Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*06*16(Tue)
天皇の料理番 第8話 感想
パリ編!とても爽やかな青春物語でした!
三人の奇妙な共同生活が続いていたんですね~。そうやって若き時代を夢を追いかけて我武者羅に生きた日々。
寄り添いあって、支え合って、夢を語り合って。
きっとそれはこれからのそれぞれの糧になるんだろうな~。
生きてる!ってかんじ!

甘酸っぱい1ページがパリの街を背景に広げられ、別れまでの一瞬まで全部が輝いているように見えました。

フランソワーズがパリを離れられない、と旅立ちの朝に告白するシーンは
パリ編の象徴でもあった気がします。
日本ではまだまだ女性は家庭に入るのが当然の時代が続き
そこからウン十年、女性の社会的立ち位置は低いままの時代が続く。
その中で、夢を追いかけたいと、僅かな希望に縋り、一人異国の地に残る彼女は
やはり(日本の)時代的には、異常に異質で異端だ。

ジェンダーに対する意識の違いを感じます。
色々な社会的未成熟さは向こうだって残るものの、日本が男女雇用均等法が制定されたのって
ここから何十年後だよと・・・。


それを、パリで数年過ごしただけの篤蔵が、よく許せたなぁと。(受け容れられたというか)
こういうのは理屈じゃないし、生きた時代が造る思念みたいなものだから
その背中を押せたというのは、それだけ篤蔵とフランソワーズ、新太郎さんの
夢追い人の共同戦線が、真面目なチャレンジャー時代であったのと同時に
如何に有意義で快活的であったかを物語っていたのかな~とか
深読みしました・・・。(^^ゞ


また一方で、同じ篤蔵を巡る女として
俊子との差別化も、興味深いです。

篤蔵は、自立した女性や年上の女性に惹かれやすいのかな?vv
全く真逆の女性像として、篤蔵に関わる女性を描いてきたのも、特徴的でした。
あの頃の若く、蒼く、幼い篤蔵と
直向きながら、家庭に入ろうとしていた俊子の重たい愛情が
フランソワーズを介して、改めて浸み入ってくるし、破綻した理由も時代や状況だけじゃないのも
今更ながらに感じた。


特に、じっくりと描かれた章ではなかったですし(たった2回だしw)
もっと濃密な下積み時代を描いてくれるのかと思ったら、あっさりワープした時間軸だし
具体的な台詞があった訳ではありませんが、甘酸っぱいパリ編でした!

こういうの、だいっすきv ですvvv
頑張れって思わせられる。
篤蔵のキャラとも相性が良く「、帰りたくない・・・」って泣きだすラストは
青空の元の終焉に、胸が痛みました~・・・・。(>_<)



・・・・って、だからちょっと待てーぃ!!
ホント、うっかりスル―されていますけど、料理のドラマで料理のシーンが飛ばされるって
じゃーこれ、何のドラマなんだよ。

医療モノでオペシーンが一切ないのと同じくらいの違和感を感じているんだが。
脚本の骨格としても、色々非常に疑問です。

フランソワーズがここで退場となると
フランソワーズの存在意義は、パリに於けるルームメイトくらいの位置付けでしかない。
まあ、その、同じ挑戦者であり、夜のお伴?でもあり、とパリで篤蔵を支えた一人なのだろうが
その辺も一切スル―だし
特に、篤蔵に重大な影響を与えたようには見えなかったし
篤蔵を語るに欠かせない人物・・・とも、言い切るだけの描写はなかった。

だったら、『ここで人生を変える出会いが起こる』とばかりに
長々とした尺を取ってザリガニ大食いを描いた出会い編って一体何だったのか。
その尺を使ってでもいいから
もっと料理に真摯に取り組む姿勢を描いて欲しかったです。

例えば私は素人だから、専門用語並べられても理解は出来ないだろう。
でもそんなの医療ドラマだって同じで
オペシーンに乱舞する業界用語なんか、さっぱりだけど、あるとないじゃ全然受ける印象が変わってくる訳です。

そういう料理に関する繊細な描写は要だろうに、ほぼなくて
人間との出会いと別ればかりダラダラと続き
いきなり、パリでも転職してて、出世待遇で
ああ、まあ、今度は悪さ(笑)しないで、順当に努力が認められたのね~って思えたけど・・・
・・・思えた、その点こそ、じっくり描くべきシーンなんじゃないのか。

そこんところ、あっさり流して、それでみんな楽しいんだろうか。
それで成功した篤蔵みて、満足なんだろうか。
ってか、そんな一足飛びの努力なしの成功談見せられて、何に感動しているというのか。
一人の無名の男の、料理ではなく人生のとある一日(の繰り返し)を見せられて、何が楽しいのか。
何より、これ、何のドラマだよとwwww(最早失笑)


しかも、また、パリでの功績を認められて~とかではなく
宇佐美さんの仁徳で、天皇の料理番に就職だよ・・・・。おいおいおい・・・・。┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
『なんでこんなにも愛が溢れているんだろう』
全くな。
甘っちょろい人生に、苦笑を禁じ得ず
もうキャッチフレーズが揶揄っているようにしか聞こえない。


所々挟まれる、小さなシーンや設定が時々胸を抉るので、勿体ないです。
また、以前も言いましたが
これ、モデルさんがいらっしゃるのだから、こんな努力なしで伸し上がれたなんてドラマは
ちょっと失礼にも程があるでしょう。
もっと、運だけでなく、本人の血の滲む努力や苦労があってこそ、成し得た偉業なのであると
しっかり伝えられる流れの方が良いと思いました。

そこら辺をばっさりカットして「帰りたくない~」だなんて
ほんっと馬鹿にしすぎです。

・・・・・・や、パリ編の可愛いおままごと暮らしは、かなりツボってるのですが。
少なくとも、人の痛みが分からないのに恵まれているだけの東京編より篤蔵らしさがあって
勢いもあった、素敵な章でしたが。



そんなこんなでパリに行って・・・3年でしたっけ?帰国してきた篤蔵。
真っ先に兄やんの元へ!

「おまえ、パリに居たんじゃ・・・」
「今度、天皇の料理番を勤めることになりました」
「・・・・・・・・ほんとか」

兄やん・・・・!

ここの兄やんの言い方ーっっ!!
言い方ーっっ!!
たった4文字の言葉に、これまでの全てが募っていて、ここまでの流れの稚拙さも吹っ飛んだ!!
掠れ声のその言葉を聞いた瞬間、私の息も止まったよ!
なんて役者さんだろう・・・!
これだけを望み、これだけを繋いで生きてきた兄やんに降り注ぐ一筋の光。
それを、たった4文字で表現されました。
まいった。



・・・・とは思うものの、ホントもう、水を差したくもないのですが
これを篤蔵視点で見直せば
人様の推薦でリッチな職を与えて貰い、しかも間に合っちゃうんだ?
なにそれ。┐( ̄_ ̄*)┌

主人公補正パネェ。
どこの子供向け漫画だw

兄やんから見れば、そりゃ良かったですけど、何その篤蔵の生温~い人生。
ホント、何の痛みも苦労もしないんだな。
兄やんは、人柄も良く、ドラマにも箔を与えているどっしりとした一角ですから生きていて欲しいのですが
ドラマ全体の人生論として考えると
ここは間に合って欲しくなかったかも。

努力だけでは解決出来ない物が人生にはあり
だからこそ、馬鹿やっている時間も愚かなことをする余裕もなく
日々コツコツ努力や精進をしていかなきゃならないことを、何処かで学ぶ・・・
そういう良い機会だったように思います。

また、そうして間に合わなかったことで
誘いを一瞬躊躇い、一度は断ろうとした自身への後悔とか、自己否定とか、そういうものが伝わり
また、パリ編の可愛さと幸せが対照的に光ってきた筈だった。
むしろ、パリ編に入り、途端に軽くポップなテイストに変わり
それまでの東京編の重苦しい人間模様が嘘のように一変させられていたのも
そういうオチへの演出(布石)かと思っていたよ。
違うんかい。


え、私サドですか?
私がオカシイの?
・・・・まあ、このドラマの見方を私が間違えているんでしょうね。
ただ言いたいのは
タイトルが大仰に職業ドラマ風にしてるからいけない気がします。

激動の開花時代を生きた人々の記録とするのなら
そんな彼らの内の一人が、天皇という国の上流階級まで上り詰めたという功績を入れた話にしてはならないし
功績を謳うようなタイトルにしても、いけないと思う。

また、冒頭
毎回毎回俊子のナレーションで料理番へ就くことを主軸としたドラマであるかのような誤解を与える演出も
過剰ということになる。
今となれば、こーんなチャラチャラした男が立派になったんだよという
笑いの要素を目的としていたと考えられますが
やはり、彼の日常風景ではなく、料理へ邁進する姿を描く話なのかと普通は思ってしまいますし。

そういうどっちつかずの中途半端なスタンスが、ちょっと受け容れ難いです。

特に、パリ編が2話で終わったことに対比し、東京編は実に6話も割いた配分にも疑問になる。
それは、製作サイドがパリ編を重要視していないという現れでもあるから
尚更、統合意図が不明瞭であった。
秋山篤蔵さんご本人の下積み時代に置き、パリ編はその程度の認識・扱いなのだろうか。


『どうしてこんなにも愛が溢れているんだろう』
いやはや、全く。

ぬるま湯で生きていける人生で、そんな痛みも知らない人間が
クリエーターとして良質な物を造り出せると考えている脚本家さんの浅はかな人生論が、哀しいです。
周辺環境の描き方が群を抜いた品質があるだけに、主軸が疎かで心底ガッカリしているドラマです。
こんな料理人のドラマ・・・ではなく、とある男の青年期(職業・料理人)を見せられて
何が楽しいんだろう。

でも、その主人公補正の物語を、最後まで見届けてやろうとは思ってます。
篤蔵が可愛いしな!
こんな一番大切な人にもちゃんと間に合える幸せな人生を見せられて
それでもイライラしないのは、篤蔵というキャラの愛らしさにあると思う。
思えばこれすらも、視聴者を巻き込んだ人徳なのか?
そういうことか!Σ(・oノ)ノ
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