Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
05≪ 2017| 12345678910111213141516171819202122232425262728293006/ ≫07
2015*03*12(Thu)
そこをなんとか 10巻 感想
今回も色んな人々の悲喜こもごも!楽しかったです~!
法律という堅い世界には、人生の味が集約されている・・・!

生きようと必死に頑張る人はやはり美しく愛しくてなんか綺麗です。
それを軽いタッチでさっぱりと描いている漫画なので、ねちっこくないし嫌味もない。
読み終わって爽やかな気持ちになりました。色々!

ただ、前巻のレビューでも言いましたが、だんだん、らっこちゃんがスーパーになってきちゃって
慌てふためいたり、脳内葛藤したりするシーンがなくなり
ノーマルな(素人っぽい)視野からのツッコミが新鮮だったのに、それもなくなり擦れちゃって
しかも漫画の描き方まで、仕事描写が第三者的介入みたいになっちゃってるから
物語全体としてもちょっと淡泊です。

話が面白いから、別に良いっちゃ良いんですけど
そして私はリーガルネタなら何でも美味しいんで、満足なんですけど
こんならっこがみたいんじゃないー!
この漫画、このまま原告(ゲスト)のオムニバス物語と化しちゃうんだろーか。それはちょっとヤだ。


今巻には、全部で3本のお話と、番外編がひとつ収録。
不当解雇。万引き。株主総会。

1.不当解雇
シングルマザーが片肘張って頑張るお話。
何て言うか、物は言い様。・・・・ってしみじみ実感するネタだった・・・。

労働審判っていうシステムは、離婚訴訟前の家裁とかに似てますね。出典は同じだろう。
不当解雇に当たるか否かは、やはり事実認証しかない訳で
如何に日頃の行いがどう見られているかが大きく左右しちゃうんですね~。
耳が痛い。
事実、と言いながら、ほぼ主観てーか、感情論の話やん。

なので、「でも、SOSは発しないとなかなか聞こえないものですよ」と言う言葉は
リスク回避の意味でも正論でしょう。
良い台詞でした。

社会に於いて、直ぐ弱音を吐くような幼稚さは見せたくもやりたくもないですが
どこで線引するかって、割とセンスが求められちゃうんですよね。
賢く生きられる人は、ちゃんとその匙加減を分かっていて
そういう人は多分、客観的に己を見ることに堪能で
リミッターに来たら、ちゃんと、SOSを出せる。
ここから先はやりすぎですよ、通常を越えますよって判断できる。

それが、円満な、ワーキングスペース確保の秘訣なんだろうなぁ。
でも不器用にしか生きられない人は世の中いる訳で。

この依頼主さんもまた、悪戯に喧嘩売っちゃうから、協調性がない。
しかもそれが正論な分、だから疎ましく思う側も出てくるわけで、結果、トラブルになると。


同時に、シングルマザーの社会的軋轢にもちょっと触れられていたのも奥深かったです。
なんか茨の道なんですね。色々・・・!
シングルマザーってなろうとしてなるものじゃないだけに・・・無念です。
先日、民法改正案が出されましたが、なんかちょっと思い出してしまった。
要は、それが制定された時には必要な措置だったんでしょうが
時が経ち、時代にそぐわない部分がそのまま放置されているって部分もあるのかなと・・・。


労働審判をすることになる展開へ。
会社側は
彼女のパワハラを受けて数名が退社している、
上司の命令に従わない協調性のなさ。・・・・などの素行不良と
不倫の子を産む様な人とやっていけないという同僚の意見を上げ
金銭的解決を要求。

対する依頼主・湯川さんは
上司に任せていたら業績が悪化していた、など、上司が無能だったから、と主張。
らっこちゃんが同僚の「キツイ指導は受けたが理不尽なものではなかった」との証言も提出。
要求は、飽くまで復職に拘る。

ここ、企業側ももう少し普通なら対応策を取ってくる筈なので
やる気のなさというか、訴えられる=イメージダウンという認識が疎いのが
ちょっと違和感。
もう少し、開き直った感じの言い訳を用意して欲しかった。

ただ、面白いのは、現実社会でもそうですけど
同じ事案を見た時に、こんな風に人に因って立場に因って
こんなにも見方が変わっちゃうことだ。
だから、物は言い様っていうか、どう切り返すかっていう口八丁な回転の速さが
なんだか全ての勝利の鍵って気がする。

私はそんな簡単に色々言い返せないので・・・(T_T)


でも、メインのドラマは、依頼主さんの拘りに隠されていた。

優秀な人材だと言うのなら、金銭保証受けて他社行けば良いものを、と思っていただけに
とっても共感を得られる理由が出てきました・・・!
妊娠を切欠に、彼氏に取るに足らない仕事なんか辞めろと言われ
苗字も捨てろと言われ
そしたら会社にも捨てられた。

「その取るに足らない会社で立派に子供育てたかったのに・・・」

ああぁあぁぁ~・・・・・。
彼女の片肘張った理由が、切ない!
その覚悟がイイ!気持ちも分かる!
一人で戦おうと決意するまでの、涙を勝手に想像できちゃう流れです。

しかもそれをらっこちゃんにも言ってなくて、言わなかった理由もイイ!
「だって関係ないでしょ解雇と・・・」

んーもー!
そんな竹を割ったみたいな潔癖症だから、アンタ、雁字搦めなんだよ・・・!
くうぅ・・・っ。


それを知ったらっこちゃん。
さあ、本領発揮でっすv ノリノリvv

「湯川さんの愛社精神がそんな風に曲解されて・・・!酷過ぎる・・・!」
演技も誇張。ここら辺がらっこちゃんです。
イケると思ったら、とことん奔放になれる。そんな人情が好きだわー。

エンディングも良かったです。
本当に上司が無能で多額の損益を出していたオチも笑えるし
「負けませんし辞めません」
ああ、彼女はここで頑張るんですね。
見事、居場所を勝ち取った。


でも、その後、頭下げて職場に戻ったシーンがちょっと微妙。
彼女も変わって
これからは片肘張らずに、協調性を持って働こうという、彼女なりの歩み寄り(進歩)の意図なんでしょうが
子育てするということは、本当にしょっちゅう早退だの休みだのを取る羽目になるので
職場の人間からすれば
まるで、自己利益のために頭を下げているだけの我儘に見えてしまう気も。
相変わらず身勝手でワンマンなんだなって思われそうで
もうひとつ何か、はっきりと変化が分かる言葉が欲しかった所です。


2.中道先生の手料理
なんじゃこりゃw
結局、出来る女は何をやらせても出来ちゃうんだよねーって話?ww自慢か!
私が優秀すぎるのが罪なのネって心の呟きが聞こえそうだよw


中道先生が、やったことがないという手料理・・・自炊にチャレンジするお話。
何故か市販のルーではなく、凝りに凝ったビーフシチューを3日がかりで製作。
完璧なプロ並み料理を完成・・・・させちゃう辺りがムカつくわ~~~~~(笑)

何やらせても、そこそこ出来ちゃうんだよね。
でもそこで、「あー男の手料理ってこんなもんかー」って結論になるところがオカシイオカシイ
だから君はオール98点の女なんだよ。あっはっはw


3.万引きオタク青年(笑)
この話、何で赤星くんの秘書絡みにしたんだろう・・・。そこだけが疑問です。

めっちゃ笑った。めっちゃウケた。
らっこちゃんのキャラをクローズアップされると、冴え渡りますね!この漫画!

らっこちゃん視点ではなく、どちらかと言えば赤星くん寄り・・・というか
赤星くんの秘書さんの切り口で話は進みますが
故に、メインキャラを第三者が見たらって視点になってて、ネタとしては希薄。

ただ、らっこちゃん本人の思考を覗かしてくれるのも面白いけど
らっこちゃんが、どう面白いのかを第三者が見る視点のこういう角度もまた、ある意味たまりません~。
そこがらっこちゃんの愛されるポイントって部分が前面に押し出される。

赤星くんは、秘書さんの本音に本当に気付いていないんですかね?
だったら不憫なオトコ。
気付いていたのだとしたら、喰えないオトコってことになります。

でも、らっこちゃんと赤星くんの兄弟みたいな仲良しっぷりは割と好きで
子供がじゃれているみたいで、微笑ましかったです。
こういう同期仲間、いいなぁ。


コンビニ万引きに関してはさらっと流されちゃいました。
あんまり広げるネタでもないか。
ひたすら中二な被告がアホで良かったです。

「万引きじゃ売り上げにカウントされないんだよ!潔く貢げ!」byらっこ
はい。真っ当なオタクの方が余程健全で御座います。


「そうして一つの案件と恋が終わり、赤星の悪評だけが残った・・・・」
赤星くん・・・相変わらず不憫なオトコ・・・!
秘書さん、訂正はしてくれないんだw
そりゃそうか、自分を振ったオトコですもんね、報復としてトントン?

頑張れ!赤星!爆笑中。
職場がこんな不健康な噂の中となると
それを感じていたら悪夢だし
感じていなかったら、秘書さんの好意も気付いているとは思えなくなるので
どっちに転んでも、不憫なオトコ・・・!

秘書が外面良く対応してくれるのは、シンプルな関係が築けて優秀でニクイが
赤星くんーらっこ路線も、また(まだ?)外面の中だしな!秘書さんに比べればマシな程度で。
頑張れ!赤星!



4.株主総会
正直まさか株主総会がこんな体育会系だったとはw
ノリノリらっこちゃんに笑ったよw
そうだよ、らっこちゃんはこんぐらい不謹慎じゃないと!

ここが一番燃えました!
家族経営の老舗和菓子店。
一族経営の恥晒しと紙一重な経営体制は、なんだかちょっとタイムリーな話題も彷彿とさせてくる・・・w
あそこもたしか親子・・!←某家具店


父がワンマンの暴走野郎のファンキーキャラであるために
それに一々苦言を呈していたら、息子の専務取締役が解任されることになってしまった。
その解任は臨時株主総会での決議で決定事項となる、というお話。

株式っていうのは、譲渡制限があるとか
役員人事は総会での過半数で決めるとか
まあ、言われてみればそうだなと思うものの、そんなこと気にしたことない分野なので
新鮮に興味津々でした。
決議で賛成派票と反対派表の分配工作とか、もう気分は選挙だな。
そこで求められるのは、資質でも能力でも裏工作なく・・・・人望・・・!
うをぅ、耳が痛いっ。


息子をえげつなく叩きのめしておきながら
その息子にナチュラルに同じことし返される顛末になる父ちゃんに笑いました。
似た者親子・・・!

なんていうか、強かな勝ち残りサバイバルを見せ付けられたんですけど
この父ちゃんのキャラのせいで大分救われる話になってて
ラストの「定例の株主総会で年一回近況を確かめ合う仲になったそう」
www
いかにも、この作風らしい顛末でした。

だからやっぱり、家族経営って身内の恥晒しに近い気がw
それに付き合わされる、親族以外の人の心中を思うと、笑えません?


この株主総会話が、今巻でも一番パンチが効いていて、読み応えあります。
この作家さんの作風って
シンプルな線で、あまり描き込まないスタイルではありますが
コマの進め方は丁寧で分かり易く、ゴチャゴチャしていない分、読みやすく
しかも、骨格も親切だなぁと思います。

例えば
冒頭で息子視点で概要を伝えられ、その問題点や面白さは充分理解出来る台詞回しであるのに
その後、更に「バブル世代とデフレ世代の確執・・・」と
軸を客観視点で(この場合はらっこちゃんたち)もう一度、まとめ上げてくれる。

他にも、息子が何とか父と前向きな関係を築こうとしたのに、父がイケズだから
つい「そんな父さんに弄ばれてボロボロになった会社なんかいらないよー!」って叫んじゃって
その言い方wと共に、この浅はかな決定打が
それだけでも面白いのに、その後で
「そんなわけで決まりました・・・臨時株主総会・・・一家団欒という名の家族会議で・・・」
・・・と、もう一度締め上げ直してくる。
こういう風に、ここは面白いんだよって、具体的に見せ付けられる。

言葉でスパッと切り取られるから、二度、具体的にクスリと笑えるんですよね。
そういうところ、ホント上手いと思います。
どういう言葉で締めあげるかはセンスの問題なだけに。


で。結局。
煮え切らないし、頼りない感じの、好青年だった息子が
“一家団欒という名の家族会議”で決定打を突きつけられ(笑)
根回しも弱く、票も流れ、ことごとく惨敗し
失職し、職人として雇い直してもらうとこまで落ちぶれて
そこで初めて
「せめて菓子作りでオヤジを見返したい」と腹を括る。

直前のらっこちゃんの
「安定や平和を護るために時には戦うことも必要だと思いますよ」という助言と相まって
こういうところが嫌!って弱腰だったのに
一気にオトコへ脱皮!
なんか、清々しい成長を見ました~。
人の成長を挫折と没落の後に持ってくる話は、綺麗事じゃ済まない感じがリアルで
胸に迫りました。


ごく甘坊ちゃんの発信を受けて
ここで、監査役の浅野さんが大躍進・・・!
まさか、こうくるとは!!大爆笑。

一族経営の中、親族でもなく、何の権限もない浅野さんの人望が
社員の求心力の中核だったという肝!でした!
そりゃそうだ、あのファンキー父ちゃんじゃ、実質的な意味では頼りないもんなw

頼りないのは父も子もか・・・www

しかも父は対立構造で歯向かってきたが
息子は共生関係を持ちだす。
そんな、醜い争いを越えた未来・・・敗北のあとに生まれる新たな関係は
人の優しさを見ました~。
息子の強かさを見る人も多いでしょうが、私は作者の人を見る目の優しさを見ました。
こういう話好きです。(≧v≦●)。。


どうしよう・・・・リアルに今勃発中の某家具店の株主総会が気になってしょうがなくなってきた・・・!


以下ぶら傍感想。↓

≪Read more!≫



≪ぶら傍感想≫
麻生先生・・・!何を観察に行ってるんですかwww

恐喝未遂事件の検察官VS弁護士のBL対決(爆笑)に笑いが止まらなかったぜ。
ビジュアルでそんな視点になっちゃうかはともかく
まあ、外聞は大事(重要)ですよね~。
新人のグデグデ感は、生で見たら私はイライラしちゃうかもしれない。

逆転裁判のような「異議アリ!」とかを本気で生拝見してみたい。一度でいいから。
出来れば特等席が良いんだが(テレビ目線なので)
特等席=被告席。
・・・・。

「見る人が見れば即効薄い本が書けちゃう」ような対決なら
確かにわざわざ見る甲斐もあろうというものです。←チガウ

個人的には
原告と被告を合わせないようにするための遮蔽板が小さい法廷では入らないとか
そんなリアルに情けない法廷ネタの方に気を取られました。


あと、民事の時間の短さとか!
ナニソレー!正味2分の法廷とかも、ありえるんだー。へ~。

刑事裁判との違いとして
礼をするタイミングとか、冒頭の事件陳述?とか
そういうマニアネタによだれが・・・vvv
こういうネタもっと書いて~。大好き。
聞いているだけで、ワクワクしちゃう。

そして、推論も面白そうv←民事は説明してくれないから状況から事件概要を推測しなければならないらしい

演劇的味わい深さは確かに分かる!楽しそうだ。



そういえば柱コメントで、そこなんシリーズが作者さんの最長シリーズとなったとのコメントが。
うわーお。おめでとうございます!!
きゃーv ヾ( ̄∇ ̄=ノ

今後ももっと色々なリーガルネタを取材してネタしてくれることを期待してますっ。
このシリーズは最後まで追いますよ~。ええ、ストーカーのように。

でも、それでも
今の所、麻生作品の私的トップはやっぱり「ヒロミ」ですけど・・・!
あの破天荒さは類がないぜ・・・っ//////

関連記事
スポンサーサイト

[ sokowo nantoka ] CM0. TB0 . TOP ▲
COMMENT
コメントする














秘密にする?

    
この記事のトラックバックURL
http://mokumoku254.blog.fc2.com/tb.php/821-469926a0
trackback