Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*03*24(Mon)
プラチナデータ 感想
二宮くんの明暗濃い演技が凄くて呑まれてしまいました。
二宮くんはインドア派というイメージが濃く、また
耐え忍ぶ役のイメージはあっても受け身のものの印象が強く
こういう逃亡劇のような能動的なアクションものはミスマッチだろうとか思っていたのに
いやはや、彼のその危うさが返って物語をハラハラさせていて緊張感ありました。
話もミステリー好きなので想像以上に面白かったです。こういう話だとは思ってなかった。


プラチナデータ 2013年度作品
興行収入26.4億円
監督/大友啓史 脚本/浜田秀哉 原作/東野圭吾



東野圭吾作品。
プラチナデータと呼ばれる全国民のDNAデータ。
そこから始まる隠蔽の物語。

原作とは別物、という噂は聞いていますが
それでも殺人が起き、それを解決に導くまでの世界観はさすが東野作品といった風体で
普通にミステリーとしての名目は充分でした。

そもそもDNAから人物を特定する時代、なんてのも、なかなか突飛なアイディアで
それを巡るサイエンスサスペンスなんて興味津々~・・・・かと思いきや
そこはあんまり関係なかった・・・(爆)
あり?

折角の奇抜設定、台無しだー。

舞台も近未来という筋書きで、DNAデータベースを駆使して科学捜査を行う時代。
なのに、そこが全く生かされていなかったのは正直拍子抜けです。

最早この設定に何の意味があったのか。
例えば全てをデータ化することへのリスクの提唱とか
コンピュータ化の盲点とか
DNA捜査には完璧なようで穴があったとか
そういう話になるのかと思ったのに。
そういう話を期待したのに。
全然違った・・・・。

でも、プラチナデータをお宝、或いはターゲットとしての唯のツールと捕えると
それ以外は普通に面白いお話でした。


ツッコミ所というか乱雑な描き方をされている部分が少々目に付くのがちょっと残念。
内容が一点の遊びもない硬派な物語なだけに
煮詰められていない部分が目に付いちゃうんですよね~。
これで例えば登場キャラがユーモラスだったり
ギャグを入れたりするなんてことがあれば
もう少し雲隠れになって緩和されていたのだと思うのですが。

でもそんなことよりも何のための殺人だったのか?っていう謎に非常に興味を惹かれ
細かい所はどうでも良いです。
犯人とその目的がまるで掴めない前半は実に上手い。

ツッコミ所って、例えば
近未来なのにケータイ電波追えないのかとか
一人で逃げ切れちゃうのかよ、とか
逃げ方、ハリウッドだなw、とか
突き詰めるとオカシナ部分は随所に。

逃げ回っているだけの冒頭1時間はアクションというには物足りなく
逃亡というにはお粗末で
でも一般人ならこの程度だろうと思いなおしつつ
だったら素人の学者一人にあれだけ手こずる警察ってどーなのとか色々失笑モノなんですが
まあ、逃げろ逃げろと追ってはいましたが。

ここで演者の役得。

インドア風味の二宮くんなので、逃亡劇がとにかく危うい。
バイクとか爆破とか色々派手に演出はされているけど
それよりも肉体派なイメージがないので、無理だろ、と思わせられる。
だから捕えられてしまうのではないかとハラハラさせられて。

逃亡のスピード感や迫力不足を役者の線の細さでカバーしているという感じで
妙にシーンに緊迫感を感じました。
そういう意味では上手く噛み合っていたと思います。

尤も、逃げている人物に緊張感や切迫感がないので(そういう心情を匂わす描写がないので)
物語的には差し迫った雰囲気はなかったかな。



物語は、盲信していたデータベースが弾き出した犯人像が自分自身であったことから
神楽はセンターから逃げ出し追われるハメに。
それを味方のフリして影で支援する白鳥里沙の存在も定番の役所で
お決まりの展開が続く。

彼女のグレーな役どころは前半の功労者だが
しかしこの白鳥里沙がこーんなスパイみたいな仕事しているくせにヤケに弱くて
あっさり殺された辺りから一気に目が覚めた!
え!なんで!マジで!?

ここから展開が一気に加速する。
というより、ここから物語は斜め上を行き始める。

最早DNAのミソなどそっちのけで
真のプラチナデータという宝物探しへとシフト。
神楽が二重人格者だったというオマケまで付いて来て
おいおいおい、この映画はどこへ迷走していくんだ!
・・・と思ったのに
それが、まあ、最後は無難な着地点へと落ち付いた。

それはそれで悪くなかった。


その間の浅間警部補の渋さが徐々に味を出してくるのが堪らなかったです。
最初はぬぼーっと突っ立っている無色なオヤジだったのに。
豊川悦司さんの魅力が徐々に花開いてくるって感じでした。
派手なお人柄ではないですし、男臭いですけど荒々しい乱暴さはないですし。
そんな彼が静か~~に粘っていく感じとか厳粛な感じが
神楽とある意味正反対でイイ味でした。良かったです。

理論攻めで、神楽が犯人なら無防備にデータをマシンに掛ける訳がない。
あれだけ蓼科早樹を愛していたリュウが早樹を殺す筈がない。
「タッグを組まないか」

うをー!ってなった。

そうくるのー?!!
うをー!燃えたー!
こういうの好きだー!

だったら、ここまでの間に神楽と浅間の間で一触即発というか
何度もブツかっては反発するという衝突を
何度か描いて盛り上げてきていて欲しかったなぁ~w

それが破れた猫のような神楽へ引っ掛かれるのを覚悟で手を差し伸べる・・・。
警戒心バリバリの神楽がここでようやく心を開く・・・。
うわー!そういうの燃えるってー!

・・・・・とまあ、暴走はそのくらいにして、冷静に言いますと
ここまで人間関係が表面的な接触に限られ
人間臭い温もりが全くなかったので
イキナリ心が人を動かす展開になって、ちょっと抵抗を覚えたというのが確かな所です。

唐突で、しかも人間感情に触れるのは
ここと、あとはキーマンである早樹だけなのでちょっと印象的に映りました。

でもそうか。
コンビものってのは対照的な二人っていうのがセオリーだから
ここでタッグを組ませるため軽い印象の神楽と重たい印象の浅間という対比になっていた訳ですね。
なるほど。


一方その二宮くんの真骨頂もこの辺り。
彼にこういうナイーブな演技をさせたら、あ~やっぱりね~という感じだ。
とにかく神楽とリュウの演じ分けが見事。
表情から口調まで、今どっちなのか観る者に分からせるだけの違いがある。
リュウの柔らかい笑顔や弱さが言葉ではなく身体から見えたし
神楽の一匹狼風な肩張った力も感じられた。

この辺は流石という感じでした。

それから台詞の言い回しも、太い声を出したり、冷淡な語り口から、絞り出すような声。
淡々と喋ったり、感情的になったり。切なさと哀しさと。
そういうあらゆる抑揚が見えたのは感心しきり。
喉の使い方が巧いのかな?
役者として、ここまでやってくれれば文句の言いようもないわ。

彼の演技は私好みのチョイスでシーンにマッチしていて
後半はその迫力に呑まれていました。

あと、ラストの銃を渡す仕草が印象的だったな~。
あのちょっともたつく?躊躇う?感じが。


その他ですと、やっぱり蓼科早樹でしょう!
映画全般がブルーテイストの冷淡な感じで統一され
主人公・神楽も人情味溢れるタイプではないので
鋼鉄感いっぱいの世界の中、彼女を取り巻く世界だけはセピア色。
淡い温もりを漂わせていて、可愛らしいテイストなのが凄く素敵でした。
まるでおとぎの国みたい。

きっと早樹にとってリュウと過ごす時間だけが癒やしの時間だったのだろうという演出なのでしょう。
切なくもあるんだけど優しさの方が濃い。
その中に違和感なく治まる早樹の姿がこれまた童話の国の少女の様で
穢れなく純粋で、ピュアな恋が見え隠れする。
ステキーっ!
水原希子さんがもうすっげーかわいいー!
メルヘンチックなラブリーテイストの森ガール衣装も似合ってて
凄く可愛らしい雰囲気でした~。
なんかとっても少女趣味な別世界~。

それがまた現実の鋼鉄感と対照的でシビアなリアルが冷たく見えるったら。
ここは美術さんを褒めたいです。



で。本編結末なんですが。
神楽と浅間がタッグを組む感じとか、モーグルの在り処とか
それを浅間の方が気付くとか、ニヤリとする展開で結構盛り上がりました。
在り来たりなんですけど、上手い。

また、話が前後しますが
冒頭OPの、どこからでもDNAは採取できるってカットは意味深でオモロかったー!
怖さというか日本の安易さを皮肉ってもいるようでしたね。
面白い。

また、完全版プラチナデータ(真のPtデータ)との差異が
要人を抜いたものであるという流れもニヤリとさせられますね。
やりそうやりそうw


そしていよいよクライマックス!

犯人は主治医でもあった水上江利子医師。
これは、中盤で水上医師が浅間を訪ねてきた所でピンと来ちゃってました。
「神楽くんが逃げ回ってるって聞いて・・・」
「人格崩壊しているのかも・・・」
なんか怪しすぎる行動だって・・・。
もうちょっと自然に出来なかったのかw

そしたら案の定。犯人。
ならばせめてもう少し引っ張って欲しかったかも。
登場人物も然程多くはないので意外性のある犯人って感じではなかったですが
まあいい。

問題は動機ですよ。

「何で早樹を殺した・・・」
うん、神楽にとって一番問い詰めたい憤りはそこですよね。
でももう一つありますよねぇ?
“何故俺を嵌めたのか”
そこでしょー!そこが一番重要でしょー!
っていうかこの映画のミステリーの根幹じゃんかーっっ!!!
どうしてそれを聞かないんだ。

何故、水上医師は神楽を犯人に仕立て上げようとしたのか?
そこが物語的に一番重要なとこだよ!
なんでそこスル―?


そんな訳でミステリー的には物凄く肝心の部分を暈かされ
ちょーっと消化不良。
結局、神楽をスケープゴートにするメリットって何だったんだ?
真のプラチナデータ=NFが出ない完全なプラチナデータの存在を
隠したかったという動機を鑑みれば
そろそろこの辺で神楽にも失脚して欲しかったという所?

蓼科兄弟を殺してしまったからにはどう転んでも神楽が動き出すと踏んだから?
或いは牽制とか?

でもだったら、真のプラチナデータの存在を公にするなと言いくるめようとしたラストの
母親だの、愛情だのという発言の意図が良く分からない。
自分の思う様に動かそうとするのが彼女の母としての愛情だったということだろうか。
手の平の中で可愛がっていたかった的な。


水上医師の静かながらもイっちゃってる感じは出てて、女の怖さを見た。
そこは良い感じでした!
このラストはもっと狂気染みていても良かったかもしれません。
あ、でもあんまり狂乱って感じになると、返って異物感強くなるので
この位の変化が、普通の人に潜む狂気、という怖さを感じさせていたのかも。
微妙なさじ加減ですよね。
まあ、悪くはない。

これが母性愛の歪みなのかと捕えると
それはそれで意味深なラストでした。


NFの存在が最後に明らかになるネタ明かしとか
そこが隠蔽したかった全ての理由だったとか
そういう真実は色々納得させられて面白かったな~。
巧く積み上げてきたって感じです。

浅間が神楽の代わりにセンターへ侵入するクダリは観ているコッチまで緊張した。
ここは役者さんの表情も硬く、緊迫感あってハラハラした。

また、これは全編に言えることですが
その終着点へ観客を導くための流れが結構妙に理屈っぽく、台詞も多いので
観ている間中、割と必死に頭使って理解を追い付かせていて
2時間別な意味で身体が固くなってた(笑)

物語のテンポは早くもなく、全体的に暗い画面で進む映像は重たく
どっしりとした食感。
それが物語自体の軽さをカバーしていた。


しかし結局犯人まで殺されてしまうラストは一旦時間軸をズラされる。
肝心の対決シーンを飛ばし、全てが終わった神楽(ここはリュウ)が出てくる所へ飛ぶ手法は
少々流れを削がれた違和感を感じました。
確か時間軸を逆転させるのは物語を引き締め直すっていう意味があるって聞いたことあるけど
ここで流れを断ち切ることに一体何の意味があったんだろうか?

いよいよクライマックスー!犯人との直接対決ー!ってテンション高まってきたのに
スカされて、んんん?って感じになりました・・・。
つまり、犯人が誰か?というよりも、神楽とリュウのどちらが殺したのか?っていう方が
メインだったということですよね。

なら、そこをメインにして何を訴えたかったのか?

それがつまり最後に言う、DNAだけで人は決まらないってことなんでしょうが
それを、リュウは人を殺したけど神楽は殺さなかったという違いで表現したってことに
・・・・・なるんですか?
そうなんですか?
端的にいうと。


神楽の方が後発で、リュウが本来の人格っていう暴露は別にそれほど衝撃的ではなかったです。
事件が解決したことで、これで神楽が消えてしまったり
逆に早樹を失ったことでリュウが消えたとかなら
結構衝撃的だったかも。

両方生きている結末なら、二重人格をようやく受け容れられたっていうことなんでしょうが
その葛藤(拒絶とか苦しみ?)が余り描かれて来なかったし
そういう心理的なものがメインの物語でもないから
なんかしっくりこない。

むしろそこは、装飾程度の設定で軽く流されちゃうかんじで良かったと思います。

その辺りの押しがちょっと弱くて
終焉は盛り上がりに欠けてしまい、これ、映画館で観たら微妙だろうな~と
ちょっとだけ思いました。
あ!でも!テレビで見る分には充分盛り上がりましたよ!
重々しい感じで一つのドラマを見切ったっていう充足感がありました。
終わった時は思わず大きな息を吐きましたよ。マジで。
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