Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*05*24(Sat)
BORDER 第7話「敗北」感想
タイトルでオチを思いっきりネタばれしているので
石川安吾にとっても被害者にとってもな不利益な結果になるんだろうなとは思っていましたが
まさか犯人でもない第三者が捜査を阻み
しかもソイツまで禁じ手を使ってきて、その禁じ手のフィールドで敗北するとは思わなかったです~。

しかし、サブタイで言ってる敗北の意味はそのことを指している訳ではなさそうなのが
また深くてっ。

幽霊と対話できるという能力は、言うなれば情報能力なんですね~。
その情報戦に於いて、上手を取られれば何の有利な立場でも何でもなくなるのか。
今回は、その情報で先回りされてしまったことに因る、正に能力的な敗北。
ある意味イーブンな戦いでした。
肉弾戦までハイクラスなのも、強敵現る~って感じで白熱してました!
緊張感ハンパない!
次々と先手を打たれて追い詰められていく感じがすごく切羽詰まっていてテンポも流れも良かったです。


前回までで、万能な力であっても、使い手の読みが違えば効果はないという
この能力の使い方のクセみたいなものを描いて来ていて
でもそれは、使い方さえマッチすれば、万能薬だというスタンスは変わらなった。
・・・・のに
交信能力がウリのドラマなのにソレで負けるって・・・・。おおぅ。(@_@;)
想定外だ・・・。

確かに、被害者しか知り得ない情報、というのが此方側の切り札ですが
考えてみれば、それは犯人側にも言えることで
その決定的証拠を、しかも同じ禁じ手を使ってまでして、こうまで消去されちゃあなぁ・・・。

しかも、その、ドラマの味とも言える部分でわざわざ敗北させることで描きたかったものとは
つまりはずっと指摘してきていた
能力で超える向こう側の世界に足を踏み入れる危険性ってことでしょ。

禁じ手を使い過ぎるモンスター具合――ダークサイドを
アウトローな人物を新たに登場させることで浮き彫りにしてきたのも
単純ですけど、意味深で面白かったです。(ベタ過ぎですけど・・・)

彼こそが、ずっと危惧してきている『境界線の向こう側』の姿な訳で、
分かり易くリスクを具現化した姿な訳ですよね。

おおおぉぉぉ~。
正に、BORDER・・・・。

石川くんが霊を見ることから端を発した境界線が、ここにきてよりリアルに限定的になりました。
ある意味とてもこのドラマらしい切り口とテーマですね~。

犯人が権力で圧力をかけ、捜査ができなくなる、とか
それを違法捜査で立ち向かう、とか
刑事ドラマとしては、使い古した展開だったのに
それをネタに、BORDER的に描くと、境界線の戦いがこういう描き方になるんですね~。
何処も目新しい展開はなかったのに、すっごく面白かったです。


そのリスクを敢えて、能力を持ってしても負けてはしまうという形で描いてきたのが
何より面白いなぁ。
サブタイの『敗北』はコチラ側を描くって意味だったということになりますね。
となるとむしろ、石川くんは敗北したのではなく
能力に於ける「敗北」することの意味を視聴者に示しただけというか。
故に、石川くんは不本意であれと、負けなかったと言いたいんですよね。

それを、具体的には、犯人を逃がすという形で描いているとこが
ニクイってか、やられたっていうかー!
くっそー!巧いなぁ。

石川くんは、向こう側には堕ちない、ギリギリの所で踏ん張る“ヒーロー”ってことですね。
気持ち良かった。

・・・・・この辺の解釈も、実は結構独特だな~とか思います。
例えば霊と会話できる、なんて
ドラマにしろ漫画にしろ、結構、特別待遇な、羨ましむような物語・・・など
普通、ポジティブな捉え方をして、刑事として有益な括りをしてくるものなのに
それを敢えて後ろ向きっ。
何の喜びもメリットもない感じの後ろ向きっ。
物語まで後ろ向きっっ。

肯定的な流れにしてこない所がめちゃめちゃネガティブで斬新ですw
そういう所も、好きだなぁ。


そして、その境界線が直接ぶつかりあって昇華したラストシーンは
何より台詞が重かった。

「俺を足止めするためにワザと挑発したのか・・・っ!」
「ちなみに席はファーストクラスです。世の中狂ってますよねぇ。
 でもだからこそ・・・私とか貴方のような人間が、活躍出来るんです」
「お前なんかと一緒にするな・・・っ」
「・・・・私を、表の世界に引きずりだしたのは、貴方が初めてです。
 でも・・・・今回は・・・私の勝ちです」

この、「お前何かと一緒にするな」って台詞は
石川くん本人にしてみれば、禁忌を犯しても勝ちたかった心理上、負け惜しみで
でも、結末的には、みんなが止めてくれた以上、敗北してても勝ってる訳で
そのチグハグな複雑さが、また巧いったら!

今回の方法のまま、彼に勝つことが果たして正解だったのか?と考えると
BORDERを超えられなかったのは、良かった筈で
なのに、石川くんにも視聴者にも、そういうカタルシスは与えてこない。

やり切れなさと無力さの中で、理性に考えさせることで
そう決着させようという、物語としての脚本もニクイです。



そういう生きている側のぶつかり合いがメインでしたので
ホラーテイストは極力抑え、接触もほぼなく
普通の刑事ドラマのようでした(笑)
潔いけど、その意味ではホントに、普通の刑事ドラマになってしまったのは、惜しいっ。

でもさすが!それで終わらないのがBORDERでした!

その境界に接した時に見せる
同じアウトローの有象無象の様々なリアクションがまた、独特。
石川くんをアチラ側へと超えさせなかったのは
唯一の理解者である幽霊さんではなく、現実の人間関係・・・彼の周囲を取り巻く協力者たちでした。
それがまた、良かった!

その優しさを、あからさまに正面から引き止めるのではなくて
どれも、暴走する石川くんから手を引いていくという形で、孤立化させていく。

この脚本家さんは、世界を捉える目線がとことん否定的だな!
どうしよう!めっちゃ好みだが!

とにかく人間模様を、熱くポジティブに描いてこないっ!素直じゃないというかストレートじゃないというか!
誰もがクールでシビアで、陰の要素を感じるのに
それがトータル的には、どれも人間愛を感じさせてくる方向に向かっていって
沁みました~。
逆にズーンと来ますね、こういうやり方されると。


「私はこの件から手を引きますよ」←便利屋さん
「ビビったのか」
「ええ、あなたにね」

「お前と一緒に泥の船に乗って沈むつもりはないんだ・・・っ」←情報屋さん

「つまり僕たちを使ってリンチしようってことでしょう?」←サイモン&ガー

見捨てるとか見限るとか
そういうニュアンスを持たせつつ
誰もが石川個人を否定している訳ではなかったってところが、温かくて沁みる~っっ。

これが、最大限の愛情であることを、石川くんは後になって気付くんでしょうが
この場は血が登ってて、憤りしか感じてなさそうな摩擦も良かったです。
若いなぁw
孤独を募らせ、孤高に戦おうとして、どんどん噛み合わなくなっていく姿が
痛い痛い。

怒声を響かせる余裕の無さや
サイモンとガーの無言のシャットダウンに、沈黙の拒絶を感じて何も言い返せなくて
石川くんの、俯き、悔しそうに噛み締める姿は、ほんとに子供の様で
痛々しいやら、辛さが滲み出てくるやら。



そんな石川くんの暴走具合をより強調し、ラストとの対比・落差にしようとしたのだと思うのですが
めっずらしく、初っ端から石川くんが熱い熱いっ。
クールビューティな影が薄く、今日はどうしちゃったのというくらい感情が剥き出し。

更に、視聴者へも社会から裏切られていく感覚を植え付けたかったのか
今回の被害者や目撃者まで、揃って何か熱いぞw
「絶対捕まえてくださいっ」「私からもお願いします!」
みんな正義に燃えちょる燃えちょるw
みんな揃ってどうしちゃったのw

なんかこの辺、誇張しすぎててちょっと笑った。

でも、その意味がすぐ分かる。
加害者が大物政治家の息子ということで警察に圧力がかかり
更には、証言をした者にまで直接的に圧力をかけてきた。
因って、舌の根も乾かぬうちに揃って発言を覆す。
その変わり身が薄気味悪さを募らせる。

どれだけ非道な脅し文句だったんだ。

その理不尽な流れに、石川くんの内包する憤りは益々加速。

「死んだ横森くんは母親への伝言を託す相手を間違えたようですね」←この抑えた言い方!
「・・・・・刑事さん!私には、家族と従業員の生活を守る義務があります!」
「真実から目を背けて得た生活を、貴方の家族が誇れると思いますか!」

語尾をぐわーっと膨らませる言い方!
巧い~っ。
台詞一つ一つに抑揚があって、感情を乗せる所と抑える所のバランスが素晴らしいったら!
今回クールな石川くんが妙に若さを醸し出すのも何の違和感もなく受け容れてしまったよ。
演技に呑まれたという感じです。
というか、小栗旬の演技で、強引な展開を押し切られた?というかんじ?

プロの仕事を見た気がした・・・。


「おい・・・あそこまで言うことないだろ?」←立花
「分かってるよ!そんなこと分かってるっっ」←石川くんは立花さんには本音を零すのね~♪

先手打たれて
証言覆されて
証拠映像消されて
後手後手に回っている自身の不甲斐なさを八つ当たりした部分もあるのでしょうが
それにしても若い・・。
ある意味、すごく等身大の石川くんを堪能できる回デシタ・・・。


その空回る熱さを、寛容さで以って窘めるように諭す市倉班長。
やけに大事にしてるんですねと揄う言葉に
「無邪気に野原を走り回っている子供を見たら、怪我をしないように守ってやりたくなるのが
 大人ってもんだろ」

確かに石川くんには元々、何処か危うい部分が残っていましたが
特にそれが今回、少年のように熱く癇癪を起しているので
尚更言い得て妙だと思いました。・・・・あ、そういう狙いもあったのか。<演技

「子供の頃、ヒーローごっこやらなかったか」
「・・・・・やりませんでした」←ばっさり♪
「そっか。アレ良くやったな~、楽しかったよ・・・。
 でも、ヒーロー役ばっかやりたがってたから、遊んでくれる友達少なくなっちまったけどな」
「・・・・ヒーロー気取るなってことですか」

「そうじゃないよ。ヒーローは必要だ。
 だがな。強過ぎるとヒーローは怪獣と変わらないんだ。人間じゃなくなっちまうんだよ」
「・・・・俺は、自分の職務を全うしたいだけです。
 被害者の無念を晴らしたいだけです」

「お前もいつか気付くよ。その強過ぎる想いが、お前に関わる人間全てを傷つけていくんだ」
「要するに、仕事の手を抜けってことですね」

「だがな。これだけは忘れるな。強い光が射す所には必ず濃い影も生まれるんだ。
 影に呑みこまれんなよ」

・・・実はコレ。
この慈愛に満ちた言葉は、それはちょっと違うんじゃないの、と最初感じました。
この流れでそれ言われると、私もこの時点の石川くん寄りで
“強過ぎるとヒーローは怪獣になる”
それはそうかも、と思います・・・がっ
でも、だからそれが唯一許されているのが、刑事という仕事なんじゃないんですか?と。

非合法のやり方を肯定するつもりはないですけど
被害者の無念を知ってしまったら、身を削ってでも掴む姿勢は評価するべきなのでは?
少なくとも、怪獣であるくらいの心積もりでいることは、正しいのではないかと。

市倉班長は、母親に頭下げるだけで事が済むと思っているような口ぶりで
ちょっと、反発してしまった。

でも、これが、刑事としての職務に言及しているのではなく
そのBORDERを超えたやり方を知っているからこそ
その際限ない強引さのみに言及してたのか、と、後になって思いました。

そうなると話は変わってくる。
枠の中で怪獣であることは、ヒーローと呼ぶのだと言いたかったのだろう。

けど!
だから、上からの圧力に屈した時点で言われてもね・・・。タイミング悪いよ・・・。
ちょっと微妙な、どちらとも取れてしまうシーンでした。

権力に屈して逃げることと
ルールを破って汚れること。
果たしてどちらが怪獣に近いんでしょうね。


・・・・・とかなんとか、ぐずぐずしている内に
加害者の彼女が自殺。
うわぁあぁぁあ・・・・・これは・・・っ。殺すことさえ、厭わないのか。
結構恐ろしい敵なのだと充分認識できる徹底した仕事ぶり。
・・・でも、その躊躇いの無さが、つまりはBORDERの向こう側ってことか。
なんちゅー世界っ。
一気にハードボイルドになってきた~。

ただ、この彼女が死んだのは、石川くんがバカ正直に突っ走ったその若さのせいであって
この死に、石川くんに責任がないとは言えない。
それさえ厭わず、止まろうとしない石川くんに
同じBORDERの境目が見えた気がしました。


それでも止まらない石川くんは、とうとう宿敵?強敵と遭遇。
強えぇえぇぇぇ!!!
宿敵強過ぎ。

下から煽るショット。空とビルを仰ぎ見るゴング。気合い入り過ぎてて笑えたw
グルリを回るカメラワークやスローなどはもうお得意の分野ですなw

「自分のせいで人が死んだ気分はどうだ」
煽る煽るwww

そして、それさえも罠で
捕えられることすら、計画の内だった、というネタばれを知った瞬間は
マジ、舌を巻きました。
コイツ本格派だー。

それで更に煽られた石川くんは、それこそ彼の様に徹底して追い込もうと躍起になり
それを、みんなが離れることでセーブを掛ける訳で。
今から思えば、前回の
「俺なら絶対何とかしてやれるから」という自信過剰な台詞もまた
良い気になり過ぎてた予兆だったと受け取れる気がしてきた。

ここら辺の、止まらない怒りと悲しみと、被害者への優しさが
等身大の石川くんを見せて貰ったようで
また、離れていくことで石川くんを止めた仲間たちも
範疇を超えたおせっかいを見せたようで
人間が、愛しいなぁ。


脚本も、この超人二人による一騎打ちの情報戦を、よりシンプルに見せるために
今回、警察関係者は、石川くんへの暴走を心配するような関わり方のみに絞り
事件への関わりさえ、一切経っていたことも潔くて
BORDERを超えた者との対峙に絞った話にしてきたのも良かったです。
色々詰め込み過ぎて複雑化するより、分かり易かったですし
その分、敗北して得た世界の孤独の色が印象的に残りました。


その流れを持って、ラストのお別れシーンっっ!!
これがまた、無情観強くて!

石川くんが孤立化して、完敗した後に、現れるから、色んな意味でしんどい。
今更何を言えば良いのか。
今更、何を言われるのか。

そういう、これから与えられるであろう痛みに、夜景が沁みる・・・・。

もしかしたら、恨み事や、死んで尚、諦観の言葉を吐かせてしまうのではないかと
口を開く前から心がギュッと痛んだ。

「すまない・・・奴を逃がしてしまった・・・」
「・・・いいんです。貴方は僕みたいな無力な人間のために、必死で動いてくれた。
 それだけで充分です」

これ・・・っ。
幽霊さんだけは、そうか、ずっと傍で見ていたのかもしれない。
あれだけ頑張っても何も出来なかった。
無力だな・・・と、何も変えられなかった自分を責める中、
ただ一人、たった一人だけ、その努力を知っててくれた人が居る。

これが、どれほど嬉しいことか。
どれだけ救われることか。
それが分かるからこそ、痛い。

だからこそ、尚更、彼のために犯人捕まえてあげたかっただろうなと思う。

こう言う時の感情って、認めて貰えるからこそ、報われるし救われるんですよね。
たまんなかっただろーな~。
まさか、こんな優しい言葉を掛けて貰えるなんて。
不意打ち・・・っていうか、コッチで良かったです。罵倒されたら、泣いてたよ。


石川くんの一番の理解者は皮肉にも、やはり幽霊さんで
今回も違わず、幽霊さんだけが知っててくれた訳ですが
能力をポジティブな描き方をしてこないくせに
こうやって、幽霊との関わりそのものは、割と肯定的な捉え方をしているのも、策士的で
返って切ない。

被害者の想いを知るということは、真実を見れる反面
今回のように、誰にも知られない無念や遺恨をずっと抱えていくってことなんですよね~。
それに耐えきれなくなった時、
人はBORDERを超えるのか・・・。


「・・・・・いつか・・・・奴を捕まえたら、これを君のお母さんに返すよ」
「その時に、僕の伝言も伝えて貰えますか。
 ・・・・身体に気を付けて、僕の分まで長生きしてくれって」
「必ず・・・・伝えるよ・・・・」
「ありがとうございます」

そうして涙を流し合う二人は、切ない笑みを滲ませて――
そして、たぶん、石川くんの目の前で、彼は消えた。

それを石川くんのアップと視線だけで表現して、
次のカットでは誰もいない夜の街が広がるだけだから、余計に痛いわ~~~~~。
うわあぁぁぁ~・・・・。

しかもこれ、
序盤の、「伝言を頼む相手を間違えたようですね」と石川くん自身が皮肉っていて
ここでもう一度繰り返されることで
より、石川くんの覚悟みたいなものが言葉じゃなく伝わってくる。
俺こそが、せめて、絶対に、届けるんだ、っていう。

そういう覚悟を石川くんにさせてしまったこの流れに
世間の厳しさとか無情とかが凝縮されていて
だから、それで、これまたベタな夜景バックに橋の上・・・。
もぉ・・・っ。

ぶっちゃけ、別れはまあ、切なかったですけど
そこではなく、石川くんの無念さと、それに理解を示してくれた幽霊くんの優しさが沁みて沁みて
泣けましたぁぁぁぁ~~~~・・・・。
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