Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*05*04(Mon)
天皇の料理番 第2話 感想
ありきたりの王道過ぎる展開で、どこにも目新しいものや心打つものもなく
全てが想定内で進められるドラマなのに、何故か見入ってしまう・・・。
篤蔵が反則だろっていうぐらい、愛らしい。
あの、「はい↑ぃ」って言い方とか、もう癖になってきた。

そんな篤蔵の奮闘を、山あり谷なく追っていく物語。
なのに、応援したくなってくる。


第2話。
お膳立てしてもらって入り込んだ一流シェフ率いる調理場で
調理の何たるかも知らないままに
周りを我儘に振りまわしている内に、師の偉大さと己の探究心が合致。
二人のタクトが合わさった時、料理の世界の扉は開かれた――!
っていう
努力もクソもなく、教鞭を仰ぐということはどういうことかを、己の不甲斐なさから悟るまでのお話。


それだけのお話だったのに、温かい。
こんな風に、未来が切り開かれていったら幸せだろうな~って誰しもが思う理想が
そこには詰まっている。
そういう理想郷を示す物語だから、努力なんてものは遥か対極にある。

多分、時代は違えど、とても身近な題材で
手垢付きまくりの主人公感情を裏切らずに追い
厳しさもなく、容易く救いを見せてくれるから、心地良いのだと思う。

運命という名の大河に乗って、道は着実に切り開かれていく。
そこにカタルシスと夢があるのだと思った。



今回のお話で、キーワードとなっていた「盗む」
それが、最後にもう一度使われ、意味が逆転するのは、ちょっと凄かった。斬新。

毎日鍋洗いばっかりで辟易としてくる篤蔵。
窓の外からウンチクを聞き及んでいた時のように、先輩方の仕込みを盗もうと覗きこめば
隠されてしまう始末。

職人にとって、レシピや手技は、命より大切な宝っていうのは、職人モノでは定石。
それが篤蔵は、まだ分かっていないというスタンス。
先輩たちに至るまで、誰も真正面から教えてくれるものはなく
日々篤蔵のうっ憤を募らせていく。

でも、考えてみれば、鍋を洗う作業、野菜を洗う作業・・・
そのどれもが、調理人としての基礎な訳で、全く放置プレイって訳じゃないんですよね。
時期じゃないというか、ステップアップを無視しているというか。


でも、技術の重大さという状況を説明するために
盗みみようとした篤蔵の態度を邪険にし、隠すような動作をする先輩、という意図は伝わるのですが
ラストに、「職人のワザは教えるものではなく盗むものだ」と持ってくるのであれば
実はここは、ちょっと、矛盾している。

隠されているのだから、盗みようがないだろ。

ここは、先輩の態度は同じ調理場に立つ者として
隠すことはしないが、でも、敢えて教えて(説明して)はくれない、とした方が
余程、ラストの盗めという意味が、ストレートに伝わったと思う。

先輩のやっていることを見ても、何の作業をしているのか、分からない。
だからそれを「何でですか」と聞くが
先輩諸氏にはみんな無視され、挙句、煩いとか、邪魔するなとか言われてしまう・・・・とか。


まあ、いいか。

どんどんストレス値が上がっていく篤蔵。
まずは、夜と朝、二度荒いするべき鍋洗いを投げ出してしまう。
ここのエピソードが、唯の反乱程度の扱いで、何処にも繋がって行かなかったのが
ちょっと勿体なかった。

・・・もう細かいことはどうでもいいですが
例えば、鍋の2度洗いが、臭い対策と言うのなら
1話の臭いで仕分けできるという鼻のエピソードに矛盾してくる。

となること、ここは、臭いが残ることを篤蔵本人は知っていて
二度荒いの是非を先輩諸氏に試すために、ワザと放置してみた、とする方が自然である。

そうすれば
「宇佐美さんしか気付かんかった。ということは、意味があることやないってことだ」
っていう台詞の色合いが変わってくる。
宇佐美だけの特異性も、外部から示すシーンになると思うんですけど。


なのに、この一連のシーンは
篤蔵が確信犯なのかどうか、どっちともとれる曖昧な描写となっており
結局、文句ばかり言うなという台詞で押さえ付けられ、そのままスル―。

ええぇえぇぇー!!!ちょっと待てー!違うでしょ!
ここはもっと尺を割いて描いても良かったんじゃないの???
ってか、暈す方が意味が分かんないヨ?

そういう起伏があってこそ、この後の師の本意を知った時の衝撃や
学びとるだけの価値がある職場であるというクオリティが高まるんじゃないのか。違うのか。



まあ、そんなストレスを溜めまくり、元々限界値の低い篤蔵は
だったら、手っ取り早く、一流のレシピを拝見したいと
暴挙に出た!

窓を割り、机を叩き壊し、宇佐美ノートを盗んじゃう。

やりおったー!Σ(゚Д゚ノ)ノ 無茶苦茶だなw

レシピが欲しいというよりは、より上の料理を知りたい一心であって
ノートの意味すら全く分かっていないという側面の説明として
ここはとても良いシーンでした~。
篤蔵の、まず手が出ちゃう感じ。ブレてない・・・w


また、ソレ犯罪、っていう前に
面白いのは、この時代の調理場というのは、元々ヤクザな者の流れ場であって
修行のために潜りこむ方が稀であるということ。

料理界に限らず
職人の世界は、一から十まで順を追って説明していくお行儀ある世界ではなく
先人の背中を見て学んでいくっていう、世界観が良く伝わります。
それを、可能にする背景として
ヤクザな流れ者って、なんか妙にしっくりくる。無理がなかった。

・・・ってか、この辺一律の職人解釈は、実に少年漫画的で、子供っぽい。
堅物師匠とわんぱく弟子・・・
職人の命であるノートを盗む弟子・・・
弟子を庇う師・・・
かつては俺も・・・
テンプレ~~~。


この篤蔵の暴挙。
知ってて、当然。師の宇佐美は、それを警察には言わない。
弟子を庇う器量の深さかと思いきや
実は、自分もかつて、同じことをしたことがあるからだと、告白。

「その日のことはその日の内に終わらせないと、明日の段取りが狂う。
 小さな手抜きが大きな失敗になることがある
 そういうのは・・・・真心なんだ」
「真心、ですか」
「料理は、真心だ。
 技術は追い付かない時もある、素材は・・・望みどおりに行かないこともある
 けど、真心だけはてめえ次第でいつでも最高の物を出すことが出来る」

「教えないのは、覚えないからだ
 親切にもらったものより、てめえで必死になって盗んだものの方が、人は大事にする
 だから、教えない」


盗むというワードに対して
盗ませてもくれない→レシピノート窃盗・・・・と、ネガティブな描き方をしていたものが
ここで、ポジティブな解釈に転換される。
そこが面白いです。

この時代背景を説明すると同時に、篤蔵の行為まで、肯定させていく。



職人の世界って、そうやって、我を剥き出しに、形振り構わず喰らい付いた者だけが
成功者と成り得る世界であるのだと言ってもいるようで
妙に説得力がある。
(だからその辺が少年漫画の王道っていうかw)

決して、宇佐美の慈悲深さなどでは、ないと私は思う。

宇佐美の懐の深さだとか、師としての務めなどではないっていうのが
彼の人生もまた、料理への熱意に突き動かされながらも
過酷で、貪欲に喰らい付かなければ振り落とされてしまう必死さが
そこにはあったのだろうと、推測され、非常に人間味があるシーンでした。
・・・・そんな職人の世界が良いかどうかは別にして。

礼儀正しく、気弱な者は、見出されずに消えていくのか。派手な者だけが表通りを歩くのは
職人に限らない。


「わし・・・アホでした・・!申し訳ありませんでしたぁ!」

篤蔵は宇佐美の料理への真摯な強さと、人生を賭けた潔さに感銘を受け
己の仕出かした罪の重さに気付く。

ここの篤蔵の心理変化も興味深かったです。
決して、人の物を盗んだことへの罪悪感や、料理に対する冒涜という側面は
全く付与させないんですよね。
あくまで、軸は、貪欲なまでの精神。

その意味では、上記してきたように、むしろ窃盗を肯定したかのような結論。
こういうのが普通な世界の常識。
そうした者だけが、次のステージに進める。


前半、ドラマは、篤蔵の料理への必死さ、貪欲な想いが満ち溢れていて
精神的な幼稚さや未熟さは、然程気にならない。
無知の恐ろしさを感じる方が強く、レシピが料理人に取って、どれほどの価値であるかを
全く理解していない様子が、分かり易く描かれていた。

ここから分かるのは、篤蔵が料理を愛している訳でも、料理に惚れこんだ訳でも
ましてや料理というものに、寛大なリスペクトを抱いている訳でもないということが
良く分かる。

それらのことから
盗んだ宇佐美のレシピを捨てられないのも
これがどんな料理なのかを知りたい一心であって、シェフの魂であることには気付いていないことだと
私には見えた。

この時点での篤蔵は、知的好奇心と飽くなき探求心のみで動いていて
そんな彼の貪欲な精神を満たしてくれるとなった、このラストシーンで
まるでその強欲の見返りとばかりに、仕出かした罪の大きさを悔む。

罪を後悔するのは、こんなやり方をしなくても、彼はきっと教えてくれるという確信からだ。
大切なものを奪ったおこがましさが多少希薄に見える訳で。

このずうずうしさというか、自己評価の高さの浅ましさというか!

しかし、その分
職人の世界で生きる覚悟も出来ていない若者の、瑞々しい感性がそこにはあって
彼の不器用さが、いじらしい。
そして迸る想いが、猛々しく描かれる。
ドラマは何処までも、篤蔵の料理への探究心を本質とするんだな~。


人間の徳という意味では、それはどうかと思うものの
瑞々しい完成の謳歌という流れがとても自然で、違和感なく受け容れられました~。
彼の涙には一滴の感動も覚えませんけど
それを許す師の歩んできた道の過酷さと、慈悲深さ。
こういうのはいつの時代になっても、目指す世界に対する崇高な意思と尊厳があるんだな~。



そして、篤蔵は、いつものように、蹴ってくれと、目を瞑る。
でも、宇佐美は蹴らない。

「わし、蹴られんのですか」
「わしも昔同じようなことをやった・・・だからお前に蹴りを入れる資格はない」

それに号泣する篤蔵。

「わし、付いていきます、一生あんたに付いていきます・・・!」


許す宇佐美。
「どやさー!」といって自分の頭を叩き、喚く篤蔵。

いつも途中で何でも投げ出してきた篤蔵が、一生を賭ける決意をした。
飽きっぽいと言われる彼を、何を以って決意させるかは
このドラマの序盤の要であり、同時に篤蔵の肝となっていくものでもあったと思うので
とても興味がありましたが
真心か~。

なるほど~。
イイ!
なんて綺麗な台詞なんだろう。



そんな2話でした。いいな~真心か~。そっか~v

またしても、心理変化を盛り上げるだけの機微が希薄で
新鮮味もなく、題材的に珍しくない想定内のまま終わる。
相変わらず脚本が大味であり、訴えたいことの軸が霞んでいるのが気にはなりますが
総合的には、可愛らしい話に仕上がっていて、割と満足度は高いです。

篤蔵と一緒になって、階段を上り詰めるという角度から描かれたお話と見ると
気軽に見れるサクセスストーリーってことで、楽しめるのかも。

ハッキリ言って、もうどこのWJ系展開だよwって印象は、否めない。
子供向けなんですよね~。まだ。

こんなんで、サクセスストーリーを楽しめる大人がいたらお目に掛かりたいが
王道なだけに、子供臭くても、多くの人は反発は感じてなさそうです。万人受けしてそうです。
とにっかく可愛い物語。CMの印象とは対極的に。


その大雑把な流れの一方で、ちょこちょこ挿入される人間のさり気ない視線や仕草が
やっぱりとってもホットでキュート。
人情だけで回っているドラマですが
それとは別に、人というものへの根源的な温度を感じさせる動きがあると、やっぱり思う。

例えば
クタクタになって倒れこむ布団、お日様の匂いで優しい妻を思い出す・・・とか。

ドラマは篤蔵天下なので、彼のワンマンで進めて行っても何の支障もないし
むしろ、勢いがあると思うのに
兄やんの存在とか。
新たな道を歩み出せた篤蔵に「傷ついている人の痛みも受け取るべきじゃないか」

ヤクザな職人の世界を描くドラマなんだから
窃盗にしても、腕を盗むという解釈も、スル―出来るギスギス感を匂わせる一方で
こんな一言で
無闇に突き進むことで、失ってしまうものもあるんだよと言わんばかりにブレーキを掛けてくる。


見終わってから、え、どこが面白かったのかとハッとするんですが
でも満たされた何かが確かにある。
そこそこな出来栄えであるのに、何か鮮やかな一手が足りない。
不思議なドラマです。
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