Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*02*04(Tue)
鍵泥棒のメソッド 感想
不完全燃焼なところは残りますがとても楽しかったです~!秀作とまでは言えないけど良く出来てる映画だ。
何より突き抜けていたのはコミカルな笑いを狙ったシーン。
スパーンと絶妙に軽く笑わせてくれた。うまい!緩いテンポも余韻を引きずる。

笑わせ方はちょっと独特で
コミカルなキャラや流れをコミカルに描いているのではなく
どこまでも真面目なシーンでどこまでも真面目な感情をどこまでも真面目に客観視して描くから
面白い。観客目線の面白さですね。
それが物凄くパンチ効いている印象だ。
何度大爆笑したことかw

例えば冒頭の人材募集と婚活を同レベルにしている編集長・水嶋香苗とか。
「健康的で努力家であれば」
どっちも重要なのはそこなのかw

殺し屋であるコンドウの、銭湯でのみごっとな素っ転び方とか!
ほんっと、みごっとに素っ転んだな~!

入れ替わる・・・っていうか人生をお借りしている?状況を告げるタイミングを失ったことで
自分の部屋に招かれちゃう桜井武史とか。
「この歳で無職でこんな暮らしで・・こんな状況じゃ死にたくもなりますよ」
そりゃ「・・・・」ともなるわなw

もうのっけから大爆笑!

それを特に派手な演出もせずまったりとした空気の中で描いていくから
日常の中の平凡な時間をつまみ食いしている風でもあり
汎用性を匂わせて話は進んでいく。


鍵泥棒のメソッド 2012年度作品
興行収入4.3億
監督・脚本/内田けんじ



興行収入低っいなぁ・・・・。割と上質な出来の物語だったと思うんですけど。何度も見たくなるような。
映画は殺人犯と無職がお互いの人生を歩んでいくコメディ。
・・・・と思わせておいて
実は、無職男が招いたトラブルにみんなが巻き込まれていく傍迷惑な物語。

入れ替わりっていうけどファンタジーじゃなかった。
殺人とか物騒なことも言ってたけどアクションものでもなかった。

この映画の味は
人生が入れ替わってしまった二人が
人生が入れ替わってしまったというのに
本来のあるべきカラーに染まり直していくところだ。
全く別の人生な筈なのにヘタレが歩けばヘタレの匂いがしてくる。
天才が歩けばニート人生だって花開く。

それはまるで人生で与えられるコマンドというものは所詮ツールでしかなく
どんな奇抜な舞台を宛がわれてもその人にはその人に似合ったレールしか引かれないって
非道に切り捨ててもいるようで、何気に手厳しい。

『分相応』
そんな単語が頭上を何度も過ぎった。

人は誰でも大金持ちになれたら、美人だったら、イケメンだったら・・・
さぞかし人生は180度変わるんじゃないかと夢を見る。
でも本当にそんなことが起きたって
センスがなきゃチャンスも生かせずに
結局は元の世界と似たり寄ったりの見栄えに塗り替えられていくんだなぁと
非情に突きつけてもいると思う。
世知辛い・・・。

そういう自分のセンスのなさのせいで
降って湧いたボーナスタイムもロクに活用出来ず
折角の一流生活も分相応な世界へと組み替えられていく主人公の様が
とてもパッション的に描かれていて
強烈に印象に残った。

それは胸が痛いほどの味わいで、それがそのまま何とも言えない余韻に変わる。

生きるセンスみたいなものってお金とか器量とかではなくて
もっと全然違うところでもう決まってるって言われている気分である。
努力するのはそこじゃねーよと嘲笑われてもいるようで。

ダメ人間はどこまで行ってもダメなんだなぁ。

人が良くても人生で健全かつ効率的に生きられるのってやっぱり選ばれた人間だけなのだ。
器用に生きられる人は何やらせてもそれなりにこなせちゃうんだ。

それはある意味人生脱落者への応援歌にはなっているのかもしれない。
人生を堅実にするのは努力ではなく素質で決まっているとも言っているようで
それを指摘されるだけでも心救われるものもある。


・・・・・・ってゆーシビアな現実論を
実に軽く笑いの中へと落としていく手腕は嫌味もなければ重くもなく
どこか郷愁感じる物語に仕上がっていた。
設定自体は奇抜でも例えコメディでも、スコーンと笑えるハイテンションなお話ではない。


主な登場人物は3名。
どれもみんなちょっと変。

まず、主人公の無職で売れない役者の桜井武史。
だからオマエはダメなんだよwと駄目出ししたくなるヘタレ男w
何をやらせても中途半端。
金がない・職がない・女もない。
でも金も職も与えられてもきっと彼は冴えない人生を送るんだろうと思わせるだけの
見えないセンスの無さを感じる。

対して着々と努力する暗殺犯・コンドウ。
彼の甲斐甲斐しい努力っぷりと言ったらwwww
完璧を求める彼は記憶を失っても完璧だった・・・w
こういう性格みたいなものは記憶を失っても変わらないんだね~っていう解釈も面白い。

みっちりとした努力の上に着々と役者人生を積み重ね
挙句アルバイト先まで手に入っちゃうw
桜井が死まで決意したレールで
彼は巧みな努力でモノにしていく。

努力が人生を彩るのではなく
成功する人ってこうやってトントン拍子に上手く行っちゃったりするんだよね~とも思う。

物語はこの二人の人生が入れ替わる。
入れ替わるっていってもファンタジーじゃなかった。
コンドウの記憶がなくなったことをイイことにコンドウの振りをしちゃうというものだった。

桜井は自覚アリの主体的行動だが
記憶を失くしたコンドウは自分が桜井だと思って人生を歩み始める受動的行動。

そんな平行線で進められていくストーリーをテンポ良くタルみもなくダレもなく
静かに進めていく前半はとにかく笑えて見事。
物語に視聴者を引きこむに充分な勢いもある。まったりとした空気感なのに。
また、いつバレるかというハラハラ感もたっぷりで文句なし。

とにかくその並行世界が登場人物たちにとっては
地味に静かに、そしてゆるやかに流れていく日常という時間の流れであるギャップがまた
巧妙だった。
こーんなにバカっぽくて笑っちゃう二人なのに
彼らにとってはシリアスで地味な錆びれた毎日なんだ。そこが逆に面白い。

セピア色を意識した画面構成もまたそれを助長していて
より拍車がかかる。
うん。巧かった。



中盤。
入れ替わった人生はお互いの過去を准えるだけでなくやがて独自の展開をし始める。
それぞれが好き勝手やりはじめると
当然のようにコンドウは桜井武史として生活が回り始め
桜井はコンドウのダークな片鱗に足を踏み入れ始めてしまう。

しっかし!
ダメダメだった筈の桜井の人生でコンドウは成功者への片鱗を見せ始め
桜井はコンドウのように器用には回れず歯車が狂い始めていくから面白い。

な~るほどねぇ~。
この人間解釈の仕方が単なる別人生って設定だけじゃない面白さを含んでいると思った。


ダメダメ人間・桜井が「あなたが何で助けてくれるの?」と問われた時
「俺がやるしかないだろう!」って応えたシーンはちょっとカッコ良かった。
彼の人柄が見えたな~。
ダメだけど愛すべき存在っていう。

この映画は桜井武史の罪からすべて始まっているのだが
奇妙なことに
主人公である桜井武史にそれほど強いインパクトも愛着も湧かせるような造りにはしていない。
序盤は桜井の台詞すら満足になかったりする。
記憶を失ったコンドウはともかく
主人公・桜井の人物像を説明する必要性がないと踏んでいる訳で
なんでだろう?

だから誰かに感情移入するとか、共感するとかそういう視点では造られていない。
笑いがあくまで客観視した角度からのネタであるように
物語もあくまで第三者視点の遊戯っていうか。

前半部にて笑わせてくれただけで充分、彼に愛着は湧いていたけど
ここにきてようやく人柄が見えたという感じだった。

ここまできてようやくこの映画が妙に客観的視点で描かれていた理由に思い付く。
思うに、元々の“人格”を描きたいんだろうかなと。
人間の“性質”を強調したいのだろうと思う。
入れ替わっても記憶で左右されない本来の人間の本質みたいなもの。

だから勤めて性格を説明するような流れは入れなくて
入れ替わる前と後で変わらない人物像を見せることで
生きる枷みたいなものの滑稽さを謳ってみた・・・・とか。違うかな?


ここでタイミングを計ったように来ました!コンドウの記憶回復!!
うをー!
来たー!!

記憶を戻すきっかけはそれほど重要な伏線ではなかったものの
あ~・・・ここで冒頭の“いつもの音楽”が意味を持つのかwと思うと
中々小細工効いてるw

桜井が逃げ帰ると部屋に記憶回復したコンドウが座っているシーンにはぬをー!と思ったー!
暗闇に浮かびあがる影~!
真っ暗なバックに光るブルーライト。浮かび上がる影~!
ををー!かっけぇ!
ゾクってきた~!ゾクってー!

コンドウ復活!
うっしゃ!


コンドウの記憶が戻れば当然二人の人生は重なる。

ここから物語は180度変わり突然別の色合いを見せてくるからかなり戸惑った。びっくり。
記憶が戻ることで前半描いてきたあのコミカルな流れの集大成に入るのではなく
全く別の展開を見せてくるから色んな意味でびっくりだ。

でも笑いの質はおんなじだった。
完璧だったコンドウがヘタレ桜井に振り回される感じが何とも言えないw

「こんなずさんな計画で上手くいくわけないだろう!」
暗殺者に説教される桜井・・・。
暗殺者に役者指導される役者・桜井・・・。
だからホント、駄目オトコ・・・w

二人が交わることで前半の別々のシーンの違いがここで上手く昇華していると思う。
クリアに桜井の駄目っぷりとコンドウの完璧ぶりが目の当たりに出来るから
ますます可笑しいっていうねwwww

更に、ここでも、どこまでも真面目な登場人物が可笑しくて仕方がないw
真面目にやっているだけにその可笑しな設定が生きてきて
シリアスな空間がコミカルに彩られる。
設定がとにかく笑えるんだよな~。
それは全編通して変わらなかったな。

ここまで来ると視聴者としても
コンドウにも桜井にもそれなりに愛着が湧いているから二人が微笑ましいやら可愛いやら。
前半のウケとは違った身内ウケ的な面も神されるから余計楽しかったw


そしてここから更に重要なのが
トラブルメーカーの不器用人間に卒なくこなす天才って構図は
古今東西、定番な萌えアイテムっていうか名コンビの王道。
ふざけんなよ、おまえ・・・っ!って溜息吐きながらも手を貸しちゃう感じのアレ。

だから人生を騙されてたって気付いてもそれ程怒らず余裕のコンドウと
トラブル抱え込んだ上に平謝りな憎めない桜井が
意気投合って訳じゃないけど桜井の失態のせいで共に命を狙われるハメになる展開はオイシイ。

ってゆーか誰もがそういう展開を期待したと思うんですよね。

「・・・・いいぜ。俺が手伝ってやる」
「え?」
「そのかわり。・・・・おまえの人生このまま貰うぞ」

うをー!!!
コンドウかっけぇ!


なのに、そこからのオチがちょーっとザンネンなのだ。
ここまで盛り上げておきながら
そこからの作者の狙いがまるで不透明なんだ。

意気投合はしてないけど利害は一致した二人が協力して依頼者と対決に向かう。
うんうん。いいじゃん。
で。
いざって時に水嶋香苗が邪魔してしまうのも分かる。
はいはい。ま~よくある展開。

バレそうになって、コンドウの方が顔バレしていないのを良いことに奴らを騙そうとしたのに
桜井のせいでまた失敗し見つかってしまうクダリもまだ分かる。
「お前俺のクッキーみんな食べちゃったのか!人のものだと遠慮がないなw」も笑えたし。

そして窮地に陥った桜井&水嶋が一計を案じたのもお決まり展開。
うんうん。ありがち。
ここで大芝居を打った桜井はカッコ良かったー!
桜井の何かが吹っ切れたような態度も悪くない。
頑張ったよ。

そこに当然、敵のふりしてコンドウも到着。
うんうん!
来た来た!


・・・・・・でも!
そういう展開は悪くないのにいまいちここからの展開が有耶無耶になる。
何処がクライマックスなのか?

大体、さっきそうやって桜井が大一番の啖呵を切ったシーンは彼的には最大の見せ場である筈で
だとするなら
前半の何やってもダメダメな男が
今後に及んでやっぱりコンドウの手まで借りなければならなかったのに
今ここで一人でやりきったぞ!という流れにしてきたのは(仮にここは失敗しちゃうけど)
桜井の何かを吹っ切る脱皮のシーンじゃなかったのか。

これでもう彼は大丈夫なのだ、という風な結論に持って行ってくれるなら
まだ前半との繋がりも、ここまでの話の意味も、映画として訴えたいことも分かろうものを
その努力は別に何も実らず終わる。

うん・・・だったらメインはこの不運で重なってしまった桜井とコンドウの
一夜のアバンチュールな活躍劇だったのか?

とか思いきや
そこも、コンドウと一緒にナイスコンビプレイを見せてくれる訳でもなかった。
折角ここで二人の目的が一致し共に行動を始めたという流れにしてきたんだから
もっと二人での活躍を見せてほしいかった所だ。
ってか普通、それをみんな期待したと思うんですけど。

例えば桜井の作戦が失敗した時点でその意図を正確に汲み取ったコンドウが機転を利かせて
何らかの奇策に出るとか。


だったら、ま~、一夜で二人が慣れ合われちゃリアル感がないよな、っていうんなら
こうやって人生が一時でも交差したことで二人のこれからの未来に何らかの波紋を残した・・とか
そういう人生謳歌な結論になるのか?

とか思っていると
彼らを始末するという名目でようやく3人は同じ車に。
おおっ!ここから何らかの合図をし合って乗り切るのか!とか思いきや
なんとそのまま逃げ切れるエンド。

うぇええぇぇぇぇーっっ!!
終わりっすか???

いや、このメンツでこの内容でハードボイルドな結末は予測してなかったけど
まさかこんなイキナリエンドだなんてーっ!!
え、ちょっと待て。
じゃあ何処がクライマックスだったんだ?


これは脚本というより演出の問題だろう。
もう少しタメをつくったりカット割りに気を使ったりして
製作者の意図を明確に伝える工夫をするべきだった。
視聴者の盛り上げ速度を阻害しないような造りに持ってくるとか・・・。
とにかく映画の醍醐味であろう最後の山場がめちゃめちゃ弱い。

結局何が言いたかったのかが掴みきれない。モヤモヤする~。

別に人生哲学を訴えるような説教臭いものでなくても良いし
コンビプレイのアクションものでなくたっていい。
何か別の“このための物語だった”って言えるようなメインディッシュが欲しい。
出来れば爽快感溢れるようなクライマックスが欲しかった。

ってゆーか地上波だからもしや色々カットされてたのだろーか?
だから分かり辛かったとか?
へったくそだなー。


そんなコンドウと桜井の危険な夜も終わりを告げ
いよいよ別れの時。

ここで桜井は自殺しようとしていた理由をようやく口にする。
それは別に物語的にも重要な伏線でもないのだが
それが敢えてここで明かす辺り
やっぱり物語は桜井の成長物語ではないということだろう。

「金がないくらいで自殺するな。大したことない」
「そんなんじゃないよ。俺はもっと最低なんだ」
「なんだ。コレか」
「・・・・・」
「いつか絶対結婚するって思ってたんだ」

結局二人の邂逅ってなんだったのか。
男と男のとある擦れ違いか。
ここまでお互いに何か影響残る様な流れでもなかったけど
ここで桜井は「でもアンタも同じじゃないか」と水嶋香苗に別れを告げたコンドウに進言。
そこでは応えなかったコンドウだけど
車内に残されていた桜井と元カノの写真を見て水嶋香苗の元へ向かう。

最後の最後に来て
救われたのはコンドウの方だったっていうオチは意味深で独特だ。
逆に切なく沁みた。

物語は最初から桜井の不幸から始まっているのに
天がもたらしたものはコンドウへの幸運なのだ。
尤もコンドウ的には今回のことはとんだ災難だった訳で
ここでチップのひとつも貰ったってバチは当たらないだろうけど
でも成功者であるコンドウには今更何を与えて貰ったってデザートみたいなものだろうに。

もしそんなコンドウが
実はす全てを手にしながら唯一恋だけは手に入れられなかった淋しい男だった、とかの過去があれば
話は別になる。
でもそういう感情論的な伏線はほとんどなかっただけに
今更、水嶋香苗との恋が成就しても
良かったね~程度にしか思えない。

むしろ何も得られず、何も成し遂げられず
ヘタレのまま元の世界に戻った桜井が不憫で不憫で仕方がない。
(まぁそんな桜井にもロマンスが芽生えそうなニュアンスを匂わせたラストではあったけど)

でもそのニュアンスも特にコンドウが何をしたと言う訳でもないから
桜井にとってこの邂逅が何らかのメリットを生んだとは言い難い。

ただ、コンドウが最後に水嶋香苗を手に入れられたのは
間違いなく桜井の存在の影響であり
桜井的には無自覚でも
何らかの真摯なアクションを起こせば必ず気持ちは周囲に何らかの波紋を残すと伝えたいのであれば
冒頭からこっち、己の存在価値に疑問を感じて自殺までしようとしていた桜井だって
無価値な人間ではなかったし
イコール、人は誰でも不必要な存在ではないんだ、と言うことも出来る。

そういうことが言いたかったのかな~と言えないこともない?
・・・・・うっすいけど。


逆に二人の一瞬の交差は何の意味も価値もなく
これはただ単なる運命のいたずらのようなものでお互いまるっきり忘れるエンドならば尚更
クライマックスは昇天するようなパンチある盛り上がりを見せておくべきで
あの生温い結末ではやっぱりちょっと説得力が弱い。

やっぱり作者の言いたかったことは別にあると考えるべきで
そもそもアクション向きな俳優さんたちでもなかったし
アクション風な作風でもなかったし。

そういう意味でなーんかちょっとモヤモヤするラストでした。
気に喰わなかったってだけでなく
製作者的に訴えたかったことがクリアじゃなかったって意味で。

でもコンドウと水嶋香苗のラブロマンスは可愛く、無理もなく描かれていたし
彼女にだけ本名を伝えるとか小技も良かったですし
ちょっとロマンスに対する演出が、あのクラクションみたいなやつ、
あれだけが浮いてきた気はしたけどま~スル―出来るレベルだったし
総合的には恋愛部分も悪くなかった。

けどやっぱり成功者は結局何もかも周囲の流れで、運命の流れさえ味方にして
な~んでも手に入れちゃうんだなっていうシビアなラストでもあるなと思うと
ちょっとフクザツであるw



キャスト的には上手くハマっていたと思った。

特に香川照之さんの存在感と脂っこさはハンパない!
暗殺者としてのハードでクールな面と
記憶を失って不安定な男の素の部分と
見事に演じ分けられていて
記憶が戻った前と後の表情の変わり具合には見入ってしまった。

この映画は堺雅人さん主演ということでしたが
確かに堺雅人演じる桜井武史のちょっとした罪から物語も始まるし
彼の粗相で巻き込まれたトラブルがメインでもありましたが
この映画の肝はコンドウをキチンと演じ分けられることに掛かっていたと思う。

その意味で完璧だった。
マジお見事!!

記憶を失くしたちょっと不安そうな頼りなさ気な表情と
暗殺者としての鋭い目つき!
変貌ぶりというより脂っぽいアクの強さが何とも強烈!


堺雅人さんはその頼りないヘタレっぷりを愛しく演じていらっしゃって
これまた似合っていた。
それは彼の演技力が凄いのであって
堺雅人がこの役に合っているかどうかは別問題だと思った。

平たく言うと
堺雅人さんの魅力がまるでない。
勿論、しっとりとした情感豊かな演技や溜めなどの間の取り合いは絶妙で
緩急の付いた演技の出来る方なんだな~と物凄くハートを貫かれた。
しかしもっと何かが出来たような気がする。
もったいない。

ただ香川さんとの対比で
影の薄い、幸も薄い、優男という面では体格差も含め画面的にもバランスが良かった。


ヒロイン・広末涼子さんはおとぼけキャラを微笑ましい女性に演じられていたと思った。
ちょっと世間からズレている女としては
広末さんの表情の乏しい童顔がとても似合っていたと思う。
こういう淡々とした女性は冷たく感じ易いけど
それを温かみのあるキャラに見せていたのはやっぱり彼女の魅力かな~。
うん。良かったと思います。


そんな訳で映画館でわざわざ観ようとまでは思えないけど
でも気軽に楽しめる映画でした!観て得もないけど損もないという感じ。
特に、生温い暗殺犯話なのでその辺に期待しちゃうと拍子抜けするけど
テンポも良く、しっかりとした構成になっているので
見応えはある。

地味だけどじんわりくる映画でした。おもしろかったですー!
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