Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*11*29(Sat)
リーガルハイSP第二弾 燃え尽きたぜ感想
いやー、凄まじいドラマだった・・・!マジすっごかった!呑まれまくりました!!
余りにクオリティ高すぎてちょっと灰になってました・・・。
素晴らし過ぎるっ。
やっぱりこのドラマ質が高い。そんじょそこらのレギュラードラマなんか目じゃないわ。
「だったらせめて狂気の世界で戦う者たちの邪魔をするな!」
堺雅人と大森南朋のテーマをこれでもかと継ぎ込んだ演技合戦!
悲哀や悲劇ではなく涙が出たのって初めてかもしれない。
めっちゃ身体が震えました。


今回は特に脚本の捩じれが素晴らしかったです。
医療過誤がテーマでしたが、脚中でも触れていた通り、裁判では病院側が圧倒的有利。
「医療裁判で患者が勝つケースは2割程度。しかも相手はコミカド先生」by沢地さん

そして、このドラマの面白さは、無敗の非人道弁護士(笑)が法律スレスレの技を使って
有り得ない大逆転を起こし、勝訴をもぎ取るってスタイルな訳で。
そこが面白いのであって。

となれば、当然脚本家としては
患者弁護をコミカドにして、揺すり弁護士を病院サイドにするのが妥当。
あからさまに勝つと分かっている側を弁護させたって、何のどんでん返しが出来るんだよってな話ですよ。

なーのーにー!!!

敢えて、通念上、ドラマ史上、正義もクソもなさそうな病院サイドに付かせる。
この捩じれが最後に昇華した時のこの衝撃ったら!
なーるほど!って感じですよーっっ。
結末から言えば、至極真っ当な、意外性もない病院&医師勝訴という着地点なのに
何この素晴らしさ。
何この白熱。


患者側の人間が大抵思う、自分が貧乏くじを引いてしまった不運と人間的権利のすり替えは
大概のドラマの感動テーマとして採用され
その悲劇とやるせない未来を描いて泣かせるパターンが定石ですが
そこを敢えて、病院サイド!
敢えて、血も涙もない所業の正当化!

言っていることなど、揺すり弁護士の方が人情的なのに
この壮大なインパクトはなんなのか。
冷静に見れば社会利益を説いただけなのに、この濃密さ。
敢えて、コミカドを病院サイドの弁護としたことで生じる、この鏡像的な説得力は
恐らくラストのクライマックスを思いついた時に決めた設定なんだろうな~と思いますが
圧巻でした。

それをここまで魅せる物に仕立て上げた脚本と、演者さんたちっ。
役者としてのクオリティの高さも堪能させて頂きました。
揺すり弁護士VS非道弁護士の最終弁論が目玉と銘打っていましたが
正にその言葉通りの鬼気迫るディベート!

細かいことはどうでもいいぃぃぃぃ~~~~////////でも細部まで隙もなかったぁぁぁ~~~~~。
素直に重厚な世界を見せつけられ、打ちのめされた2時間でした!
大・満・足。

以下、具体的な感想です。台詞も書き出したのでちょっくら長め。(^^ゞ


まず、タイトルコールに大爆笑!その本編入りまでがもう既に特級品。
今回はこう来たかぁぁ!

何故か入院中のコミカド。
ベッドに横たわり、一枚の葉を見つめる・・・・。

コミカドが浸ってるからwあからさまに、大したことないんだなと丸分かり。
黛にも丸分かり。
ばっさと、ほうきで叩き落とす豪快さ。乱暴なのも健在かw

「あああ、お前、なにするんだよ・・・!」
「盲腸の手術で死んだりしない!さっさと手術を受けなさい」←この黛の言い方がカワイイ。

「なんでそう言えるんだ、確率が5%なんだぞ」
「失敗する確率でしょうが。それもコミカド先生独自調べの~!」
「その5%に私がならないという保証など、どこにもないだろうがぁぁぁぁ」←立ちあがる。元気じゃん

「君のように心身ともに超合金出てきている無神経な人間にわからないだろうが
 私のように繊細な精神の持ち主は
 例え成功率の高い手術であっても非常にナーバスになるのだ」
「・・・・」←もう黛、聞いてない
「それも理解もせず、心の支えであった最後の一葉を故意に棄損したことは病人の虐待に等しい
 ただちに接着剤で葉っぱを復元すると共に精神的苦痛に対する謝罪を要求するぅぅぅ」

この口車を聞けただけでコミカドだぁぁ♪って感じです。そもそもその葉も接着剤で付けたんだろw


いざ手術へ。
「服部さーん、傍に居てくれないかなぁ。終わるまで手ぇ握っててぇ~」
「手術の邪魔になりますので」
「服部さんが執刀してよ」
「私は以前、外科医をやったことだけはありません」←ここは見事に振られるw
「なんで~・・・、あ、辞世の句!辞世の句詠んでない!」

「金が好き ああ金が好き 金が好き」
「勝手に詠むな」←反論はしないw
「毒舌の~ 最低弁護士 コミカドだぁ」
「そんなコミカドかるたみたいなのやだぁぁぁ」←やっぱり反論はしないw

あーもー、この辺のヘタレっぷりが♪

オペ室へ呑み込まれるコミカド。
「はっとりさあああああん」
悲愴な音楽。
ここでタイトルコール。しかも縦書きw
真っ黒な画面に縦書き白文字のみというシンプルさ。
おおおぅ~!なんって斬新な!
妙にシリアスぶっているのが可笑しくって可笑しくって。
真面目モードのコミカドとの対比がウケたウケたw(いや、コミカド的には一大事でしたが)


ただ、本当に、物語も今回はシリアスモード。その暗喩なのか。
全体的に雰囲気が渋いんですよね。そこが振り返ってみると、ちょっといつもと違う感じで
悪くない。

そんな中でリーガルハイらしい味を出しつつ、明るくさせているのが
この主役コンビのお馴染みのシーン。
ギャグパートの突き抜けっぷりが脱力モノなのは健在なのがリーガルハイ。
そのバランスは絶妙でした!
わー!アホなやり取りに、帰ってきた感満載。もー嬉しい~~~~~。

「黛くん、用意は出来たか」
「これなんですか」←白衣コスプレ。ガニマタw

病院の廊下を列をなして歩く。
「コミカド先生の~総回診です~」←あ~あ~、よくあるアレかw
「だからこれ、なんなんですか」
「やってみたかったんだ」←そうなのかwそれだけかwww

院長の自宅へ呼ばれて。
「どこで買ったんだよそれ」←何この彼氏発言w 素だったよ素!
「パーティだからお洒落してこいって言ったのは先生でしょ?」
「ベルサイユのバラのコスプレパーティとは言っていない」


ナイステンポですね~v
ほとんどいつもは黛がツッコミ役なんですけど、時々こうやってボケが入れ換わるのもこのドラマの面白い所。
常識外れのアホばっかり言っているように見えるコミカドも
実は真っ当なのであって
普段は造られたおフザケ、というのがこういう所で視聴者脳裏に無意識に刷り込まれて
だからこそ、クライマックス(裁判)で言うコミカドの台詞が
ギャップとしてだけでなく、重く圧し掛かる効果があるのだと思う。

今回はこの、二人の癒着(違)ぶりも堂に入ってて、黛も一定の頼れる実力が備わっていて
それを後ろからサポートするコミカド、というスタイルで入ってく裁判は
ホントもう、無敗コンビって感じ!無敵だ無敵。他の人が入る隙がないw

主演堺雅人さんが某雑誌のインタビューで
リーガルハイのラストはコミカドと黛のラブストーリーを妄想しているなんて言ってましたけど
正にそんな感じの距離感。

コミカドの幼稚で我儘で身勝手な言い分を当然のようかに口ワザで畳み掛け
それをもう慣れました!という感じで簡単に見透かす黛。
このバランスを堪能出来て、もう気分サイコーですv




サテ。
そんなアホで軽快なテンポで視聴者をトリコにしつつ、ノリに乗せた所で
一気に始まる本編・医療裁判。

内容は、一年前、新薬の投薬で突然死した患者の妻が
リスクを知ってたのに、名声のために実験台にされたと、病院と院長を訴えたというもの。

・・・・ホント、どう見ても、いつもはこっちがコミカドサイド。
黛辺りが見つけてきて、いつもの朝ドラ気分で手を貸しちゃって、そのままコミカドも参戦せざるを得ない・・・
それがいつものリーガルハイだろう。

なのに、患者弁護は何の実績もない、たかり弁護士。
当初、何でコミカドが患者側じゃないんだろうって疑問に思ってたのも実にニクイ引っ張り方で
しかも、この用意された九条弁護士というキャラクターがなかなか!

しみったれた昭和の背景・・・踏み切り・・・居酒屋・・・・ボロアパート。 
「孤立無援だし、有力な証人も得られない・・・」
何このたまんない演出。

相手が無敗弁護士コミカドだと分かって、怖気づいて。でも戦ってやる!という冒頭の流れは
むしろ渋くてカッコ良い。
貧乏で何もない二人が、失うものも何もなく、背水の陣で戦う方をメインにすれば
もう、それはそれで良い話になりそうな見事なドキュメント設定。


裁判開始。
もちろん初っ端は、そのリスクや薬に対する証明といった、正に王道路線。
そのお利口さんな裁判の最中、弁論は黛に任せて、その隣で
退屈そ~~~~~なコミカドが受けるw寝むそう~~~~にしてて。
途中からはブラックジャック持ち込んでるしw


九条。途中で、これでは勝てないと、路線変更。
「たかりはたかりらしく、俺は俺のやり方で戦っていくか」

ここから急激にリーガルハイ・モード。

まず証人尋問に看護師長。
真面目に、薬について証言を得ていく正統派路線の黛に対し
院長との愛人関係を暴露し、愛人なら院長の言いなりなのではと誘導。
証人の信用性を叩き、退場させる。

それを以って、ついに、というか、ようやくコミカドを舞台へと引き摺りだした!

「理論崩壊してますよ~。患者が死んでしまっては元も子もないでしょう?」
「何分、裁判には不慣れなもので」←この白々しい言い方
「上等だ野良犬」
「あんたもだろ」

ふてぶてしさ互角!
それを役者二人、交差してフェードアウトするwww
うっきゃあぁぁぁぁ!!!!!!
吠えたー!!ここ、吠えたー!!

バトル開始。

次の作戦は、院長が如何に理不尽な人格かを叩く。
赤目院長に恨みを持っていそうな人物を手当たり次第証人申請。

「医学論争は放棄して、院長の個人攻撃に徹するということでしょうかな」
「黛くん、医学書を捨てろ」
「最早勉強など無意味だ。ルール無用の殴り合いが始まるぞ」
「・・・!」
「尤も、私の得意分野だがねぇぇ」←うっれしそーvこの顔w

ですよねー!
コミカドの本領発揮と言うか、路線変更して自分の舞台に引き摺りこんだつもりが
それこそがコミカドの大好きなドロドロ裁判w

この辺からのくっだらなさ争いは、もうもろリーガルハイ!そうそう、こうこなっくっちゃー!

「医療よりも地位や名誉を求めるようになった」
昔馴染みの証人を通じて、赤目医師の最近の人格を問う尋問を行えば
「この人に見覚えありますよねぇ?」
「・・・!」
「あなたの青春時代のアイドル、南国からきた右手の恋人バーバラ山本さんですよぅ」
R指定スレスレ発言w

証人の信用性に関する質問だと、その証人自体の後ろ暗いプライベートを暴露する。

これはこの切欠となった証人尋問で、最初にたかり弁護士が使った手でもあり
同じ手口でやり返すこの小憎たらしさ!ww
先に仕掛けたのは、そっちだろと言わんばかりの威風堂々たる(生き生きとした)振る舞い。
もーいちいちニヤニヤしちゃうー!w

「このことが問題になり、あなたは院長候補から脱落した」
「違う・・・!私は一臨床医として・・・っ」
「ですよねぇ?一臨床医でいたいですよねぇ。思う存分触診してください」
「・・・!」
「記念にどうぞ」写真も渡しちゃうw

二人目。
「院長の利益効率至上主義こそが東都病院の体質となり
 今回の医療過誤を引き起こした原因であると考えられます」
という結論に持ち込んだ九条に対し
「金なんかどうでも良いとおっしゃるんですか。なら、高木さんが昼飯をちょろまかしたことも
 大目に見ろとおっしゃるんですね」

三人目。
「酷いセクハラを受けていたそうですね」
というネタを引き出した九条に対し
「院長の言葉は全て正論だ。あなたはデブだ、痩せなさい。さもなければ病院を辞めなさい」
コミカドの方が酷いセクハラwww


もう完全に医学根拠は崩壊していて人間論争になっている。
このスライドの面白さは裁判ならではでもある。
黛の、この低レベルな争いを、あっけにとられた感じで見ている顔の挿入タイミングが的確で
リズミカルに進む会話も、楽しさを増長v
どうしよう、もう笑いが・・・ww

・・・・もちろん、そんな低レベルな争いにもちゃんと脚本的(裁判的)に意味が合って。

「要するにだなー、九条は端から勝訴を取ろうなんて思っていないのだよ。
 このまま個人攻撃を延々と続け、院長の権威を失墜させ、病院を社会的に追い詰める。
  所詮民間病院だ。経営が息詰まれば白旗を上げるしかない。判決を待たなくても勝てる」



次はいよいよ製薬会社の証言へ。
ここで多額の献金を貰っていると証人に言わせたことで
裁判は赤目院長の患者モルモット扱いが確定的になる。
ドラマ的にも
こうやって、病院経営を隠れ蓑に、患者一人一人にまで構っていられない実態をアピールすることで
人でなしな病院VS善意のマイノリティという、よくある病院モノの有り勝ちな構図が出来上がり
病院の不正や態度を糾弾することで、訴えるものは大きくなる訳で。

もうどう見ても、コミカド悪役弁護。

この路線から、一体、どんなオチを導き出すつもりなのか。
コミカドが勝つと分かっているドラマだからこそ、この面白さが出てくる訳で
もう面白過ぎるっっ。どうしてくれよー!
これだけ濃密な展開を見せておきながら、この時点でまだ1時間ちょいですよ!!
すーごーすーぎーるーーー!!!


裏金を受け取り、投薬を行わざるを得ない状況だったことを
更にネットとマスコミが煽る。
当然世論は、赤目院長の愛人問題と合わせ、彼が非道な悪人だと叩く。

「悪の権化が受け取った金は研究資金ではなく裏金なんです」

真実よりも、こういう世論の動向が、意外と裁判には影響を与えてしまう訳で
裁判の深みというか、そういう側面を匂わすことも忘れない、リーハイお決まり展開。
こういう所が大好きなんだよな~。

同時に、なかなかやりやがる、たかり弁護士v

そんな世論を覆すには、倒れてみてはいかがか、とコミカド提案。
「バカバカしい、そんな小賢しい真似が出来るかっ」
・・・・後から思えばこの意地が、ネタばらしだったんですよね。この揺るぎなく信念を貫く姿勢が。


もう限界だ、和解するべきだと、進言する広瀬医師。
そこでコミカドが打った次の手は
「醜いスキャンダルを蹴散らすことが出来るのは、唯一つ、もっと醜いスキャンダルです」

仕掛けたのは次の妻の証人尋問。
九条は赤目院長が、患者の名前も覚えていないことを証言させ
患者はモルモット扱いであることを証明。
実験台にされただけというアピールがこれで完遂された・・・・と思ったのに
ここでコミカドが出してきたカードはこの妻の不埒な過去。
妻は、金を貰っては男を替えていた。
「金を貰ったことで心の傷は癒えませんよねぇ」

・・・目には目を、という手腕はコミカドらしいスキャンダルですけど
こっちもかーっっ!!とちょっとネタに目が点。
ここまで一貫して、クリーンで健気な善意の被害者だと思っていた。
「そっちが仕掛けてきたことだ。くしゃくしゃの千円札で我慢しておけば良かったんだよ・・・!」

手を塗る目ないのはお互い様だーw うをー!

妻が家を出ても、孫がイジメにあっても、「そんなの知ったことか」と一喝したことも
患者に対し名前も覚えていなかったことも
赤目を追い詰めるネタようでありながら、これがそのままラストに赤目のカードに変わるんだから
ドラマ的にも裁判的にも面白い。
裁判・・・っていうか、人間模様ってホント、一面だけで判断出来ないもので
所変われば、正義も変わる。
それをキチンと示すこういう脚本が、ホント、私的高ポイントですv


裁判が続くことでドロドロになっていく双方。
それでもとりあえず一旦、戦いはイーブンに戻される。
イーブンに戻されるということは、判例から言って、九条の敗訴が決まるということを示す訳で。

あとは次の証人・広瀬医師がキーマン。
ここでまた脚本が良く練られてまして!

「手玉がないときの武器は、敵の玉だ」←こういう策略も大好きv

赤目医師の判断に落ち度はなかったと広瀬医師が証言すれば勝訴は確実というところにきて
広瀬は本当に危険性がなかったのか、投薬判断に疑問を抱き続けていく。
広瀬の証言次第では裁判がひっくり返る可能性が出てきたということは
九条にとっては最後のチャンスということにもなる。

なら、このまま、ストレートに九条に広瀬を追求させても、大まかな流れは変わらないのに
敢えて、ここで九条の過去を挿入。

「正義を貫くってのは気持ち良いもんだよ。たとえ貧乏でも自分に酔っていられる」
だから自分は妻が身体を壊していくことに気が付かなかったと。
「正義だの信念だの、そんなものは所詮自己満足だ」

この、要らなそうなワンシーンが覆す、ドラマとしての転換がもう神業!!

広瀬は、彼女のために、病院に有利な発言をすることを決意し
広瀬の彼女を不幸にすることまでは望んでいない・・・と、被害者妻までも納得し
ここまでやれたことに満足し
裁判で広瀬の本音を追求しない方針を切なくも呑み込む。

あーもー、みんなの人の生き様が痛い!
優しい想いが重なっていく。こんな裁判だからこその、人の想いって温かい!

その想いに応えるかのように、或いは裏切るかのように、広瀬は「いいえ」
なんと、投薬リスクを知っていたと証言。
現実は何なのかを突きつけられ、それでも自己を貫き、迷いを証言台で口にした。
その若い正義感を責め、庇うかのように、九条までもが、赤目の指示だったのではと広瀬を庇う剣幕!

あーもー!
ここは圧巻!

真実を明らかにすることではなく、真実を必死に隠そうとする想いが皆、激しくて。
真実を中点に、皆の思惑が中央で炸裂する感じがもう、裁判好きとしてはたまらんっっ!!!

その意味を、後になって考えてみると
九条の過去というどうでもよさそうなこの一点が、お膳立てされたラストへの序章な訳でした。
九条もまた裁判上で真っ向対決をする面白さっていうか
様々な人の思惑が絡み合う裁判の面白さが、彼の中で大きくなる。
九条としての熱が本格的になる。

もう盛り上げ方が渋くてクールで!!オトコの戦いー!


ここから裁判はバランスを崩し始めることになる。

この一手間が入ったことで、九条側と、広瀬側とコミカド側、それぞれの思惑も微妙に変わっていく。
造られていく裁判。
真実って何なのか?

社会的制裁に振り回されたり、利権に染まったり
裁判の何たるやを色々問い掛けるドラマではありましたが
今回は真実追求に的を絞ってきたぞ。

何この正統派路線ー!(ちょっとムズガユイv)
リーガルハイは、裁判に真実なんて関係ないよ!ってスタンスの極悪ドラマだから
珍しいー!



スキャンダルを理由に、ついに赤目、院長の座を失脚。
解任されたことで、弁護も降ろされたコミカドが赤目邸で見つけたのは、倒れた赤目の姿。
さあ、舞台は整った!!
そもそも、真実って何だったのか?裁判はついにそこへ立ち戻る。

黛は広瀬に言う。
「あなたはご自分の信念に基づいた証言をしました。
 赤目院長にも、信念に基づいた証言をさせる場を、与えるべきではありませんか」
「でももう赤目先生は・・・」
「私達がいます」
来たーっっ!!!ぬをー!!

「さあ、お勉強の時間です」
コイツやってくれたな的な顔から本気モードに入るコミカド。

広瀬を更迭すれば和解に持ち込めると三木に提案されるが、断る九条。
「いや・・・いい。最後まで戦いたい。古美門研介と」

きゃあぁあぁぁぁ!!!!!悶絶級ダイナマイト投下。
なにこれー!!
痺れたあぁあぁぁぁ!!!!!かっけえぇぇぇ!!!
そこにかかっているお馴染みリーハイ・テーマソングー!!!
「では開廷します」

~~っっ!!!!//////
もう私を何度窒息死させる気かこのドラマ。


この上最後のクライマックスが更にまだ用意されていた。
ここからのたかり弁護士VSコミカドの弁論対決は、正に見物!!

BGM一切なしで繰り広げられる静かに始まるコミカド弁論。
意識のない赤目医師に変わって、コミカドが赤目の遺した資料を提出。
彼が死の直前まで行っていたことを再現。
「つまり、この薬は、他の薬に比べて特別危険ということはない、素晴らしい薬なのです」
少なくとも彼は、医学に真摯だったのだと。

「くだらない!データ、統計、治るのが何%、死亡するのが何%・・・全くくだらない!
 結局患者を数字とデータでしか見ていないってことだ。
 今あなたが証明したことは、前院長が如何に、血も涙もない人間かということ
 そして如何に医師失格かということだ」

「医は仁術。確かにその点から言えば、赤目義治は最低の医者かもしれない。
 ・・・ですが、彼の書斎は膨大な資料の山で足の踏み場もないほどでした。
 病院を追われた後も、彼はその山に埋もれて、研究に没頭していました。
 その姿を思い浮かべる時、私には彼がこう言っているように思える。
 医は科学であると。
 
科学に必要なのものはデータです。人生でも名前でもない。
 医学を前に進めるために必要なことは遺族と一緒に泣くことではない。ただちに次の患者の治療に当たることだ。

 彼はこんなことを言っていました。
 病院が潰れようと、家族がいじめに合おうと、そんなことはどうでも良いことだ。医学の進歩に比べれば。
 血も涙もとっくに捨てたんですよ」


底に入る赤目医師死亡のメール。
振り切るように人のヒューマニズムの最大主旨に基づいたような正論を、今度は九条が真っ向からぶつける。

「何が・・・何が科学だ!科学なら人を殺しても良いのか!?」
「進歩と引き換えに犠牲を要求してきたのが科学だ」
「じゃあ犠牲者はどうなる」
「気の毒だ」
「それで済ますのか」
「済ますしかない」
「残された人間の悲しみはどうなる。彼女がどんな思いで生きてきたと思ってる」
「死んだからこそ意味があるんだよ。死は希望だ」
「ふざけるな!」
「その死の一つ一つが医療を進歩させてきた。現代の医療はその死屍累々の屍の上に成り立っている。
 誰しも医学の進歩のためには犠牲があっても仕方がないと思っている筈だ。その恩恵を受けたいからね。
 しかしその犠牲が自分や家族であると分かった途端にこういうんだ。
 話が違うと!
 何で自分がこんな目に合わなければいけないんだ。
 誰のせいだ、誰が悪いんだ。誰を吊るしあげればいいんだ!
 ・・・・教えてやる。訴えたいなら科学を訴えろ。あなたのご主人を救えなかったのは現代の科学だ。
「そんなこと出来るわけないだろう!」
「だったらせめて狂気の世界で戦い続ける者たちの邪魔をするな!」

「詭弁だ!科学なんて言葉に惑わされちゃいけない!問題は人間一人一人の命の重さだ。
 掛け替えのなさだ! 赤目医師はそれを軽んじていたんだ!」

しかしそれはもう、科学という大義の前には影薄く。
人の命の小ささとか、儚さとかそういうやりきれなさだけが募ってきて。

「我々に出来ることはせめて今ある命を慈しむことです。一日一日が奇跡だと知ることです」


言葉がなくなる九条弁護士・・・・
無音で引かれる画面・・・・・
言うことは(私にも)ありません・・・・。完璧すぎて・・・・胸が痛い・・・。

結局、死んでも構わないという非道な事実から何も突出したことは言っていないので
巨大に立ち塞がる社会とか、社会に於ける個人って何だろうとか
色々な想いが胸を過ぎって、過ぎりすぎて、人はその中で生きていくしかない訳で。
どう心の折り合いを付けるのか?
言葉が出ないー。

医学の発展のためには人間の命一つなんて、大したことない、という結論にも通じる本作は
それでも、凄い医師だった、とまとめ上げたラストは無理がなく圧巻で
医学神話だとか、そういうことは置いておいて
一つの形を成し遂げていた気にさせられます。



笑いの要素を中盤までに凝縮しておいて、終盤は人文主義と科学追求が両立し得ないという
良くある科学論争の論点を、敢えて科学讃歌に焦点を置き
個人主義を徹底的に深く突っ込み昇華させてきた古沢脚本。

プロってすっげー!(超今更)q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

リーガルハイなら最後にもう1回なんかあると思っていましたし
ラストにもう一回転
つまり、あれだけカッコイイ正論を述べたのにも関わらず
実は汚い手を使ってやっぱり赤目は最低医師だった・・・かもしれないと持ってくるのが
いつものリーガルハイだ。
あのふざけた毒舌と、ふざけた法律スレスレのあくどさを楽しみに観てたんですけどね。
いつもより皮肉が少なかったし、ギャグもレベルは高かったけど量的にはちょっと少なかったよ。

でも予想外の熱い展開に最後まで目が離せなかった。
どこもかしこも無駄がなく濃密で、お腹一杯。
上記しましたが、九条の過去なんかなくたって、充分この結論に持ち込めたであろうに
敢えて追加して、起伏と人生を注ぎ込んでくる。
複数の人生が交差する終盤は、見応え充分。
最近のドラマには見られない階層物語でした。

あのコミカドが超まともなことをしゃべってる!・・・で終わってしまったのがちょっと拍子抜けとは言え
及第点を大いに越えた、満点に近い傑作です。
私的最高傑作は勿論、再三言っている一期第9話のあの長台詞ですが
それに次ぐ、ハイクオリティですよ!!


ラスト、何故か傘持ってるのに相合傘で帰る二人・・・wとか
フォーク持ってっちゃった・・・wなパジャマ・コミカドとか
コミカドに壁ドンする黛とかw
肝心な所で天井から降りて来ない忍・蘭丸くんとかvvv
細かい部分の見どころも沢山で、もう何度でも観ては鳥肌が立つ。

どうしよう!!やっぱリーガルハイはDVDで揃えたいと思うドラマNO2だよ、ホント!!
いつか手を出してしまいそうだ。
楽し過ぎました!!!ありがとー!!!(意味なく絶叫で)


しかも三木センセーも出てくれたよ!沢地さん、相変わらず胸がデカイ~w
もっと絡んでくれても良かったよ!
三木先生がいてこそ、元祖リーガルハイだ!

迷走する裁判に、絡んでくる三木事務所。
事務所の力を利用して、たかり弁護士をサポートという形にしているので
物語的にも、素人同然の九条がコミカドと対等に渡り合うのに無理もなかったです。
この先も、ここだけは出してきて欲しい。
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