Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*06*22(Thu)
探偵はBARにいる
録画整理していたら偶然見つけて見始めたらまた最後まで見てしまった。
やっぱり面白い良い映画だ。毎回最後の時計のシーンでずきんとやられる。爆涙。

奇をてらうようなあざとさも視聴者を馬鹿にしたような無茶もなく
大泉さんがユニークなだけで物語はとても渋く丁寧に紡がれていくところがものすごく好きだ。
それでいて妙齢となった男を主人公にしておきながら成功談やヒーローを見せられるわけでもないから
人生の苦みがじわりと増すのだ。間に合わない電車のシーンは圧巻。

2も見たくなってきちゃった。


『探偵はBARにいる』
監督/橋本一 脚本/古沢良太 大泉洋・松田龍平主演。2011年9月公開
東直己の推理小説シリーズ『ススキノ探偵シリーズ』が原作
興行収入12.2億円


北海道札幌市の「すすきの」のバー「ケラーオオハタ」を舞台に
そこに入り浸る私立探偵とその助手・高田が、事件に巻き込まれ
その真相を追っていくミステリーっぽい探偵モノ。

ハードボイルドを気取っている作風と、なのに三枚目な主人公のギャップがひたすらかけ離れているところに
めちゃくちゃ苦笑と旨味が出る映画である。
前半のクールを装いつつ、行動も性格もギャグになる人物見せも完璧だし
その辺をコミカルかつリズミカルに見せるテンポの良さも軽快で
もう序盤30分で勝負は決まるよな。

見始めたら止まらなくなっちゃった。

助手かどうかも怪しい高田ののほほんとしたキャラと
気障っぽく振舞いながら根も二枚目なくせに、行動が三枚目な主人公とのコンビも
対極的なんだけど、しっかりとした絆があるから空中崩壊していない。

この映画は大泉さんのキャラあっての完成度だよなと改めて思う。
あのとぼけたようなユニークさと、憎めないキャラが可愛いやら面白いやら。


舞台が北海道の繁華街なのも地味なチョイスで
その雪国ならではの利を使った格闘シーンは特徴的ですよね~。

滑りながら受け身とか、雪に生き埋めw
モービルでの逃走も面白かったし、広大に何もない土地ならではの面白さもあった。
ぽつんとある電話ボックスとかさ~。
そうそう、店の黒電話。すっげえ・・・・もう骨董品なレベルだ。


事件はコンドウキョウコを名乗る女性から一本の電話が入るところから始まる。
女の依頼は弁護士に接触しろだの、誰々を呼び出せだの、要領を得ないもの。
それを一個づつクリアしていくごとに事件の真相が繋がってくる。

視聴者的には電話の女とサオリはどうみても同一人物だろ、声で気付くだろ、と思うんだが
その疑問が一致するラストの電話は哀しくて芸術的だ。
それでいて、物語は主人公の俺をヒーローにはしない。
「依頼人を護る」というセリフが何度が飛び出すけど、彼は守り切れなかった。

「スピードあげろー!」と電車の中で怒鳴る声色とか
辿り着いた式場で遺体と対面するシーンに言葉を使わないセンスとか
もう色々ラストの盛り上がりは圧倒的で、のらりくらりとした中盤を一気に加速する。
畳みかけ方がいきなりで、びっくりしているうちにタイムオーバーさせられる末路は
わかっちゃいるけど衝撃的。

中盤、色々飛んでいたコマを、どう回収するのかなと思ったら
手紙一つでスルーしちゃうとか、女が片手で銃は撃てないとか、色々突っ込みどころはあるけど
それを網羅するほどのまっしろな雪と絶望がもう何とも言えなくて。
あの列車を上からとるカメラワークとか、真っ白な雪の駅とか、すごい絵だ。

この時点でかなり重たいものが胸に残っているのに
もう一回抉ってくるんだよな。それが時計。

彼女が遺した時計はまさかの夫の遺品ってことかと思うと
もう彼女にとっては夫に始まり夫に終わる、夫だけに生きた女だったんだなと。
そうなると、その人生の末路で右往左往した主人公・俺の存在など塵に等しいものだろうに
「惚れた」って言葉が嬉しかったって・・・。
うわあ・・・。

下手に、女に罪を犯させない物語にさせてきたら陳腐になっただろう、男の不器用な生き様が
とっても素敵である。
面白かった!!


あと、カメラワークが独特で45度とか反転とか、倒した角度に特徴的なものが目立つのも印象的なところだ。
またこの映画見るとお酒飲みたくなるんだよな~。ほんと美味しそうでv
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