Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2012*04*08(Sun)
秘密 つよし君と雪子さん8(5巻)
5巻では他人の過去に迂闊に触れる危険性をまざまざと見せつけられるようなお話で
かなりヘヴィであり、この作者さんらしい世界観に脂が乗っている気がします~。
思えば本来警察機構というのはそういう仕事でありプライバシーもクソもないんですよね。
だから雪子さんや青木の薄っぺらいw正義感の方が本当は善とされる。

MRI捜査の特殊性もあるのでしょうが
薪さんの主張は自分の苦しみを分かりもしない二人に傷ついた
自分寄りの発言だったとも取れます。
或いは犯罪者に近い立場での主張。

でもすんごい説得力がありました。
刑事モノで有りがちな
如何なる理由があれ犯罪を憎みどんな犯罪も見逃すわけがないという一見熱い精神は
薪さんの前ではとても平たく感じます。

法を犯してはならない筈なのに主張・正義が見事に揺らされましたね。

浜田尚の切ないまでの必死な愛情とか
光浦あかねの物静かな語り口に言葉に詰まる薪さんとか。
凄かったー。

その一方でこの二人がまた一触即発の火花を散らすから・・・・(;一_一)
だから5巻の記事はちょっと難産でした(T_T)
読みにくかったり分かり辛い部分も多々あると思いますが
ごめんなさいです。
しんどいです。



さて5巻のそのもう一つのテーマがこちら
きちんと観察するとか向き合うとか
そういう人間的な不文律です。

計3回この二人の意見が正面衝突するシーンが描かれますが
(正確には冒頭と修羅場を入れて5回か。すげーな。)
人とどう向き合うかの考え方の差が
真正面からぶつかり合いましたね。
以前は寄れば傷つけ合うこの二人が見ていられなかったのですが
今回見方によっては違う解釈も出来ることに気が付きました。
そんな意味のこの二人の感性の違いが
また非常に面白かったです。


まず口論の主点をピックアップすると。

葵とティータイムをしていた所に乱入した後雪子さんが怒って怒鳴りこんでいくシーン。
ここで「何年監察医をやっているんですか」と窘められ
次に葵の過去を知った薪さんが彼女の身を案じて駆け付けようとするのを止めるシーンで
「このまま再び殺人を犯すまで待つつもりか」と叱られ
そして浜田尚のMRI映像を見た後で
「死者の人生を俯瞰することが出来ない」と怒鳴られる。
散々だな・・・・雪子さん・・・・・。


薪さんside

これらはいずれも被害者とか加害者とかそういうことではなく
警察官として常に意識し訓練していかなければならない姿勢だという主張だ。
仮に精神的に苦しんでいるのを隠し無理に明るく振る舞う演技をしていたとしても
身体の痣とかはもう観察眼の問題だしね。
それに監察医以前に一人の友人として
本当に向き合ってきたのなら気付いてやるのが
礼儀だと薪さんは言っているのだ。

だからその程度で友情なのかと馬鹿にする薪さんの微笑みは
無理も無かった。
まあ雪子さんは元来そういう所もさっぱり系の大雑把な性格なのだろう。
何が何でも気付いてやるのが友情でもないし。
時には気付かない振りをしてやるのも友情だし。

ただ雪子さんは曲がりなりにも監察医を生業としていて
しかも気付いていないフリなどではなく
素で気付いていなかったすっとぼけだから
薪さんは嗜めたのだと思う。

でも、それだけだとも思う。

これは
最後にはとうとう涙を零してしまうことから
一見薪さんが雪子さんへの嫌悪感を露わにし
いがみ合っていたり傷つけ合ったり
拒絶しているかのように見えてしまうが
本当にそうだったんだろうか。

なんか私には
別に薪さんが雪子さんを見下している訳でも馬鹿にしている訳でも
なかったかもしれないとも見える。
もしかしたら第九室長としての仕事中の薪さんを見たのは
雪子さんとしては初めてだったかもしれないが
特に最初の2点なんか
いつもの薪さんじゃないか。

上司(ではないけど)として
警察関係者としての心構えとか犯罪への向き合い方とか
そういう部分を窘めただけの
叱咤だったのではないだろうか。

プライドの高い雪子さんが幾ら煽られようと
薪さんとしては
純粋に仕事としての姿勢を諭しただけに過ぎないように見える。

駄目でしょとかこうしなさいとか
導いてやる指導とか教育とか。
こんなの職場で良く在る光景じゃないか。
ましてや第九内では良く見る光景じゃないか。



個々の内容について個別に見てみると。
二つめの「このまま再び殺人を犯すのを待つつもりか」
これって警察官としての杞憂とか
今生きている人を守ろうという薪さんの優しさだよね。
さっきすれ違っただけの葵の身を案じている訳で
なんかそういう心配してくれるって
嬉しいよね。
なんかいい。薪さん優しいなー。

薪さん怒鳴っているけど
でもコレすんごく優しい気持ちから出ている言葉だ。


まあそれはともかく
ここでも真逆な捉え方をしているこの二人。
一つの情報から多くを連想し可能性を想定し関連付けていける薪さんに対し
一つの情報からは一つの断面しか見れない雪子さん。
雪子さんの立場からは
今の葵を知っているだけに情報が主観に影響されて
客観的な判断が出来なかったのか。
これは25年前のことであり今ではないという固定観念からなのか。

今さっき身体に残る痣を見た筈なのに
今さっき不自然な痣を指摘されたばかりなのに
それでもピンとこない雪子さんは
本当に悲劇と言う悲劇を見た事がないのだろう。
地獄の中の地獄というか。
人生の最悪な状況の中でも容赦なく更に過酷なことが起きることだってある人生を
想像すらできないのだろう。

幸せな人とも取れるし
青木のように汚れ無い真っ直ぐな精神を感じる。

なのに以前も言ったけど青木と雪子さんで同じことをやらかしても
薪さんの態度が全然違うのが
大変興味深い。(ってか笑えるwww)

同じことを青木がやったら許せるのに
雪子さんがやると許せない。
それはつまり雪子さんには求めている物が違うと言うことだ。
それにこんなあからさまな感情をぶつけるのだから
何らかの形で意識しているのも確かだ。

もしかしたら雪子さんのことだって
汚れ無く眩しいって感じているのかもしれない。
青木を大事にしたいと思うのと同じ様に
雪子さんにもそのまま真っ直ぐ生きていってほしいと
思っているかもしれない。

こういう無垢で真っ直ぐな所って
誰であれ
薪さん憧れるんじゃないだろうか。

だってそれに
あの克洋くんが惚れたオンナだぞ?
克洋くんが好きなものを
薪さんだって好意的に思わない訳がなくないか?
なのに何故雪子さんにはこんなに手厳しいのか。



そしてもう一つの二人の落差が三つめ。
浜田尚の画を見終わった後。
これは上記2点と異なり
少々過激であった。

「いつから知っていたの」と問う雪子さんに
一目見ればその可能性は想定内だと怒鳴る薪さん。

これも断片しか見れない雪子さんを如実に表しているシーンだ。
そしてそんな見方の危険性を薪さんが必死に訴えているシーンだ。

“誰かに刺されて殺された”というだけの
一つの情報から幸せな悲劇(日本語変だな)しか見当がつかない、
雪子さんらしい予想である。
悪い人がいて被害に合う弱者がいる。
その程度の一方通行の世界観しか見れないのが
まあ、可愛いっちゃ可愛い。

しかし確かに警察関係者としては駄目だろう。
世の中には最低の更に上をいく最低があるものだ。
誰もが幸せな家庭を円満に築いている訳じゃない。
警察とはそういう面にこそ関わって行く仕事でしょう。

それが想像できないのかー。
そっかー。

ほんと雪子さんと青木は良く似ている。
物語では薪さんと雪子さんが同列に見られているみたいだが(序盤だけ?)
それは表面的な部分だけであって
中身は本当に青木とよく似ている。

雪子さんと青木が惹かれあったのも
その気高く威風堂々とした精神にお互いに自分の理想を見たからなんじゃないの。
そしてその延長上にいるのが
お互いに薪さんなんじゃないの。

そして雪子さんも青木も
薪さんの潔癖で強い意思や精神の眩しさを見ているのであって
タッキーや岡部さんが見えている部分が
見えている訳ではない。

そこが悲劇の始まりでもある。



まあそこもともかく。
ここで浴びせた薪さんの言葉は重かった。

遊び半分の浮ついた気持ちで気軽に他人の過去に触れたのは
貴女自身の責任だ。
その始末をどうとるつもりなのか。
踏み躙られた視覚者の純情にどう詫びるつもりなのか。

同じ様に叱ってはいるシーンだけど
ここでは少し薪さん自身の苦しさも重ねていたのか
かなり厳しい言葉だった。
言っていることは最もだったが
言い方がね。ちょっと。

その意味でも
もし自己を重ねていたのだとしたら
やっぱり薪さんは雪子さんには自分の気持ちや苦しみを
本当は分かってほしかったのではないかと推測される。

何故そう思ったのかと説明していく前に
ちょっと別の観点から一言。↓



ここの一連の口論で私的に面白いのが
青木の視点である。またしても。
前記事に続き、今回青木はとんだ台風の目だった(笑)
彼の暴走で周囲がどんどん振り乱されている。

どういうことかというと
これら感覚を青木だけが
薪さんが雪子さんを嫌っている(拒絶している)と見ているだけで
雪子さんも薪さんも
実はお互いに憎しみ合って火花散らしたのでは
なかったのではないか、ということだ。

少なくとも薪さんは違わないか?

薪さんは理解しようとしない周囲に傷つき苛立ってもいたかもしれないが
それをいうならそれは雪子さんだけに向けられた感情ではないし
逆にその意味で矛先を
雪子さんにだけ向けていたのだとしたら
それは雪子さんにだけは理解して欲しいという
感情の裏返しになってしまう。
自分の抱える負荷を彼女とだけは寄り添い合いたかったという
願望になってしまうじゃないか。

自分の中の怒りや苛立ちと言った本音の感情を
雪子さんにだけぶつけたのだとしたら
それは薪さんの雪子さんへだけの甘えになってしまう。

でもそんなことは薪さん思っていなさそうだ。

とすると
ここで薪さんとしては何に怒っているのかと考えると
過去を抱える苦しみを誰も分かってくれないとか
そういう自分のことではなく
やはり一般論として
純粋に人の守り方とか過去の触れかたとか
そういう仕事の姿勢に対し考慮しておくべき注意点を
諭しているだけなんじゃないだろうか。

少々過去を抱え込んだ浜田尚に同調もしていたんだろうけど
内心自分のことも多少頭を過ぎっただろうけど
それよりも
こういう危険性もあるんだからもっと慎重に
もっと丁重に扱わないと駄目だろうという、
他人の人生や命をもっと大切に扱いなさいという、
そんな叱咤だけであり
それ以上でも以下でもなかった。

その上で
調子良く正義を振りかざしていたくせに
この程度の覚悟も出来ておらず
勝手に傷ついている。
その考えなさを戒めたのではないか。

そんな風に仕事に対し叱咤したのであれば
それは嫌いとか憎んでいるとか
そんな低次元の話ではなく
別に薪さんは雪子さんを拒絶して言ったものではないということになってくる。

青木がただそんな次元で見ていただけの
なんてことない職場の一場面ということになる。



このことを念頭に置いて話を戻すと
もし本当に青木が思ったように
自分を分かってくれないという嘆きであれば
それは克洋くんとのことに対しても以前思ったっけ。←下記参照
充分幸せなのに傷ついた顔をして
いつまでも悲しい顔をして
そのくせイイ子ぶって自分に恨みごと一つも言ってこない。
その態度が薪さんを苛立たせるのかと思った。

ここも同じだ。
自分でイイ子ぶって正義を振りかざしていたくせに
大した覚悟も理解も出来てなくて
勝手に傷ついて勝手に泣いている。
その浅はかさが許せないのかもしれない。

大体薪さんが雪子さんにだけ辛く当たるのだと仮定すると
それは雪子さんのことはやはり当時の関係者として
やはり何らかの意識はしていて
ずっと共に居た仲だけに
本当は一番分かって欲しい人なのかもしれない。

或いは
誰よりも近くに居て知っている筈なのに
自分のことばかりでちっとも分かってくれなくて
恨みごともイイ子ぶって言わず
そのくせ人一倍被害者顔しているから
その態度に傷ついてきたのかもしれない。

薪さんも雪子さんの剥き出しの感情をずっと待っているのかもしれないとさえ
思えてくる。


この視点から
更に更に邪推してみると
今回のシーンだって
後でそうやって貴女が泣くと思ったから止めなさいと言ったんだと
そういう薪さんなりの愛情だったのかもしれないとさえ思えてくる。
薪さんなりに雪子さんを傷つけるものから守っていたのだという解釈だって
出来るのだ。

それは薪さんの愛情とも
克洋くんのためとも
どちらからでも納得できる。

そういう庇護を雪子さんが嫌がるから
あからさまにしないだけで。


となると
雪子さんが10巻で言う「庇護されるより共に最後まで戦いたかった」という
薪さんへの想いを
薪さん自身も感じとっていたとしたらどうだろう。
ただそれに応えられないだけで。

だからこんな風にほんの少し彼女の世界に
踏み込んであげているのではないだろうか。

何だか規模がデカ過ぎてはちゃめちゃな騒ぎになっただけで
もう勝手にやってくれと言っても良いような
痴話喧嘩の範疇だったのではないかとまで妄想が飛んでしまった。



まあそここそともかくw
薪さんは嫌っているとかそういう低次元の話をしているのではなく
純粋に過去へ触れる危険性を諭しているのに
その想いを汲めず
煽られたり非礼だとか言ったり
そんな薪さんと雪子さん&青木の温度差が激しいことが
読んでいてすごくすごくしんどい。

そしてその温度差があのリモコンシーンを誘発したのだとしたら
薪さんの優しさが伝わらなかったばかりか
薪さんを周囲の人間も否定することにもなる。

ここ5巻では本当に薪さんは色々必死に色んな物を繋ぎ止めようとしていて
でもそれがみんな手の平から零れていく。
それが悲しい。

もう駄目だと分かっているのに諦めきれなくて
必死に堪えていた昔の自分をも少し思い起こさせ
辛くなる。

もしかしたら薪さんも駄目かもしれないって分かっているのかもしれない。
なのに頑張るんだ。
誰かのためにこんなに頑張るんだ。

~~~っっっ!!!!(>_<)
色んな意味で悶絶。くっそたまらんっっ。胸が締め付けられます。


そのリモコンシーンについては次記事で。



<参考>
二人の修羅場についての過去の妄想考察↓↓↓
(秘密記事始めたばかりの頃の記事なので色々と浅いですが・・・・(^^ゞ)
つよし君と雪子さん1
つよし君と雪子さん2
つよし君と雪子さん3
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COMMENT


薪さんも雪子さんと向きあいたいために雪子さんを叱咤したのかもしれないなーと思いました。
そう、皮肉っぽい言い方するから誤解されるけど優しさですよねw
それに長い目で見たら言っている事は彼女に有意義な助言ですもん。


対して青木・・・・。
薪さんの物言いに対して制しただけならいいんですけど
そーではないっぽいですよねぇ・・・・・(;一_一)

本気で雪子さんを弁護したならそれは唯の幼稚な我儘。
第九捜査官として駄目駄目ですねー。

大体薪さんが正論以外を口にする訳ないじゃんねー?
それが見えないばかりか薪さんの恩情も分からないなんて。
惚れた女の前だから見栄張ったとか?
お子ちゃまだなーw<青木



>嫉妬してキツク当たる
私も嫉妬とかそんな個人感情で動くとは思えないです~。
そういう感情を本当に露わに出来る人なら
元々この二人はここまでこじれてなかったと思うし。
2012/04/09  | URL | もくず #- [edit]
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