Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*12*07(Sun)
清須会議 三谷幸喜作品 感想
強い者が勝つんじゃないっ、勝った者が強いんだ!
ラストに向けての爽快さと人生のやるせなさの融合が何とも言えない!前半の温さは何だったのか。

『清須会議 』 
監督・脚本・原作:三谷幸喜 主演:大泉洋VS役所広司 2013年度作品 
興行収入29.6億円。(低っ)


興行収入、低っ!
そりゃそうだ。
三谷喜劇という彼の世界観を継ぎ込んだものではなく
かといって、三谷脚本らしい二転三転する逆転劇って訳でもない。
三谷映画とは思えないくらい、お笑い・ギャグ要素が少なくて、精鋭されたような起伏もなく
ダラダラとした・・・・良く言えばじっとりと時間が、時代が、動いていくような重みを持たせている。
三谷劇場としては、いささか真面目路線。

だからと言って、マニア向けの歴史物を描き切ったのか?と問われると、そうでもなく
なんちゃって時代劇だしw
清須に於ける、時代を造った男たちの熱き戦い・・・!ってのでもなかったし。

逆に言えば、歴史に疎い私でもアレルギーなく入り込めるものに仕上がっていて
かなり平易に描かれていたし、歴史が苦手な人にも入り込みやすいだろうと思う。

だからこそ一方で
三谷テイストを期待したり、大河ドラマを求めていた人にとっては、肩すかしも良いところだろう。
結局どっちつかずで中途半端になってしまっている気がしないでもない。
いっそ、もっとどっちかに潔く振り切ってしまえば、もっと成熟した素材になった気はする。
ただ、ラストの締め方を観ると、この辺が落とし所だったのかもしれない。

でも、前半・おフザケのような振る舞いから、会議を経て一転
視聴後に胸中を宿る歴史の重みと無常感は切なく、時代に生きた人間と、変換期の醍醐味。
描こうとしているのは、有名人ではなく数多の人間の内の一人の生き様か。
所詮、過去の産物だからこそ味わえる寂寥感ってのが、ハンパなかった。

人間喜劇――確かにその辺は流石、三谷脚本と言ったところか。
彼の描く、独特の人間観察の視点は健在だ。
人が愛おしくなりますよね。


悪くはない。悪くはないんですが・・・・・・・・・・・・テレビで充分だ。
映画に、ドンパチみたいな迫力や派手さが必要不可欠とまでは言わないが
それにしたって、訴えたいテーマさえ不透明になっているような温さは
はて、金を払ってこの大画面でコレを観る意義は、と考えると、色々疑問が残るのは確かだ。


清須会議。
天正10年6月。本能寺の変において
織田家当主・織田信長は、京都で家臣の明智光秀によって討たれる。
その明智光秀は、山崎の戦いで羽柴秀吉軍に討たれる。

織田家後継及び遺領の配分を決定することを目的に、尾張国・清洲城で開催され
後の世を決定付けた、運命の瞬間が、この清須会議。
集まった織田家家臣は
柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人。

さあ、清須会議の始まりだ!


物語のプロローグは巻き物によるユニークな状況説明。
掛け足でさらりと前提を述べた後、さっさと清須に集合が掛かる所から物語は始まる。

・・・・・・劇中では、集まった家臣の中から選ばれた4人というのさえも作られた策略の一部で
沢山の家臣の中から、何故この4人が選ばれたのか?という所も
もう既に駆け引きは始まっている訳で。

要は、跡継ぎを誰にするか?という単純かつ明瞭な問題に
筆頭家老だった柴田勝家(丹羽長秀がブレーン)と、羽柴秀吉が心理戦を繰り広げるのですが
それは、会議上での会話的頭脳バトルではなく
そういう、会議前のカード準備がメインだ。

柴田勝家は信長・三男の信孝を
秀吉は次男・信雄を、それぞれ後継者として指名。

双方が主導権を握るべく、根回し作戦を開始するが、
誰を味方に付けるのか?で、右往左往していく。
なんていうか、まるで選挙の前の政治家のようなご機嫌伺いだ。

その辺の稚拙さを、滑稽に描くのは、流石、慣れたもので、
しかも、如何に、自分の推す主権者が有能かをアピールするか?などは
もう愚の骨頂w
それをまた、旗取り競争なんかで表現したりするから、ウケる。
ウケるが・・・・萎えるとも言う。
でも、旗を取る意味が分からなくて浜辺を勘違いで走り抜ける妻夫木さんの姿に
異常に笑うw
何度見ても笑ってまう~www
なんじゃありゃwww
満面の笑顔で全速力www

いや、走れない、と言っていた信孝が、本当に無様に走れないのも、笑えるんだけどw

笑うと言えば
西田敏行さん演じる更科六兵衛が何気に出ているのにも大爆笑w
しかも「死ななくてよかったー。人間生きててナンボだもんな」
ぷぷぷ。
でもオマエ、死んじゃうんだけどなw ステキ~を観ている人だけに分かる小ネタでした☆


まあ、そんな軽妙で馬鹿っぽい策略を大泉洋さんが好演。
キレと覇気のある演技で、鮮明に突出しておりました~。
彼の明るさに映画全てが引っ張られているw

同じく、対する勝家役の人間的軽さと、戦国武将っぽい油っぽさを役所広司さんがアクを出して好演。
勝家はやっぱり頭脳戦や駆け引きには向いてないと思った。
正直、大事な作戦の最中、その重大性を認識せず、放っておいてくれ、などと言う輩に
天下に口出しする権利はないわーっっ。←ここ、ちょっとイラっときたw

それらが、台詞ではなく、見てて納得できるこの存在感。
容赦しない怖さの裏から感じる、バカ殿とは違うバカっぽさ?
そういうのやらせたらピカイチですね~。ダイワハウスとかw

前情報ほぼなく、私は、この二大主演と思って観ていたので
秀吉が勝つと分かっていても、この二人の濃さは対等に見え
充分結末に興味を抱かせる、ハラハラ感になりました。

あ。バカ殿のバカっぷりは実に気持ち良かったvv

ちなみに、信長協奏曲ではイケメンのこうちゃんこと池田恒興は
メシに釣られる単純男でしたwwww
損得勘定でふらふらしてて、信用性皆無w



さて、物語はそんな平和なのほほんとしたムードを引っ張りつつ、焦れに焦らして
ようーやく会議へ突入。
ナガカッタ。

ここで、秀吉は、河原で出会った信忠嫡子の三法師推しに作戦変更。
その根拠として述べた、秀吉の『長子相続の筋目論』を丹羽長秀が支持。

勝家VS秀吉という均衡が、ついにここで崩れる!

この、相手方の参謀・丹羽長秀を前夜、秀吉が説得していくクダリは迫力。
淡々として理路整然と理詰め論法で責める秀吉に
頭脳的な才は確かにあると思わせる熱き口調は見入る。ちょっと呑まれた。私も。
滑舌良く、畳み掛けて迷う隙を与えない感じに
「一晩考えさせてくれ・・・」

しかも、秀吉は、まだ幼い三法師では、後見というだけでなく、それを懐かせる手腕が必要だと先読み。
三法師に後継ぎが決まった後、
表舞台に女は出られないことを理由に、秀吉が三法師を抱き抱え、皆の前に参上!

それはまるで秀吉が後継ぎを勝ち取ったかのような錯覚を思わせる光景となった。

その画的な効果を狙ったと思わせる、秀吉のドヤ顔がたまらない!
やりよったー!!って感じです。

しかし、実はここからがいよいよ物語の本番だ。
や、ストーリー的に起伏を持たせているのは(山場なのは)ここまでなんだけど
何せ史実では、秀吉を除く主要キャストにガンガン死亡フラグが立っているので
「俺たちは天下人を見る目はあった。ここからは秀吉にしがみ付いて行く末を見届けよう」だの
何を言っても所詮時代に消えた人たち。
その後どういう運命を辿ったかに思いを馳せる程に、命が消えゆくだけの儚さしか残らない。

勝家に、身を与えてまで秀吉への恨みを晴らすお市。
己が血族を絶えさすことだけは避けたかった、ワザと三法師の存在を見せつけたお松。
男社会である筈の舞台に、実は女の浅ましき怨念が渦巻いていた、という流れは
みんなが必死に生きた証とも取れ、生々しさと共に愛おしささえ溢れる。
しかし、どんな足掻きを見せても、その足掻きは時代の前には虚しく。


勿論、映画のストーリーはそこまで描かず、説明すらしていなくて
青空ショットの元、一年後、合戦が行われたのだろうなという視聴者側の推測に任せている。
歴史は結論しか教えてくれない・・・。

『秀吉と勝家の対立は強まっていき、1582年末に秀吉と勝家が戦う“賤ヶ岳の戦い”が始まる。
 翌年4月には秀吉の勝利となり、勝家はお市の方と自害に追い込まれる』


ここまで血の通う人間臭い日常を見せられたのに
突然、歴史認識しか情報として得られなくなり
全ては過ぎ去った後の祭りなのだと。

本作の見所は、むしろ会議の後のこれら一連のシーンである。


会議が終わるまでは、なんかかったるい展開だな~とか思っていたのに
会議後の、女たちの戦いとか、男たちのケジメとか
誰もが必死にもがいている姿を見せられて、何だか重たいものだけが残される。

そこのまま、物語も終わらせる、この圧倒的な圧迫感。

それは決して映画が優れているとは言い切れず、重たいのは歴史の方なんですけど
でも、時代劇で、しかも戦国なのに、合戦一つないまま、人の鮮やかな明るい生を見せられてきただけに
なんか、じわーっとしたものが残されました。

三谷的解釈が成されているとはいえ、大枠では歴史を准えただけの筋でしたが
それでも観る者の何処か琴線に触れてくる辺り、憎たらしいやら感心するやら、デス。(*^。^*)



青空の下、活気ある声援が響き、また一つ、時代が動かされていく。
ここで敢えて終わらせる、爽快感に匹敵する未来賛歌。
永遠がそこにあると信じているかのような熱さが伝える喪失感。
でもだから、時代にみんな消えていくんだって・・・
そこに流れるエンドロール。
・・・・んん???あいうえお順????

あいうえお順って・・・・・なんか・・・・斬新な ・・・・。
あれだね、大物ばかりで、しかも誰の話って訳でもなかったから、これはスッキリしてて良いかも。
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COMMENT


こんにちは。ヒゲハゲ観察者のタカハシと申します。
この作品、劇場公開時に一度観て、昨日の地上波が二度目でした。
私はラブストーリーが苦手なんですが、ラブストーリーじゃないところにラブストーリーを見い出すのが好きです。その観点からすると、この作品は私の最も好きなラブストーリーだと思います。
って、なんだか回りくどいですが、要するに私はこの作品は、お市様を巡る柴田勝家と豊臣秀吉の三角関係を軸に観賞していたということです。会議が終わった後、お市様が秀吉に柴田勝家に嫁ぐと告げるシーンが私にとってはクライマックス。直後に現れて「祝言いつにする?」とはしゃぐ柴田勝家を見る秀吉がなんとも切なかったです。
エンドロールあいうえお順でしたっけ?それは気付きませんでした。録画してあるので、確認してみますね。
2014/12/07  | URL | ケフコタカハシ #oibKWSZc [edit]


はじめまして~!この度はご訪問下さりましてありがとうございますv

お市さまが嫁ぐと告げるあのシーンは、私も凄まじさを感じました!
愛に愚直だった勝家が、利用されているだけとは言え秀吉の前で愛を勝ち取ったあのシーンは
ぐわっと色んな感情が押し寄せますよね。
敢えて秀吉の前で「祝言」ですもんね。

勝家はお市の愛を信じているのかな、とか
一矢報いた気持ちなんだろうな、とか
女が身体を差し出すことなどこの時代にしてみれば普通なのかも、とか
でも勝家は本気だから意外とお市は愛されて幸せかも、とか
ああでも、どのみち心中か~ぁぁぁとか。

「そこまで嫌われたら本望ですよ」という秀吉の捨て台詞もまた味を加えた気がします。
清々しい気もしつつ、強がりに見えつつ。


レビューを、大河の流れ評価に絞って書いたので敢えて削除してしまいましたが
かなり重要で良いシーンでした~。
確かにこの映画に重要な意味を与えたラブストーリーですね~。
秀吉の総勝ちにしても物語としては何の不具合もないので、三谷幸喜の人間解釈なんでしょうね。
熱い命が映画の中で息づいてましたv


ちなみに、私もラブストーリーじゃないところにラブっぽいもの見出すの、好きです。(//∇//)ゞ
ラブ未満の関係も好きです。
この度はコメ残して下さって嬉しかったです~。(^^)/
2014/12/09  | URL | もくず #- [edit]
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