Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*07*02(Thu)
なぜ家族は消されたのか?心を操る恐怖のサイコパス 感想
山下智久さん主演で送る半実話ドラマ・第二弾。
世界仰天ニュースコラボドラマ「なぜ家族は消されたのか?心を操る恐怖のサイコパス~成海朔の挑戦Ⅱ」

これ、「なぜ●●なのか?」ってタイトルで揃えていくんですかね?
バラエティスタッフ(仰天スタッフ)が製作するからか、粗が目立って素人のような武骨さが出たドラマでしたが
実話に基づいているというか、実話から発想を得たというだけあって、内容は結構シビアでハンパない。
リアルかと思うと怖ぇ怖ぇ。
そんな物語でした!

心を操るっていうから、口巧い口説き文句みたいなものを並べて
相手を煽てて取り込んでいくポジティブなものかと思ったら
全然違った。
むしろ逆で、心を誘導するのではなく、客観的にそう選択しそうな状況を悲観的に相手に造ることで
ターゲットが勝手に動いてくれるという、実にネガティブな着想のものだった。(爆)

な~るほど。敵も考えている・・・。(@_@;)


例えば、真壁からの支配からなんとか逃げだした野川諒子を連れ戻そうとするシーン。
自分が直接姿を現すのではなく
母親や姉に迎えに行かせ、且つ、言った台詞に鳥肌!

「もう真壁は死んだから大丈夫。一度は惚れた人なんでしょ、お線香くらいあげたら?」

自分の母親が、真壁側に付いて、自分を裏切るかもしれないとまでは警戒しても
死んだのだから、と、逃げている自分の中の正義や常識に訴えかけ、こちらの非を指摘され
且つ、お線香くらいあげに戻ってこいと言われたら
ちょっとなぁ・・・。



ドラマは他にも、コントロールフリークなるサイコパスについても興味深い解説をしていて
そういうウンチクも見応えがありました。流石元ドキュメント番組w

言葉の暴力で支配し、被支配者が逃げ出す気力までも奪うコントロールフリークの特徴は
人間感情を持っていないこと。
喜怒哀楽の意味が実感として分からないので、経験則で表情を作る。

簡単に言うと、常に演技している状態に置かれ
そうなると、筋肉の使い方が不自然で、自然な表情が作れない。
自然じゃないということはつまりアシンメトリーということでした。

そっか、普通に笑えば人はシンメトリーになるのネ・・・。そりゃそうかも。

その辺の演技を、役者さん(田中圭さん)が非常に怪演してらして
しかもこの方、少し甘めフェイスで毒がなさそうなので、余計に不気味さが際立っていた気がします。
ナイス・キャスティング!


相手が望むであろう表情、要はマニュアル通りの演技をしており
人の感情が理解出来ないから、同調感や感動を覚えられず、孤独さばかりが募っていく。
そこで、社会最小単位を支配下に置き、君臨することで、自己実現を図っていくことに傾倒していくことになる。

解説は恐らく取材に裏打ちされた、リアルのものなのだろう、納得でした。


しかし、社会最小単位、つまり一家庭に潜入してパラサイトしていく描写は
よくよく考えるとキモイわコワイわ、不気味だわで・・・ああぁあぁぁ~・・・・。
しかも、支配すると言ったって
暴力などのパワハラや、言論によるセクハラ系ではないんですね。
決して自ら手を汚さない。
支配した者同士で痛めつけ合いさせ合い、それは衰弱するまで続けられる・・・・。

ここでタイトルがフラッシュバック!
『なぜ家族は消されたのか?』
そういうことかーっっ!!!怖えぇぇぇ・・・
消されたのは、誰かに対峙する形で消されたのではなく
自ら傷つく行動を強要され、人知れず消えていったということか・・・。うわぁ・・。
犯人が(直接的には)誰もいない・・・。


静かな、闇に紛れた犯行で、じわじわと追い詰められていく過程が
恐ろしすぎでした。
そしてパラサイトしていた家族が破滅したら、また次のターゲットを見つけに行き
次から次へと新しい居場所を見つけては乗り移っていく・・・・。ぎゃあぁあぁぁ・・・・・・。


では何故、取り付かれた家族はそこから逃げられないのか?
その心理解説は、よく耳にする程度の内容のもので
特に目新しいものではありませんでしたが、そこまできちんと押さえてある脚本の完成度が、隙がない。

理由は主に三点。
無力感・支配者を崇拝してしまっているケース・ストックホルム症候群。

人は、逃げるたびに暴力を受け続けると
その恐怖と痛みから防御しようと、自ら感情をなくし、逃げるという積極的な行動ができなくなる。


ここで、ドラマ内の刑事さんが、「えー?どうしてぇ!?」ってカメラ目線で衝撃を受けていたのが
イラッときた。
そんくらい知っているだろう、刑事なら。

このドラマ、そういう詰めがめちゃめちゃ甘く、不自然な流れが多くて結構イライラでした。
あと、バラエティスタッフだからか、カメラのアップがやたら多く
そのまま制止してしまう場面が非常に心理誘導を阻害する。

街頭インタビューじゃないんだからさ、顔面アップだけとってても話の意図は視聴者には伝わらないっての。

顔アップっていうのは、キャストの心理をグッと視聴者に訴えるとか
脚本流れとして、台詞はないがここがキーポイントであることを視聴者に訴えるとか
そういうキチンとした意味が存在する。

ドラマの演出に、カメラさんが、キャストの何処を映すか。
上半身なのか、肩から上なのか、或いは全身なのか。
そしてその間は何秒にするのか。
そういうセンスがものすごっく大事なんだなということを改めて学びました~・・・。


話が逸れた・・・・。

えっと。
で、支配者を崇拝してしまっているケースは、某カルト団体や過激派とかが似たような心理なのかも?
ちょっと違う?
ストックホルム症候群は、ミステリーの世界では定番ですね。

とにかく、縄で縛るとかそういう外的圧力ではなく心理的に監禁し命令し従わせることで
そこの家長となっていた男の行き過ぎた行為に巻き込まれた人々の悲話でした。

そんな訳で、リアルな部分もあるということですから、余計怖くなるコラボドラマでした!
この企画、なかなか良いですね~v




具体的な粗筋は
経営コンサルタント真壁広樹が鳴海に野川諒子から連絡がないかと相談をする。
聞けば、行方不明になっていて
でも警察には相談をしていないということだった。

この時点で鳴海は真壁に、そのアシンメトリーの表情から不信感を抱くが、特に動けない。

野川諒子を「真壁が死亡した」と母と娘に嘘を吐かせ、連れ戻すと、自宅に監禁。

悪いことをしたのだからとスタンガンで痛めつけさせ合う。
自分はそれを見ているだけ。←少しS入ってんのかも?
他にも、お互いに罵しあわせるとか、心理的に下衆なことを強要。
勿論、行動は全て支配下に。

そんな中、真壁が野川家にパラサイトする前に寄生していた家から逃げ出した玲奈が保護される。
そこで真壁との接点が浮かび、逮捕されるという、事件物としては盛り上がりも無く終幕する。

しかし、他人の家庭を侵略する異常さと
その事件をそもそも起こした諒子の存在の正邪が分からない立ち位置が
ドラマに異様な色を加えていた。



上記したように、ドラマそのものとしての感想は
演出やカメラワークが下手過ぎで、しかも脚本的にもメインパーツ以外の描写が稚拙で
いまいちなのが勿体ないくらい残念なのですが
とても興味深い心理データのお話でした。

人の心を操るコントローラー本人が、実は人の心が分からないという矛盾(奇妙さ)も
恐ろしさを増していたと思う。
だからこそ限度が分からないんだろうなと。


更に、ドラマとして、最後に一つ捻りが加えられていて
これがまた、意味深というか後味悪いっていうか!
ドラマに一味加えていました。


「あなたは人を自分の思い通りに支配しているつもりで、実は復讐を手伝わされていた・・・・
つまり利用されていたんですよ、野川諒子に」

真壁広樹が全てを支配していたかのように思わせて
実は、そうなることを、被支配者の野川諒子こそが、一番望んでいた。
真壁はそんな諒子に利用されていただけ・・・・操られていたというオチは
犯罪者を懲らしめるカタルシスを齎すと同時に、人の心の闇の深さを抉ってもくる。

何故なら、諒子は別にサイコパスでもコントロールフリークでもなく
普通の人だ。
普通の人なのに、妬みや僻みといった負の感情が暴走し、果ては法を犯す程の澱みを持つなんて
人の心が分からないサイコパスより内向きで、狂っている。
親が子を育てる難しさを語っている気もしますし。

「あの人が怖かった。死にたくなかったんです」と諒子が告白した時
「左右対称じゃない・・・」
と気付いた鳴海先生の一言にゾワっときました。


そこで挿入される中盤の諒子の明るい陽の当たるシーンでのワンカット!
「子供の頃に姉にコンプレックスを抱いていた妹って大人になったら、どんな感情を抱くのでしょうか・・・」


このカットがラストにリンクしてきた時の不気味さったらーっっ。
まさかそう来るとはーっっ。

そんなの、誰もが抱く感情であり、よくある話である。
よく在る話なのに、紙一重で運命が狂っていく。
全ては諒子の思うままであり、諒子の策略通りに事は終わった。
母と姉に復習したい諒子の欲望は、満たされた。
何て後味なのか。

本当のサイコパスは彼女なんじゃ・・・(爆)


「玲奈は家族の争いに手を下しておらず、それだけが救いだね・・・」
そう言って閉じられる本作ラスト。

娘だけはと最後に祈った母の手紙は、ベタですけど、ちょっとグッときます
もうこの世にはおらず、二度と会えない人の、直向きな願い。
人を分からない男を描いた物語だけに、対象的に彼女の上にあった優しさに胸が詰まる。

・・・がっ!

余りにお綺麗なラストですが、本作が人の心の意外性を付いた盲点のドラマであり
また、偶然にも脚本に於ける人物描写や台詞が陳腐で心情訴えるものではないだけに
これもまた、逆に裏があるんじゃないかと勘ぐってしまう。

これ、監視カメラがある訳ではないですし、彼女本人の証言だけなら
これも嘘だったら・・・と深読みしてしまった程です・・・。

誰もが危機的状況で保身を考え、支配者の言いなりになる中
何故彼女だけは、手を汚してないと言い切れるのか?
それは脚本の甘さなのでしょうが
女の強かさと闇を仄めかしたラストでは、この少女まで母の手紙により何が何でも生き抜く強かさを得て
こういう嘘という鎧を纏ったと、どうして否定できようか。

解釈の曖昧さを残すこわ~いエンディングでした。←それはお前だけだ


第一弾「なぜ少女は記憶を失わなければならなかったのか?」のレビュー
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