Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*01*10(Sat)
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!感想
正月に何故だかGYAOが踊る祭をやってまして。だからやってたら観ちゃうんだってばーっ!!
「年末年始スペシャル企画 踊る大捜査線シリーズ一挙特集」

何で?なんで今更踊るなんですかね?冬だからですかね?
嬉しいんですけどね。めっちゃ嬉しいんですけどね。
でもDVD持っているのに・・・海外版と合わせたら数え切れないほど観た映画ですよ・・・・。

勿論また観ちゃいました・・・。楽しかった・・・。正月が潤ったよ・・・。ごちそーさまでした。
冬になるとモッズコート出して青島くんを想います/////

前回に引き続き、OD2の本編レビューはなかったので今更感満載の中、OD2感想です。
萌えどころ(笑)は、ほぼ排除し、ちょっくら冷静に書いてみました☆


『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』 2003年度作品
興行収入173.5億円
監督/本広克行 脚本/君塚良一 音楽/松本晃彦
製作/村上光一(フジテレビ) 製作総指揮エクゼクティブ・プロデューサー/亀山千広



実写邦画歴代興行収入1位。邦画歴代興行収入第4位。
前作OD1から5年後
劇中の設定は2003年11月22日~24日の、やはり3日間の出来事の物語である。

ドラマ1話と同じテレポート駅からの出勤風景で始まる本編は
それこそが過去と現在の対比であり、今回の事件の肝でもある。
冒頭、変わってしまった街並みとシンクロするように、少し変わってしまった発言をする青島くんが
また、印象的だ。
「俺を待っていたのはこんな小さな事件じゃなくて」
一見、キャラもブレて、脚本もブレたかのような発言だが
そのまま観ていくと、それは中盤、仕事への自己スタンスを取り戻す布石となっている。

誰かのためになるのであれば、という視点のスライドは
それこそ、青島くんが刑事を目指した初心でもあり、また、
仕事をしている上では誰もが突き当たる葛藤の、切り替えの定石だろう。

そうやって、名も残らないその他大勢の末端の群衆は、今日を越えて行くんだ。

この、周りから、上から
命を掛けてる仕事を、要らないだのやらなくていいだの、無駄であるかのように言われ
“不登校”になっちゃう青島くんが
仕事の評価を決めるのは、上の評価じゃなかったと気付き、よっしゃ!って立ちあがるまでが
前半のメインとなっており
そういう、何だか色んなわだかまりをどれもスッキリ解決しないまま、それでも受け容れて乗り越えていく・・・
そんなスタンスって、何だかすごく元気を貰えるものだ。
むしろ、仕事って社会って、そういうものばかりだから、応援する気持ちは大きい。


しかし、そうやって、何とか自分の中で燻ぶる色んなものを呑みこみながら頑張っているのに
意外と痛いしっぺ返しを食らうのは何故かこっちだったりする。
人生って正にそういうものである。

前作では、上層部と最下層という単純なヒエラルキーの対立であったが
今作では更に、中間層を白でも黒でもないグレーゾーンとして用意し
三段階の階層が明確に表現されている。
故に、それぞれのしがらみ(ルールや規制)の中で対立しながら
誰が良いとか悪いとか、そういう角度ではなく
各々にかかる制限の中で行動する、その、正に階級構造というのが
実に哀愁を帯びて見えていて、そのサラリーマン悲哀は大変共感とリアリティを呼ぶ。

ピラミッド型の段階的構造は、組織の中では基本だから
命令遵守、権力重視。
それをひたすらに、ある意味露骨に押し出している本部長沖田が
ラストに、そのヒエラルキーを以って「上からの命令です」と自由度を奪われる展開は
理屈で動く社会を目の当たりにさせられる、見事な逆転だ。


直向きに頑張る末端の兵隊さん。
振り回され。馬鹿にされ。それでも言うことを聞くのは何故なのか。
描かれているものは柵でも、訴えているものは大きい。

例えば、青島くんが沖田さんに所轄を否定され、大事件の重要性を説いた時
「登校拒否」しちゃうけどそこからの彼なりの咀嚼の仕方がユニーク。
「悪を退治」するのではなく、「誰かを護る」そのために、俺たちは今日も走る。
似て非なるこの着地点は、実は重要で
混同しがちですけど、視聴者を物語原点に返してくれる大事な切り返しだった。


そこで起こる、雪乃さん拉致。
だけど起こってしまう悲劇不運が、社会のサディスティックさ。

捜査が暗礁に乗り上げた時こそ、兵隊の底力の見せどころ。
上層部の一員として表れた真下くんが、上部席に座っている図も壮観だが
そんな真下くんが湾岸署カラーを忘れていなくて、協力体制を取る・・・というか
迷ったら刑事課に表れるとことか、燃えるしニヤニヤさせられる。
頼りになるのは、規律で固められた肩書ではなく
息づく末端だ。


それなのに、その規律に阻まれて、今度はすみれさん負傷。

前半部は、とにかく自由に動けない事に対し、負荷が蓄積されていく展開だ。
やってらんないという捜査員たちの声があちこちから聞こえるようでもある。
そのじわじわと苦しめて行く展開が、じれったくもあり、圧迫感も齎し
テンポさえ緩く感じさせてくる。

同時に、事件のことは当然として、監視カメラの存在、そしてSATとの地下通路攻略など
色々なシーンも合わさるので
余計に、どうも脚本的に迷走しているような、トロイような印象を抱いてしまう。



だが、すみれさんが撃たれたそこを起点に、ようやくドラマが昇華を始める。
負荷を与えられるだけで反撃も出来ず、燻っていただけの
その、一方的かつ閉鎖的な空間が、いよいよ動き出し
ここから一気に物語的にも加速し、面白くなる。

事件物としては緩く、爽快感は得られず
刑事物としても、中途半端で
しかも、OD1に比べ、様々なものを詰め込んだせいか、テンポが悪く、スピード感に欠ける。
クライマックスへ向かうまでの過程が分かりづらく、突き抜けない。
だが、その中でもがき、真剣に働く、各階層毎のグラデーションは今尚遜色なく
サラリーマン謳歌として評価出来ると思っている。
自由度のない階層社会に生きる者たちの、ラストの指揮下での大勝利よりも
最下部への理解を示す、仕切り直しシーンこそが、確かな爽快感を与える山場である。


捜査会議上へ、血濡れたコートで乗り込んでくる青島くん。
怒りの矛先は、最早、沖田本部長ではない。
そして、その怒りこそが、信頼と愛情の証でもある。
故に、その怒りが沖田に向かうことは絶対ないのだという確信が見て取れるのが
また、ファン心理を満たしもするし
兵隊である末端にも意志があるのだという、同じ土俵に乗った瞬間でもある。

「室井さん聞こえるか」
青島くんの目には、室井さんしか映らない。

「どうして現場に血が流れるんだ!」
別に、護ってくれと訴えている訳ではない。
ただ、指示で追うリスクを、背負うべきだと、責めている。

それが良い悪いかはともかく
対等でありたい下階層の夢言だろうなと思う。

そうして、その想いが室井さんには伝わる。

青島くんが言ったからというのもあるだろうが、室井さんだけには階層を越えて声が届く。
ここはもう最高のカタルシスだ。

室井さん召喚呪文発動。

廊下を走る室井さん。
擦れ違う、同じ力と肩書を持つ新城さん。
だから分かち合える。だから伝わる。

「本部を頼みます」

ざっと、画面左右にフェードアウト。

か・・・・っこい~~~っっ!!!!
男の世界である。


そうして、本部に姿を見せた室井さんは、ただ一言、声を張り上げ、告げるのだ。
「本部を立てなおす!」

また痺れる・・・・。
映画の副題は、レインボーブリッジを封鎖出来るか否かという視点に見えるが
この映画の真のクライマックスは絶対ここである。(断言)


このレインボーブリッジを題材として持ってきているのもまた、面白い点だ。
この橋も、複数の管轄に分かれ
簡単には封鎖出来ないという、やはり縦社会のしがらみが、ここにもある。
この映画は正に、階層社会の弊害をモチーフにしていて
それの象徴として、この橋を持ちだしたのだろうから
実にエッジが効いていると思うし
そのテーマがシリーズの中で一番分かりやすくなっていると思う。

しかも、最後に、ブリッジ封鎖を出来ない青島くんが
犯人を逃がしそうになるラストシーン。
「お前らの組織は橋ひとつ封鎖できねぇのかよ。だっせぇ」
「そうかな。リーダーが優秀なら、組織も悪くない」

だけど、その後事件を解決(確保)したのは
その組織命令系統を無視した、SATである。
犯人擁護とまではいかないが、自由度こそが結果を得られるという結末は
組織の限界と無力さを訴えてもいる訳で
なかなか皮肉めいた着地点でもある。


事件解決を評価され、室井さんと青島くんは揃って(今度は)表彰される。
組織に生きる室井さんはそれを受け取るが
青島くんは欠席しているのも、静かな抵抗のようにも捉えられ、シビアなリアルが浮き出されてくる。

尤も、青島くんはただ、仕事を優先してこなかっただけでしょうけど。
(そんな深く考えてはない。ゼッタイw)


また、事件としてはリストラされた幾人もの人間が、役員らを報復として辱め殺していたという事件であり
それは、ヒエラルキーの最悪の形態だ。
退職させられたことではなく、上司との関係が破綻したという意味で。

沖田-所轄間もまた、導くことはできなかった。

ここで膨らみを持たせているのが、唯一、新城さんの存在で
彼はOD1で、室井さんに危険な賭け(副総監誘拐事件の指揮)を振ったのに
ってか、そもそも、青島くんとの仲を裂こうと盗聴器仕掛けたのも彼だが(秋スペ)
実力を認めているというのが、ここで名実共に確認が出来る。

今作は、横の繋がりは、湾岸署内部も含め、割と健全な解釈をされているのも
縦のラインを強調するためだと思われる。
そこの部分がしっかりと描かれているので、物語も引き締まって見えるし
骨格の太さも感じられるし、私は好みなんだけど
でもその分、単調な構造になっていることは確かで、残念な所です。


そうやって、幾つもの階層構造の混沌とした関係図を紡ぎだし重ね合わせていることで
最終的に見えてくるものは何なのか。
映画は恐らく、あのセリフから分かるように
室井さんを筆頭とした理想形態を、結論としたいんだろうけど
その結末がそれを否定しているだけに、難しさとか限界を見せている気もする。
深読みすると、どんどん重たい現実が見えてくる。

それでも、室井さんという一握りの希望を残した訳で
読後感は爽やかだ。
社会の末端で身を粉にして働いているサラリーマンにこそ伝わるものがある物語だと思っている。
私は、そういう生きる姿が好きです。


過去の趣味に走った暴走感想がコチラ。テンション高いです。はしゃいでます(^^ゞ主に室井さんと青島くんにvvv
BAYSIDE SHAKEDOWN 物語感想/室井×青島感想

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COMMENT


いまさらですが、あけましておめでとございます。今年も記事楽しみにさせていただいてます。

踊る、すごく愛されてるんですね。私はドラマからはまって、映画もずっと追ってました(笑)。刑事ドラマ好きのバイブルみたいな作品ですよね。映画は初期2作が最高傑作だと思ってて、このGAOの無料配信、私ももう何回目かわからないのに見ちゃいました^_^; やっぱいいです。いつ見てもそりゃあ時代の進歩とかは感じますが、話としては色あせない魅力がありますよね。

青島の「室井さん聞こえるか!」はほんと鳥肌です。(その後の室井さん、新堂さんも「くぅ~っ、かっこいいー!」ってなりますが)あの関係の行きつく先が見たくてずっと映画追ってましたからね(;´∀`)

またこういうのやってくれないですかね~、フジ(笑)。



2015/01/11  | URL | eriemama #- [edit]


あけましておめでとうございます。
こちらこそ今年もよろしくお願い致します。


きゃあぁぁ!ハズカシイっ。新年早々浮かれた風潮にどさくさに紛れてUPしちゃった記事でして/////
誰も読まねえだろうと言いたい放題で御座います・・・。
も、ホント、この作品大好きなんですよ~。バカみたいにラブコール書き綴ってて恥ずかしいです。
でも読んでくれて嬉しい・・・。
そして、きっとまた書いちゃう・・・・。


ドラマからご覧になられていたんですね。
羨ましいような・・・。でもリアタイで見てたら悶絶しすぎて耐えられなかったかも私。
やっぱりこのシリーズってドラマ時代が最高級ですよね~!ね~!
ただ、アイテムがポケベルとか黒電話ですけどね・・・(笑)

OD2は、青島くんが呼んだら無言で立ちあがり部屋を飛び出していく室井さんに
度量とオトコを見ました。
確かに二人のその先が見たいというのが、ファン最大の期待でしたね。

私もOD2までは良く出来た作品だとして良いと思います。(*^_^*)
仰るように、ネタとしては古くなってますが、台詞やシーンなど、色褪せてなく
今見ても充分訴えているものは大きいですよね。
刑事モノというよりサラリーマンものとして評価しています(笑)
でも確かに、これを越える刑事ドラマってないかも~。正にバイブル!ええ、勿論、私の!←


またこういう社会の黒さとか生き方とかをストレートに描いた作品、やってほしいですね~v
日テレだとお綺麗路線になりそうだし
テレ朝だとコテコテの刑事ドラマにしちゃいそうだし(爆笑)
TBSはそもそもこういうノリに向いてない気がする・・・。
やっぱフジか・・・。がんばれー。


GYAO見ちゃいましたかw 見ちゃいますよねw あんなトップにツーショット乗せられたらねw
配信終わっちゃってますが、真下くんはまだやってますし、室井さんもやるみたいだし。
やっぱり冬だからですかね!(関係ないだろう多分)

この度はご丁寧な挨拶をありがとうございました。
踊るトークもしてくれて嬉しかったですvvv
踊る好きの人と気持ち分かち合えて正月早々私のテンションも上がりました~!ヾ(≧▽≦*o)ノ
2015/01/13  | URL | もくず #- [edit]
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秘密にする?

    
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