Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*05*08(Fri)
アイムホーム 第4話 感想
人が自分の不始末の尻拭いをするのに記憶があるないは関係ないわけで。
そういう社会常識を潔く受け容れて行く姿がとても渋く映ります。
知らないんだからと、いい加減にしないで、過去に向き合おうとする姿勢が
兎角気持ち良くって
今回のお話は何だか流れから浮いているような気がするんですが、個人的には好きな話でした~。

もう出てくる久の過去はみんなクズで良いです。
以前もイイ人なんて設定いらないです。
あくどいことも平気でやれちゃう人間で、そういう自分に自覚もあったってことでいいです。


久の基本設定がブレませんね。良いです~。
人を人とも思わず、冷徹で
そのツケを、記憶を失くし、それまで支えていた何らかの覚悟や信念を失い
因って、常識的に罪と向き合ってしまう人間味ある態度になってしまったことで
傷つきもし、反省もし、悔やみながら、払わされていく・・・って構図が、見ていてとても気持ちが良い。

なんていうか、大人足るもの、こうあって欲しいっていう潔さを体現しているような。
かっこいい。


昔の久は、完璧を求める余り、恐らく周りにも完璧を求めていた人なように見受けられます。
そして、自分の篩に掛からないヤツは鼻にもかけない。
だから、冷たく、付き合いが悪いようにも見えてしまう。

恐らく彼なりに壮大な自己確立が自己の中にあったんだろうな~。
俺はこうありたい。
そのためには、多少のリスクは受け容れるべきだし、捨てるものがあっても厭わない。
そのリスクに於ける罪や傷は、正々堂々と受け止めて行くから
記憶のあるうちは、この生き方に後悔はなかった。

でも、記憶を失くしてしまったために、傷痕だけが残る。

人間を支えているのは、記憶なんですかね?
辻褄を合わせた思考であり、過去なんだろうな。
それが今日の自分を支えている。
記憶が人を強くもする。

それを失った時、人はどうなるのか?
ならば、記憶障害でなくとも、人は過去全ての出来事を記憶している訳じゃない。
忘れていくことも、身に覚えのないことも
時を経て清算し続けるべきなんだろうか。いや、それが正しい行いとされるのだろう。
でもそれが、出来るか?
それは可能なのか。

必死で過去を清算していく男の足掻きは、何だかみすぼらしくも美しく
無駄な中に何かを貪欲に掴もうとしている、人の性が、ちょっと見える。

家族愛を説くつもりなのでしょうが
私としては、存在価値を何に求めるか?という命題を突きつけられてもいるような気がしています。



そんな4話。
何故か、前回と全く繋がっていない浮いた4話。
こういう記憶のないことで生じる危険性とか弊害を、最悪の形で表現してくる題材は
むしろ2話とか3話でやるべきだったのではないか?
中盤戦に入る4話でやるような内容じゃないと思ったのは私だけですかね?
ちょっと浮いてた。

記憶障害が齎す、今日の覚悟というものをとてもよく表わしている話で
最初にこういうの見せてくれたら、とてもストーリーが分かり易かったと思うんですけど。
何故に4話???


でも、扱ってきた内容は、自分の被害者たちの末路であって
他人の人生を狂わせた罪を、今背負う男の背中は、やっぱり痺れます・・・。

内容は
記憶が戻らないかと単身赴任先の町を訪れた久は、飲み過ぎて単身赴任していた時期のアパートへ。
翌朝、横で寝ていたのは、今の住人、徳山。
意気投合した久は、彼の会社が倒産し、妻・葉子にも逃げられたと聞く。
でも、その原因を作ったのは、かつての自分だった。


どうも、倒産の切欠は合併した会社の不祥事の煽りを食った形。
だが、買収を進める時点で
担当だった久は、相手企業の情報漏えいに気付いていた可能性が出てきた。

「あの頃の家路さんは本社へ復帰するため成果をあげようと焦ってました」


なんていうか、ドラマは結局この辺の詳細状況を暈して進めてしまうんですよね。
久に記憶がないから。
記憶がないということは、そういうことだから。
過去も現在も全て曖昧にしてしまう。

久目線で、一緒になって
状況の不安定さに軽い恐怖や心細さを感じさせる、繊細なテイストではあるんですけど
何分、状況が結局分からないから、感情も動かない。
更に、当時の状況を説明してくるのが、これまた寄りに因って、第一営業部の黒木だから
その信憑性は、更に不透明に感じられる。

つまり、黒木が、家路を復活させないために
或いは、ここにきて借りを返すかのように
敢えて、嘘や誇張表現、若しくは、誤解を与えるような言い方をして、惑わしている可能性が
充分にある訳でしょう。

何で敢えて黒木なの?
これが他の人だったら、久の責任だねって素直に理解出来てそれで終わるのに
何故わざわざ視聴者の心に波風立てるような展開なんだ。

ましてや、今回の話の流れでは、久の過去を語る存在は
全然、黒木じゃなくても話は通じた。
要は策略的に暈されているとなると、それこそ黒木の発言の信憑性はさらに落ちる。
でも、今回のオチを見る限り、暈す必要性ってなかったと思うんですよ。

なにもかも曖昧=なんだか良く分からん話・・・のスレスレラインである。


まあ、そこの意図は置いといて
結論を言うと、真実が曖昧だから、久の状況に全力で感動したり、同情したり
見る側に於ける、罪を悔いるだけの心理変化まで中途半端になってしまって
最後のオチの盛り上がりが8割~。

どうせなら、何をしたかも分からないままというより
証拠とか出てきて罵られるという展開でも良かったぐらいですよ。
それでいて、俺はなんてことを・・・!と、奔走して土下座・・・とかなれば
老夫婦が、それでも一緒にいることを決意した食事シーンが、良かったねぇで丸く収まった。

久的にはそういう心境なんだろう。
でも視聴者的に、そう思わせてくれないから、そこの温度差があるっていう。


でも当初は
倒産し、妻にも逃げられた男の末路に
「でも、俺の知っているひとが、生きているだけで丸儲けって、言ってましたよ」
それ、さんまさんじゃーんw
あ、木村くんだからか?www
チョットうけたw


・・・・じゃなかった、そういう部外者目線だったのが、事情を知って、二人のために奔走することで
自己の罪をも滅ぼそうとする。
その落差が、居ても経っても居られない心境や、取り戻せない時間の重さを画面から感じさせて
凄く良かったです。
イイ人ぶって奔走するのとは、ちょっと訳が違う訳で
格好悪いんだけど、大人の渋さがある。

戻れない時間に、潔くとはいかないけど、弁えるっていうか足掻くのを諦める、逃げない大人の姿って
なんかそそる。
こういうところに、このドラマの大人度を感じます。


ただ、「やり直しの効かないことはそんなに多くはないと」とは久には言って欲しくないっていうか
お前が言うなっていうか。
ちょっと締めの台詞は選んで欲しかった所。
それと、ちょっとBGMもわざとらし過ぎ。残念!

「あれが徳山さんの愛情だと思うんです
僕は妻の顔が書けません」
この言葉は重たかったです。



その戻らない時の重さと掛けて、息子・良雄のお受験エピ。
これは、お受験が無駄であるという意味ではなく
(長い目で見ればエスカレーターの方が余程自由度と将来性が保証される訳だから)
今の時点では、良雄の意志を尊重することで、良雄の尊厳や思考を護りたかったんですよね。
何故なら、思考は記憶だから。
記憶を失くした自分こそが、その重さを身に沁みているから。

お受験というテーマは、確かに色々な角度で描くことが出来
未来を切り開くとか、良雄の将来を夫婦で護ろうとか、そういう側面もありますが
そういう側面を一切省いていたのは、妻の台詞からも明らかで(だって無駄になる、しか言ってない)
なので、この結論には一定の納得がありました。

その意味で、久が本気で家族と向き合おうと決意するターニングポイントだったのかなとも感じます。
今までは、記憶と言うものに振り回され気味でしたからね。
でも、それが楽しかったのにな。
最後まで久はヘタレでいいんだけどな~。

記憶を失くす不安と現状の曖昧さ加減、心細さを一心に背負う、記憶を失くした現在の久と
ポリシーに沿ってまっしぐらのエネルギッシュな過去・久の差も
心の不安定さが良く表わされていて、しっくりきます。
このギャップが、記憶の量とも言えるのかも。抽象的に。


でも、ま、出てくる過去エピは下衆方向でヨロシクです。
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COMMENT


もくずさん こんにちは
なんとなく惹かれて見ています。
>そのツケを、記憶を失くし、それまで支えていた何らかの覚悟や信念を失い
>恐らく彼なりに壮大な自己確立が自己の中にあったんだろうな~。
>人間を支えているのは、記憶なんですかね?
よくわかります。久のおぼつかなさ・・居場所がないから、よけいに自分が
自分でないようで落ち着かない。

今の家庭より、記憶に残っているのは前の家庭・・・奥さんにはやりきれない
だろうけれど、私から見るととても不思議な奥さんです? 仮面のせいか
不気味に感じてしまいます。何か、あるのでしょうか・・・

>ちょっとBGMもわざとらし過ぎ。残念!
私も感じました。え~~ここ一番盛り上げるところなの・・・

>このギャップが、記憶の量とも言えるのかも。抽象的に。
このドラマ、なかなかわかりにくいかな・・・原作は未読なのですが、
木村さんの抑えた演技が魅力です。不安感と、パアーと明るくなる笑顔の
ギャップがいいなあと思います。

今の世の中? わかりやすい物が一番受けるのでしょうか・・・
ドラマの比較はおかしいのだけど、「天皇の料理番」は、達成できる夢が
目標の男が主人公。奥さんは「3歩下がって師の影を踏まず」旦那の影を
踏まずで、いかにも昔のいい奥さん。

わかりやすいストーリーに、お馴染みの周囲の人々。そこにいつもの音楽。
ピタッと馴染むのですよね^^ 「同じだな」と思いつつも、黒木さんの
奥さんの健気さについほろりとさせられます。この2本しか見ていないので
両極端のドラマだなと感じています。

いつも、もくずさんの本当に深く深くの解説に助けられています。楽しみ
にしています。ありがとうございます。
2015/05/12  | URL | orugann #MRMrgk5Q [edit]


いつもご丁寧なコメントをありがとうございますv パチもありがとです(^v^)
こちらこそ励みになっております~v
またレビューも褒めて頂き、ホッとするやら感動するやら/////うわ~/////
嬉しいです!o(^▽^)o
相変わらず、偏屈な視点掘り下げてますw


このドラマはちょっと分かり辛いというのは同感です。
脚本が決定打を示してくれないので、こう・・喉元に何かが詰まっている感じです。
何かを弾けさせたい・・・。
でもそういう感覚が、記憶のない人間の感じる迷走感なのだ、とか言われちゃうと・・・(苦笑)


>仮面の奥さん
妻は、やっぱ、あれなんだよ、「これ幸いに」なんですよ!←持論。しつこく。
実は記憶を失って一番ホっとしたのは妻だったというオチなのではと睨んでいます。
これを機にリセットしてやり直せる・・・とかそういうこと企んでいるようにしか見えないですw

だから記憶との誤差があって認識出来ないのか、とか。(こじ付け)

木村くんの演技についても同感です~。
控え目でおどおどした感じの、線の細さがイイですよね~。
イケイケモードなんか要らないので、非道な過去に発狂とか
もうそういうダークな側面を密かに期待しているサドっ気が否定できない自分がいます・・・。(;一_一)



>BGM
BGMのクダリ、共感頂けて嬉しい!
そうなんですよね~!
ちょっと煽りすぎといいますか、泣かせモードが露骨すぎると言いますか。

暗く、色味の抑えた画面など、演出は渋い造りになっているので
控え目な音楽で、むしろ無音でとか、そういうムードあるテイストを期待しているんですけど・・。

このドラマにピタっと馴染むには、少し大人向けモードが良かった気がしています。
イメージとしてはBORDERとかNのために(他局)とか?
飽くまで私個人のセンスですが・・・。(^^ゞ
話・演出・音楽が三重奏になった作品って、見てて効果が倍増ですよね(*^^)v
ここ2クールくらい、そういう衝撃的なドラマがなくて物足りないです。


このドラマレビューにお付き合い下さり、感謝ですv
物語も後半戦。どんな結末になるのか楽しみですね~。
2015/05/12  | URL | もくず #- [edit]


こんにちは。またおじゃま致します(_ _)

人を支えているのは記憶なのか…

前に及川ミッチーが記憶はなくなっても、その人に抱いていた印象は残っていることがある、みたいな話をしていましたが、これって心と記憶は必ずしも同一じゃない、ってことだと思うんです。音楽とか匂いには某かの感情の記憶?心の断片が残っていて、記憶をなくした人や痴呆で記憶が曖昧になっている人を癒すことがあるのはよく聞く話ですし。

でも、久は記憶と共に心も忘れている。最初から誰に対してもゼロにリセットされているようでした。なのにものすごく本人や周りが淡々としているようで不思議だったし、一体何を模索しようとしているのか、久の切実さがわかりにくかったのですが、今回はそれがわかりやすく表現されていたと思います。おっしゃるとおり、これが初期に来ていればもっとわかりやすく見られたのかもしれません。

人生のやり直しは何十年前にでも立ち戻って可能なのかもしれません。でもそれは、今に至る記憶が、心の積み重ねがあってこそ、ですよね。人生のリセットとは記憶をリセットすることではないから。だからその気にさえなれば怖さや不安のない前向きな気持ちでそれができるわけで、それに伴う苦労のやり直しさえ受け入れることができる。老夫婦のエピソードはそういうことを言わんとしているのかと…。

けれども久には積み重ねた心の記憶ごと過去が抜け落ち拠り所は何もない。あるのは過去の自分を知る人の言葉のみ…。今はその言葉に裏打ちされて確かになるものが少しずつ揃いつつある状況な訳ですが、これによって記憶と共に失われた大切な確信が思い出されることはあるのか、それは久にとってどういう意味を持つのか。過去の久と今の久がつながる瞬間が早く見たいところです。

今回の話は今までで一番記憶をなくした久の心許なさや何に苦悩しているのかが切羽詰まって感じられる回でした。今までは何故妻や息子の顔だけが仮面なのか、自分の身に起きた変異への疑問が久の中では先んじていたようですが、その表情が見たい、顔を見たい、という願望の方が次第に強くなってきているのを感じるのも面白いところです。今妻、怪しいと思ってましたが、案外白なのかな?それともこれ幸い?(笑)

先が楽しみですね。勿論感想も楽しみにしています!
2015/05/13  | URL | eriemama #- [edit]


奥深いコメント面白かったです~!それに色々な考えが知れて嬉しいし楽しい!
私の感想にもまたお付き合い下さっているのですね~。ありがとうございます。(^O^)/


老夫婦のエピは、同じリスタートという切り口で
とても分かり易い上に、ドラマを象徴するようなお話でしたよねv
ホントこれ、もっと序盤に入れて良いエピですよ~。

久の比較として、記憶の積み重ねがあってこそ話し合えるし選び合えることを言いたかったんだと
私も思いました。
この老夫婦の結末は、やり直すにしろ別れるにしろ、時間の流れとか歴史とかが積み重なっていて
話としても良かったです~。


久からは確かに焦りみたいなものは感じませんよね。
どちらかというと、追い詰められていく方向で話が進んでいる印象・・・。
彼がもっとエネルギッシュにパンドラの箱を開けるのは
もうちょっと切羽詰まった理由付けが必要そうです。(これが後半のメインですかねぇ?)


今後の展開としては
失われた記憶を取り戻した時、ミステリー宜しくその内容にも興味はありますが
それよりも、それが久にとってどういう意味を持つのか、その辺りが同じく興味津々!
そこの暴露で、このドラマの評価さえ決まりそうです。


妻・・・これ幸い、を多大に期待している私ですが(笑)
多分、仰るようにシロなんでしょうね~。悲劇の良妻・・・つまらん~(爆笑)



記憶と心は同一ではないみたいなこと言ってましたね、1話か2話。
細胞に沁みついている、とかまで行くとちょっとロマン感じちゃうv

久の場合、以前からも、心では動いて無かったように見えるんですよね~。
思考の世界だけで理知的に生きてきて
例え心に反することでも、理念に反しないように生きてきたような。
だから記憶の柱が抜けて、どう動いて良いのか分からなくなった・・・とか邪推。

なら何故ドラマ序盤で
「記憶がなくなっても印象は残る」みたいな含みをさせたのかっていう矛盾が
生じちゃうんですけど(笑)
2015/05/14  | URL | もくず #- [edit]


話が飛ぶので別枠。(二度目っす)

ブログ分割されたんですねv お疲れさまでした!
それ、分かりますよ~。テーマ絞った方がやり易いし、訪問客にも気を使わなくて済みますしね。(#^.^#)
一方ばかりに肩入れしちゃったりとかね~。有り勝ちv ←経験済み~

ところで、その両方に拙宅をリンクしたままにして頂きまして!もう感激するやら感動するやら!
本当にありがとうございます!!。・"(>∇<)"・
めちゃめちゃ飛び上がりました~/////
いいんですか、いいんですか~/////

しかも、カーソルを当てるとブログが覗けるプラグインが可愛過ぎです!
2015/05/16  | URL | もくず #- [edit]
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秘密にする?

    
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