Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*08*03(Sat)
真夏の方程式 感想
特筆すべきは光と影だ。あまりにも鮮烈な二つの出来事が少年に起こって
その鮮やかさに目を奪われる。脳裏に焼き付く。焦げ付く程に。
光の部分があまりに眩し過ぎるから影も色濃く浮き出され双方を引き立てるんだろう。

それを補うだけの過剰なまでの映像美が物語を補佐してこれまた秀逸。
光の方は炎天下のコバルトブルーの海。
影の方は夜の帳に潜む古びた旅館。
その対極な刺激が脳裏に焼きついたまま迎えるクライマックスは
事件自体は全然大したことないのにものっっすごい残像を残す。
少年が受けたであろう明と暗の衝撃を思う程に余韻が沁みる。

最後の最後に明かされる真実が衝撃で
それをまたピアノのセンチメンタルなメロディで綺麗に奏でてくるから
傷痕に沁みるったらない。

なんて刺激的な夏なんだ!
少年にシンクロしていると殊更感慨深い。

その余韻を噛みしめていると突如始まるスパーク!
映画導入部と同じ、列車の軋む音と飛び散る火花!
そこに掛かりだすお馴染みのテーマソング!
♫ててて ららら りりり て~ろ~ ててて ららら りりり て~ろ~♫
♫てれって~ たらって~ てぃろって~ ♫
昇天。

かぁぁぁあっけえぇえぇぇぇ!!!!!!!
きゃあぁあぁぁぁぁ!!!!!
なんちゅードラマティックなっっ!!!ヾ(*//∇//*)ノ
映画館で聴くあのテーマソングの威力はハンパなかった。


そんな訳でやっぱり観に行っちゃいました。(=´▽`)ゞ
行って良かったです。
すっごく面白い。
それにすっごくやるせない。

号泣ってもんじゃないけど涙が後から後から溢れてくる。
同情、だろうか?少年への。
ストーリーの緻密さや特異性を考えると
前作『容疑者Xの献身』の方が質が高いと思う。
でも映像美の鮮烈さを思うと、映画っていう意味の評価はこちらの方が高い。

とにかく視覚的に沁み渡る悪意の無い罪がもう堪んない。


物語はミステリーというより少年のひと夏の物語。
少年が体験した両極端な出来事を綴る。
軸は湯川先生で進むが
何も知らないままの少年が受ける経験の方に比重が置かれている。

ってか、この少年の心のヒダこそが物語の核だった。

因ってミステリー事態は浅く、特に目新しい物理的な要因も何もない。
特に狂気染みた工作とか成されることもなく極平凡な突発的事件。
湯川先生が出ていく幕もなく
私でも犯人は序盤でほぼ分かる。

フーダニットではなくハウダニットでもなくホワイダニットが一番の焦点。
事件の背後に潜む根本的原因を暈かして物語は進む。
当然その背後関係ってヤツがクライマックスになるのだが
正直、その答えも序盤でほぼ勘付ける。

だからミステリーとして楽しみたい場合は非常に物足りない。

テレビ版の妙な載りは一切なく落ち着いた雰囲気で物語は進むのは◎
派手な抑揚や岸谷の乱入もなく
誇張するのはひたすら画面的刺激。
湯川先生の活躍や湯川先生の物語を期待しているとかなりの肩透かしを喰う。

じゃー何が物語の肝となっているのかっていうと
視聴者にはバレていても登場人物は知らない事実を
いつ、どうやって、知ってしまうのか。っていう人情的な筋書きな訳です。

正直そんなことじゃ物足りないっつーの!湯川先生の雄姿を見に来たのにぃ!
助手も出てないガリレオなんてガリレオじゃないーっ!

でもそこに巻き込まれた少年の
何とも言えない悲劇と鮮烈な美しさ!
有り得ないっしょ!
うっそでしょ!

でも事実なのか!

ええぇぇぇ~・・・・(@_@;)・・・と思っているまま息を飲んでいると
少年が不安に駆られ走り出すのね。

そこからがもう止めどなくイタかったっ!
でもそれが爽やかな余韻ともなっていって美しい物語に仕上がっていた。
湯川先生の物語としては物足りないけど
これはこれで充分素敵な映画だった。


具体的な感想。

とにかく終幕部(恐らく10分~20分)で見せる怒涛のネタばらしというか展開が
物凄かった。
それまでのとろ~んとした前半ん部分をここで一気に昇華させてくる。
南国の眩しい陽射しと共に鮮やかに。

前半は湯川先生の横で淡々と進む事件が淡泊で味気ない。
こういう所でも事件性自体が物語に意味を持っていないことが分かる。

湯川先生も別件でこの島に来ていて
そこに偶然居た少年と仲良く・・・・・なるというよりは
「理科って嫌いなんだ。何の役にたつの?」っていう挑発に乗せられて(笑)
ムキになっちゃってるという構図w
微笑ましい・・・w

200m先の海が自慢であるこの島のその風景を一度も見たことがないという恭平。
泳げないし、酔うから船にも乗れないとぼやく。
「泳げず、船にも乗れないのなら、自力で見るしかない」
考えろと湯川先生は言う。
やりもしないうちから逃げだすな、と。

“テレビ電話を入れたペットボトルロケットを飛ばして沖合の海中を覗けばいい”

それは理科に興味を持たせるにも充分な内容で
でも単純に海中への興味もあって、見ているコッチまでわくわくした。
「用意。発射。回収」

炎天下の中、何度も何度も角度や圧力を変えて飛ばしては回収して試していく。
ベストの条件を。
地道で地味な繰り返し。
でもとうとう200m先へペットボトルを飛ばす算段を得る。

ようやく見られた映像はやっぱり芸術美で
少年の感動は如何ほどのものだったかは想像に難くない。

こうして少年と湯川先生の絆は紡がれた。
無理が無く毒もない綺麗な関係図。
そういうことは特に台詞やシーンで説明してくることはないんだけど
一緒に実験してくれたってことが大きいんだろうって思う。

一方、泊まっている旅館の一人娘も頻繁に水中ダイビングをしていて
その度これまた美しい熱帯の海の映像が画面いっぱいに広がり
海の美しさがより強調されていく。

これが本当に美しいんだ!
熱帯の魚とかもう水族館かよ!ってな映像。


で。
夜は古びた旅館。
画面は一転。
過疎化が進んで衰退した建物とかが
先程までの海とは対照的に色褪せた黄土カラーで映し出され妙に生々しい。
その落差が殊更対照的に映し出される。
勿論、殺人事件もこちら側で起こる。

被害者が元警視庁の人間だったということが分かって
ここでようやく岸谷とかが介入。(でもそんなにウザいほど関わらないかったのはGOOD)

死体は海岸下に転げ落ちていたのに死因は一酸化中毒死。
古びた旅館は老朽化が激しく地下のボイラーの不完全燃焼の煙が舞い込んだために
窒息死した。
客商売なのに事件なんてご法度だから死体を遺棄したと旅館の親父が自白。

でもその後のその辺の具体的な捜査状況はほぼ岸谷との連絡の中で台詞で語られ
特に大きく取り上げられない。
しかも結構簡単に捜査も進む。

要訳すると今回の事件は
15年前の殺人事件が実は冤罪だったという事実が浮上して
その事件を追って被害者がここまで来て
その事件を隠すためにまた別な人に殺されたという筋書き。

でもそれは愛する人を守りたいがために起こされた無償の愛情だったという話。

あ~はいはい。ありがちありがちw

15年前、冤罪であっても刑を受け入れたのは自分の娘を守るため。
今再び起きた殺人も不慮の事故だと言い張るのは自分の娘を守るため。

その本当の理由をどちらも頑なに口を割らない。
つまり父親の愛情というものが×2で表現されてくるから
そうまでして守りたいもの、という説得は娘だからというだけなのに
気持ちは充分に伝わってくる。

この辺はなかなか仕組まれた設定だと思った。
×2だからね。
個々の説得力は弱くても倍になれば力も増す。


当然湯川先生だけ真実に気付き逮捕された父親へ事件の真実を推理しに行く。

取調室で向き合いう湯川先生と父親。まるで前作と同じ構図。
「これは過失ではなく殺人だった」

彼は頑なにあれは事故だったと繰り返すけど
それを娘はマジックミラー越しに聴く。

元々この家族はお互いにみんなが秘密を持ち合っていて
それも合わせて彼らの何重にも絡まった罪を暴露される。

・・・・・15年前の殺人は実は娘が犯したということ。
それを実の父親が罪を被ったこと。
母親も娘もそのことを今の夫には黙っていたこと。
でも単身赴任中だった夫(父親)は何が起きたかを知ってて自分の娘じゃないことも知ってて
知らないふりをしてきたこと。
そして今15年前の真実を暴こうとやってきた元警察官を事故に見せ掛けて始末したこと。

でも視聴者としてはその衝撃は割とそれ程でもない。
この親子が愛とはいえ自己保身で殺人を隠し続け苦しんで来た事実は
同情出来ないからだ。
不憫なのはそんな運命になってしまった不運を嘆く部分だけだろう。

でも見えない筈のマジックミラーの向こうに娘がいることを
湯川先生が視線だけで匂わし
それで察した父親がマジックミラーに歩み寄るシーンは
ちょっとベタでも込み上げるものがある。

号泣している娘に見えないのに歩み寄る父親の姿にちょっと涙。
愛情がこんな形で成長してしまったことが悲しくて
ちょっとだけ泣けた。(゜-Å)


・・・・でもっ!
この映画の本当の凄さはそこじゃない。

謁見に訪れた湯川先生の口から語られた真実が非情すぎるんだよ・・・っ。

殺された元警察官の死因は一酸化中毒死。
旅館の親父(父親)は眠剤は彼が眠れないというから自分のをあげたと供述。
ボイラーが不完全燃焼したのは偶然で故にこれは事故だと主張。
・・・・・でも何より一番直接的な作為は
花火をやると恭平に言って旅館の窓などを全て彼に閉ざさせたこと。
足が悪い親父には出来ないため
煙突の上にも濡らしたダンボールを恭平に頼み、塞いだ。

彼は子供に殺人の片棒を担がせたんだ。

なんてことしたんだよ!!
自分の娘さえ守れれば他はどーでもいいのかよ!
ってか殺人やるなら一人でやれよっっ!!
この先大人になっていく彼になんてことさせるんだよ!!
うっそでしょーっ。

でも事実なのか!


湯川先生と出会って理科が嫌いだと言っていた恭平が
周りの全てに何故だろうと興味を持ち始める。
その中に当然
「何故おじさんは僕に濡れたダンボールを煙突に被せさせたのか」の疑問も含まれていて。
つまり少年は自分のしたことが結果的に何を導いたのかに
薄々勘付きはじめる。

「ねえお父さん。もし死ぬって分かっててやったらどうなるの?」
「そりゃ殺人だよ!」

もしかして・・・・!と不安にかられた恭平が縋るものは誰もいない。
彼が頼るのは父親じゃなかったと言うことが、もうイタイ。(>_<)
誰を頼ればいいのかも分からず恭平は走る。
・・・・多分走り出して真っ先に顔が浮かんだのは
真っ直ぐに自分に向き合ってくれた湯川先生だけ。
ちゃんと本音で向き合ってくれたのは湯川先生だけだったから。

でもその先生は何処にも居ない。

彼だけが自分を助けてくれると必死に求めて・・・!
そこがもうなんとも言えなくてっっ。

嫌味な程のどかで眩しい夏の陽射しの中一人走る恭平。
彼だけが取り残された異物のような錯覚。
恐怖・孤独・大人の世界への畏怖・・・全てがそこに見える。

太陽が眩しいだけにイタイっ。(((((*ノДノ)
彼の心細さとか不安とか怖さとかが真夏の強烈な陽射しと相まって
イタイほど伝わってくる。
その不安が逆説的に画から伝わってくる・・・!

ここのカナリア色の視覚的効果はもうバツグン!

眩しい陽射しの中、必死に湯川先生を探しまわる彼の心細さとか不安とかが
台詞も説明も何もないのにビシビシ伝わってきて
もう込み上げてくるものが止まらないよっ。。・゚゚(ノД`)

彼になんてものを背負わせたんだと悲しくて。
取り戻せない時はひと夏の終わりと同調していて。
うっ・・・わあぁあぁぁぁぁん!!!!・゜・(つД`)・゜・


結局見つからない。

消沈したまま駅へ向かうと駅舎の中に湯川先生の姿。
近寄って行く恭平。
静かに語りだす湯川先生。・・・・事件のことには一切触れずに。

語る言葉は優しくそっと寄り添う。
台詞はうる覚えなんだけど
「分からないこと。これから先、沢山出会う。でもその時は一緒に僕も考える」

~~っっ!!!・・・っっ!!!o(≧v≦●)(●≧v≦)o

はぁあぁぁぁ~・・・・。
少年の心に浸み渡っていくオトナの世界。
10歳の夏に垣間見たその先の扉。
今は分からないままで良いってのが何ともイイ!
答えはすぐに出さなくて良いんだってどれ程優しい言葉だったろう。゚(゚*´Д⊂


湯川先生が手渡したのはそのペットボトルの放物線の式。

まだ算数しか知らない彼にはこの方程式は解けない。
でもそれはもう一つの事件の方も同じで
そっちの方程式も彼にはまだ解けない。

だけどどっちの疑問も一緒に考えてあげるよって湯川先生は言ってるんだ。
それがもうめちゃめちゃ切なくって!・゜・(PД`q。)・゜・
甘い言葉の一つもないけど温かくて。

そういう邂逅が実に情緒的に描かれていて
少年の悲劇を思う程に涙が止まんない・・・っ。゚(゚´Д`゚)゚。。

零れる涙でスクリーンが滲んだわ。

そして私にもようやく分かる。
事件にこんな形で参加させられたことは少年にとって物凄い衝撃的現象だっただろう。
でもそれと同じくらい刺激的にこの夏に経験したことがもうひとつあった。
あの鮮やかな海と熱い実験もまた
確かに同じ夏に少年の上に降りた出来事だった。
少年が経験したのは陰惨な部分だけじゃなかった。
なんて刺激的な夏だったんだ。

それが唯一の救いで
最後にそう思わせるためにあれ程鮮烈な映像美を見せ付けて来た訳か!
納得~!
何故舞台が宝石のような海なのかもここで分かる。
そうするだけの意味がラストに、ここにあって
光と影の残像がとにかく沁みる・・・!


帰る列車の中、窓の外の景色を眺めながら少年はあの熱い海と実験を回想する。
ピアノのセンチメンタルなメロディがまた・・・!
綺麗だわ美しいわで・・・傷痕を慰めてくれるかのようで物悲しい。
・・・・・そりゃ、本当は何の慰めにもならないんだけどさ
でも少なくともさっきまでの心細さや不安はもうなくて
恭平は一人で歩いて行けるのが分かって・・・。
ひと夏でオトナの扉開いたんだなあ!

物語が閉じていく。

列車がトンネルに入る。

瞬間。スパーク。
飛び散る火花。
・・・あ!冒頭の・・・と思った瞬間流れるあのお馴染みのテーマソング!
エレキギターのあの軋む音!
♫ててて ららら りりり て~ろ~ ててて ららら りりり て~ろ~♫

~~っっ!!!・・・・っっ!!
っやっべー!!かっけー!!q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p
鳥肌たったぁぁぁぁ!!!!!
マジ来たぁぁぁ!!!
現実に戻ったわ~。そうか。ここから現実なんだ。
うっっわあぁぁぁぁ~・・・・・。(*///∇///*)

最初から最後まで劇的であった。完璧。



>映画館
映画館は平日に行ったせいか終盤だからか
それほど混んではいなかったので気持ち良く集中出来ました。
意外だったのは結構年配の方々が多かったこと。
定年した老夫婦らしきカップルやオヤジといった顔ぶれが大半で
福山目当ての若いねーちゃんばかりかと思っていたのに
これはどーしたことだ。

しかも上映後に感想を語り合う会話を盗み聞きしてみると
「や~っぱり福山さんねぇ❤」とか
「福山さんが・・・❤」とか。

え。
彼らもまた福山目当てなの?ええぇぇっっ!
どんだけファン層広いんだ。
ってゆーか、この人たちもドラマ(ガリレオ)観てたってこと?
ええぇえぇぇぇぇ。
そっちの方がなんっかすっごく意外である。
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