Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*11*10(Sun)
ステキな金縛り 感想
2011年の実写邦画興行収入第1位だっていうからじゃあ観てみるかと思いまして。
確かに2011年の興行成績は
第1位 コクリコ坂から 44.6億
第2位 pkmn      43.3億
第3位 ステキな金縛り 42.8億

地上波初登場ってことで笑わせて頂きました!面白かったです。


ステキな金縛り 2011年度作品
興行収入42.8億円
監督・脚本/三谷幸喜



これは中々独特の空気感だ。コメディというよりは漫画チックでとにかく可愛かった。
ネタ帳というか三谷幸喜のアイディアの勝利という感じで
幽霊と云う実体のないものをどう描くか?とか
重たい意味ではない死というものはどういった属性のものなのか?とか。
三谷ワールドのセンスとアイディアのたま物だった。

落武者幽霊と三流弁護士による法廷サスペンスコメディという触れ込みだが
法廷もなんちゃって裁判だし
幽霊もなんちゃって霊界だし
どれもが優しく軽く温かみを持って取り巻いている。

その独特の世界観はどれも破天荒で
万人受け・・・はしなさそう。コメディなのに!
アレルギーを抱く人も出てきそうだ。
そうなるとこの映画全般が受け付けないだろう。
私個人はこういう解釈もまたアリだと思っちゃう方なのでそういう意味では問題なかったですが
4コマギャグ漫画の域を出ないのは否めない。
楽しんだ者勝ちの典型パターンですね。

その類の無い設定にニヤニヤしている内に物語は進んでいく。

落ち武者を法廷へ呼び出そうと依頼。
「連れてってはもらえまいか」
「瞬間移動とか出来ないの」
「ふっ・・・出来る訳ないでしょ」
そうなのかー!

「じゃあ何でこんなに頼んだの」
「目で見て!匂いを楽しむ!」
でも息は吐ける。ぶくぶくぶく・・・。←メロンソーダ
そうなのかー!

それって風が頬を撫でたとか蝋燭の炎が揺らめいたとか
幽霊談義ではよくある現象だし
妙に納得w

何よりね。冒頭のタクシー運ちゃんにマジ大爆笑ですよ!!
映画館で観てたらヤバかったよ!マジ吹いたよ!しばらく笑いが止まらなかったよ!
ドリフ的コントのノリですかね~これは。
素直に笑えました。

ろくべえさんを見て「ぎゃー!」
タクシーの運チャン見て「ぎゃー!」
失敬なwwww


物語の肝は幽霊が見える人と見えない人がいて
3つの条件を満たせば見えるようになるって所ですね。
それを逆手に取って
3つの条件を1つでも満たせなくなれば見えなくなるっていうことを利用した最後のオチもまた
考えたなという感じでした。

その条件というのが
最近上手くいっていない/最近死を身近に感じた/シナモン
これもまた良く考えたなという感じ。
三谷的“死”というものはちょっとネガティブで凹んだイメージで表わされるものなんですね~。
最近上手くいってなくて凹んだ時に近付く世界であり
普段意識しないけどある時急に存在を感じるもの・・・。
人間感情を良く洞察してらっしゃるという印象でした。
それを上手に描いてあった。

ただ物語はそんな死生観を真っ向から論じるものでもなければ
見えない人物を法廷に立たせる奇劇でもない。
見える者と見えない者が紡ぎだす違和感と温度差を何処までも繰り広げる物語で
特に重厚な課題や主旨がある訳ではないのが残念。

単に笑わせてくれたので私は満足しますけど
作品として訴えてくるテーマも何もないのは物足りなさを感じざるを得ない。
し・か・も!
三谷脚本の素晴らしさは最後にもう一回転回してくるオチの巧さなのに
そういう仕掛けもなくほんわかと終わる。
えぇえぇぇぇー!
これだけっすかー!


そもそも落ち武者とエミちゃんのタッグの物語なのに
結局落ち武者の証言は彼の人間性を疑われることにより信憑性がないとされてしまう。
「悔しい」
ソファに丸まってデカイ尻を突きだして泣くろくべえさんwww
面白過ぎるwww
ってか可愛すぎるwww
がっ!
そのまま名誉挽回することもなくオサラバ。
うえぇえぇぇぇー!
うっそでしょー!

そうか。じゃあやっぱり法廷はリアルで決着付けるのか。
とか思いきやー!
死者の国から被害者送還。
うぇええぇぇぇー!!
なんっじゃそりゃー!

ろくべえさんが不憫すぎる・・・。

結局“死者”で法廷決着させるつもりなら
ろくべえさんに見せ場作ってみても良かったんじゃないだろうか。
ろくべえさんと共闘して勝ち取るとか、そういう展開。
そして二人で勝ち取った勝訴でエミは自信を付け
ろくべえさんは去ってく・・・っていうありがちだけど異質な者との交流に焦点を絞ったら
もうちょっと胸打つ所があったんじゃないかと思う。

ま~そうは言っても
見えていなかった姉にシナモンを吹き付けることで妹を目撃させるクライマックスは
なかなか劇的でした。



エンディング。
見える者と見えざる者。3つの条件が皮肉にも
ろくべえさんを見つける結果になったのに
お父さんとは再会できなくなるという切なさ。
でもそれまでの経験から
そこにお父さんがいるって分かるこの締め付け感。

見えない父とろくべえさんとの束の間の邂逅。

流石にちょっとうるっとは来ましたけど
でもこの父娘は特に喧嘩別れしたとか悲劇に巻き込まれたとか
そういう事情がある訳ではないので
再会なんてオチもちょっとしたオプション。

ろくべえさんも戻ってきているのにもう会話も出来ないのもまた無情でシビアだ。
そっちの方が切なかったかな。

でもろくべえさんwそのままエミちゃん家に居付いちゃうしwwww
うんうん。ずっと一緒なのね❤
それは微笑ましかった。嬉しい。

そんな風にラストはしんみりと、でも全体的にはスカ―っとさせてくれたので
総合的には満足です。楽しかった。


ストーリー以外の部分で言うと、物語のテンポは少々緩い。
コメディなんだからもう少し軽快に進んでも良さそう。
ひとつひとつのシーンをとても丁寧に描いているな~という印象は持ちます。
しかし幽霊裁判なんてどんなオチ付けるつもりだよ!?と観客は思っているから
焦れてしまって中盤少々ダレてしまう。
霊界からの死者が邪魔したり
慰霊碑を建てたりと
物語は次第に八方に分散していくから余計だ。
全くオチが見えない。
それもある意味巧妙と言える・・・のか?

そんな分散型のストーリーを中心で図太く捕えているのが
落ち武者役の西田敏行さんだ。
すんばらしー!
ちょっとぽっちゃり体型な風貌と大きめの顔も相まって
なんちゅー存在感!

彼のゆる可愛さとヘタレな口調が微笑ましい幽霊を創造していた。

その幽霊とは対照的に
スラッとして足が長く精悍な印象のツインズを成すのが
小佐野検事役の中井貴一さんと速水弁護士役の阿部寛さん。

モノトーンのダークスーツを着用し
ごちゃごちゃ派手な落ち武者とは視覚的にも対極を成す。
カッコイイ。
そして面白いのがこの二人も見える者と見えない者と分かれていること。
オカルト的なものを真っ向から否定している小佐野検事の方が幽霊見えちゃうってのも
クスリとさせられた。

見えない方の速水弁護士が入院するから
これは、これをきっかけに彼も見えるようになるオチねーwとか思ったら
まさかの死亡!
えーっ!ホントに死んじゃうのかよ!
これにはちょっとたまげた。


最後に主演・深津絵里さん。
イケメン男性の間にちまっと入り込む新米駄目弁護士。
深津ちゃんはネクラキモオタ女のような冴えない女の子をとっても可愛く見せていた。
それは深津ちゃんならではのカラーなんだろうけど
これは深津ちゃんキャストでなくても良かったんじゃ・・・って気はする。

確かにエミを、憎めない、手を貸したくなるような、でも強かな
魅力あるオンナノコに仕上げたのは深津ちゃんの功績だろうけど
こういう役造りなら他の女優さんでも出来ただろうし
深津ちゃんの魅力や凄さはそこじゃないしなぁとチラっと思った。

でもすんごくめんこかったからどーでもイイ!

キラッキラしたお目めで無邪気ににっこにこしてトドメを刺したラストなんて
輝いていた。
ほんっと可愛いなぁ。
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