Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*09*18(Wed)
花の鎖 湊かなえ 感想
同一人物だったのかーっっ!!!うぎゃー!見事騙されたー!
「開始60分に含まれる伏線にあなたは気付けるか!?」なーんて意味深な煽り文句してるから
つい釣られて見てしまった。
不自然な挿入を見つけたくてガン見してたんですけど
まさかの時系列トリックとは盲点だったぜ。

また女3人がいずれ何処かで絡み合い醜い骨肉の罵り合いを繰り広げるのかと思っていたら
そういう派手な殺人事件やトリックではなく
予想外に静かな悲劇が訪れてきてしっとりとした悲哀歌となっていました・・・。
あ~~~・・・切ない。(/Д`)・゜・。


とにかくこの作品で賞賛すべきは3つの時系列で描きだしているってことだ。
梨花(松下奈緒)のおばあちゃんが美雪(中谷美紀)だった。

なんっって斬新で奇抜なアイディアなんだ!!!

事件としてはありきたりで奇抜さもなく平凡なレベル。
特に練られたトリック等も出てこないし目新しい殺人事件でもない。
動機などにフレッシュさがある訳でもない。

ってゆーか結局殺人じゃないし。ただの事故だし。

そういう、既に多くのミステリー作家により使い古されたネタを
こういう形で描きなおせばこんな鮮明な作品が出来上がるのかー!
末代まで苦しむっていう直接的な感情論だけでなく
起きた出来事を印象付ける力がスゲーっていうね・・・・その衝撃がとにかくスゴかった!

湊かなえって作家のプロ根性を見せ付けられた気分・・・。

物語上の基本柱であるおばあちゃんの悲しみを妙な迫力を以って訴えたのは
紛れもなくリアタイで見せ付けてきた美雪(中谷美紀)であり
ダンナの死後生まれた娘・紗月(戸田恵梨香)だった。

まさか3つの時間軸を同時に描いているとは思いもしないから
冒頭のおばあちゃんが美雪(中谷美紀)だとは全っっ然気が付かなかったよ!!
私が気付いたのってかなり後半だぞw
一応、演出的にネタバレ始めたんだな、という前には勘付けましたけど
でもバカだから超騙され続けてたぁぁ。

それに気付いた時の私の衝撃と言ったらっっ。
ぎゃああああーっ。(゚□゚;)



物語は
その仕込みを如何に隠し続けられるかに勝敗がかかっているので
正直、物語自体の・・・・つまり話としてはパッとしていないのが残念。
煮込みが甘い感じだった。

でも思えばそれもワザとかもしれない。
このラスト230分で色が付くように明かされた仕掛けを鮮やかに引き立てるために
敢えて前半は地味にしたのかもしれないとちょっと思う。
そのくらい、祖母・美雪が苛められていたこととか健気な夫婦愛とか
地味で緩やかな時が延々と紡がれる。

それこそが幸せだったのだと後になって沁みてくるんだけど
見せられている間はタルイ。
尽くタルイ。

しかし設計図を盗まれても反論できないヤサ男の夫和弥との軽い口論。
この、夫和弥が死んでしまったことが長い悲しみの始まりとなる訳ですが
ここから急に物語のテンポが上がる。

物語の波が大きくなるのと同時に真実と仕掛けが明らかになり
その明るくなる過程は非常にドラマティック。

ぶちゃけ付いていくのが大変!

なんか次々と出てくる人物が誰が誰だかごちゃごちゃになって
必死に付いて行ってたってかんじw
目まぐるしい。


でも50年近く経って渡された手紙が泣けた・・・!

内容そのものはカユイ程のラブレターなんですが
手紙では“昨日”の喧嘩を謝っているから、そこに時の長さを物凄く感じさせてくる。
こんなウン十年も経ってから蒸し返すことじゃないだけに
和弥の時間はあの時確かに終わったのだと実感させられて
イタイイタイ。(爆涙)

これが自分が死ぬと分かっている遺言的なものだったり
或いは殺される予感がして書いた告発文だったりしたら
物語的にはしっくりくるけどここまで泣けないだろう。

ただただひたすら“前日”の口喧嘩を謝る優しい言葉。
昨日のことのように語る内容が
こんなに長い年月届かなかったのかと思うことで
陽介一同が仕出かした罪の重さを視聴者に伝えてくる。

それは直接的な非難の言葉や恨みなどでない分、痛みを伴っていた。


また、諸悪の根源の陽介の息子・浩一が罪の償いのために沙月に毎年花を送り続けた行為。
それは親のシガラミを子供まで負うのは酷だよな、
沙月は浩一と幸せになってくれれば良かったな~と
沙月視点では思ったんだけど
それって母(つまり祖母)美雪の視点では
ダンナを追い詰め苦しめ殺した男の罪を何十年も思い出させられる行為になるんだなと。

どんだけ無神経なんだと純粋に陽介に殺意が湧いた。きー!

しかも命を助けてくれ、だなんて頼みこんでまでくる。
とことんずうずうしい家族だった。
自分らは和弥を殺しても知らんふりだったのに
それを沙月に頼むのか。

こいつ~~!!!どうにかしてくれ。
今になっても尚もう勘弁してくれと金で解決しようとしてきて
腹立つったら~っっ!!
もちろん陽介の妻もだ!

こいつら纏めてシバイてやりたい・・・。


彼らは全員、法的には何の罪にもならないとしている事態がまた腹立たしい。
だから敢えて和弥の滑落も殺人ではなく事故としたのだろう。
作者の徹底的な策略を感じた。
ここで事故としたがために
人の悪意だけが際立つ話になっていた。

誰に罪を咎められることもなく
罪を償うこともなく
見返すことも出来ないまま事件も終わってしまい
色々フラストレーションの堪るまま締められる終幕もまた
人に因って苦しめられた長い月日を謳う物語を象徴するかのようだった。

その一点のみに注視した作風を評価したいと思う。
とにかく3人の女性の繋がりが時系列って所が斬新でびっくりなお話だったよ。

ミステリーとしてはイマイチだったけど
美雪の美しい恋愛が綺麗でそれを映し出すかのような雪と月の映像も神秘的で
全体的に詩的な雰囲気の漂う悲恋物語でした。

トータルとしてはそれなりに満足かな~。
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