Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*05*20(Tue)
高遠少年の事件簿 感想
ようやく買いました!カバー装丁が少々高級素材になってて値段も高めなのは何でなのか?

本編ではないということで大して期待せずに流し見するつもりが!これが想像以上に面白かったです!
読後感などは通常シリーズよりもずっと重く、しっくりと納得出来るものでした。
さとうの絵がサイアクで、それだけで萎えるに充分だったけれど
読み進めていく内に、世界観に入っていけました~。
これは読んで良かった!

画はホント、下手くそすぎですけど。
流れはイイです。そして何より、話が良かった。


高遠さんの高校時代のお話で、地獄の傀儡師となる切欠の事件ということでしたが
それにしては、何ともまあ可愛らしいお話を持って来ましたね。
高校生というだけでなく、全体的な雰囲気が甘酸っぱいw

そんな青春時代を隠れ蓑に、初めての友人と初めての部活。
学園ライフを満喫しそうな最中、部活仲間が殺されて、全ての火蓋切って落とされる。

そこから立て続けに3件事件を畳みかけさせる流れが鮮やか!
一人殺された位じゃ新入部員のこの高遠さんが興味持つとも思えない無理設定を
連続させることで、徐々にハマっていく感じが、読者の心境ともマッチしてて、乗せられました~。

とにかく、この流れが絶妙!
ぼっちゃん刈りのネクラ少年・高遠高校生が、徐々に好きになってきちゃうから不思議です。


クラスメートにも馴染めない高遠さんに、唯一話し掛ける霧島純平の存在が
とにかく練られていたと感じました~。
彼だけが高遠さんに「普通」と「仲間」を与えてくれた、という青春プロローグから
その軸を崩さないままで、
エピローグには、やはり霧島純平が、一番近い人間だったという
反転させただけの鏡像みたいなオチを持ってくる。
すっげ!って思った。

いや、絶対、彼は最初で最後の光側の友人、とかのスタンスかと思いましたよ。
ま~、キーマンには変わりなかったですね。
そこが面白かったですし、一番おおっ!って思った箇所でした。

つまり、霧島は高遠さんの、タンコブになるキーマンなのかと思ってたんですよ。
ただ一人理解してくれようとした人物だったから
殺されたことで憎しみを抱き、その激流に呑まれて、しかも不運な結末になって・・・。
その哀しみが、殺人鬼の素質を擽った、とかとか。
そういう感傷系。お涙系。

ありがちでしょ。

でも実際は、“ただ一人理解してくれようとした人物だった”だけに
裏切られた諦観もあっただろうし
この程度の奴に・・・っ!っていう悔しさも大きそう。
そういうネガティブ系を用意してきやがった。
うまいっ!(そして私好み)

その、プロローグのスタンスをエピローグでもう一度持ってくる癖に
崩していない所が巧かったなぁと。

久しぶりに犯人でぎょぎょっとしたお話でした。
第一発見者を疑えと言いますが、そうか、最初に飛び込んだ奴ではなく
最初に覗きこんだ奴を疑うべきでしたかw

ずっと、わっかりやすいキャラの黒江を犯人と見せ掛けて
部長辺りが真犯人かなと思ってましたー(笑)
黒江なんか、いっちばん怪しい行動してるじゃんか~。
まさか殺される側だとは。
すっかり騙されましたw



高遠さんのサイドストーリーらしく、マジックネタの事件だったのも面白かったです。
でもあれ、このネタ、何処かで見ましたよね?
何だっけ?今ちょっと思い出せないんですけど・・・。
第一シーズンの理科準備室で、消える死体を鏡で~ってのはあったの、覚えているんですけど
こういう視覚、錯誤のトリック、何で見たんでしたっけ。
やっぱコナンかな。

狭い、片目、がキーなんですよね~。

その定番トリックを、3回続けて別の方法で行い、不完全な部分を補完させて
一つの完璧なマジックになるトリック、というアイディアも面白いなぁ。
解説も、それだけでフムフムと思いました。
こういう理屈で解説されるの好きです。

鍵穴からの平面→ポスト穴からの制限付き立体→実物
その3工程を経て、しかも連続殺人となれば、全ての事件が同じ方法で殺されたと思っても
不思議はないですもんね~。
納得~。

ネタとしては古臭くても、こう言う風に理屈通してくれれば、素直に納得もし易いですし
普通に面白いと思えます。


犯人とのラストの対峙は、高遠さんの変貌の瞬間でもあるだけに、独特ですね。
その犯行動機とかも。
無理のない状況持って来れてたと思いました!妙に納得してしまった。

そしてこれまた久しぶりに、救い難いマジキチ系見た気がするw

「生まれながらにして同類」
こんなチンケな理由でマジック使い、詰めまで甘い中途半端な奴に
同族呼ばわりされた挙句
でも、内面に巣食う狂気だけは確かに見抜かれていて・・・。
しかも、その開花してない高遠さんの狂気を守りたくて、高遠さんに近付く人間を殺したと告白。

うわー!イっちゃってるー!

自らの存在自体が犯罪の引き金になったという持って行き方は
充分本編への捕捉となるもので
これまた上手いシチュ用意したな~。

高遠さんの複雑な心境が何とも言えないです。

・・・・・・ここで、例えば明智さんなら
同じ状況でも、変態的な解釈をしてむやみにキラキラして乗り切っちゃうとこだとは敢えて言わないがw
↑褒め言葉です

高遠さんの弱さの片鱗を見た気がしました。
尤も、そこは要らぬ設定ではありますが。この話としては、その脆さが最後にイイ味出していました。


「君の犯行動機は実に短絡的で押しつけがましい自己満足だ」
高遠さんが全身で拒絶しているのは
彼が人殺しであるという事実ではなくて
そんな美しくもない方法で安易な犯罪で悦に入っている霧島のその感性そのものだったんだろうなと
思わせられるシーンは
如何にも、高遠さんらしい。

それに高遠さんの潔癖ぶり(完璧主義)の完成を見た気がして
妙にスカ―っとしてしまったw

いや、言っていることはオカシイんですけどw

で、続けて、高遠さんのこの挑発に犯人があっさり乗ってくる単細胞さまで想定内で
刺しにきたタイミングでマジックを仕掛け、バラをナイフに変えて一突き・・・ってとこは
正に、上をいく芸術を見た~~~~。
きゃあぁあぁぁぁ!!!すてきー!

だからもっと丁寧で綺麗な画で描いてくれたら、最高のシーンだったのにー!!!!(もう禁句)


それでいて、この霧島が結局、鬱屈した高遠さんの苦しみを解放してくれたとも言えるオチまで
造られすぎだー!犯罪で安らぎを得る辺りが堕ちてる堕ちてる~。
完璧ー!
もうなにこの完成度ー!!

しーかーもー!
その霧島の死体は、実際第二の殺人で頭部だけ使われた筈だから
それを准えて、頭部だけ隠した死体にしちゃう高遠さんのパーフェクトぶりが
もろ、決まったー!って感じです。
切ったのかー!おまえがー!ぎゃー!


エンディングの締め方も詩的で美しかったです。
冒頭の他所見の話題を蒸し返して、最後に教えてくれっていう霧島に
「月を見ていた」って答えるけど
今の高遠さんだったら、絶対答える義理ないとか言って何も言わなそうなので
そう考えると、この高遠少年はまだまだ幼いな~とか思ってみたり。


あーもー金田一でこれほどシンプルでギュッと絞られたシリーズは
久々に見たという感じですよ~!o(≧▽≦*o)(o*≧▽≦)o
ベタ褒めですけど、それは多分単行本で一気読みしたからだとは思うのですが
それを差し引いても、コンパクツに纏められていて
面白かったなと思います。

これは次作(明智さんでしたっけ)も期待しちゃうな~。

あ~も~!だからこれで絵さえ丁寧に描いてくれてたらっ!!それだけがっっ!くうぅぅ。(。´Д⊂)
最高だったのに、と、心底、つくづく、思います。(しつこい)

ところでパーカー姿かわいい。なかなかイケる。<高遠さん
キャラ造形的にも、無口で美形でタレ目のクールカラ―少年な辺りが
何だか読み進めている内に、気に入ってきてしまってw
黒髪ぼっちゃん、似合うよー!//////
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