄く面白いんですけど!
まずテンポがいいので飽きてこないし、硬派なヒーロー要素でクールに象られているところも最高にツボる。
下手な笑いの要素や、ウケを狙ったものなどお遊びの要素を完全排除し
主要キャラの行動心理だけで構成したシナリオが渋い渋い。

そんなにアバンチュールな感じではないけれど
最終的に、毎回扱われた事件を使って企業内政治に組み込まれ、やるかやられるかのオチに結び付けてくることで
これは仕事なんだという一定のラインが見えますよね。
変に個人の自己正義観を押し付け突っ走る系ではない。

仕事ですから、誰かの正義論なんか、どうでも良い。
だけど、一線を越えないギリギリのルールがある。

そこを踏ん張れるか否か・・・!
そうだよ、そこが楽しいんじゃん。どっちかを一方的に否定するだけの正義感なんてつまらないですよ。
子供じゃないんだから。

どっちもそれなりの正論がある。それがぶつかり合う場所こそ仕事場だ!(そうだっけ?)

今ここで何を求められているのか。
一つの事態に対し、一般大衆的に感じる感情論など、余分でしかなく
冷静な判断を取っていく流れが、もう最高だ。


それを確実にするための構成として
毎回、マスコミが重要ファクターなのも面白いです。
企業-市民(消費者)ラインだけではなくしているから、どちらが不利になるかは状況次第。

企業にとって、マスコミは世論でありツールなんですね。
裏で操作していく感じが、記者会見の胡散臭さを皮肉っていて
というか、うん、これが真実と言う感じで
見ていて楽しい。

なんかもう、そういうセンスが、もろツボなんですけど~。


その上、タイトルの入り方とか、もう映画並み!
なにそのドラムの強さ~~~/////スタイリッシュな感じがいい~~~。
そこに掛かるビートの効いたテーマソングがこれまたかっけぇ。
下手な流行のJPOPとか使わない漢っぷりが痺れる~。サイレントだよ!ベースだけだよ!くぅぅ~////
ちょっとハマってきた。


全編を通し、黄ばんだ色彩で渋さや枯れた感じを出している画面も、凝っているな~って印象です。
黄色、いいな。黄色。
ここにもう少し明度をプラスすると、セピアになって、回想シーンとかに使われる系ですが
セピアより少しグリーンが強いのかな?
相棒ブルーとは少し違った、シリアスというよりは、やっぱ中年の枯れ具合?(笑)
そういう男達の戦いを、遜色なく伝えてきていると思う!


また、ここにきて、戸田さん演じる神狩の声の低さもいいと思えてきた。
若さや色気がまるでないドラマですが
紅一点とばかりに彼女の性を強調したら、神狩の戦いが薄れてしまうと思う。
多くのドラマが、一人だけチームに女性が混じると、そこに華を期待しますが
(それはそれで良い時もあるけど)
このドラマの導入を見ていれば、そんな方向性は非礼に他なりませんよね。

彼女はそういうジェンダーを乗り越えてきたファイターの一人であって
だからこそ、彼女の強かな生き恥がカッコイイのであって。
正直、唯のキャリアウーマンとされるより、よっぽど熱を感じる好印象なキャラですv

・・・・その意味で、この少し低い声で入る、抑揚の少ない声の違和感のなさが、見事だと思いました。
ここにきて、何故戸田恵理香さんのキャスティングだったのか、理解出来てきた気がしてきたよ・・・。
これでもう少し滑舌が良かったらな~・・・・。(禁句)


主演・堤さんとの歳の対比も悪くなく、勝てない相手であることが見て明白。
脇もしっかりとしまっている気がします~。
そもそも、ここでライバル意識とか、そういう剥き出しの感情論を浮き彫りにした話にされても萎えるんですよね。
理屈のストーリーだから。上記したように、個人感情なんか必要ないから。

そういう意味で、ブレもないですし
台詞のチョイスとかも、感情的な醜い表現を極力避け
普遍的な文句で繋いでいく流れも唸らせるものもあり、中々に面白いドラマです。
強いて苦言を呈するならば、最後の最後で脚本の詰めが甘いことくらい?


なのに、視聴率が撃沈と聞いてびっくりです。ほんとに低いよ。何で?
やっぱ色気がないからですか?(爆笑)
私は燃えるけど、萌え所はないな。

でも考えてみれば、自分もそうでしたけど
真夏のクソあっつい中、こんな頭脳を使うものなんか見てらんない気は
分からなくもない。


改めて見ても面白かったので、以下、今更な遅れレビューで簡素に感想。
追い付けるかー?


>第3話 アイドルと次期首相2つのスキャンダル.隠された真実を守れ
いきなり刑事ドラマ風に始まるから、ちょっとびっくりした。
浮気現場らしき事故現場を突き止められ、その二重の意味をラストに見事反転させた脚本が面白かったです。

浮気現場なのか密会現場なのか。
大臣が逢っていた相手は、政治家として秘密裏に交流があってはならない国の秘書官で
最後にはマスコミを利用し、浮気現場として決着を付けさせた。

真相は藪の中であり、真相など我々が知る必要はない、というオチがたまらない。
我々の任務は、懇意である大臣の政治生命を護ること。
その潔さが、何も捨てられない稚拙さを凌駕する。


同時進行で、その大臣の騒動の最中に、神狩の同期ライバル(名前・・・)に泣き付かれるという事態になって
そっちのスキャンダル・北条ネタを使って藪谷代議士を護った。
一時期的に大臣の身柄を保留にさせるこの戦略も面白かったです。

何て言うか、一見表向きは、手助けしてやる親切顔しておきながら
裏で、この件は使えると睨んでいるその計算高さ。
仕事の駆け引きが常にそこにあって、だからこそ、画面全体から緊張感があるのかも。

そういう角度で見ないと、このドラマは事件そのものはとん挫させたりフェードアウトさせたりするので
拍子抜けになる。

最後に、神狩もこのライバルの件を使えると可能性を秘めていたと考えたと分かった瞬間は
ちょっと、ゾクっとしました。
おおぅ。
強かな戦いには、手を緩める隙などないのだ。

神狩も、ロマンを求めていないで手を汚せるようになってきたな~と成長を感じた。


一方で、ライバル(名前・・・)が、北条ちなみという新人アイドルの彼女を護りたい理由が
自分のキャリアアップであるという下心もまた、肉食系で良かった。
これで成功すれば、希望部署へ行ける。

何て言うか、草食系で派遣にシフトしているこのご時世で
こーんな熱い仕事中毒を見せられると、私は大人の格好良さを感じるのですが
世間は違うんだろか・・・・。( 一一)


結局、そのアイドルは護れなかったから、当然、このライバルは失点で失墜。
地方へ飛ばされる。

神狩が社の責任を被らされ、降格した時、このライバルは良い気味だと思っていた筈なのに
明日は我が身のこの肉食世界。

戦う人間が、どちらもカッコ良く描かれていると思う。
善悪なんていう平たい物差しでは測れないっての。


みんな冷たい。そして自分が可愛い。
そういう企業内の熾烈な食物連鎖が、じわじわと描かれることで
リスクマネジメントという仕事の高尚さや難易度は伝えられなくとも
何か、緊張感が出ていて、結構息が詰まる。

その辺の出世争いになど、興味ないんですけど、西行寺の行動が影響を与えるという意味で
見ていて緊張が走るというか。

リスクマネジメントへのリスペクトは感じるかな。

西行寺たちが動くということは大概が当該企業が悪い訳で
それをどう庇うかという一つの正義への矛盾もまた、よく捻ってきた設定だなぁと感嘆です。




>第4話 汚染から海を救え!危機対策に潜む罠!
工場排水に因る海洋汚染に関わる企業倫理のお話。
これはもう、誰もが脳裏に思い描いたのは、日本の四大公害であった水俣の話ですよね。

いわゆる環境問題とは異なり、環境社会学としての側面が特徴的なこの事件は
世界からも注目される特異的な公害問題として、誰もが知り得る所。
企業城下町としての社会的側面が、最終的に被害の拡大を招いてしまった。

その辺の柵や葛藤は、日本独自の体質とも言えて、海外では中々理解もされ難い。
そういう共同意識が丁寧に描かれていた回で、ベタとは言っても、興味深かったです。


つまり、街全体が、その企業の恩恵を受けて経済が成り立っている状況下で
自分の夫や親せきが勤める会社を訴えられるかという話であって。
その近辺の病院から学校まで、みんなこの街の出身者であり、その企業の関係者であり。

ドラマとしても、そこのライン・・・・企業傘下であることの苦悩が焦点となっていて
海洋汚染と隠ぺいされた村人たち誰もが考える言葉が、重たい。

やっぱり転院させた方が良いんじゃないかと尋ねる母親に。

「先生だって一生懸命診てくれているんだ、失礼だろう」

「転院すればみんなが理由を尋ねる。何て答えるつもりだ。波風を立てんでくれ」

「あんたが言っていることは、企業と街を裏切れって言っていることなんだぞ!」

これが、働いている街での真っ当な、日本人らしい思考ですよね。
言いかえると、もしそれで息子が死んでしまっても
仕方が無かった、むしろ、企業に迷惑を掛けて申し訳ない、という日本人らしい思考が湧く。

そうすることで、事を荒立てないから、益々汚染が広がってしまう。
それがかつての悲劇の根幹な訳で、ここで、家族や愛する息子のため、とはならいのが、ザ・日本人。
『義理・人情で生きてます』


だからこそ、状況を一変させられる証言を取るシーンを、もっとじっくり描いて欲しかったです。
それより傘下が大切だというのが日本企業体質&日本男児体質だろう。
神狩の「息子さんは被害者なんですよ」などと言った、家族愛を説くことくらいで心変わり出来るのであれば
そもそも水俣だって起こらない。
「正に事はそんな簡単じゃない」訳だ。

ここがちょっと尻すぼみで勿体ない。
最大の争点となった過失責任主義における矛盾にまで言及してくれると
最早神レベルだった。

でもこれ、実に丁寧に被害のポイントを押さえてありますし
コレ、このまま教材として使えるんじゃないだろか?あ、だから日大なのか?www


ドラマとしての感想は
ちょっとプロットを変えてきたのが面白かった。
うん、色々手数を考えてあるドラマなんですね・・・。今回はリスクの関するプロVSプロ。

今回火事で被害を出した企業・波丘樹脂はサンライズグループ傘下の企業で
ここの社長が、西行寺に、リスクマネジメントも初手として完璧と言わせてしまうほどの手腕ぶり。 
記者会見から漁業組合との補償交渉まで、実に滞りなくやってみせた。

でもそれは、その10日前に起きた、もっと大きな事故、大がかりな濾過装置の故障を隠すための物で
今回の火事も、ろ過装置の故障による自然発火というお粗末さだった訳ですが――。


途中で何かを隠ぺいしているのではと勘付いた西行寺たちがどう動くかが、今回のポイント。
神狩の言葉を一刀両断するやり取りに、ちょっと燃えました。

「徹底的に叩きましょう」
「勘違いするな。我々の仕事は波丘樹脂の危機を救うことだ」
「困っている人間を助けるのが危機なら、住民のために真相を」
「随分陳腐な正義敢だな」
「なんですって?」
「危機の裏には様々な立場の人間とその思惑が複雑に絡み合っている。事はそんなに単純じゃない」

~~~っっ!!!
こうゆうの!
こぉゆうのが好きなんですよぉぉ~!!!

なんって渋い男の生きる世界。
ギスギスしてギトギトした中にどっぷり浸かっているような中年の味がする・・・。←?

自己主張と自己正義を勘違いした勧善懲悪なんぞ、何も面白くないわ~~~。(意味深)


リスクを隠すためにというよりは、出世の道具として体裁を繕って見せてきた社長。
そこにお馴染みの台詞が。

「全てを護ろうとしても何も護れないんです。あなたたちが一番護りたいものは何ですか」

似たような台詞が、被害者夫婦を説得する時にも神狩に言わせていて
「既にリスクは起こっているんです。起きてしまった以上、何か対処しなければなりません」

この台詞が意外と好きで
何だか人が生きる根源を突き付けられているような気がしてくる。
逃げても、立ち止まってても、いられない。
前を向け・・・!

そういうシンプルなメッセージが最後に胸に響いてきて、ちょっと締め付けられます。



自己保身だけを考えていた社長は辞任。
それが連鎖的に、サンライズ内部の権力図に影響を与えるから、このドラマの階層構造が深い。

ラスト。
西行寺の過去がちょっとだけ気になってきました。
それを煽るような演出が、巧みというべきか。
蝉の声がたまらん。
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