Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*06*20(Thu)
家族ゲーム 最終回 感想
視聴率16.7%だったんですってね。最後になって最高値叩き出しましたねぇ。
それだけみんな吉本の本音に興味があったということか。

吉本が何故悪の体現者を実行しているのか、そこら辺の事情も漏らしつつ
でも吉本の最後の教壇がこれまた見事で!櫻井くんもノリノリで!
歯に衣着せぬ台詞はホント気持ちいいよーっ!
そこへ辿りつくまでのドラマ構成も巧かった!オチまで清々しい。

う~ん・・・ここまで綺麗に纏めてきた技術はかなりのハイクオリティ。
をををぉぅー。楽しかったー!


話自体は後付けというか後日談というか。沼田家の卒業試験ってとこですかね。
もちろんそれこそが吉本の真の狙いの証拠となる訳で。
どうなるかは私も興味津々でした。

「呼ばれてないのにジャジャジャじゃーん❤」
盗聴器と小型カメラを回収しに来たという名目だったけど
これも絶対絶妙な頃合いを見計らって揺さぶりかけに来ているのに決まってるw
破壊行動まで丸見えでしたよ、と指摘しておくことで
未だ吉本の手の平感覚を強調したと見た。。

それは後に語られる家庭教師日記の説得力を増す効果があったし。

しかし今は何も言わず飄々と立ち去っておきながら
子供達にはモーションをかける。前回は茂之。今度は慎一。

「彼女から聞きましたよ。8年前の真相。想像を絶するものでした」
「同情してくれるのぉ?俺の事より自分のこと心配したらどうだ優等生。
 高校辞めて親が離婚のホームレス。お前の人生昼ドラかよ~」

煽る煽るw

「そうだ。高校辞めたから俺の言うこと1つ聞いてくれるんだよねぇ?」
「飛び降りて死ねばいいんですか」
「そぉ~んな簡単なことじゃないよぉ」
「・・・・」
「・・・・家族を再生させろ!」

ここで家族とはそもそも子供のための空間である筈なのに
親に進言しない所が笑える。
吉本から見て
子供になんとかしろと言わなきゃならない程最低な親だったということか。
・・・・でもこれは卑怯だ。
親の不始末を子供に補填させるのはズルイ。
何故なら親と子では立場も影響力も全然違うからだ。
それを社会的弱者である子供に要求するのは酷だ。
破壊した今でもその関係図は有効だろうに。


そうまでして破壊と再生を切望する目的が
ここでようやく語られる。(これをまたマキの口からってのがなー)

でもここで語られた理論がものすごっくシビアなもので
そういう切り口を指摘してくる所が感動しちゃった。
スッゴク説得力もあった。
また、吉本的にというよりは社会的にハードで
やっぱりねと思う様な内容でもあったから
これまでの展開を裏付ける捕捉シーンにもなっていた。(まとめ的な)

「真田が自ら命を絶った後、俺は自分を責めた。
 どうして吉本のイジメから目を背けてしまったんだろう。
 どうして真田を掬ってあげられなかったんだろう。
 ――――でも一方でこうも思ったんだ。
 もし俺がイジメを防いでいたら真田はどうなっていたんだろうって。

 その時は助けてやれたかもしれない。でも中学を卒業したら俺はアイツの傍には居てやれない。
 もしも高校で大学で社会で・・・同じ様な目に会っても俺はアイツを守ってやることが出来ないんだ。

 それから二年ほど世界を回った。実際何度も死にかけた。
 でもそこで自分が強くなるしかないってことを知った。
 それで思ったんだ。
 世の中の悪意を全て断ち切ることは出来ない。
 でも、悪意に立ち向かっていく人間を育てることは出来るんじゃなかって」

私もそう思う。
一部の人間は確かに感じている、この透明な壁で囲まれているような隙間を
もがいても抜け出せない隙間を
指摘してくれたことが何より胸を打つ。
強くなきゃ生きてけないって感じる瞬間なんて誰もが感じていることではないだろうから
言及してくれることで不確かなものが確かになるこの救済感。

一方で苛められる側が何をしなくてもいいとはしない、この容赦ない説教。
一概に善悪を明確にしない所がいいです。
いっそ清々しく感じるわ。

それにやり方は間違っていると責めることは簡単だけど
そんな決意をさせた時代を恨むべきだと思った。
そうでなければ生き抜けないこの時代を。

「先生は沼田家を調査していく内に茂之くんという第二の真田宗太に成り得る生徒の他に
 もう一人――――第二の吉本荒野がいることに気付いたの。
 君のことよ」

あ~これもやっぱりね~。
中盤で言っていたもんね。慎一は家族が生み出したモンスターだって。
だから本当のターゲットは慎一なんだろうって思った。
全てはそこに王手を掛けるための戦いだった訳だ。

ここでいきなり病室の本物の吉本荒野のアップ。

これは多分直前のマキの台詞、
「人を殺したことがある、先生は貴方にそう言ったんでしょ。
 先生が殺した相手は・・・・」

これを受けていて
先生が殺したのは吉本荒野だとミスリードさせるための構成なんだろうけど
そして、このシーンを以って後に慎一が叫ぶ「アンタが本当に殺したのはあんた自身だ!」に
掛けているんだろう。
それは見え見えだったわw

でもここに挿んできたことが秀逸!

ここは別の意味でも重要なシーンとなっていて
母親がモンスターを生みだしたことを告げる哀しい暴露である。
そして“家族”がモンスターを作るんだというこのドラマの軸を
改めて強調してきている。
吉本荒野もまた家族の生み出したモンスターだと強調した上で
同じ過ちを辿りそうだった沼田家の鏡像としている訳ですよね。

対する吉本の母親は「それの何がいけないんですか!」
何も気付いていない訳で。

結局吉本(田子雄大)が幾ら精魂削って僅か一人の被害者を救済しても
モンスターは今も無限に生み出されているという
やるせないシーンでもある。
世の中の無常を感じるというか。

「人間はルーツがある。つまり多くの怪物は突発的には生まれない。
 吉本荒野というモンスターを作りだしたのは他ならぬあなたなんですよ」
「そんなことあるわけないじゃないですか!」
「・・・・・彼もまた被害者なのかもしれません」

結局真田颯太の自殺の理由や吉本荒野の事故原因を究明することなく暈かして
時は進むこの残酷さ!
なのにモンスターは躊躇いもなく今日も続々と生み出されている社会の醜悪さ!
前回ラストの全てをやり終えた吉本の背中と青空が胸に沁みるよ・・・。


そしていよいよ沼田家が吉本の真意を知らされる。
どうして家族を壊されたのか。
どうして壊さなければならなかったのか。
ここで前のシーンで語った、個々が強くならなきゃ意味がないって捕捉が色濃くなる訳で。
うーん、順番も見事だ。

「本当の問題児はこの長男慎一だ。彼は第二の吉本荒野になる可能性がある。
 慎一を更生させるには家族の意識改革が急務であり
 そのためには最悪の場合家族を崩壊させるところまで追い込まなければならないのかもしれない」

言葉の節々に過ぎる切なる愛情に一言も声なく聞き入る沼田家。

そして始まる最後の総評!
これがまたとにかくとにっかく凄かった!!
このドラマの集大成でした~。

「自分を悲劇の主人公だと勘違いしている登校拒否児の次男。
 優等生を演じながら裏で他人を傷つけている長男。
 家庭を顧みず面子が全ての父親。
 反抗期の息子を恐れて育児放棄した世間知らずの母親。
 この家にいるのは家族じゃない、ルームシェアしているただの同居人だよ!

 家族の絆だって自然に存在するもんだと思ってたんだよなぁぁ!
 そんなわけねぇだろ!!
 
 互いに膝突き合わせて自分の想いを口で!手で!目で!心で!伝えてこそ初めて
 存在するもんなんだよ!
 それを何度も繰り返して築き上げていかなきゃ強くならない面倒臭いもんなんだよ。

 相手に伝える努力もしないで家族だから言わなくても分かるなんて
 お前らエスパーかよ!
 ・・・・そんなもんは、単なる幻想なんだよ。
 残念ながら沼田家は最後まで自分達を超能力者集団だと勘違いしていたらしい」

ここまではぐうの音も出ない説教だった。
なんとダイレクトな言葉なんだ。言わなきゃ分からない。伝えなきゃ始まらない。
戦わなかったら届かない。
耳の痛い指摘である。

でも、ここからは挑発だ。

「お互いに責任を擦り付けあう姿は怒りを通り越して笑えたよ。
 家を壊す時でさえみんな背を向け合ってたもんなぁ!」

それは私も思った。
あの破壊行動は悪しきものを終わらせる払いの儀式ではなく
闇雲に駄々を捏ねている赤子と同じだった。
何の生産性も持たない、堕ちる所まで落ちた事すら気付かない滑稽の極みだった。

だからこそ道が見えていない沼田家に最後の手を差し伸べるための
これは挑発だ。
後に読まれることを意識した上での告発なんだな。

「破壊の後に再生があると信じているなら教えてやるよ。
 絆のない家族に再生なんてあるわけがない。
 お前らは俺が仕掛けたゲームに負けたんだよ。こんな家族消えてなくなればいい」

最後の一文で気が付きました。あ~これはワザとそう書いたんだろう。
つまりこれでさえも吉本の計画の内ってことになる。
ってことは
吉本のアパートにマキの足跡が辿れるパンフを残したのも
慎一が推理した通りワザとなのだろう。
そんなミスをこの完璧主義の吉本がするとも思えないしね。

となれば、これは吉本が慎一に仕掛けた最後の試験なんだと思う。
“想像力”を働かせて何処まで相手を推測出来るのか。
結果はもちろん合格だった。
そういう意味での締めの「いいねぇ」は小気味よい終わり方だ。

もちろん
じゃー吉本の本当の素姓は・・・?8年前の真相は・・・?って疑問も湧いてくるのも当然で
少々消化不良な部分も残ってしまうんだけど
吉本のバックグランドを明るくすることがこのドラマの主旨じゃないですしね。
これはこれで良かったかな。


ノートの告白でようやく吉本の真意に気付いた沼田家。
やーっと目が覚めたようで、ここから彼らの時間が動き出す。

ちょっと単純なんじゃないの?って気はしないでもないけど
それだけ衝撃的だったんだろう。
「こんな家族壊れてしまえばいい」って言葉に
ようやく事の重大さ・己の罪深さに気付けたんだ。

ここでようやくあの破壊行動が生産性を持つ。

吉本の本音で心が動かされるなら最初から真実を告げておけば良かったのかというと
そーでもなく
きっとあの無機質な破壊があって、やるせなさの中、真実を知ったからこそ
吉本の気持ちは沼田家の心に届いたんだと思う。
となればやっぱり吉本の行動は間違っていたとは言い切れないと思った。


沼田家の卒業試験。
まず最初は茂之。
一人になっても構わないって覚悟で一人でイジメを止めようと口にする。

ちゃんと変われるってことを皆に見せ付けるとか!やるじゃん!
友達を作るとか学校へ行くとか行動に出ることだけでなく
今度はちゃんと自分の意思で行動を止められた。
自分から脱却出来た。イジメの無限ループを断ち切った。一人で!
それを全部最初にやって見せた。
よくやった!カッコ良かったぞ!


沼田父。
自分を取り繕っても意味がないと気付いた父。
素直になった分強く見える。
でもちょっとカッチョ悪いw

「今のお前ならきっと見つかるよ!」
ここで「バカ言うな」とか「おう当然だァ」とか
そーゆー軽口が欲しかった所だw
ホント根っからはマジメくんなんだな。

物語序盤見下していた元部下と和解。ちゃんとケジメ付けられたな~。
まさか前半のこのクダリが沼田父の卒業を彩ることになるとは思わなかったよ。


沼田母。
家を手離せた。そうだよねぇ。もう“家”という即物的なものに拘る必要ないもんねぇ。
家族が一緒だから。

ここの描写は巧いな~と思った。
物理的存在に依存して自己実現を保っていた人間が
もっと内面的なものを拠り所に宗旨替えする理由がとても良く伝わるシーンで
そういう心境の変化ってあるある。あるよね~。

慎一。
まさかの元カノ復縁。
うーわーwこれが一番嬉しいかも!
万引き写真を担任に渡さなかったことが凄く意外だって前回書いたけど
その分そこに確かな愛が見えていて。
だからそれがせめて慎一にも伝わるといいなーと思ってたから。

それが見えるってことが慎一が変われた何よりの証拠だ。


で。
ここで終わっても充分だったのに付け足されたオマケエピ。
これがまたスッゴク痒い所に手が届くオプションでっっ!!!

5月26日を待っての邂逅。
「アンタが本当に殺したのはあんた自身だよっ!」
そのために泣くことが出来て、間違っているって言うためだけにここまで来て。

ドラマ自体は見え透いた結末だったけど
モンスターであった慎一本人がこのことを糾弾することが
何より慎一がモンスターで無くなった証拠だ。

「あんたのせいで家族が壊れた!・・・あんたのせいで、家族に絆が生まれた」
無表情で黙って慎一の言いたいようにしていた吉本が
“絆”という台詞の時だけ一瞬視線が反らされて
それだけの変化があって
照れている様な嬉しい様ななんっとも言えないこのシーンっっ!!
っきゃーっっ!!
たまんないっ!

嬉しいだろうなぁ。
全てを犠牲にして賭けた時間が全て戻って来た。
今も何処かでモンスターは生まれていて
たった1つ家族を救えたくらいで社会が変わる訳もなく
吉本のしたことはとても小さな一歩でしかないけど
無意味かもしれないけど
その対象者が感謝しているなら
それでいいじゃないか。


「彼女が教えてくれた8年前の真相は本当に真実なんですか」
合格だよ優等生!
きちんと“想像力”を働かせれば現象に於ける矛盾が見えてくる。
想像力だと何度も吉本は言っていた。
その成果がちゃんと現れている。

きっと彼がこれを問い詰めてくる所まで出来たら
本当の意味で沼田家の卒業だった筈。
ドラマ序盤の何処かで
吉本に一番近くに寄り添えるのは慎一だろうにねぇ~みたいなこと書いたけど
正にそうなった。
慎一だけが吉本本人に向かってきてくれた。

「ありがとうございました!」
慎一だけが感謝の言葉を口にする。

これは慎一のためのゲームだった。
でも慎一にだけ届いたのはそのせいだけじゃないと思う。
ハードな手腕を見せ付けられたダークヒーローだったけど
少数派を救済する癒やしのドラマだった気がした。


キャスティングも違和感なく、結構面白かったです。
櫻井くんがダークヒーローの方が似合うと思ったのが新鮮な功績だw
怒りをぶつけたり叱咤したりするのが子供の癇癪みたいだったのが
ちょっと迫力不足でしたけど
いつもの薄っぺらい優等生キャラよりずっといいです。
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