Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*07*03(Thu)
交渉人・真下正義 感想
なんか時々無性に観たくなるんですよね踊るって。スピンオフ。2005年度作品。
本編には及ばないものの
二つ合わせて80億稼いでいるんだからやっぱ何だかんだ言われてもこのシリーズってデカイ。


『交渉人 真下正義』
監督 本広克行 /脚本 十川誠志 /原案 君塚良一/音楽 松本晃彦


当時、何の前情報も持たずに空っぽの状態で見たんです。
冒頭がOD2のラストだったり、浮足立って始まるOPはクリスマスソングで
ワクワク気分は一気に盛り上げられ。
その中で流れるクレジットをぼーっと見てたら、見てたら・・・・。
・・・・ん?十川誠志?

あれ?何処かで見たことあるような字ヅラだな・・・・・ドコだっけ・・・て!
十川誠志さんって!
当たり前じゃん!アニポケの脚本家さんじゃん!!!(私に言わせれば)

えーっっ!!こんなとこでお目に掛かるとは!
そりゃ知ってて当然だよ!!無印の頃から見てきた大御所さんだよ!
今回はいつもの君塚さんじゃないとは聞いてましたけど!
うっわー!これはめっちゃめちゃノーマーク!!
(最近お見かけしないな~と思ってちょっとググってみたらDP最後に関わってらっしゃらない・・・(T_T)


実際作品を見てみると、成程、確かにいつもより雄々しく、生命力溢れる勢いがあって
オヤジ臭くない。
派手さの質も違っていて、スコーンと突き抜けるクリアさがある。
ぶっちゃけ、本家の脂っこさがなく、シンプルに明瞭な物語でした。

具体的に言うと
人物間があっさり描かれているんですよね。そこにドラマの真髄を持ってきていない。
だから本家のようにじっとり描くというタイプではないのであっさりしているように見える。
あくまでメインは、パニックアクション的な部分に絞ってあり
真下くんでさえ、横一線だ。
それが返って勢いを生みだしていて、インパクトを湛えている。洗練されてて良いと思いました。

とにかくこの映画を一言で表わすなら「地下鉄カッケー!!」

それに尽きるw
暗闇からクモE4-600が表れるシーンなんてもう鳥肌!

音楽もちょっとテイストが違っていて
クールで甘味成分がなく、本家仕様のようなまったりさではなく、鋭さのあるメロディ。
それがまたカッコイイんだ!地下鉄の鋼鉄的なイメージと良く合っている。
ハリウッドアクションっぽい派手さを感じました。

それからクラシックを多用していて
爆弾と犯人を追い詰め、王手を掛けるシーンからはずっとフィガロの結婚を流しているのも
面白かったです。
敢えて、ワザとらしい音楽で煽ろうとはしていないトコが逆に良い。
コンサート会場のボレロがBGMになるクライマックスは
そのまま演奏終了が爆弾阻止の瞬間で、拍手喝采と3つ目の爆発が合わさっている演出とか
面白い使い方ですよね~。歳末んときみたいな。巧いです。


また、随所で現れる地下鉄ウンチクも面白く、興味を引くには充分なネタの宝庫と化しているのもいいw
実名で東西線の駅名とかバンバン出てくるのもリアリティあって面白かったです。
あ~、あそこかwみたいな。
永田町のホームがカーブしている小ネタとか、こちらが容易に想像を抱ける汎用性が
妙に映画を身近にリアルに感じさせた。
ネゴシエーターらしく真下くんが犯人と繰り返す会話も、ミステリー宜しく、暗号モードバリバリなんですけど
それ以上に地下鉄ウンチクに燃えました。

『クモE4-600:線路の幅(軌間)が異なる路線でも自由に走ることができるフリーゲージトレイン』
そうなの!!?
地下鉄って・・・・鉄道って、路線ごとに幅違うのかよ!!マジか!
なんちゅー縦割り構造。そりゃ乗り入れに苦労しただろうな~。<営団


とにかく、物語は、一路線だけしか行き来できないシステム、という制約を利用して
自由に動き回れるクモをどうやって見つけるか、既存車は逃げ切れるか、が軸となる。
ATOも乗っ取られているため、手動で地下鉄マンが秒単位のタイムラン。
時は奇しくもクリスマスイブで大混雑。ダイヤも秒単位で詰め込まれていてギリギリ。
大惨事が容易に想像できるから緊張感もハンパないし
なのにそれを、これまた神がかり的に回避させていく訳で。
そこがも~~スリル満点に描かれていて、普通~に面白い。ファンじゃなくても。
この鉄道マンのスキルがとにかくとにっかく!ヤバかった!
地下鉄マン、カッコ良過ぎだよ!!

「後ろから後続の1033が来てます!」
「間に合いませんよ!」
「しのぐぞ!前の1025を先にダンパに批難させろ!」
「九段下、封鎖出来ませんっ!」←www
「素人が口出すな!」
「これで逃げ切れる。八重洲線、淡路町に16秒先行して入れ」

脇線と呼ばれる通常路線とは別の避難線路とか
ダンパと呼ばれる車両待機用の線路とか
都市伝説化している都市部地下構造の秘密通路などなど。
そういうネタを駆使して、列車を逃がしては、クモを探し回る。
マニアックで楽しいし、騒然とした混乱はスピード感も申し分ないですし
観ていて迫力満点でした。

もちろん、本家小ネタも随所に散りばめられていて、ニヤリとさせられる箇所はいっぱいで楽しい。
私的には、呼んだコンピューター会社がシンバシマイクロシステムだったとか
ちょっと吹いたかな。
穿った(?)見方をすれば
こういう形でこの会社が警察と関われるのなら
やっぱり青島くんと室井さんはどうあってもいずれ出会う運命なのかも、とか妄想が広がった・・・////

また、見つけられないクモを探すのに
真下くんが人員を投入させて地下を足でアナログ的に探そうって提案する辺りは
正に踊るの世界というテイストである。
こういう、末端が汗水垂らして身体張ってんだ、というサラリーマン謳歌は
やはり踊るの基本だし、見ていて気持ちも良い。


そして反撃開始。いざ後半戦!
プロ魂燃やし、ついに犯人と立ち向かうシ大詰めも燃えました~!
「これは犯人と地下鉄マンとの戦争です」
疎外感あった真下くんら交渉チームも合わせ一致団結していく様子はカタルシスたっぷりで
も~きゃーって感じ!
踊るの世界というよりは完全なヒーローものだな。
盛り上げ方も王道路線。

なのにっ!
ここまでセッティングしておきながら
クライマックスから終幕へかけて、脚本が少々迷走するのが欠点。
「奴の本当の標的はおまえだ」
・・・・ん?初めっからそういう話だったんじゃないのか。

真下くんを交渉相手として呼びだした時点でその可能性って普通に誰でも過ぎるのに
途中で話をクモ探しから爆弾探しと、無差別テロ風にシフトさせておいて
それをまた自ら蒸し返した、という印象。
こう持ってくるつもりならば、最初に真下くんの名前など出さない方が余程自然だった。
無差別テロとなれば
OD2で話題となった交渉課が投入されてくるのは当然であると読んだ犯人が
真下くんを呼び寄せるために、こういう手段を取った、とした方がよっぽど衝撃が大きかったと思う。

また、折角チームとなってクモを喰い止めるぞ!って流れになったのに
その勢いで大団円とはならず
真下くんも仕事場を放ってコンサート会場に向かっちゃうのもちょっと萎える。
物語が折角一点昇華へ向かいそうなのに、また拡散してしまった感じで。
仕事マンとしての地下鉄男児を見せられてきただけに
ここは真下くんも男らしく仕事優先で居て欲しかった。
やっぱ真下くんはヘタレってことにしときたいのか(笑)

そして大団円。
犯人像をプロファイルしたりて近付いていくように見せ掛けて
突き止めた人物すら別人で、結局犯人は一度も顔すら表わさず。・・・というこのオチ。
ラストは生死すら不明というちょー曖昧なエンド。
逮捕どころか、事件解決として、大変消化不良な終わり方をする。

でも飽くまでメインは真下くんの交渉スキルに終始させたかったのも分かる。
そもそも踊るって犯人逮捕を目的としたドラマではないし
描いているのは現場の奮闘であるから、その点に不満を残す人はそれほどいないと思う。
どんなに末端が活躍したって、こんな風に突然解決してしまうものなのだという人生論も
結構私好みである。
イブのオヤジ共の戦いなんて、ちょっと渋いじゃんって思う。

それを象徴するかのように
他所者扱いされていた真下くんが、徐々に地下鉄マンらに認められていって
終いには、一致団結して「これが最後です!」と向かうクライマックスは
イブの夜の素敵な末端賛歌である。

・・・んですけど!
だから、クライマックスがどこを頂点にしているのかが不透明で
(シンバルを後ろから羽交い締めにしたところか)
しかも、本家と異なりパニックとミステリー要素を中心に注ぎ込んだのだから
この形で犯人不明となると、ちょっと疑問を感じる人も多そうである。
人間模様ではなく事件の性質に視点を置いてきた以上
ネタばらしである犯人像と動機解明は、重要なファクターである筈だ。

そこのバランス加減がちょっと惜しかったです。

役者さんらについては、
総合指令長・片岡役の國村隼さんが物語を引き締めていました。
派手ではなく、我が強い訳でもなく、でも貫禄だけはある。いい存在感でした。
木島役の寺島進さんは私にはちょっと毒が強すぎる演技だったのですが
でもそのままのキャラの一定調子で貫き通せているので、話にキレを出させたのが彼の存在感。
単発ならアリでしょう。

そして真下くん!
彼の抑えたヘタレキャラと、強かな交渉術が見事に似合いすぎているんですよね~v
嫌味の無い、棘も無い、面白い主役です。
個人的には、室井さんが「真下!」って呼び捨てしているとことか良かったな。
「責任は俺が取る」と言われた真下くんは青島くんの気持ち分かったんじゃないかとか
余計な妄想も広がってました。
予想外に楽しめる一品に仕上がっていて、これはこれで好きです~。
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