Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*07*10(Fri)
リスクの神様 第1話 感想
これは面白いー!想像以上でした!第1話だけで言うのなら、正直ほぼ完璧だったのでは。
こんなに心臓打ち抜かれたのは久しぶり。

正直まるで期待していなかったんですよね。
まずタイトルが悪いよ!宣伝も下手だよ!
日本語で『神様』というと、どうしてもト●レの神様だの七福神だの
ほんわかした丸っこいイメージを抱いてしまう。
そうでなくとも、漢字の画数が多いので、鋭さが足りない。
なのに敢えて危機の方を英語変換&カタカナ表記させることで、更に専門性や特異性を軽減させる。
(飽くまでイメージの話ですが)

ましてや、神様という万能要素を先に見せられると
結局、あ~勧善懲悪の説教臭い話かと、先入観を思い浮かべがちだ。
なんだかちょっとギャグ要素も加えた、お仕事を通じた同僚たちの笑いあり苦労ありの
正義観に導かれていく人生ドラマかと思っちゃうじゃないか。
何でこんなセンスないタイトルにしたんだろう。

全然違ったよ!超(?)硬派なビジネスドラマだったよ!!←これからの流れ次第ですが。(^^ゞ
嬉しい誤算です。



企業を守る危機管理専門家たちの活躍・・・というか暗躍を描く、渋くて硬派な社会派ドラマ。
オヤジたちの脂臭い、生き残り戦争が実にドロドロ生々しいw
画面も照明を落とし、ダークスーツで揃えた画ヅラは文字通り明るさの欠片も無く
表舞台ではなく
綺麗事ではない切り口で企業の裏側を見せてくるその着眼点が、危機管理というストレートな角度であることも
目新しく、旬でもあり、面白い。
昨今の様々な企業神話崩壊ニュースが脳裏を過ぎる・・・。

日本でリスクマネジメントが叫ばれ始めたのは、もう一昔前にはなるが
こういう意識が根付いたのは割と最近だと思う。
日本って結局企業城下町に代表されるように、巨大企業には絶対的な神話を抱きがちで
企業を護りがちだし
護るからには、そこに様々な取引や打算と言った人の欲望が渦巻いている筈だし
そういう意味で
企業VS消費者という構図にせず
敢えて企業監査という形で、身内争い=生き残り戦略に着眼した当該ドラマの切り口は
非常に興味深い。

また、リコールなどの企業の危機に
どう作戦を立て、どのタイミングで対応していくかなど、余り題材にされない部分なので
ドラマとして新鮮で、見ていて目が放せなかった。
その上で、危機管理を考える企業内部側の物語だけに、大手企業上層部の動きと策略が見えて
戦略の意図が非常に分かり易く、ベタだけど
そこで戦うサラリーマンたちのしがなさ、不甲斐なさ?

社会的規範や企業モラルをクールに説きつつ、企業の勝ち残りを掛けて戦う男たちの頭脳戦は
とにかく見応えがありましたー!
ってか、マジ痺れた。
燃えた~~~~。
くぉぉ~。


そして!
そんな今尚男性社会化が激しいトップ企業上部の政治に
女性として一人割り込んだ彼女の、ジェンダーとも問える孤高の戦いっぷりが、また粋で・・・!
漢だ・・・!

みんなかっこいい・・・・っ。
やべー、やべー。
(出来れば戸田恵理香さん以外でやってほしかったが)

個人は弱いよな!
巨大企業の前では、塵に同じ。
しかし、強かな戦いが、そこにはあるのである。

出し抜き出し抜かれ、そして生き残った者だけが勝者なのだ・・・!
くうぅ・・・っ。



何だかコーフンしすぎて、何言ってんだか自分でも分からなくなって参りましたが
物語は
危機管理の専門家・西行寺という男を
日本最大の商社・サンライズ物産社長が直々に引き抜いたという所から始まる。
この、海外から呼び寄せたのが、サンライズの社長だったというのが、実は最大のキーワードだったんですよね。
それが最後に分かった時のこの快感たるや・・・・っ!


サンライズ物産危機対策室室長に着任した西行寺。

ほぼ同時期、サンライズ物産では、生島電機と共に
新素材を使った次世代型バッテリー『LIFE』を共同開発。
新会社ライフパワー社を設立。
社長には、生島電機専務の生島。開発責任者は、サンライズのエリート社員・神狩かおり。

そこに入ってくる、LIFEの発火事故のクレーム。


ここで、そのクレーム処理を、迅速に穏便に終わらせ、消費者と健全な関係を保つお話かと思っていたら
物語はそうは進まない。

LIFE開発時のミスを指摘され、それは有り得ないと責任者のかおりが主張することから
巨大企業の存続を掛けた、同時に、責任の所在が役職を巡る争いを勃発させ
企業内部対応を描く話へと進んでいく。

そもそも盲目的にかおりが生島電気を庇う理由も
彼女の強かな出世街道の一部だった訳で、そういう虎視眈眈と渦巻く人間の欲望が
暗い画面に明け透けに描かれてていくもんだから、ドロドロ感ハンパない。

その時点で
戦いの主軸が、製品開発の理想ではなく、個人の利益にあることを既に伺わせていたんですね。


不良品なのか、設計時のミスなのか。
それに因って、つまりはリコール問題へと発展していくので
リコールはいつ出すか。
その時の責任者は誰にするのか。
そこが、焦点となってくる。

決して、消費者をどう納得させるかとか、そういうミニマムな社会単位の話じゃないんですよ。
そこがもう、最高にツボってしまって!

そこに、女性で若くして役員職についた、このかおりという
片肘張って意地を張る経験浅い(甘いともいう)人物に、企業未来を投影し
プライドの高い彼女が頭を下げるのか否かという側面を付与した脚本で話を進めるので
画面としての緊張感も、話の分かり易さも、申し分ない。


そういう脚本の引きが実に上手くて、冒頭15分だけで、充分に興味をそそられていましたv
そして、そこからのテンポもよく、展開の早さが抜きん出ていました。

中盤、かおりが公然と辱めに近い仕打ちを受け容れるかどうかについて雨の中悩むシーンがあるのですが
そこで確かに少し物語は失速しますが
序盤でガツンと洪水のように畳み掛けている情報量で、然程中弛みは感じさせない。
その上、そこからのクライマックスに掛けての圧倒感がまた素晴らしかったので
総合的には、がっつりと纏めてきたという印象でした。



んで、物語はいよいよ、そのクライマックスへ。

実は、かおりは本当に何も知らなかった単なるお飾りに祭り上げられていただけだった。
その辺の女性の扱いぶりが、如何にも日本企業という感じ。

生島はライバル企業に先を越されないように新商品発表を焦っていて
耐久実験を途中で打ち切り
しかも一件だけ発火事故が起きていたことも隠していた。

だから万一に備え、かおりを責任者に祭り上げ、責任逃れするつもりだった。
(つまりかおりは、生島電気にとって、出資者であるサンライズ側に逃げられないようにする保険だった訳か。
 或いは、道連れの)
同じく、サンライズ側としても、今回の不祥事で、損害は免れない。
だからこそ、かおりはリコールだけはしたくないと訴えるが
そこで出てくるのが、西行寺。


企業にとってリコールは、確かに死活問題。
共同会社ということで、サンライズ側が生島電気を切る訳にもいかないことは明白。
生島の何万人の社員を路頭に迷わせないためにも、潰す訳にもいかず。

そこで、迅速に事態を収拾させる、一番健全な解決方法は
やはりリコール。

サンライズ側が決定した答えは、かおりに謝罪会見を行わせ、このリコールを決意させる。
つまり、解雇に相当する失態ではあるが、かおりの全責任だったとすることで、水に流すと提案。
自分の責任ではないのに、社の責任を全部被れと強いられる。


ここまで、かおりはエリート街道を歩いてきた人物で
私はミスはしないが常套句のようだった。
強気な発言で、私がミスをすることはないし、だから頭を下げることはないと断言する人物。

そうしてここまでのし上がってきたと自負するかおりが
こういう形でのミスも有り得ることが、正にビジネスの世界って感じでいいんだよ~~~。
そもそも、役員って責任と取るためのポジだから
これは当然と言えば当然なんですよね。
自分がミスしたかどうかは関係ない。

その辺の立場を分かっていない甘ちゃんぶりが、またイイ感じだった。

私が謝ることはない、と強気の発言をしていたかおりが
屈辱を受け容れ、頭を下げる決意をするかどうか。
そして、追い詰められたかおりを、西行寺がどう説得するのか。
見物でした!


してもいないミスを認め、頭を下げるぐらいなら、辞めると言うかおり。
それに対する西行寺の台詞が重い。

「(でも君は)たったひとつだけミスを犯した。生島社長を信じるというミスを」

君ならどこでもやっていける、という西行寺に
サンライズというブランドがなければ、何にも出来ないと崩れるかおり。

ここからの台詞がもう!もう!

「もうどうしようもないんだよ、危機に直面した以上、無傷では終われない。
 地位、仕事、 家族、恋人、名誉、プライド。
 全てを護ろうとしたら何も護れない。
 君が絶対に護りたいものは何なんだ。今こそ考えるんだ。
 それを乗り越えたら新しい世界が待っている。危機こそがチャンスなんだ」

普通に、ピンチはチャンスだなんて言われたって、こんな感動(衝動?)は湧いてきませんっ。
自分のミスではない失態で追い込まれ
信頼していた人物に裏切られ
尽くしてきた筈の自社からもあっさり切られ
誰も他に味方はいなく
孤高に立たされ、戦うのは、自分の力でしかなく、救うのも自分だけだと追い込まれた、このシーンこそが
この台詞を引き立たせていて。

くぉぉー!
立て!立つんだジョー!


そして、黙したまま、西行寺がかおりにスッと戦闘服(スーツ)を差し出す。

この間!!
画面から漂う緊張感!!

戸田恵理香さんってこんな顔も出来るんだー!
すっげーぇぇぇ!!!


そして、かおりはそっとスーツに手を伸ばす。

サイレントなシーンで鳥肌立ったのは久しぶりな気がします。
なんて緊迫感と、躍動感なんだ!!


そして、次世代型バッテリー『LIFE』のリコール問題の責任を負って
かおりは一人謝罪会見を行う。
それは、敗北ではなく、これもまた、戦いの一部であるという、ドラマとしてのスタンスがこれまたイイ!
企業戦略の一つという位置付けは、消費者サイドにはない視点だ。

消費者に対するすまないという温情解決ではなく、ここもまた新たなる戦いの一部。
むしろ、ここからかおりの戦いも始まった。
そういう解釈が、もの凄く痺れるんですってー!!
その絶妙なリンクが、もう煽る煽る!


・・・っていう、とても大事なシーンだったので、もう細かいことはみんなスル―しちゃいたいんですが
でもそれでも、そこからの演出がちょっと下手で、めちゃめちゃ残念でした~・・・゜(゜´Д`゜)゜
唯一で最大の失点だよ!!

まず
謝罪会見ではどれだけの誠意を見せられるかがポイントだと言っていて
だからこそのリクルートスーツで、45度のお辞儀。

それは良いんですけど
「この度は申し訳ございませんでした。」と頭を30秒は下げてから着席するべきでは?
更に、頭数だけの形で良いので
ズラリと役員を横一列に並べて、手前から引く画にしておくべき。

だって、謝罪会見で、若い担当役員女性ひとりってありえます?

世間から「社長出て来い」「社長を出せ」とバッシングの嵐だろう。
生島社長を病気とし、サンライズ側はノータッチとするのだとしても
そして、ここはかおりの孤高っぷり、つまり孤独な戦いの第一歩を踏み出した図にしたい意図は伝わりますが
それでも、副社長、専務、課長役員など横にいるべきである。

更に更に!

「あの涙はいい・・・」
という台詞がありましたが
(一応)こちらに非がある状況でボロボロ泣くのは卑怯以外の何物でもない。
何浸っちゃってんの、という感じだ。
毅然と顔をあげ、背筋を伸ばして凛とした姿で、状況を説明してこそ、『誠意』でしょう。

その最後の最後に、一粒だけポロリと雫が零れ落ちる・・・・。
その位のセンス見せてくれよー!スタッフさぁん!

女は泣けばいい的な侮辱を描いているような気もして、人間尊厳を軽んじて描かれたような気さえする。
直前までの加速が素晴らしく、圧巻でしたので
何とも勿体ない詰めの甘さであった。



だがしかし。
こうやって、一つの不良品回収に伴うリコールを乗り切るだけの物語で終わっていては
ドラマはここまでの重さは出なかった。
所詮、正義のヒーロー物語。いやそれでも充分コーフンはしたんだが。

だがしかし、ドラマはその後もう一回転してきやがった。
この謝罪会見のカードすら、ここからサンライズが見事に切り返してくるんだよ!
うをー!

サンライズ側としては、損益を被った被害を水に流すため
かおりに全責任を取らせることで生島に恩を売り、持ち株の配分を7:3に変更させた。
これで、LIFEの技術と会社そのものは、ほぼサンライズのものとなって――

そこでハッとする。

そもそも、リスクマネジメント強化と称し西行寺を海外から呼び寄せたのは
このサンライズ社長だったよ!
新会社を設立するリスクをここまで予想していたとは思えないが
リコールが起きて、損益を被る筈が、結局半分の出資額で持ち株7割の子会社を手にしてしまった。

ここまで計算の内かーっっ!!

生島電気の技術に信用を置いていなかったのか
或いは、最初から生島が気に食わなかったのか。
いずれにせよ、西行寺の呼び戻しは、企業倫理的な意図が合った訳ではなく
最初から、何かの折にはこうやって相手の寝首を書いて企業を膨らませていく、その一端だったということだ。
転んでも唯で起きねー!


しかも、耐久実験で、発火事故が起きていたことをかおりの目の前で再現実験させることで
かおりに、生島への未練を断ち切らせた。
・・・が!
これさえも、西行寺の仕組んだフェイクだったとか。
もうナニソレー!
どこからが策略なんだっっ。

ってか、西行寺は第三者機関ポジかと思いきや、めちゃめちゃ社長の犬かよー!Σ(●゚д゚●)
そうだった、コイツよ呼び寄せたのがここの社長じゃんかー!
ぎゃー!

いやでも、それこそがビジネスの世界だろう。
すっげー面白い!

危機を乗り越えるだけの狭い視野の話でも
企業統治と上から目線で説教する、青臭い物語でもなかった所が、最大の評価点です。(笑)
全ては戦略の一つなのかー!と。



今後は、もっとリスクマネジメントへの斬り込みを斬新にしてくれたら、もう最高なんですけど。
マネジメント、その運営状況を管理・監督するの内部統制、企業のシステムを審査するのは監査。
そういうコーポレート・ガバナンスに沿った多角的なドラマにしてくれると、(私が)楽しそうである。
・・・・需要はないだろう。(失笑)


危機は起こりえるし、起こった時、最小限にする義務がある。
それが製造責任だ。PL法だ。
安全神話を謳う巨大企業が、その裏でどんな戦いをしているのか。

リスクマネジメントを海外対応へと順応させるには、日本はまだまだ幼稚だし
コンプライアンスも含め、この先の大きな課題でもある。
そういう駆け引きを垣間見れるのは、それだけでちょっとテーマが新しく、その部分は評価したいです。
想像以上にシビアで醜い争いが見られそうな、渋いドラマでした。


・・・・んん?企業裏で確実に遂行し、神話を企業に導く物語だから
敢えてドラマタイトルの『神』という文字を入れて匂わせているんだろうか・・・(深読み)

蓋を開けてみれば、ゴーストライターのドラマネタ元もそうだろうし
盛んに時事ネタでフレッシュに目を引こうとして
ギリギリのラインでのフィクションを作っちゃう、フジらしいテイストでした・・・。
エンドクレジットもなんだか映画のようでしたし
今後も硬派な展開に期待したいです。

で、最後に!
最大のツッコミ所は、みんなここでしょう。
何で日大?
CMまで入って、確かにスポンサーって書いてあったけど、ドラマの一部かと思って笑ってしまった。
危機管理学部?
お前の宣伝かw
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