Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*10*25(Sat)
Nのために 第2話 感想
杉下希美の転落人生を描く話かと思ったら、お前の方かー!成瀬ー!!
まさかの料亭放火にあんぐりです。

何となく、犯人は彼ではなかった的なリードを含んでいる気もしないでもないですが
成瀬のスタンスは、希美と何もかも運命を共にしてくれる同伴者、だと思っていたので
成瀬の方にも運命が迫り、共犯者となることには、結構衝撃を受けました。
でもこれで、成瀬-希美間に、強固な繋がりが出来ましたね。

これを下地として、東京編に入るとなると
綿密に練られた計画性と構成の重厚さを感じる作品です。
そして、人物間の距離間の微妙さとか、加える設定の妙とかは
流石、湊かなえ作品という印象。

前回(第1話)はあまりのロケーションの美しさに目を奪われ過ぎて
ディティールまで気を回す余裕がなかったのですが
今回は、登場人物たちの繊細な感情の動きや台詞を愉しめました~。

考えてみれば、ここまで濃厚な背景を見せておきながら
切欠となる野口夫妻のプロフィールには、まだ一切触れられていないというこの奥深さ!!
なんか凄いです・・・。


でもね~~~~~。
どうせ失速するんデショ。
TBSのこの枠は、金曜の夜にじっくり楽しむのに相応しいミステリーの良作を毎回捻じ込んできますが
それは枠組みだけで
冷静に見ると割と大したことなかったりするので
拍子抜けさせられるんですよね。毎回。←つまり毎クール見てる

家族狩りの稚拙さもそうだったし、夜行観覧車然り。
アリスの棘は良い線引っ張った方。

なので、そこまで期待せずに観ているのですが
この枠は役者さんも洗練されているのか、そこはホント素晴らしいキャスティングになっていてワクワクです!
個々もそうですが、トータル的なバランスを見た時に良い配置図だなぁと。
駐在さんの出過ぎない、けど逃れきれない存在感とか。
希美の、擦れていない高校時代の愛らしさとか。クラスメートに誘われて
照れたりしないで「一緒に行く!」って言えちゃう人懐っこさは
これから訪れる悪夢と対極にあるようで、それだけで胸に沁みる。また、言い方が可愛いったら。

その辺は安定感があり、純粋に嬉しいし楽しい。

みなさんの演技力は申し分なくハイクラスで呑まれます。
今回で言えば、成瀬慎司役の窪田正孝さんの表情が抜き出てた!
この、おぼっちゃんでも不良少年でもない微妙なアクのある風貌と、声質と見た目の爽やかさと。
届かない想いに、もどかしさや、居たたまれなさを滲ませた、顔の歪みや視線。
台詞なんかなくったって、充分通用する演技に、目が離せませんでした。
すーごーいーよ~~~~~。


内容的にも、原作は知りませんが、考えられた脚本になっていて
3本の軸があるにも関わらず、視聴者を混乱させずに見せてくるのが、凄い。
手腕を感じました。
しかも、リンクの仕方とか、上手すぎ。
火の中に飛び込んで行った駐在さんの妻がその後どうなったかを
敢えて当時で見せないで、不安要素を醸し出させた上で、現代の時間軸で見せるとか。
あ~助かったのか。
あ~声を失ったのか。
そう視聴者に推測させる、このセンスの良さ。

少しずつ、少しずつ、全貌が繋がって行く面白さがあります~。

また、こうやって個々の証言がやがて一つの真実を浮き出していく・・・といったルポ的なタイプは
例えば、宮部みゆきの「理由」なんかもそうですけど
視点に因って、角度に因って、同じものを見ていても違う観点が表れてくる訳で
多面的な展開が出来るメリットがありますよね。

その辺を今後どう見せてくれるのかな~と、非常に楽しみさせられてます。わー!



さて。
そんな第2回。ついに運命の歯車が動き出す。

家族崩壊と共に、自己実現を失った母親。
泣いてばかりで、過去に縋るばかりで、現実を受け止めきれずに、脅え暮らす。
ある意味、こんな風に周りが見えなくなる側面は、以前と変わってなくて
それは鏡像なのかも?と思ったり。
娘を土足で踏みにじっていることに気が付かない神経と
べちゃべちゃな唐揚げに夫が喜んでいてくれたと思っていた感性と。
何かの表裏のように見える。

育児放棄した父親は、いっそ清々しいまでの腐れっぷり。
見事なまでに、自分の価値観を相手に押し付ける。
そこまで彼を追い詰めたのが、この家族だと言うのなら、見様によっては仕方ない気はするが
自分の不始末は自分で拭ってください。<元妻

これ、父親目線で物語を描いていたら、また変わっていたんだろうな~。

娘が頭を下げて大学行きたいっていう気持ちと
愛人の女が中卒で店舗展開に成功している現状と。
確かに、娘の言い分は、優等生ぶっているだけで
島から・・・現実から逃げていきたいだけの口実にも捉えられますね・・・。
高校卒業したら自活する人だっているのだから、確かに大学は我儘かも。


・・・・っていう後日談を延々と繰り広げていくのかと思ったら!!

なんと、資金繰りで夫婦別居に追い込まれる料亭「さざなみ」
別居っていうか、もうこっちも離婚やがな。
狂いだす運命。
メリハリが良い。

子供の成長と合わせて、変わって行く環境。変わって行く街。
留まってはいられない無常感が、胸に迫る青春劇。


なのに、運命に振り回される二人の心は何故か歪んでいく。
特に、慎司の方が、何故
「誰かに捕られるくらいなら」――とまで追いつめられたのか、さっぱりわからん。
希美に共鳴したか。

希美の方は、もう見てられないくらい、ギスギスだ。
一人立ちし、親離れという成長を、親が阻害する。
母親の身勝手ブリが、どれだけ彼女を追い詰めているのか、嫌という程伝わってきて
見てられない。

ここを出るために、自分の力で切り拓こうと、僅かな努力を積み重ねるも
母の横暴な買い物癖に、一気に失う。

泣きながら震える手で、預金を下ろすシーンは、胸に迫るものがあった。

「あの家があるからだ!あんな家、なくなればいい!」
そこへ至る心境が、すっごく迫力を以って伝わってきました。

放火しようとして、オイルを買い込んで、それを駐在さんに見られる。

な~るほど。
そこから、駐在さんの疑惑が始まる訳か。


でも、その放火は成瀬が止める。おおぅ!

「成瀬くんに私の気持ちが分かる?」
「分かる!燃やしてしまえば誰にもとられん。大事なものが自分だけのものになる」

それは、希美のことを言っているようで、本当は自分のことを言っていた・・・・(T_T)
・・・とは後で分かる。


「苦しいなら助けるけん。俺に何ができる」
「なんも、いらん」
傍に居てくれるだけで。

そう、呑み込まれた言葉は、成瀬には届かない。
成瀬のどうにもできない自分の不甲斐なさと幼さを乗せた手が、希美の肩を通り過ぎる・・・・。

うっきゃーっっ。
胸が痛い!純愛も痛い!ピュア過ぎて!!


そして、さざなみが放火されて、それを成瀬の仕業だと勘付いた希美が
成瀬を庇って嘘を吐く。
ずっと一緒に居たと嘘を吐く。
それが全ての始まりとなった。

ううぅぅぅー!なんて完璧なプロローグ!
始まりのカウントダウンさえ美しい。


時は2014年。
成瀬の、希美の、運命を決定づけた「ささなみ放火事件」
その時効は2015年――


ぬををー!!!
煽りが秀逸だわー!!!くをー!
こういうのに弱いんですよ・・・・。(;一_一) 

安藤にとって大事だったNは・・・・・・希美の事。
西崎にとって大事だったNは・・・・・・奈央子の事。
愛が利害を一致させ、罪を葬った。
そんな東京編、いよいよスタート。
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