Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*03*28(Sat)
デート 10話 感想
恋愛不適合者の最終形態は究極のばかっぷるなのかー!大爆笑。
恋に堕ちたというよりは、語るに落ちた藪下依子。
さあ、いざ禁断の官能の世界へ・・・!


前話でどうも煮え切らない歪さ、不完全さの残るストーリー性を感じていたのですが
10話を見て納得です。
前回の違和感は、感じた通り、9話10話と合わせて前後篇と言う構成だったんですね。

依子と巧が揃って同じ感情をまくしたてるとか
恋に同じ戸惑いを抱き、相手に同じ慈しみを感じ。
例えば前回だけなら突飛すぎて幼稚な印象すら抱いた連呼されるこの演出さえ
この大団円を知った後となれば
繰り返された同調感は妙な説得力さえ生みだし
ちょっとワザとらしいクライマックスも壮大に演出、ストンと納得させるだけの重力を持っていた。

また、前回ラスト、巧の過去暴露シーンで、何故依子に巧を擁護させたのか、とか。
巧の過去ではなく、庇った台詞が今回引用されていることから
過去話に意味があったのではなく、依子の心情として、やっぱり伏線だったのかと。

・・・・というよりも
これまでの依子の無礼な発言・言動の数々が鼻に付き、不快感さえあったのに
1話から9話までの、その全ての負荷さえも
依子の「私では彼を傷つけてしまう」の伏線にしてしまうとは!

彼女なりに、巧に後悔を抱いていたってことが実感として伝わりました。
鷲尾くんは傷つけてもいいのかwという盲目さも、それもまた恋か。


過去と現在が軽快に回転するリズミカルな脚本ですから
わざわざ鷲尾くんとの関係を1話まるまる使って描く必要性すら感じないとも
前回、否定的に思ったのに
それだと、今回の依子の内なる叫びが、視聴者としてはここまで重くならなかったですよね。

必死に鷲尾くんと付き合おうとする姿勢が
巧から逃げようとする姿勢でもあり、護ろうとしていたのか。


色々なピースが、綺麗に繋がってきて、依子の気持ちも明確でした。
これまで何処か煮え切らない、むしろ、冷めた印象で常に後手だった彼女が
それでも恋に堕ちていた、とする充分な理由になっていたと思えました。

その自覚と、これまでの非礼の数々。
経験と記憶と時間を携え、依子も無自覚なままに恋をしていて、彼を誰よりも大切に思っていた――
全てはこの瞬間のための
この、相手のために必死に擁護する姿勢を生みだすための、仕掛けだったんですねーっ。
SUGEEEEE!!

前回、演出さんが変わったのかと思う程の成り下がりぶりに困惑すら感じとか否定的なレビュー書いて
ごめんなさいーっ。
すべてはこういう結末のための前振りだったんですね~!
納・得!です!!


・・・・・思えば前々回。
巧が、己の淡い気持ちを抱きつつも、依子を送り出したことで
別の男性との接触の中で、その違いに触れ、気付いていない気持ちを周りに指摘され
内なる恋に気付き、周りが見守ってくれるというオチ・・・・かと思いきや
そこも裏切られて
結局、本人らは気付くこともなかったという、傍迷惑というよりは無自覚エンド!

しかもまさか、恋の結末をこういう「恐怖」で描いてくるとは!!

いやぁ、斜め上行ってくれました!
無理のない恋愛解釈ながら、とても微笑ましい~。これでアラサーなんだぜ二人共。

タイトルで、恋とはどんなものかしらと問い掛け
最終的に、こういうものだと着地させる。なんてすっきりとしてブレない脚本なんだろうか。
特に斬新な内容という訳ではなかったし、特に目新しいものもないドラマでしたが
フレッシュさと瑞々しさがあって、存分に楽しめました!
恐らく、月9で、『恋に疎い恋愛をテーマに』、という依頼から
こういう恋愛を描こうと思った脚本家さんの発想が、も、素晴らしすぎる。
楽しかった//////




そんな、最終話。
恐らく視聴者全員が確信していたことだろう、勿論、最後は依子の誕生日。3月22日。

別れて、順調な交際を続ける2カップル。いやもう何カプいるんだかw
彼氏の鷲尾くんの発案で依子のバースデイパーティがサプライズで開かれ
(しかも彼はその後プロポーズまで予定しているw やだもー赤い薔薇まで用意してそうw)
依子と巧が再会。

ってか、もうその前に二人はバス内で運命の再会しちゃってるw

サプライズを仕掛けたラブラブ作戦なのに
一番最初に依子に誕生日を祝っちゃう巧w(その前に母親に言われてはいたけど。死んでるし)
鷲尾くんはあくまでスベリキャラかw
その時点で正直クスリとしちゃう。この運命論。
噛み合っちゃうのは心じゃなく、人生だよ・・・!それが運命・・・!

そういう繋がりまで、巧妙に計算されたトリックの一部なんだから、驚きだ。

そうやって、二人の切れない絆をじわじわと視聴者に焼き付けて納得させてしまう技巧は
そのまま、依子や巧の抱く、輪廻のような超越的現象への無力感とも一致させていて
沁み渡る感覚と恐怖は倍増である(笑)


それを仕掛ける最初のトリックが婆ちゃんですよ!

そのバス内で、白雪姫にでも出てきそうな、見た目はクッキーおばさんみたいなお婆さんに
恋愛について切々と説かれる二人。

正直、ここのシーンはどこかシュールで、それこそお伽話みたいな違和感を醸し出している。
その上、オチとも言える結末を言葉でダラダラ語られるので
これはないでしょう、と思った。・・・ここでは。
ドラマという映像手段で、台詞で語らせるのは卑怯ですよねぇ?
言葉で先に言われちゃうと面白くない。

なんで唐突に出してきたのか、とすら思った。

ところが!

恋愛の真意を伝えることが、婆ちゃんの目的ではなかった!!←ここ、驚愕
このお婆さんのネタが、クライマックスでリンクし、それこそ悪夢のようにジワジワと迫り寄ってくる迫力と
恋愛の怖さを決定付けたテイスティングは、最早逸品。

恋に堕ちるという瞬間を、こういう恐怖で描いてくるのかよ!
二人の往生際の悪さを、この恐怖で説明付けちゃうのかよ!
そんな発想なかったよ!



出だしは、サプライズパーティで語られる、みんなに吹き始めている新たな季節。
谷口努ももう一度教育者への道を思い抱き
佳織は絵画教室を継ぐ決意。
藪下父にはカノジョが出来そうで
なんと宗太郎は嫁とよりを戻していた。

一見、みな、恋が宴を盛り上げているような雰囲気で
しかしオチから逆算して考えてみれば
なんでもかんでも、恋が全てと言わんばかりに恋に因って成長させていないのが気に入っています。

巧が外に出られるようになる切欠は、恋ではなく仲間や友の助けでいい。
それで事足りる。

人間的社会的な付き合いなどの副作用を全て排除することで
依子と巧が惹きあうのは
恋愛ということだけに於いて感情が動いたことを、明確に導いているように感じる。
何もかも有耶無耶に、感情が入り乱れていくという恋とは別の
客観的に恋愛を説いたお話になっているんですよね。
そこが気持ち良い。

甘いだけではない、恋愛という感情論について作者が真面目に考察した思索が伺えます。
尤も、このドラマがそこを軸にして、ここまで描いてきたので当然と言えば当然ではありますが・・・。


また同じ意味の、排除しているという要素はもう一つあって
前回までで、エリートだろうがニートだろうが、どちらも差異はなく、恋愛に於いては平等に不器用で
恋愛に社会的地位は関係ないのだという所まで話を持ってきていた。

双方の土台が、イーブンであることを既に示してきていて
その上で、加えられたラスト付近の
似通った不器用さや初心さまで等号なのだとつくづく感じさせられるだけの説得力は
とても明確だったと思う。・・・映像的?

敢えてエリートとニートという、それこそ極論からスタートさせてきたことで
感情の等号というのも、更にクリアに精査されているように感じがするんですよね。
そういう設定の上手さは、回を増すごとに感じました。
付加価値を省いた二人が、同時に落下していくイメージが、とても伝わり易かったです。

その意味する所は、結局
恋を等符号にしているから、お互いを補い合う関係ではなく
本当に純粋に引き寄せ合ってしまい思い合える仲であるという図式の明瞭化ですよね。
とてもシンプルでしたv

この二つの要素を使って、二人を恋愛軸だけにまで高め
双方シンクロするように、戸惑い、揺らめき、想いを馳せる。
残るのは、二人の共通項ぶりに、甘酸っぱいときめきと、胸に迫る温かいもの、
そして、恐怖ですよ・・・。

甘酸っぱいだけでは終わらせないのがスゴイところというか、ニクイところと言いますか。



ここからどうやって二人が恋へ踏み出すのか。
その最大の見どころを、どうやって描き出すのかが、一番期待していた所でもありますが
それがもう!ここからの怒涛の展開が凄かった!
一気に視聴者を頂点へと導くスピード感と重厚感は、安定感があり、流石というかんじですよ!
もう唸り声しか出ない・・・。


感謝の辞を述べようと、最後に依子が立ち上がる。
さあ、ここからが悪夢の始まり・・・!(笑)

ありがとうと一言告げれば済んだものを
何故か延々と口を滑らせ、出てくるのは巧のことばかり・・・・!という依子。
それに一々、これまたナイスなツッコミを入れる巧。

「鷲尾さんとの思い出は・・・・数えきれません。思い出は・・・数え切れません!」←二度言うw
「サッカー観戦・・・」←後ろからナイスアシストの巧。

「藪下さん、それはサッカーの思い出だ」

でも出てくるのは、サッカーの感想。
そりゃそうだ。依子が夢中になっていたのはサッカーであって鷲尾ではなかった。
うんうん、視聴者も覚えている。
そうか、このための、延々と続いた1話だったのか~。

次にボーリングの話を振る。
でも出てくるのはやはりボーリングの批評。

「それはボーリングの話だ。早く鷲尾くん登場させろよ」←またしてもナイスツッコミな巧くんw

横から巧が援護射撃貰うも、鷲尾くんの思い出は出て来ない。
ここにきて、当事者以外、誰もが薄々勘づいていく・・・。
それほどまでに相性が悪いのだと主張する二人の織り成す陰険漫才は
傍から見れば、イチャイチャにしか見えず。

恐らく、そのことぐらいは本人らにも自覚はあったのかもしれない。(いや、無いかも)
盲目も、ここまでくると罪である。
しかし、その非礼さをフォローするだけの理屈は、揃えられていた。


痺れを切らした鷲尾くん。
「お父さん、自分、もうここでやります!!」←ついに勝負に出るw

決死にプロポーズ!
勿論依子承諾。でも指輪が入らない!←バスで巧にふんづけられたから
そんなギャグ漫画みたいな展開ww

そこでまた、痴話喧嘩にしか見えない応酬が始まって・・・・。
仏の顔も三度まで。ついに佳織もキレる。

「巧くん、偶然バス乗り合わせたって本当?」
「偶然だよ!」
「ホントに偶然なら余計参るわ」

「お互いに恋愛感情はありません」
「なかったら、あんなに色々出て来ないでしょ」
「それは・・・鷲尾さんに言われたことを実践したからです」

初彼を忘れるために、相手の嫌いな所を書き出すと良い、という
まあ、有り勝ちなネタを鷲尾くんは依子に教えた模様。
素直な依子は当然それを実践。モチロン徹底的に。
鷲尾くんのためにも、想いに報いたいという恩もあったとは思われる。

「やったんですか」
「はい、今もやっています」
「これ・・・一冊全部ですか・・・」←出てきた巧ノートw
「いえ、三冊目です」
「まだまだ・・・書くつもりですか」
「全部書き出すには・・・まだ、かかりそうです」
「は・・・っ、ははは・・・・凄いや・・完全に逆効果だった・・・!
 依子さんの頭の中は谷口巧でいっぱいだぁ!ちくしょう・・・っ」

「ほんと、あったまくんね、このふたり。人をコケにしてさあ、ふざけんなだよね」
「誤解だよ」
「私が恋をしているのは鷲尾さんです」
「僕が恋しているのは佳織だよ」
「うるせーよ!あんたら恋してんだよ、ずっと前から!」

この展開って、前回のスケートリンクでも、同様のことが言えるから
二番煎じだったし、別にもう一度繰り返さなくても良かった気はする。
でも、二度目となれば、こちらの記憶にも必然的に残っている分、視聴者的な説得力が上がっていて
その効果は抜群。
佳織の見切りを付けた理由としても充分だったし、最早反論は弱弱しい。

また、鷲尾くんに敵わない、と思わせる理由も
好きだの恋だのの言葉ではなく、「頭の中がいっぱい」っていう状況証拠であることも
至極真っ当っていうか、上手い言い回しでした~。スバラシー。

こういう緻密なジグソーパズルがいよいよ完成していくようなカタルシスが
じわじわと突きあがってくるv じわじわとv


「そんなはずないよ、僕は佳織といると、楽しいんだよ、心が安らぐんだよ」
「私も、鷲尾さんと居る時だけ、幸せを感じるんです」
「そんなの、本当の恋じゃないですよ」
「楽しいだけの恋なんておままごとみたいなもんさ」
「結局、自分らとはデートを楽しんでいただけで恋なんかしてなかったんですよ」

二人共、デートを楽しんでいただけ――
成程ー!ここで、タイトルが繋がるのかー!!!うをー!
それで、デートってタイトルだったのかー!
そのための、隅々にまで仕掛けられたアイディアと言う名の盲点の罠。

てっきり二人がデートで分かり合っていく物語かと思ってた。
デートと恋は別物ってことね。考えてみればそりゃそうだ。


「楽しいことより苦しいことの方が、多い・・・?」
「それこそが、恋ってもんだろが」
「恋とはフェニルエチルアミンが発生し、幸福感に満たされるものでしょ!
 だから皆さんも恋をして幸せになっているんじゃないんですか」
「そうでもないんだよ」

みんなに、本気の恋の辛さ、重さを訴えられ、「恋ってそういうものじゃない?」と説かれる。
「そういうもの、なんですか・・・」

考えてみれば幼稚な気付き、理屈ではある。言っていることはとても高尚とは言えない。
でもここから、依子の中で不安感が煽られ
だんだん自己の中のその不明瞭な感情に、じわじわと気付いていく様子は兎角、圧巻。
ここから始まる、堕落と過ちの世界に身を投じるような危険な香りすら漂わせた、じわじわが
呪いのように迫りくる演出には、ホラー的な怖ささえ含まれていて。

とにかく、息を止めてしまう。(無論、私が)


破局を告げられ、足元には転がる林檎。

「永遠に続く底なし沼・・・」という、呪いの言葉・・・。
ゾクリと背筋を這いあがる、悪寒と共に
逃れらない不明瞭な、でも確かにある感情。

この表現方法も、とてもお伽話的。
時代錯誤な二人の価値観から、自由恋愛を解くツールに
デートを重ねることを用いて、付き合いの楽しさを示し
同時に、見合いという規範から発生する婚姻関係の無機質さを、デートの華やかさと外向きなベクトルで
カムフラージュしていたような気がした。
所詮、デートも見合いも、どちらも恋愛とは対極的な機械的システムである。

だがここで、そんな理屈じゃない事態に取り込まれていることに気付く訳で。

その“理屈じゃない”を表現するのに
本当に非自然的概念を入れてくるなんてー!!
人間の不安感を煽るのは、得体の知れない未知なるものだとは、正にその通りであった。


思えば二人の往生際が悪いのは
その理由が、優しさから発生する思いやりだった訳ですが
確かに、それだけだと、逃げ惑うのにいま一つ迫力は足りない。
そこで盛り上げるために投入したのが、この恐怖演出。あと数式。

そうして、逃げて逃げて逃げまくって・・・・それでも逃れられない引き寄せられる不可解な糸。

そういう繋がりかーっっ!!
そのための婆ちゃんかーっっ!!

あんな婆ちゃんに、こんな意味があろうとは。
こんな効果を出そうとは。
恋とは人生さえ狂わす魔力を秘めた、恐ろしいものなのである・・・・。


恋だと認められない、認めたくない状況を、恐怖と合わせて拒絶させることで説得力を上げてくるのが
分かった瞬間は、もう別な意味でもゾクゾクでした~。
も、素晴らしかった~~~//////
恋愛への第一歩を、まさか、逃げる=恐怖という単純な図式ながら、恐怖演出で行うという発想も凄いですし
そのためのスキルとして
ファンキーな婆ちゃんを用意したアイディアも突飛ながら良いエッセンスでした・・。

それを、視聴者にも、フッと脳裏に蘇えらせる台詞のチョイスも万端だったし
恋したから、大切だから止まらない・・・ってなりがちな恋を、逆方向で描いてくる切り口も発想も
ピュアだし音痴な二人に良く似合っていたと思いました。
好きだから一緒に居たい、とか、最初からこの二人の概念にはなく
運命が勝手に引き寄せちゃうから、怖いのだ。

というより、二人の優しさを意味付けるために、こういう設定の二人だったのかと思うと
もう言葉もない。

そこから時々天の声のように挟まれる婆ちゃんの声が怖えのなんのって・・・!



「やっと恋が出来たのにその相手が僕なんて可哀想すぎるよ!」
「谷口さんはとっても繊細で壊れやすい心を持った人です。きっとまた壊してしまう!私では駄目です」
「「幸せにしてあげてくださいお願いします」」

ゾクリとした未知なる恐怖と、底知れない運命への恐怖に背中を押され、土下座してまで
別れないであげてくれと懇願する二人。
完全に利己的な理由で逃げている訳ではないと、名実ともに示したこの土下座。
必死で訴えるのは
自分が振られたのに、自分のことでは、最早無く。


彼らがここまで恋に臆病なのことに説得力を持たせるために、もうひとつ仕掛けてきたのが
恋という未知の世界への躊躇いの他に
相手へ関わってしまう自己評価の低さ故の諦観でしたね。
プライドや見栄などではない、未熟で純粋な感情故に、アクティブには、なれない。
恋を知って臆病になる、ということではなく
存在価値が、お互いに低いことを、これまでの流れから、理解させられる。


それでも、巧の意志は、お参りの時に「結婚したい」って出ていたし
バレンタインで鷲尾くんへ背中を押してあげていたし
何より巧は依子と違って、もう少し鈍感ではないイメージだったので
彼が依子を思う気持ちはもう少し分かり易かった。

けれども肉食系の依子の方がいまいち掴みどころがなく、混沌としていたのに
ここにきて、ほぼ同じ気持ちであったことが、切々と伝わってきて・・・!

・・・・ぶっちゃけ、ここの交互に連呼する件はもう少しなんとかならなかったのかとは思う。
なにしろ、演出が下手で一人が興奮して捲し立てている間
もう片方は安穏と黙って聞いているので
どうにもテンションが維持しない。
冷めるというか萎えるといいますか。

もうちょっと、台詞が被っても良いから、同時に喋らせるとか
或いは、二人の言葉が最終的に繋がってひとつの台詞になっていくとか
画面を二分割するとか
もう少し何らかの技術的作為とか、なんか凝って欲しかった。

でも、その下手な演出さえも
これが二度目であるという説得力と、それをも凌駕しちゃう内容に、全てが帳消しとなって――
あーもー、そんな細かいことど~でもいいです~~~っっ。



逃げても逃げても、逃げられなかった。
だけど、呪いの言葉は既に周りを侵食し、後は己の内に潜むだけ。

「こんな告白みたことない」
そう言い捨てられ、置き去りにされ、し・・んと静まり返った室内と
泣き顔の二人のそっくりさが、等号であることを如実に表していて
そのどうってことない映像こそが、果てしない破壊力を持っているのが、凄すぎる。
こんな映像、観たことない。


「この世は全て数字で出来ています。
 もし運命を変えることが出来るとすれば、それは恐らく、この数という謎を解いた者だけでしょう」

何処かの番組タイトルの様なこの台詞が、呪いの言葉と共に、二人に忍び寄り
それはまるで、逃れられない鎖のように
厖大な引力で以って、呑み込んでいき
つまりは恋ってそのくらい、本当は圧倒的なものなのだという威力を見せてきていて
恋に対する憧れや崇拝なんかも感じられる、万人に納得のしやすい着地点でした~。

なんて壮大な恋解釈。


「恋に堕ちる相手は法則で決まっているそうです・・・」
「その法則は、変えられないんですか」
「運命を変えられるのは、数の謎を解いた者だけです」
「解いてくれませんか」
「残念ながら。今の私には、無理です」
「残念です」

理屈で量子論みたいな話をしているのに
どこか神秘的で、とどのつまり、解けと言っているのが恋なのが、可笑しくもあり、哲学的でもあり。


転がっている林檎に気付く依子。
『踏み込んじゃ、駄目よ・・・』 またあの呪いの言葉が天から降り注ぐ。

怖い怖い怖い。
なんて演出なんだ・・・!


もう、ここまできたら、覚悟は決まった。逃れられないのなら、いっそ潔く。
おもむろに依子が林檎を取り上げ、意を決し、ガブリと禁断の果実を口にする。

うわー!うわー!
なんか宗教的でもあり、いっそ呪術的でもある、ファンタジック!
恋への一歩を、林檎を齧るという、こんな形で描いてくるなんて!!
しかもこれって初めて依子から動いた~!


依子から意を決したように林檎を齧り、そして巧に渡す。
言葉もなく受け取り、巧も口に含む。

二人で交互に林檎を齧っていき、そこに出会いからの回想シーンが挿入され
林檎を食べ終わる頃には、まるで魅せられたように
依子の口に笑みが浮かんでいく・・・。
そして、食べ終わった二人は、齧り終わった林檎に手を重ね合い、そっと誓いのキスをする――

~~~っっ////////!!!

林檎を食べることが、何の意味があるのかなんて、無粋なこと言う人いないだろう。
白雪姫の毒りんごを、エデンのアダムとイブのように感じる神秘的な儀式は
なんだか崇高な覚悟のようにも、禊ぎのようにさえ見えて
誓いに交わしたキスのピュアさと美しさも息を呑む程。

厳かで高貴で
ファーーストキスに降り注ぐ光が、本当に純潔とか純愛とか、そういうものが見えた~~~~。
エロひとつないのに、何このエロティシズム~///////

その抒情的なテイストに彩られて伝えられた、このドラマの全ての結論は
言葉もなく、具体的な説明もなく、ストーリーとしての着地点すら言葉で見せず
物語の流れとして生みださせた手法が、逆に恋愛という不確かなものへの明確な回答のようで
実にそぐった演出だと感じました。


思えばずっと理屈で攻めてきたドラマが
このクライマックスだけ(たぶん)抒情的で文学的で、そして曖昧演出なんですよ!
ここぞという所だけ、理屈で固めない。

だけどそれは、敢えていうなら、数式で決められていたのだと、冒頭で述べていた・・・。

なにそれーっっ。素敵・・・・//////
やられました~。
恋愛描写で、こんな神秘的な愛の紡ぎを、私見たことないよ・・・!
結局二人は、好きも愛しているも、愛の言葉は何も交わしていないんですよ!
それでこの完成度・・・!くうぅぅ~。
ロマンチストと言われようが、これはこれで悪くない。こんな恋も悪くない。少女趣味だったけどいいよーっ!



「例え苦痛でも 例え不幸でも、その人がいなければ生きている意味がない。
 それが恋、なのかもしれません。ばい、藪下依子」←すっかり巧に染まった依子。
ってかお前の台詞かーいっw

「その大変なこと、僕らに出来るんでしょうか・・・」
「無理だ、と思います」
「私達は恋愛不適合者ですから」
「所詮恋愛なんて妄想ですからね。暇な連中にやらせておけばいい」

往生際悪く、屁理屈を捏ねて認めない二人が
それでもチロチロと相手の顔色を窺って否定的なこと言い合っている姿が
んもう、可愛過ぎるw


4月5日。
新たな二人の人生がスタート。まずはデートから。そして、新たな結婚契約書の作成からw

桜見に行くとかいって、たった一本かよ!!もっと場所ないのかよ!このために歩いてきたのかよ!
でもそれが妙に二人らしくもあり。
それを二人だけでじっと見上げるふたり。

「まだ見ますか」
手を繋いで「もう少し見ましょう」
「・・・・。分かりました。もう少し見ましょう」

あーもー!
今度はちゃんと歩幅を揃えて歩いていけそうですね。ちゃんと噛み合っていますね~//////
イイ・・・!
この二人らしい関係でした。
なんて爽やかな幕切れなんだろうか。



以上、デート感想でした!
ここまでお付き合い下さいました皆様、ありがとうございました!パチもありがとうございます!
面白かったですね~。
恋愛ドラマで、月9で、こんな神聖な恋を見せられるとは思いもしていませんでした。
「誰にも渡したくない」だの「貴方しかいらない」だの
情熱的な愛の営みも、また、味があると思いますが
こういう客観的な解釈で説得力を持たせた、毛色の違う恋は新たな一角を見せられた気分です。

何もかもが精巧に積み上げられていて、洗練され神経の行き届いた製作サイドの拘りを感じました。
でも総括としては
軽いタッチで描かれてきたので、気楽に楽しめました~!恋愛ドラマを真っ当に楽しんだの初めてでしたよv
満足です。

これは後日談がさすがに見たいです。
藪下家のあの親戚とか、なんで鷲尾さんじゃないの?と問うてきても
もう、藪下父も完全に巧派でしょうw
それも、積極的に認めたって感じじゃなくて「だってもう仕方ないんだよ」とかなんとか。
しょんぼり言ってそうw


ちなみに、「自分はやるだけのことはやりました。悔いはありません!!」
鷲尾くんは最後までギャグっぽいながらもイケメンでした~。イイ男だった。
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COMMENT


綺麗な終わりかたにジワジワ感動していたんですが、やはりこちらで感想拝見するまでは終わった気になれず、待ってました(笑)。スッキリしましたー!圧巻です!

二人のその後や何気にお互いがタイプかも、って告白しあってた鷲尾くと佳織ちゃんのその後とか後日譚が見たいものです…。

毎回熱のこもったレヴュー、お疲れさまでした(_ _)読みごたえたっぷりで(ちょっと依子みたいな偉そうな言い回しすみません(・・;))お陰さまで倍楽しめた感じです♪
2015/03/28  | URL | eriemama #- [edit]


コメントありがとうございます!
仰るように、じわじわした展開に、じわじわした幸福感の残るドラマでしたね~。
スコーンともっと爽快に終わらせてくれると思っていました~。
eriemamaさまの感動の余韻の汚しになっていないと良いのですが・・・。
ご期待に沿えたかどうかだけが心配です~。大抵人並み外れてしまうので・・・(泣笑)

私のレビューを読むまでは、と心待ちにして頂き、なんだかもー照れ臭いやら嬉しいやら/////
過分なお褒めのお言葉、ありがとうございました。労いの言葉まで掛けて頂き恐縮です。(//∇//)ゞ


実はついさっきひょんなことからeriemamaさまのブログがヒット致しまして
少しだけ拝見させて頂いちゃいましたv
(あ、記事内で勿体ないお言葉と共に此処をご紹介下さいまして・・・!わ~!わ~!////)

この記事では触れませんでしたが、私も切符エピは要らないと思いました~。
運命の輪は最初から決まっていたというニュアンスを補足したのでしょうが
何だか逆に、今泣いたり苦しんだりしたことまで無に帰してしまったような気がしてしまって。
少々しつこくもあったし、出会いと初物という価値も薄れてしまったような。

あと、陰険漫才に注目しすぎて、今カノ今カレを放ったままの依子と巧の態度の非礼さまでには気付かず
言われてみて、全くだ、と思いました。イイ大人なのにね~。

・・・・って、此処で書くなって感じですよね、スミマセン。
コメント入れた方が良かったですかね。

アメブロは以前使っていましたが、過去記事が管理しにくくて私は脱落しちゃったナマケモノです。
面倒でないですか?(あ、これもどーでもいいですね)
なのに、パステルカラーの素敵なブログでした~。(^ω^@)


>後日談
鷲尾くんと佳織ちゃんも無自覚にお互いがタイプのような口ぶりでしたよねv
続編で別々の相手が出来ていても、良い友人や呑み友達になっていそうですね。
そして宗太郎はまた別れていそうです(笑)
2015/03/28  | URL | もくず #- [edit]


切符エピ、同感です…あれは蛇足としか…。依子、なんだちゃんと恋してたのか、って思ってしまいました(笑)。

ええっと、それから…私のしょーもない感想を読んでいただいた、ということでしょうかΣ( ̄□ ̄;)?穴があったら入りたいです…しかもすみません、こちらのレヴュー、勝手に紹介してたまに人様にもすすめてます(-_-;)。

アメブロは画面に広告多くてそこは苦手なんですが、書きかけの記事とか過去記事を間違って消しちゃう、ってやつはだいぶ減りました(笑)。FC2の頃はほんとにしょっちゅうしてて、たいしたこと書いてなくても気力が続かなくて(^^;コメントはアメンバー以外でも書き込めるんですが鍵コメ機能ないんですよね。FC2とアメーバがいいとこ取りしてくれるといいんですけど(^-^;ほんとここでするお話ではないですね~、ごめんなさい(;-ω-)

宗太郎、申し訳ないけど私もまた捨てられる、に1票!(´∇`)でもかわいい妹がいてくれるから大丈夫でしょう(笑)。
2015/03/29  | URL | eriemama #- [edit]


コメントありがとうございます~。(ノ^∀^)ノ*


>デート
切符エピに続き、実は薄情しちゃいますと
巧の過去告白も要らなかったかなとか思います・・・。
巧の性格を特徴付ける巧らしい過去でしたし、社会をリスペクトしている感じが
気に入ったんですけど、曖昧にしていても充分可能だったラストな気が。
暈したままだと、巧が社会に出る勇気への説得力落ちるってことですかねぇ・・・。


>ブログ
ハイ!v2~3記事、拝見させて頂きました~。ヾ(≧▽≦)ノ←デート記事
とても丁寧に書かれていて、視点も興味深く、ぶっちゃけ私好みの文体で(笑)
とても楽しかったですv

このようなしっかりとしたサイトさまで、私の記事まで紹介して下さってるなんて
私の方が照れ臭いってーか
こちらこそ申し訳ない気持ちになりましたよ~。(。´Д⊂)
ホント、ありがとうございます!


アメンバー以外は出来ないのはパチか!いいねボタンでしたっけ。
以前何かが出来なくて残念に思った経緯がありまして・・・。

ところで普通にググってヒットしたということは
eriemamaさまのブログは規制かけていないということですよね・・・?
サーチ登録等は何処か考えてらっしゃらないのでしょうか。勿体ない!


P.S
書きかけの記事が消えちゃう脱力感はものすごっく分かります~!ええ、もう、身を以ってっっ。
確かに、ルーチンワークの中でのFC2との最大の違いは過去記事の管理にある~。
2015/04/01  | URL | もくず #- [edit]


>何もかもが精巧に積み上げられていて、洗練され神経の行き届いた
製作サイドの拘りを感じました。
もくずさんのすごい感想を読んでしまうと、もう1話から最終話まで、
フラッシュバックが起きそう~~♪ 
やっと等号になれた二人なんだけれど、まだすんなり行くには
いろいろありそうですね。本当に楽しめました。ありがとうございます。

会話の面白さにズンときながら、依子さんが身近にいたら疲れるし
振り回されるし、心身とも丈夫で、100%認めて楽しめる人でないと
大変だなと正直思います(笑)
2015/04/09  | URL | orugann #MRMrgk5Q [edit]


本当ですかぁ~//////嬉しいです~(ノ∀ ̄〃)
こちらこそ、最後までお付き合いくださり嬉しかったです。

でも最初から最後まで隙のないお話でしたよね~。
着地点も見定めた上でもう一度見直すと、また違った発見が起きそうです。(やらないけどw)
そういう、ディティールの深さを感じられるドラマでしたね。


依子の傍で依子キャラを100%楽しめる人。
相性が悪いと言いつつ、一番理解していたのは巧くんだったので
傍から見ますと、等号云々以前に、お前らお似合いだよ、と思えてしまいます(苦笑)

しかし言われてみれば確かに、それを二人共愉しむという域にはまだ達していなかったので
人情だけで繋がったようにも見えますし、もう一波乱ありそうですね~。


依子のキャラは、身近に居たら疲れそうだし、暴言吐かれるし、大変そう~~~。傍にいる人。
ただ、理屈で攻めたり、細かいとこまで煩いとか、実は親近感あるキャラだったので
あまり人のことは言えなかったりする私・・・。(ーー;)


会話劇の面白さに、私も珍しく恋愛ドラマにハマり、楽しめた冬クールでした~。
2015/04/10  | URL | もくず #- [edit]
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