Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*06*02(Tue)
ようこそ、わが家へ 感想
悔しいのですが、ミステリーとしてのテンプレがホント上手い。
謎の部分の出し方、闇の引っ張り方、その盛り上げ方に、毎回ホント唸らされている。
ちょっとテンポがトロいのが難なのだが、その手緩さと主人公(息子)の人格が妙にマッチしていて
全体的な違和感が軽減されているという、この副作用。

これは、素直に製作サイドの思惑にハマちゃったパターンだ。
作風やミステリーの楽しさを存分に堪能出来る、有る意味良作になってきちゃってる。



池井戸潤原作の「ストーカーの恐怖」と「会社の不正」に立ち向かう家族の絆の物語。
ストーカー・・・っていうか、不審者に家宅を付き狙われて、どう反撃していくかってお話。

家族の絆の物語、と最初から内向的な要素を匂わせているので
事件が内向きに向かうのも、警察や支援団体、近隣住民などの外的要素を極力排除し
家族内の感情が、じわじわと高まり、温まっていく過程は
シンプルだけど丁寧に描かれていて、分かり易いな~と思った。

個々がバラバラだった感じが、結束力が見えてきて
事件を通して、家族が再構築されていくような流れは、純愛さえ見えて、なんか、微笑ましい。
この家族じゃ、全然羨ましくはないけど。


描かれる感情も実に簡素で、複雑な心理戦というようなものは欠片もなく
どちらかというと、負の感情(恐怖や鬱屈)を募らせていく方が、多め。
そんな中で、孤立していくかのような家族が、右往左往する様に
ヒーローがいないというのも、非力な一般家庭の脆弱さを表現していて、社会単位の矮小さを訴えていると思う。
だからこそ、その結束力が健気にも見えてくる。

そのフラストレーションを、いよいよ解消し始めたので
益々、抜け出せないという、この罠v

思えば、主人公を父親から息子へ変更した時点で
複雑な大人社会の闇を描くというよりは、稚拙な病んだ子供の歪みを否定するような形の
教科書的な話なんだろうということは、予想出来ましたね・・・。
これは月9というより、主演ファン層をターゲットに落とした子供向けなんだろうという意図も
納得です。
事実、今の月9って小学生も観ているらしいですし。


でも、いかんせん、キャラクター造詣が、ぶっ飛ぶほどつまんねぇ。
しかも内容もぶっ飛ぶほどにつまんねぇ。
ブレまくりで、犯人像のチープさや事件構造の稚拙さが泣けてくる。
これで、主演さんのファン以外の視点で、誰かに共感を抱いたり、応援したい気になったり
出来るのか、甚だ疑問である。

まず、家族の愛の物語なのに、家族の誰にも愛着が湧かない。
特に母親の無能さにはイライラが募る。
声、かなぁ・・・・・。
こうすれば、おとぼけ母さんに見えるでしょ的な先入観が、あざとすぎて萎える。
天然ぶりが露骨すぎっていうべきかな?

息子も、変化に乏しい動じない顔が、臆病者という設定をもぶち壊している。
彼のテンションの低いナレーションで物語を彩る装飾は、雰囲気出していて悪くないのに
それにしたって、自分大好きすぎて、行動と思考にちょっと隔たりが・・・・。
これじゃ単なる草食系男子で、だったら、陽気で大らかな若者って設定で良かったんじゃ・・・・。(;一_一)
役者さんのイメージにも合ってくるし。


そんなやっぱりイライラさせられる家族に、更に拍車を掛けるのが
父親の就業シーン。
ちょっと普通じゃ有り得ない仕事内容で、父親の無能さに、イライラ。
こんな会社ねーよ!報告前に裏取らないとか、新人以前だ。
社会人バカにしてんのかw


事件に対する、一般的対応としても
上手くカムフラージュしてはいますが、ちょっと不自然さが多い?
細かく見ると、アナ受験の際に写真で動揺とか、有り得ないし
中で張っているのに、スマホのライト出すとか有り得ないし。
こうしたら面白いだろうっていう製作サイドの企みが、ちょっとリアリティからかけ離れているのが難点。
でも、そこ突っ込んだらドラマ進まないですしネ。

問題は、こーんなに視聴者の内面に軋轢と細波を立てる意味って、はて。
当初は、何に堪える、我慢ドラマなのかとさえ思った。


また、そんな風に、家族全員に個々の背景を描く手法は面白いのだが
父親の出向ネタがヤケに尺取っている意図も、ちょっと分からない。
例えば、ラストに、この会社のイザコザが、自治うは家まで壊した元凶っていうのなら納得だが
絶対そうしてはこないと思うんですよね。

誰のストーカーなのか?と謎を広げていた前半は、複合要素の一つとして納得してきたものの
中盤の今となってはもう、ぶっちゃけ、二重線で物語が進んでいるようにさえ、見受けられる。



なーのーにー!
引っ張り方とか、どうなるんだろうという興味の引き方とか、も、ホントめっちゃうますぎるーっっ!
脚本の展開が憎たらしい程に、巧妙だ。

え、私だけですか?
ミステリーの、こういうドキドキ感とか、追い詰められていく流れとか、事態が混迷していくクダリとか。
真相が分かった時の盛り上げ方とかも、カットの流れとかが、もうナチュラルで!
秀逸とまでは言いませんが、トータル的に素晴らしすぎるよ!

こういうの!
こういうのが好きなんですよ~っ!私が!!ヾ(≧▽≦*o)ノ
くっそ堪らんっ。
どうしよう、めっちゃ面白い!
好きだー!

こういうミステリーで、内容がちゃんと伴ったもの、誰か造って頂けないものだろうか・・・。(切実)


そして、何より面白いと思うのが、そういう波長の変化が
役者さんとは無関係で演出されているということだ。

物語が、それぞれのキャラクターの視点で描かれた話ではなく
そんな家族を傍から見ている誰か、という視点で物語は進められているので
役者さんたちの演技力は関係なく、ミステリーとしての勝負は、脚本家さんの腕一本にかかっている。
むしろ役者さんたちは、そこに巻き込まれ戸惑い苦しむ方がメインとなっていて。

そんな彼らを傍で見て
ゲームのように、努力とか意識とか関係なく事態が動いていく、誘導の過程が
ちょっとユニークであり、煽りまくっている。

つまり、役者さんの演技力や、役者さんのポジション変化でドラマの抑揚を付けている訳じゃない。
成程、こういう描き方もあるのか~と、妙に新鮮。


思えばドラマ序盤、これでもかというほど追い込まれ、鬱屈させられた雰囲気も
別に、家族への同情や共感などに因るものではなかったのに、尋常なく煽られた。
しかも、救いなし!!
何そのサドな展開っ。

後半に入り、手段なんかどうでも良いんですけど、少しずつ挽回を始めて
どうせなら、一色即発的な頭脳戦を見せてくれるかと思ったら、ゲリラ戦ですらなく(失笑)
でもそういう高度な展開ではないのに、この画面の重さ!

そんな低レベルの争いなのに
一矢報いた時のカタルシスは、絶対、前半戦に植え付けられた、フラストレーションだ。


とにかく表れた真相のくだらなさや、バレ方の幼稚さを差し置いて、脚本の巧みさが光るドラマである。
演出の煽りも、上手い。
ちょっと音楽は、わざとらしい。

考えてみれば、子供向けならこの辺が妥協点なのかも。


もう、内容なんかいっそ、どうでも良いです。
誰がどうだとか、ほんと興味持てない。
この雰囲気と、緊迫感を愉しむためだけに見続けます。
ラストの昇華をどう描いてくるか、すっごく楽しみです。
ある意味、スゴいドラマだ・・・。



もうひとつ、私的敗因としてあげられるのは
なんかちょっと思ったんですけど、私、池井戸作品があまり好きじゃないのかも知れない・・・。(致命的)
徹底したマニアネタを使って、理屈で詰めてくる独自の世界観は、好みなんですけどねぇ・・・・。

野球と並行させて描いたルーズベルトも、最後まで野球の意味が浮いているように見えたし
女性銀行員の花咲も、主旨の偏向を押し付け感情を煽る物語が理解出来なかった。
半沢だけは、一本の筋が通っていて、燃えた。
(ちなみにどれも、役者は関係ない)

そういうことを考えると、この作者さんの描く世界観が、そもそも肌に合わないのかも~。とか思えてきた。
え~、なんかショックだ。(-"-)
ちょっとテーマが子供っぽく見えちゃう。
いえ、子供っぽい正義感が嫌いなのではなく、生々しい材料を扱いながら
対比として描かれる正義感が、テンプレすぎて、これでは平たいと感じるのか・・・?
あれちょっと何が言いたいのか分からなくなってきた。

とにかく、複数の軸を結局絡み合わせない構造も、ちょっと理解出来ないし
考え方も、共感しかねるので、ちょっと損している気分になってきた。
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