Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*01*09(Fri)
相棒13元日SP「ストレイシープ」感想
元日だからもっと派手に仕掛けてくるかと思ったら、小規模なものを幾重にも重ね
それがじわりとリンクしていくプロットの複雑さは、久々に密度の濃いものを見せられたという感じです。
下手に派手さを追求してきた近年の傾向から離れ、人間の人生観の苦みを描いた本作は
妙にしっくりと馴染み
やっぱり相棒ってドンパチよりもこういう方が合うんじゃ・・・。とか思いました。
地味でしたが私好みのお話です。楽しめました~!


今回は大都会の空撮ではなく、樹海の中の不穏な空気からスタート。
でもやっぱり相棒ブルー(笑)
そして事件より何より、まず「マタイによる福音書」の一節を復唱。(縦書き)
『迷える一匹の子羊と、残り99匹の子羊の命の重さは平等か』
ああ、ひつじ年だからですか。
既にちょっとテイストの変わった出だしでした。

その樹海で偶然出会った、6人の集団自殺が皮肉にも2人――新井と西田を生き残してしまう所が発端。
新井が何故、死のうとまで追い詰め、樹海へ足を向けたのかは最後まで明かされないままですが
まあ、そこは重要じゃないですしね。
この話で重要なのは、どうしてそうなったか、ではなく
今そうなってしまったという現実だ。
彼の素性が曖昧な分、穢れなく故人に奉仕した姿勢が、ちょっと崇高めいているようにも受け取れる。

とにかく、運命の皮肉で死のうとまで追い込まれた人間が
運命の皮肉で無情にも生き残る。
そんな彼の「その後の物語」が、今回のお話でした。


しかし、私からしてみれば
運命に翻弄され、良い様にも悪い様にも自らを導けず
一人の人間の力不足や、ちっぽけさを知らしめる中で
静かにドロップアウトされていく数々の人たちの末路の方が、より味を感じちゃったんですけど・・・。
むしろ、犯人の末路にはあまり悲壮感とか感じなかったり。

とにかく、その、今回の事件性っていうのが非常にツボる。

人生なんて自分の力でどうにかなるとか思っている時点で思いあがりであり
努力や真面目さなんか、無意味で無価値なものなのであると言わんばかりの背景と顛末が
妙に納得が出来るし、ものすごく共感してしまう。
そもそも努力すれば上手く行くとか青臭いこと思っている時点で
人生や世界の広さや重さを知らないのであって
そのことを身に沁みるのが、ここで描かれているような
誰が悪い訳でもないのに、むしろ自分のせいで不利益を被り、果ては破滅していく瞬間だ。

それを補足するかのように、自殺という愚かな手段を取った複数人の顛末が、徐々に明らかになっていく。

それは例えば、投資で暴落を知らせてくれなかったから損失とか
万引きを見逃してくれなかったから別れて、そのまま病死して永遠の別れに、とか
右京さんの場合は、勝手に惚れられて、振り向いてくれなかったからとかね。(これは後で嘘だと分かる)
離婚して息子の親権取られて面会権も失っていて
だけどそんな事情を知らない女性が、あなたは私の欲しいものを全部持っている成功者だと詰る。
家庭もあって、子供もいるんじゃない、と。

どれも自業自得だし、逆恨みだし。
そんな理由で復讐されたらたまんない。
これ、一件だけだったら、なにそれ???で終わっていた動機である。

だが、そこに正当性があろうとなかろうと、彼らは現実に苦しいのであって
何かを詰らなきゃ、いつまで経っても救われない。
そんな主観的な概念を持たせた、目まぐるしく幾つもの不幸を畳み掛けることで
自業自得ではあるけれど、それだけではない何かを感じさせてくる物語は
視聴者の興味も褪せないし、重みも出ている。

個々では弱いそれらのネタも、連ねることで、その重さがじわじわと加重されていき
集団的な社会の心のストレスが伝わってきました。

人はそんな理由で運命を狂わされるものだ。
お綺麗に、真っ当な道ばかり最後まで歩き続けていられるとか言う方が妄言だ。
ふとしたことで人生なんて簡単に狂っていく。
完全に自己責任じゃないのかと問われれば、反論出来ないところも、彼らの負荷だ。
正にその通りであって、だからこそ彼らのフラストレーションは溜まるし
社会からの疎外感を意識する。

個々の案件がヤケに身勝手で軽いのも、そういう集団的な部分での重さを強調するためだろうか。
集団自殺した彼らを、平たい善意の被害者にしていないところがオイシイ。
それ、自業自得でしょ、とか思わざるものを得ないものばかりにしている所に
作者(脚本家さん)の冷静な視点が感じられた。



同時に、代行されたその目的が、他人の復讐であるがために
金銭を要求したり、誘拐したりしても、誰も殺すことなく、その行動も完結を迎えない。
当然だ。本来は精神的に苦しめることが目的なのだから。
交換殺人に近く、他者から見ればその意図も不透明になる。

それが同時に、犯人像としては、不透明で曖昧な・・・巨大な不気味さを感じさせてくるため
犯人の動機という線だけでも、充分興味をそそられる展開となっていた。
そりゃ、接点とか出て来ない筈だよな~。部外者だし。

樹海で死んでしまった者たちの代わりに、復讐をしてあげるという
何とも陳腐で非現実的な動機を、こうまで説得力を持たせた脚本に、私的満足度は大きい。


加えて、報復を与えられる側の方にも理由が付けられてていたことも
社会の混沌さを模倣したようなリアルさがあった。
視点を変えれば彼らもまた別にその他大勢の平均的な幸福人という訳ではなく
つまりは隣の芝生は青いってことですか。
そういう通常陥りがちな被害妄想と呼ばれそうな側面を付与させることで
より、復讐者と被験者との間が、感情的に複雑に構成されていく。
そういう混沌が、正に社会の縮小版と言う感じで、単純化されていない所が良い。

・・・っていう風に、設定だけで、ここまで萌えました・・・・。わぁ・・・・。
自分が不気味・・・・。( 一一)
や!待て!引かないでくれ。
ホント、こういう苦労した上の敗者って好きなんですよ~・・・・。


・・・・でだ!
そうやって社会から零れていってしまった彼らを、社会は救ってはくれない。見向きもしてくれない。
消えていったことさえ、意識してもらえない。
その闇は、堕ちていった彼らを二重に苦しめる。
だから、その社会リスクを、単なるマイノリティだと身捨てるのではなく
彼らの声を拾い上げる存在がいたら。

そこで冒頭の一匹の子羊に准らえられた一節が意味を成してくる訳ですね。おおぅ。
「迷える子羊を探しに行くか否か」
成程~と思いました。
探しに行くってそういう意味か。

同時に、警視庁の中で弾きだされた特命係を彷彿とさせてもいる気がして
なかなかエッジの効いた設定だと思えました。
う~ん、今回は何か色々と考えられているなぁ。

特命係がルールの中の救済の神だとするならば
この犯人は社会の中の救済者でした。
しかし彼のやったことは肯定されるべきものだったのか?
零れ落ちたものを掬い上げる特命係=一匹の羊を探す羊飼い・・・
何かを仄めかしている様な気がしてならない。
・・・となると、特命係もまた、存在を肯定していくべきか否か。
そういう命題も突きつけているのだろうか?今後の伏線?←行き過ぎです


まあ、そんな訳で。
新井は、自分の生き残った意味を考え、死んだ人間の代わりに復讐を代行する事を決意。
丁度、集団自殺で死んだ中に、犯罪の神様・飛城雄一がいた皮肉で、その決意が表れる。
そして、彼の犯罪組織を使って復讐を決行していった。

犯罪者の神となっていた飛城雄一というキャラ設定はもろファンタジーでしたが
彼の背景とか人物像とかも、ほぼ描写されなかったので違和感はなく
偶像として、悪くなかった。
顔すら分からず、犯罪歴がないとのミステリアスっぷりも、ボスキャラ的な面白さがあったのに。
勿体ない・・・既に死んじゃってたよ・・・・。

彼は頭に爆弾を抱えていて、動脈瘤がいつ破裂するか分からず
それで自らの幕は自らで降ろしたくて樹海に行ったとのこと。
そこでその後に会った伊藤博子、柏谷栄子、藤井貞雄、西田悟巳に集団自殺しようと誘ったという。

樹海でそんなに出会うのかとか野暮なことは突っ込みません~。



犯行にフラッシュモブを使うアイディアは初めて見た。
これは斬新で面白い。
接点もないから誘導しやすいですよね~。うわ~。犯罪の温床になりそう今後。

集団自殺したメンバー分だけの復讐が行われていく過程は
手を変え品を変えて描かれるから、目新しくて飽きも来なく、惹きこまれました。
そういう意味でもアイディアとして良かったです~。


そして大ラストでようやく明かされる犯行動機。
ここに至り、彼が、伝説ともなった犯罪の神様である飛城雄一ではないと指摘する展開には
さすがにちょっとびっくりしました。
彼じゃないのかー!
ここまでは本当に彼が飛城だと思っていました~。

敢えて代行させることで、彼の脆さが伝わってきて、勿論それが右京さん的にも切り口になったのでしょうが
その危うさが、ラストの人間味を匂わせていて、悪くはなかった。
でも、こんな風にラストにだけ急に人間臭さを齎すのであれば
彼の素性を隠す意味がちょっと疑問視されてきちゃいません?
ここで彼の事情を告白してくれても、良かった気がします。

新井と西田だけの線に絞りたかったという意図でしょうか。

代行者であるという裏設定は、新井もまた死にたがっている理由を付加させたかったのかもしれませんが
だとしても、この後の着地点を考えると、消化不良感が残る。
なんかラストだけ浮いてしまった気がしないでもない。

ただ、集団自殺の人物像も多種多様で
これでもかっ!って程ネタ継ぎ込まれた感じは満腹感がありましたし(^^)
人物像も複雑化しているように見えますし、総合的には締まり良くまとめ上げられていると感じましたし
まあ、これはこれでいいか。


また、犯人って普通、動機を隠そうとするものですが
今回は精神的に追い詰めることが目的であるために、隠しもせず敢えて話すことでトドメを刺すスタイルなのも
新鮮な気がして、語ることで仕上げをしていく犯行はちょっと面白い。

ラストシーンはずっと山奥で二人だけの告白タイムであり
そういう意味でも盛り上がりや緊張感がほぼ無いし、彼自身の悲愴な膿を吐き出す・・・的なものでもないので
とにかく、画面的な画力はない。
でも私は好きだな~。こういう全てが終わってしまったあとの朽ちた世界観って。



・・で。
ちょっと首を捻らざるを得ないのが、この後の着地点ですよ!

告白シーンは彼もまた死ぬ気だと分かり易かったので
それを右京さんがどう止めるかも楽しみでした。
命の尊さや、集団自殺の滑稽さを訴えるのかと思いきや
まさかの恋情を挑発して止めさせるやり口。

なんか、男二人が女一人を争った的な構図になってますけどー?//////
なのにちっとも色気を感じないのは何故だ・・・。

いや待て。
それよりも、ここまで折角社会の闇に報われない子羊たちを描いてきたのに
急に人間味のある感情世界の生々しい話に転換しちゃってるのも、ちょっとどうなんだ。


そして、無事確保。
取調室で、西田が本当は迷っていたことを伝える。
そして新井が「あなたも彼女の事を・・・」と右京さんに聞くが、答えない。

いい・・っ!
いいよ!こういう大人な世界好きだわ~。
そう、そこで応えないのが粋な男ってもんです。
素敵・・・。

・・・・かと思ったらーっっ!!
本物の遺書とやらが出てきて余韻台無しじゃん!!
なんでだよ!
なんだよ!そこはぼんやり暈して終わりで良いでしょが!!

「私はあなたに恋をしました・・・」

これで一気に新井の独り相撲確定。
・・・え。これは一人の男の報われない感情を描きたかったの?
最後の最後に来て、何を描きたかったのか芯が分からなくなりました・・・ええぇぇ~~~。

彼女の真意が明かされないままであれば、その愛情の可能性を残してさえおけば
彼女を死なせてしまったことへの後悔や遣り切れなさがドッと押し寄せ
彼女への愛おしさや、護りきれなかった不甲斐なさなどと合わせて
彼女への想いがまた、罪の代償としての傷跡となる余韻があったのに
それを敢えてぶち壊すこの無粋さ。

もう真実は分からない・・・でも、俺のために、直向きな想いを残してくれたんだ・・・
例えそれが恋愛感情じゃなくても・・・・。
そんな淡い感情が一人残された取調室に広がっていき・・・・
男は一人、この世に自分だけ残された孤独を噛み締める。
・・・で、良いじゃん?
っていうか別に、右京さんモテモテ~とかいらないですからー。

な~の~に~。

失恋確定させちゃうんかい・・っ。
えぇ?ここはそこまでの仕打ちは要らないでしょ。
いえ、失恋かどうかも分からないとした方が、メンタル的にキツさが出てましたよ?
もっと別の設定、なんかなかったのだろうか・・・。

彼視点だけじゃない。彼女自身の物語としても大分可笑しい。
折角の彼女の決断が、何だか一気に色褪せ、単なる自己弁護にシフトしてしまった・・・。

仮に本気で右京さんに惚れていたとしても、死ぬからにはそのことを仕舞って逝くから美しいのであって
何バラしてんの。
本気で恋したなら、黙っておけよ。
彼女もまた、独り善がりな羊飼いの一人ということか。

うわぁ~・・だとしたら怖いオチだ・・・。


・・・・・以上、でもまあ、総合的には非常に楽しめたSPでした!
こじんまりと纏まり、地味な印象が濃いいですが
私はこういうビターなテイストでじっとり描いてくる相棒が好きなので
デカイ山場も見せ場も派手さもないままじんわりと余韻を漂わせる今話は好きな方ですが
スペシャル感がないというのは否めないか。
手堅く行ったなって思うんですけど~。


細かいことを言えば、いたみん好きの私としてはいたみんが見れただけで満足ですが
もうちょっと関わってくれても良かったかなv
でも相変わらず良い様に振り回されている感がいい~。

そして、それを上回ったのがまさかの中園参事官の覚醒www
どうしちゃったのwwww
いきなりキャラ立っちゃってるゾwwww
愛妻家で良かったのかどうなのか(爆)


警視庁一のスナイパーだという日野さん。カッコ良かったです。
何気に一番オイシイところを持っていかれました・・・・。


カイトくん。
君わ・・・・wもう何だかw 知力も何もないし、しかも外すし・・・w
それでSAT発動。こ・わ・いw
やべぇ、コイツwやべーヤツかもしれないぞw 何かの片鱗を見た。
カイトの推理が外れたら、次長自身も失脚したかもしれないのに
カイトは己の推理に全てを賭けた。
でも、その推理、偶然だったよね????こっわ。
右京さんが失踪したことまでは正しかったので、大事には至りませんでしたが
カノジョ、別件じゃん。こっわ。

それであの堂々とした言い切りっぷり。さすがおぼっちゃま。やることデカイ。
ある意味、こういうぶち抜けっぷりを見せてくれた方が、キャラとして成り立っている気もしてきました。
え、カイトくん、この路線で行ったらどうだろう。


そして―――ー特筆すべきはここでしょう。
ラストにまさかの紅茶販売。
え。何これ2時間半かけた紅茶の宣伝だったのw
・・・や、問題はそこじゃない。
幾らエライ人がやったからといって、アールグレイにダージリン混ぜないでクダサイ。
アールグレイのあの独特の芳醇な香りが台無しじゃんxxxもったいない~。
アールグレイ大好き人間として納得いかない~~~~。←LadyGrayクラスまで行くなら話は別。
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