Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2012*04*05(Thu)
秘密 薪さん6(5巻)
ラストエピソードの結末を迎えるに当たり必ず押さえておきたいポイントを考えた時
秘密という物語が独自の艶を出し始める4巻特別編以降で
主要エピソードは既に准えてきましたが
飛ばしてきた5巻&6巻も外すわけにはいきませんよね~。
6巻は直接繋がって行くエピソードcopycatを含みますし
5巻は個人的に私がテーマに重みを置いています。

本当は4巻SP外科室の話をもう少しじっくり考える所から入りたかったのですが
無理だぁぁぁ・・・・・悲しすぎて・・・・・(>_<)
以前1コだけこの話に関する記事を書きましたけど
あれ以上の感情が未だまとまりません・・・・
4巻SPは秘密ストーリーの中で強烈な色味を出している。
すごすぎです・・・・


さて5巻。
5巻のトータル的なテーマは隠避。隠匿。秘匿。・・・・?
みんながみんな何かを隠している。
それを大きく二つのテーマに分けた。
一つは秘密の暴露による波及効果の恐ろしさ。
もう一つが観察による情報取得といった人間的不文律。
それを二つの事件を同時進行させることで
巧みに導入しているのが本当に見事だ。

そこを軸に
薪さんを取り巻く環境を
孤立と秘密の内包という二つの側面から切り崩している。
薪さんの二重の苦しみが露わになっていて
見ていてツライがこれまた見事だった。


まずはその1つめの方から。
興味深いのは
この巻では秘密の取り扱いについて
周囲や状況から暴かれるという今までのパターンではなく
自ら暴露する一面が描かれたということだ。
それが薪さんの過酷な実情をより表現することになる。

直前の4巻SPで
秘密を抱え込む重圧に堪える薪さんの苦悩を見せておきながら
直後のこの5巻で
その過去から解放されることを辛抱足らずに実行に移す人物を登場させた。
そしてその末路は
様々な人の人生の歯車を崩しての報復の死。

極端すぎでしょ(T_T)

それが秘密を内包したことへ罰なのか
秘密を内包しきれなかったことへの制裁なのか。
その境界は微妙だが
薪さんの行く末を暗示しているようで後味が悪い。
まあ・・・・・直接には犯した罪そのものの報復を受けたのだが。

この暴露で広がって行く波及効果が
薪さんを多角度から追い詰めている。

うーむ。構成っつーか展開っつーか見せ方が巧すぎだ。(そしてしんどい)

そもそも秘密という定義は
自らの行いではなく他人の行為や他人を巻き込んだ行為な訳で
法を犯したり 越権した手段を利用したりと
常識的には入手不可能な種類の情報である。

他人に関わるものであり
普通は手に入れられないものなのである。
そこが最大の特徴であり最大の障壁である。

故に一措置として放出を選べば必ず誰かに負荷がかかる。
黙ったままでも何処かで誰かがその事情で苦しんでいる。
まあ分かってたことだけどさ。

それを何の関係もない自分が自由に出来る特権を持っている。
薪さんの抱える負荷は
自分一人で支えるものでありながら
自分だけのものではないのだ。

どっちが正しいのか自分で答えなんて出せないよ。
その、自分に自由がないってどれ程辛いことだろう(>_<)
厭なものを厭とさえ認めてはいけないなんて
どれ程生殺しだろ。
自分は神でもないのにそんな力を持ってしまって本当に良いのか。
その恐ろしい力を持っている薪さんの叫びが伝わる。
薪さんの抱えているものの重さの本当の意味が
痛烈に表現されていると思う。



まずは冒頭。
屍蝋化死体に対する各々の対応もそうである。
どんなに法を犯した行為であっても
むやみやたらに真実を白日の元に曝すのは控えたほうが良いという、
秘密の恐さを知っている薪さんならではの判断に対し
正義を貫き真実は何より強く尊いと疑わない雪子さん(と青木)

誰かの秘密を暴くのを他人が行う場合
節度を保って行うべきで
覚悟しておくべきは
秘密を抱えている方も秘密を知らされる方も
事と次第によっては人生を狂わされるという恐ろしさだ。

そのリスクをまるで理解していない雪子さんと青木は
薪さんの危惧する意味も分からないし
薪さんの抱える秘密の重さも分からない。

だから雪子さんは説得しようとムキになっているし
青木は意地悪をしていると勘違いしてしまう。

それが分かるのが
青木に「意地悪」と言われて一瞬きょとんとする薪さんの表情だ。
これは
まさか青木が反論してくるなんて思わなかったという驚きだけでなく
この相談の棄却が
青木には「意地悪」と見えてしまうのだという驚きが含まれている。

一つの死という大きな事項に対し
冷静に客観的な判断を下しただけなのに
自分以外の人間にはその真意が理解できない。
他の人にはこの秘密の重さが見えない。

ましてや死蝋化した脳が技術的に再現可能かどうかなんて
ここでの薪さんにだってどうでもいいことくらい
百も承知だ。
そんなの体の良い唯の振り言葉なのに。


それはやはり薪さんを孤独に思わせる。
薪さんだけが苦しむ所以が見える。
一瞬呆けた後キッと睨みつける薪さんが
本当に素敵ーっっ!!!・・・・・ではなかった・・・・、
本当に悔しそうに・・・・孤立を噛みしめて自分を奮い立たせているようで
孤独に見えた。
薪さんは本当に独りなんだなと思った。

大体ここで言う所の雪子さんの正義も
実は曖昧だ。
犯人が友人と分かった途端手の平を返すように調査に非協力的になる。
出来る事は何でもやってあげたいという彼女のモットーは
友人への思いやりなどで揺らいでしまう程度のものだったのかと
疑ってしまう。



余談ですが(恒例の)
このあと岡部さんが“意地悪”に爆笑しているけど
これって“確かにそうも見えるよなー、仕方ないよなー、しかもソレ本人に言っちゃうんだー”
っていう意味の
この笑い飛ばせる度量\(~o~)/

その心理としてはつまり
自分は薪さんをちゃんと理解できているからこそ笑えるのであり
青木が真の薪さんをまだ見れていない青臭さが面白いのであり
あの薪さんと青木がそんなやりとりを生真面目にした事が滑稽で笑ったのであり
・・・・・・なんていうか岡部さんは周りを色々見えていて
仲介的役割を担っているんだなーとつくづく思う。

ここだって別に無駄話をしににきた訳ではなく
薪さんからのベクトルの仲介にきたんでしょ。

一見青木の愚痴に付き合っている風を装いながら
しっかり網を張って職場の輪を誘導している。
イカス男だなあ・・・・頼りになるゼ❤

薪さんもさ「本当は掘り返さない方が良いと思ったんだよね・・・・」みたいな
本音を漏らしているでしょ。
更にその瞬間の薪さんに宿る僅かな表情の陰りにも
岡部さん気付いているでしょ。
なーんかいいよねぇぇぇぇぇぇ。(うひゃーっったまらんっ。)



話を戻して。

ここから物語は
周囲の人間をきちんと見ることで汲み取る人間的な不文律を前面に押し出し
秘密を扱う道徳律の方は裏で引っ張りながら
二方向から攻め込んでいき
浜田尚のMRIを見終わった所で
その2テーマが巧妙に交差し反転する。

薪さんの雪子さんへの説得シーンで融合するその構成がまだ見事だ。
薪さんの美しさと相まってクラクラする。←関係ない
特にカッコイイのがカフェとか雪子さんを説得する一連のシーンとかリモコンの修羅場とか(強制終了)


まあ、その、人間的な善徳の方はまた次記事にして
秘密を扱うリスクの方ですが。
「命を掛けて守った秘密を無理矢理こじあけた」って言う所。

事件の途中から薪さんは
ちゃんと見ていないからこんなことになったんだろと責めつつ
見ていたら避けれた悲劇だ=つまり過去を冒涜することは無かった筈だと説き伏せる。
そして周囲を俯瞰することが出来ないことが
秘密に戸惑いもなく土足で入り込める厚顔無恥だと
最初のテーマと融合させている。

展開は見事だが内容は重い。

捜査前、雪子さんや青木が貫いていた精神――正義や真実の強さ―――は
薪さんに言わせればこんな風になってしまうというのが
ここでよく分かる。
その具体例が
今、目の前で薪さんの危惧したとおりの最悪な形で横たわっている葵の秘密であり
尚が守ろうとした尊厳なのだ。

その辛辣な側面がどぎつい。
秘密に関わる者としての心構えとか気概とか
そういうのがありありと伝わってきて重いし
秘密の真の意味がまるで分かっていない雪子さんや青木との落差が大きくて
隔たりがとてもよく表されていたと思う。
同時に薪さんを取り巻く独自の孤立感も重い。

また浜田尚は秘密を必死に守って来た側である。
薪さんと同じ、秘密を抱え苦しんだ人である。
妹のために秘密を墓場まで持って行くつもりだった。
それを一人の老人が罪を脆弱な器で最期まで抱えきれなかったため
そこに巻き込まれた形で
土足で踏み躙られた彼の秘密の領域。

その覚悟や決意した思いを薪さんは誰より理解できただろう。
秘密を抱え続けた時間の辛さも分かってあげられたと思う。
そしてこんな形で秘密を暴かれてしまった彼の無念を
誰よりも分かってしまった筈だ。

だから軽々しい気持ちでそこに触れた雪子さんに怒った。
彼女自身の軽率さにも苛立ったのだろうが
秘密に触れる危険性を諭したかったのだと思う。
仮にもこの先も誰かの死に直面して行く仕事をしていくのだから。

(いずれ書こうと思っているけど
この辺りの口論は薪さんなりの雪子さんへの優しさにも見えるんだよね。ちょっと邪推しすぎですかね?)


まあとにかく
ここで重要なのは
過去から解放されたくて逃げた迂闊な行為が
全く無関係の誰かの運命も巻き添えにして
揚句、狂わしてしまう
その波及効果の膨大さだ。

たまたま無関係の浜田家が巻き込まれた偶然性のようなことを言っているのではない。
関係者の運命もまた
良い方とは限らず左右されていった。

たった一人のたった一つの罪の告白が
こんなにも負の連鎖を生んだこと。
薪さんが最初に迂闊に触れるなと忠告したのも最もだと納得させられる。
強い説得力がある。

誰かの過去に
そんな気軽に触れては駄目なのだ。
MRIとはそういう捜査なのだと痛切に感じる。
そして捜査だけでなく
人としての関わりに於いても
他人の秘密に大した覚悟もないまま無分別にに触れるのは
不謹慎なのだと知った。


・・・・・・更にこれだけでは終わらず
この物語の着地点にもってきた結末がまた凄かった。(悲しすぎて)

それについては次記事で。




<参考までに・・・・>
薪さん1(4巻sp)
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COMMENT


5巻はねー・・・4巻SPの激烈な跡が色濃く引きずっていましたね(>_<)
重い重い。
薪さんも傷ついてたね。可哀想でしたね(T_T)
でも薪さんが怒っているのはいつものことですが♪


人の過去を暴くのは・・・というか、そもそも警察捜査は
誰かを救うとみせかけて他人の領域に踏み入る行為ですもんね。
礼儀とかプライバシーとか
そんなことまでを考えていたら仕事なんて出来ないし。

だから本当は雪子さんや青木の正義感は
警察機構としては正しい筈なんですよね。
その意味では薪さんの主張の方がおかしい訳で・・・。

でも説得力ありましたねー。
とても強く良いメッセージだったと思いました。
でも薪さんの危惧は全警察官が肝に銘じるべきなのに
それを表面的にしか見れず
誰も理解もしてやらない雰囲気が淋しかったですね。
薪さんひとりぼっちだ~・・・(>_<)



>浜田尚
そうだ・・・この人も犯罪に始まり犯罪に終わった人生だけど
光浦あかねと違って何の仇打ちも出来なかったんですもんね。
妹を守り切れたかも微妙ですし・・・。
思えばこの人が一番悲劇的じゃん。
本人があんまり出て来なかったから見逃していた・・・・(しまったー)


>氷の美貌
・・・・・激同意wwwwww
怒っている姿にクラックラですよ~❤やべー。(不謹慎)
2012/04/05  | URL | もくず #- [edit]
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秘密にする?

    
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