Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*01*20(Tue)
デート 第1話 感想
すっばらしかった!これぞドラマ!前半のとろく奇抜で小間切れの展開が、ラスト20分!
散らばったピースが一気に纏め上がり完遂する、この凄さ!美しさ!
恋愛ドラマは興味無いのに、こんな爽快感得られるとは思ってなかったですよ~!

デートの最後で奇妙な意気投合をし、台詞の応酬が始まってからの画面の濃厚さと
観る者の底からドラムが鳴り響くような躍動感に、ノックアウトです。やってくれた!
さすが古沢脚本。
このラストの船内シーンで、今後の視聴決定です。



良く出来たドラマでした。
怒涛の台詞回しと、振り切れたキャラ設定は、もろ古沢ワールドでしたが
(なので、そういう部分にも私は高評価を持っているんですが)
今言いたいのはそういうことじゃなくて
前半の焦れったい程のトロさや共感し難い内容が、妙に歪な感じで、身勝手で
でもそれが、ラスト20分で一気に昇華するこのマッチ感。

すげええぇぇ!!なんなのこの収束っぷりっっ。

別に派手なアクションがある訳でもない
バイオレンスな内容を言っている訳でもない
窮地に陥っている訳でもない。
どってことない船内ロケで、ただ立ち尽くしているだけの、静の、まるで舞台セット(スズナリ)のようなカット。
目立った動きすらない。

なのに、畳み掛ける台詞の応酬とカメラカットとBGMだけで
腹の底からズンズンとドラムが鳴り響くように、怒涛に押し寄せるこの荒波のような勢い。
来た来た来たー!!
そしてラストの怒涛の利害一致!
周囲を物ともしない突き抜け感!

きもちいい~~~!
なんちゅー着地点を用意しやがるんだー!!
すっげえ!

それを期待通りに見事に仕上げるスタッフさんの仕事が全てがマッチしていて
こっちもストレスなく、ぐわーっと盛り上げる。
そのための努力を惜しんでいない徹底した仕事ぶりに感動すら覚えました。
音楽センスとか!舞台設定とか!カメラの距離とか!

これだよ~~~~~ドラマって本来こういうものなんじゃないの~~~~。


ここで大事なのは、内容に共感できるか否かは別問題で
技巧が素晴らしいって言っているだけであって
別に、愛のない結婚こそ崇高だと絶賛している訳ではないんですよ。

つまり、内容そのものではなく、むしろ内容如何に問わず、これだけのクライマックスを持ってこれる手腕が
たまらんかったって言いたい。
こんなドラマ初めてだよ!

・・・・・・・そのクライマックスシーンが理詰めで大量の台詞投入なのは
まあ、古沢脚本の真骨頂と言うべき所でしょうか。




内容はと言うと、自由恋愛と合理主義をテーマに、とにかく普通じゃない男女が
何とかくっつくまでのお話?
古沢良太脚本によるドラマオリジナル作品。

主役二人はとにかく社会不適合者で、社会スキルゼロ。
ニートを高等遊民と言う男と
男の甲斐性ひとつ理解できないKY女子。
その突飛な設定を受け入れさせるためであろう、具体的なシチュエーションも凝りに凝っていて
そういう拘りも振り返ってみれば、面白い。(いやホント、途中までは脱落寸前だったんだよ・・・)


まず、今の月9世代は誰も知らない(私だって知らない)「ふりむかないで」ザ・ピーナッツで始まる世界観v
横浜を舞台に、まるで大正ロマンと言わんばかりの西洋文化ばり主張と背景は
ちょっとしたトリップ感を覚える。

長崎・・・ビードロ・・・赤レンガ。アール・デコ。
明治維新を経ての文明開化と大正デモクラシー。

西洋文化に夢と希望を抱いたあの時代は
確かに、思想的にも自由と開放、経済的にも躍動の時代であって
都市を中心とする大衆文化が花開いた時期。
合わせて、いわゆる自由恋愛と、その延長としての結婚という価値観に基づいた恋愛も
個人主義・理想主義が強く意識され
女性の地位向上、新時代への飛躍に心躍らせながら生きた、この時代から始まったと言えるだろう。

それを平成の少子化、晩婚化と合わせ、逆説的な文明開化をクロスさせる視点が
既にエッジが効いているというか、皮肉めかせているというか。
敢えて、大正ロマンを持ってくることで
自由と合理主義を対立させているドラマを、より思想的な重みを持たせている。

そういう明確な思想対立をさせた上で、改めてロマンスとは何かと問いかける下地は
実に興味深い。

その上で、女性の地位向上と、自由恋愛のその究極態が表す実態が
妻へのパラサイトとかwwww

そこまで行くんかwww
もう、たまらんわ~~~~。さすが古沢解釈www


他にも、思い起こせば怒涛の文学エッセンス・ラッシュ。

太宰だ、芥川だ、カトリーヌ・ドヌーブに、シェルブールに雨傘、ボーヴォワールで、サルトルだ。
寺山修二、アメリカンジゴロ。

月9の視聴者で、ソレ分かると思っているのか(爆)
楽し過ぎるゼ・・・・やってくれるゼ・・・古沢・・・。

「恋愛なんてものはな、性欲を美化した表現にすぎないと芥川龍之介も言っている」

「フランスの哲学者モンテーニュはこう言っている
 美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど失敗をする。湧き立つような歓喜は何の役にも立たない」

「結婚とはお互いが有益な共同生活を送るための契約にすぎないのではないのかと思っていました」
「ボーヴォワールやサルトルが提唱したのも正にそれです」

「理想の女性は、ヘプバーンと原節子と峰藤子とメーテルを足して4で割ったかんじ」

誰も付いていけないだろww
どんな女だよw(恐らくは清楚なぼんきゅっぼん?)
でも恐らく、それが狙い。
そしてその狙いは、見事功を奏している。(視聴者を取り込む役目のある初回としてどうかとは思うが)

つまり多分、恋愛観が対立する物語の中
徹底的に限界まで振り切らせて見せたというところなのかなと。
その上で、敢えて、理解し難い側の視点から描くのが、古沢手法?w

それも、単に異質なマイノリティで対立させるのではなく
今となっては、結婚観も複雑化している現状から
甲乙ない属性から見た思想的対立にしたくて、だからデモとして大正ロマンを持ちだして。
恐らくそれは、極限形態であることをカモフラージュするためなんだろうな、とか。
あ~、だから舞台が横浜なのね、とか。

それを視覚的に印象付けるため、冒頭、いきなりコスプレのシーンから入り
途中で時間軸を変え、事情説明って流れもインパクトあった。

面白いところですよね。毎度のことながら。
結果として、月9という恋愛路線の王道を貫いてきたこの枠で
恋愛観全否定な結論というねww

世界観を強調するかのような、大正コスプレと言わんばかりの
男は、トレンチにハット。
女は西洋ドレス?の、モダンガール。花はクロッシェ?
もうやってくれるわ。

ちなみに私は
「所詮この世は舞台。人はみな役者だ。
 生きていること、ああ、それは何てやりきれない、息も絶え絶えな大事業であろうか ば~い、太宰治」
で大爆笑しました。


そうして、ポップな雰囲気を出しつつ、物語は軽妙な会話劇で思想の同調へと繋がっていく。

「でも結婚なら出来そう」
「出来るね」
「いや待って、無理でしょ!愛情がなきゃ!」
「愛情などといういう数値化出来ない不確定要素を基盤に人生を設計するなんて非合理的よ。
 その点、私と谷口さんとなら感情を排除し割り切った契約を結ぶことが出来る」

好意や愛情はない。でも結婚に対する価値観が一致する二人。
恋愛と結婚を別物とし、結婚を共同生活するための契約とする着地点は
硬質的&計算高いものでありながら、どこか可笑しみを齎すのは
役者さんの功績だろう。
そして、自由恋愛から逆行して一回転して元に戻っちゃった時代錯誤結論。


「展開についていけないだけです」
一般的代表的な視点も、蹴散らして、主役二人のカッ飛びぶりは、気持ちの良い程だ。
仲介に入ろうとしている、まともな人間こそが異質に見える勢い。
脇に「ついていけない」という台詞を言わせることで
突飛なドラマへの視聴者の共感を煽っていて、逆に素直に頷ける。
それももう見事。

「イタイのは僕らじゃない。彼らの方だ!」
すんげえ極論www
ええ、ホント、きっと誰もこの勢いには付いていけてないw
恋愛ドラマなんて、通常、主役二人に共感させるところから入るのに
真っ向から反発してるこの構成。

だがしかし。
ある意味、利害が一致している訳で、それはそれで重要なのではないかと思わせられる初回でした。


今後は、そういう大正ロマンの影に同時に芽生えていた
負の要素・・・・急激な都市化による社会不安、葛藤や心理的摩擦などを照らして
自由恋愛に於ける社会的課題も見せてきたら、もう神だよ神。(まあ、ない)

色々深くて、考える程に奥が深い、設定ありきのドラマでした。
楽し過ぎる!!


一方、役者さんもしっかりとしたチョイスでした。
杏さんは、口先だけで喋るタイプの女優さんで、表情などの演技がまったくないのですが
それが、この変わり者という依子を、より異質で人間味の薄い感じに見せており
キャラを完成させているという印象。

同時に長台詞は、早口で回せば良いってもんじゃないんだなって思いました・・・・。
感情がまるで出せないのが、逆に面白いです。

その他で目を引いたのは、国仲涼子さん。
一歩引いた影のある悲劇の女役(笑)というイメージが強いんですが
このぶっとんだ台詞のキレ。気持ち良いくらいです。合ってるじゃん♪



本来、私は恋愛モノ・家族(夫婦)モノ・子役主体モノなどには、触手が動きません。
ドラマで胸きゅんな恋愛見せられても、それだけでは弱いと思ってしまうタイプ。
切なく擦れ違う男と女の色恋は、所詮他人の恋愛であって
惚れたハレタに時間を掛けるのは、青春時代だけにしてください。付いていけないです。
だからどうしても流し見。←でも点ける

何か別の太い軸があり、恋愛はそれを補足・補強するための一アイテム。
恋愛は所詮スパイスでしょー?

・・・あれ。今私良いこと言った?←

そんなことを言っている時点で私も“イタイ人間”で
充分、このドラマを理解するだけの素質がある気がするよ・・・・(爆笑)

「只者じゃない!あれはそう、痛い女だ!!」

そんなイタイ人間が見るには、中々耳の痛い、どこか身に覚えのある内容でした・・・。(;一_一)
恋愛ドラマを最初からちゃんと見ようと思ったのは初めてです。(途中からならあったけど)

そのくらい、パンチのある斜め上展開のラブストーリー?でした。
同時に、ドラマたるものこうあるべきという私の理想像そのものですよ!
テーマを持った脚本を、脇が完成させる。
クライマックスの内容の融合は正に必見。

恋愛ドラマできゅんとしないから駄作と評価するのは早計であり愚盲だと思うー!
苦手な恋愛ドラマだからって、バカにしてた自分を反省しました~。
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