Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*06*06(Thu)
家族ゲーム 第8話 感想
沼田家の破滅回でした。その崩壊の序曲をたった「学校から連絡が来た」の一言で口火を切らせ
一気に転がり落とした脚本が劇的だった。
慎一の万引き・夫のクビ・茂之の最後の一線。
それまでの燻ぶっていた火種がまるで導火線になっているかのように連鎖反応して堕ちていく。
一気に山場へ乗り上げてきましたね~。ゾクゾク来た~。

そしてそれを肌で感じ取ったであろう吉本が
これまたたった一言で崩壊の幕を上げさせてみせる。
「そういう訳なんで、返して貰おうと思って。100万円。」

4人揃っている前で臆面もなくキーワードを指摘。
核心を突いた一言に沼田家は容易に自滅の一途を辿りだす・・・。
なんっかすげええええ・・・・・。

「会社の金に手を出して、それがバレて、クビになりました!」
「なんでそんな・・・」
「しょうがないだろ!それしかなかったんだから!」
「それしかって・・・!」
「家族のためにやったんだ!!」

うわああああ・・・・父サイテ~~~。
沼田父のバカっぷりはとにかく苛立った。とにっかく苛立った!なにはともあれ言い分がサイテー。
ホントクズだなコイツ。

「何だその言い方は。
 こっちの苦労も知らないで。こっちは外で戦ってんだ!」
「開き直るんですか?」
「煩い!俺が喋ってんだ!」

水増し請求を必要経費なんて言えるからこういうことを平気でやっちゃうのだ。
そしてそれが男の戦いだと啖呵を切る。
家庭内不和と犯罪を同レベルで語って欲しくない。
そんなことの区別もつかないのか。

そんな沼田父の浅はかさに盛大な溜息を返した吉本が
返り討ち。
これがまたすんげー迫力だった。

「じゃあもう家を売るしかないですね」
「簡単に言うな」
「大体こんな立派な家アンタ達にはもったいないんだよ。身の程をわきまえないと!」
「おい、君!」
「まだ面子!まだ遠慮!まだ演技!まだ変わらない!
 折角色々世話してやったのに結局何一つ学習しない・・・本当に救いようのない家族だなぁ」

結果発表と称して真実を告白。そうすることで最後の糸を切ろうと目論む。

「みーんな騙されてたって訳だ~この俺に~。
 でもこぉんな酷い結末は予想してなかったよぅ」

そう前置きをしてから口調を一転。
むしろここからが本当の真実の告白だといわんばかりに。

「ギャンブル初心者が株に大金を注ぎこんで大損。あの95万までは俺の想定内だった。
 でも何を血迷ったか1000万まで借金しちゃうんだからびっくりしたよ。
 しかも折角俺が実家に掛け合ってやったのに
 それを反故にして横領なんてバカな事をやらかした挙句にクビになって・・・・
 ホント何処まで崩壊させれば気が済むんだよ!!」

「この最悪の結末はアンタ達自身が招いたんだ。沼田家は壊れるべくして壊れたんだよ」

チェックメイト。
かぁーっっけぇぇぇぇ!!!!!
もう聞いていて気持ちが良いくらいダイレクトな攻撃。
スカ―っとしたぁ!スカ―っとしたーっっ!!
指摘する全てが的を得ていて、叱ってくれるって気持ちいい。
何故彼らは彼の言葉が全部私利私欲などではなく利他的なものだと気付かないのだろう。

櫻井くんの口調がなんちゅーか静かな怒りを漲らせ
台詞の抑揚の付け方が激昂する感情を如実に表わしていて
これがなかなか良いんだよ~!
出来ればもっと
空気がビリビリ痺れるような振動を伝える程のオーラを発して欲しかった所だけど。
台詞の抑揚の落差が吉本の中の割り切れない苛立ちや何より悲しみを表わし
手に取る様に零れ落ちていた。

きっと人を攻撃する分、この人は自分も傷ついているんだ。
深い悲しみと怒りがなんだか妙に切ない。


最初の結果発表の時に茂之にだけは何も告げなかったため
家を出た吉本を茂之が居た堪れなさそうに追いかける。

「何処まで俺を騙していたんですか・・・!」
「真野さくらを買収したところまでかな。あとはお前が自分でやったことだ。
 園田と仲直り出来たのも、三井・市原・竹下が仲間に入れてくれって言ってきたのも・・・
 イジメの主犯だった矢尾を今度はお前が苛めていることも!」
「・・・・」
「やっぱりお前は駄目駄目な生徒だったよ」

何も言い返せなくなる茂之。
そうして静かに見つめ返し去って行く。

う~~ん。凄い。胸が軋む。
特に近付いていたと思えていた分しっぺ返しは痛いだろう。
それも自業自得で、さてそれを茂之は受けとめられるのか。
これは親鳥の巣立ちだ。
茂之にはそれが伝わるのかなぁ。


吉本との別離は予めここで持ってくる重要ポイントであっただろうから
それを巧く纏めてきたなと思った。
すれ違ったままの温度差を丁寧に描いた別離シーンだった。
ある意味最悪な別れ方だけど、逆に強烈に胸に刻まれる。


さて。では置き去りにされた沼田家が
どんなふうに落ちるのかと思っていたら
そこからはもう一気!・・・ただもう、バカっぽいの一言(笑)
暴かれてしまった事実に、その先は意図も容易い。

この、ボロボロな精神的惨状を画的に表現するためであろう描写は
家族全員が家の中を黙々と壊していくというもの。
確かに見た目的には分かり易い。でも平凡過ぎて余り感情が先走らなかった。
破壊の仕方も中途半端。

母が呆然としたまま皿を割りだした時
「何するんだやめろ!」って父親は止めに入ると思った。
それで余計に拗れていくのだと思った。

それがアイアンかなんか持ち出して自分も参戦だもんな。
だから駄目なんだよ。

女性は本質的なものや本能的なものを重視するけど
男は客観性と社会性を重んじる生き物だから
ここで「即物的なものを破壊することでは何の解決にもならない」ということに
父親が気付かなければならなかったんだ。
そこまで頭ごなしに屁理屈を並べてくれたらコイツまだマシだったのに。
所詮、この程度の男か。
それが気付けないんだから、だから駄目なんだよ。


茂之だけは加わらないと思った。
吉本にあれだけ色々伝えられてきたんだから
何が価値あるものなのか、何が大事なのか、もう分かっていると思った。
イジメに加わったのもただ流されただけだと思っていた。
でも違うんだってことがここでよく分かる。

彼もまた、何も分かっちゃいないんだ。
両親に文句を言いつつも
ここで同じ行動を取るということに反発心が湧かないんだから。

人間って嫌だと思ったら同じでありたくないという抵抗感が生まれるものだ。
それに吉本を引き止めるかとも思った。
なのに言い負かされて行かないでの一言も言えなかった。
茂之は確かにあの雨の日に、誰も味方じゃないと吉本だけを信じたと思ったのに。


・・・・・結局このまま沼田家は家族4人で罵り合い
一見、どっちもどっち、誰もが悪い、と話を持って行き、今話は終幕する。
みんなの責任であるという風に帰結させているが
それが少々気持ち悪い。

事実を歪めたのは沼田父の身勝手な暴言じゃないか。

父の言い分はどれも見事な責任転嫁だ。
仮にどんなに借金の額が高くても
慎一が人を傷つけていても
茂之が引きこもりでも
それらと企業の水増しを同レベルで語るな。
(ま~万引きも器物損壊もれっきとした犯罪ですけど。未成年ってことで)
そのすり替えに家族の誰もが指摘しないのも病んでいるという描写だろうか。

言うなれば沼田家は似た者家族である。
だから風通しが悪いんだろう。
それはまるで洗脳された衝動のようだ。
でもその分、誰もが真面目で遊びがない。
だからこんな風に一緒に狂うことが出来る。
それは一つの救済だ。

そういうことを考えると、この狂ったような作業が
これだけ滑稽な失態を導いた沼田家の末路としては相応しい描写だったとも言えるし
沼田家のバカっぽさを的確に表現していたとも言えるのか。

でも一方で、壊せるだけマシだと思った。しかも揃って、だなんて。
みんなして本音を口にして罵り合って。

この家族は、壊して貰えたのだと思う。

世の多くの家庭は似たような不調和やわだかまりを抱きながらも
その上でピエロを演じているのが常じゃないだろーか。
ホントの“家族”なんてどこにあるのか。
偽りの成功劇を演じてもどこか空虚な胸の内は消えないで
でもどうすることも出来なくて
なあなあのまま悪戯に時だけが過ぎて行くのが普通じゃないだろーか。
その危うい綱渡りで最後まで行っちゃうのが普通なんじゃないか?

だったら今、作り直せるきっかけを与えられただけマシなんだ。
相手を罵って、それを受けとめて貰えただけマシだった。
のらりくらりとまた交わされる方がよっぽど薄情なんだから。
家族の理想を欲しがる筋書きはやはり夢を描いている。

そういう意味でめちゃめちゃに荒れていた沼田家が
どこか温かく
ちょっぴり羨ましく見えた。

また、衝動的に自制が効かない沼田家をどこか冷めた目で眺めながら
壊れていく時ってこんなモンだよな~と思いつつ
この物語を書いた人は本当の意味での孤独や家族の決壊を知らないんだろうなーと
ちょっと思った。


7話まで吉本中心で物語を進めてきて
ここで更に沼田家面々の明らかに何も理解していない反行動を示す。
それはまるで視聴者まで沼田家(特に茂之に)裏切られたかのように映り
吉本が傷ついているんだろうなってことが間接的に伝わって来て
必然的にこちらの意識は吉本へ向かう。

ここは沼田家の決壊という悲劇のシーンなのに
そういう、沼田家への同情的な脚本にしてこなかった辺り
共感を目指すのはやはり吉本の方か。
確かにこの物語は吉本への反感を抱いたら「再生」もクソもない。

どれ程熱意を持って沼田家を弄びながらも、気付いて!気付いて!って叫んでいたのに
それがちっとも届かない。
吉本的にはここまですらも想定内だとは思うけど
こんな結末しか呼べない沼田家が哀しい。

なので余計、沼田家が切り離された落ちこぼれの様に見える。
その構成が面白かった。
敢えて沼田家へ同情的な流れにはしないんだな。


吉本もまた切り離された風船のように儚くて。
そんな色の余韻を与えながら抒情的なラストシーンへ持って行く手法は見事。

画面2/3以上を占める雲ひとつない真っ青な空。
無音の世界。
逆光になって表情の良く見えない小さなシルエットがふたつ。

空の大きさに対して不釣り合いなほど小さな影の心細そうな声。
「これから何処へ行くんですか」
「・・・・・」
「お元気で。また会えますよね?田子先生」
「・・・俺は吉本荒野だ」
「私には中学校にいた頃からずっと田子雄大先生ですよ」
「・・・・・」

無言で離れる二つの影。
吹き抜ける風の音。

うおー!切ねーっっ!!
なんか切ないー!
なんちゅー喪失感!なんちゅー画!!

これまで、強いて言うなら“動的”な画でドラマの輪郭を魅せてきたのに
ここに来て極端なまでの“静的”な描写!
音が無い!時間が止まってるっっ!
全てを失くした沼田家の余韻をもたらしているのか
全てを失くしたのは吉本本人なのか。
ぎゃあぁぁぁぁー。


破壊出来たからもう自分の役目は終わったとばかりに消えていく。
なんて綺麗な終幕。巧い!巧いっっ!!・・・けど
えー?マジで?
これで終わりなの?
・・・・なんか、らしくない。

100万の損失を出した所までは計画の内だったけど
1000万は想定外だと言った。
本当か?

私にはこれさえも計画の内なのではないかと思えたんですけど。
ここで吉本が家を出ることで
今夜家族で何が起こるかまでくらい想定していそうじゃないか。

慎一が吉本と学校を辞めるか辞めないかの賭けをした後、写真のことで吉本に詰め寄った時
「でも心配しなくていいよ。君も自発的に辞めさせてあげるからさ」
「他に何かあるんですか」
「もちろん用意してあるよ。君の心が折れる様なサプライズをね~」
「楽しみにしてますよ」
「・・・・茂之!お前が家族を救え」

これ、メッセージに聞こえる。その後に起きたあの決壊とその先すべきことの。
吉本が口にする言葉はいつも本当のことばかりだった。
後は茂之に賭けたというか託したと考える方が自然じゃないか?
そのための、ワザと突き放した言い方をしたのだとする方が、らしい。
そうすればきっと茂之は吉本を恨んで
戻るのは家族しかない。

そんな茂之はまだ最後のメッセージを読み取れず
以前のように部屋に閉じこもってゲームに興じる。逆戻りしてしまったみたいに。
気付いてやれよって強く強く思った。

慎一も吉本の言う通り“自主的に”学校を辞めてきたと言う。
計画通りだな。
崩壊の余韻を陰惨に引きずりながらも
尚、吉本の手の平で踊らされているようなラストシーンだった。

・・・・のに
このタイミングで吉本の過去編やる?いるか?
要らない気がする・・・。
どう現代とリンクさせるつもりなんだろう。

これでマキ辺りが吉本先生の想いを受け取ってあげてよとか言って
沼田家に過去を告白に来たら萎える・・・。
吉本先生の思いにようやく気付き立ち上がる沼田家、とかされたら
萎える・・・。
やっぱりちゃんと自ら立ち上がってくれ。
出来れば吉本を恨んで憎しみを力に変えたりして。

そんで全員が吉本の効果だと分かっているのに
誰もそれを口にしないでまた日常が回りだす・・・とかいうラストだったら
けっこくる。


マキも結局キャスティングされた人物の一人か。
思えば一件だけヒットしたホームページというネタだって怪しかったもんな~。
だよな~。
ただ、慎一の元カノが写真を渡さなかったのにはちょっと感動した。
ちゃんと愛があるじゃないか。
それが慎一にも届くといい。

PS.
う○こに吹いたwほんっっと男子ってう○こ好きだよねー。絶対書くよねー。
何が面白いんだろう。余りにも如何にもなラクガキに一瞬意識が遠退きましたw
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