Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*05*30(Thu)
家族ゲーム 第7話 感想
うわあぁぁ。なんかすげえぇぇぇ。またしても凄かったー。
歯車が噛み合わず無情にも崩壊していく沼田家が壮絶。
ラスト10分はまたしても呼吸止めてましたー。
いやいやいや!マジで!息するのも忘れるって!

効果音とか特に入れないで無音であることがより緊迫感を強調して
怒鳴りつける吉本に呑まれる!
鬼気迫るまでの迫力とかはないんだけど気持ちがとにかくすげえ!

櫻井くんいいねぇ。君こそいいねぇ。
滑舌の悪さもほぼ気にならない。(慣れたとも言う)
薄っぺらい張り付いた笑顔が愛嬌のある顔なだけに似合っている。
凄味はないがその分舐めてかかれる隙とのギャップが胡散臭さを加えている。

彼の世間体が他人と向き合うとこだけ顔面に張り付き
離れるとスッ・・・と消えるのも
恐くもあり快感でもあるw
とことん人をバカにしたこの態度。
そんなの普通は大っぴらに出せるものじゃない分、見ていてスカっとする。
たまらん優越感が湧くね。
自分が誰にどう思われようがそこは全然意識していないこの潔さ。

そろそろ纏めに入って温くなりがちなドラマ中盤戦で
尚留まる事をしない怒涛の台詞ラッシュ。
ここに来てまだ手を緩めない脚本がもういっそ怖い!
どこまで行くんだこのドラマ!

もうこのドラマの刺激がダークすぎてアクの濃いいハードな展開で
なんか今期首を揃えている他のどの学園ドラマも陳腐に見えて仕方がないw
絶対このドラマのせいだよー(笑)


展開もスムーズで無理がなくダレていない。しっかりとした枠組みがある仕様。
リメイクだからか脚本が巧いのか。
観ていてストレスが無いしつい夢中になっちゃう。

興味を持たせるのは
やっぱり吉本が次々と奇抜な方法を意地悪く出してくるから
次は何やらかしてくれるんだろうって目新しさも一理あるけど
例えば今回なんて
吉本はもう特に何もしてない。
でももう目が釘付けだ。
これまで沼田家の課題を丁寧に描いてきただけに
ここまで来たらもうそれがどんな末路を辿るのか気になってしょーがない。
マキのこと。
母親の株。
父親の浮気。
そして今回出てきた母親の孤立無援。
色んな伏線を次々投下してくるからもう目まぐるしくて!

毎回何らかの事件があって一話の中でそれを回収してくれるから
こちらの意識も途切れない。
これはシリーズ構成の巧さかな~。


前回慎一の暴露も受け容れて貰えず家族にも信じて貰えなかった。
・・・信じてはくれたけど吉本を首にするという要求は飲んではくれなかった。
息子が親にここまでの危機意識を持って要求したことをあっさり否定されるって
コレ結構キツかっただろうなぁ。

茂之はもちろん父も母も吉本を信じた。
慎一ではなく吉本を受け容れた。

これってある意味気味悪い現象である。
肉親の訴えよりも他人を信じるって。ましてや殺人の話なのに。
そこまで信じさせる何かがもう吉本と父母の間にも出来ていたんだって思うと
兄貴のやり方は間違ってなかったけど時期が遅すぎたってことだろう。
人が人を信じるって凶器にもなるんだな。

でも裏を返せば吉本はこの賭けに勝ったんだ。
この展開は吉本にとっては出来たら避けたい内容だった筈だ。
そのギリギリの運命の賭けに勝ったということだ。
それもまた背筋が寒くなる流れだ。


その吉本の過去も大分明るみに出して来ましたね。
「あなたは教育者なんかじゃない。人を不幸に陥れる快楽主義者です」
「その通りですよ・・・吉本荒野はそういう人間です」

ん?つまり本物の吉本荒野は教え子に体罰を繰り返しそれを隠していた?
それに気付いた(現)吉本が問い詰めた所
逆にその生徒が自殺してしまった?
その罪をも(現)吉本が着せられた?

なんかそんな自己保身に走った泥臭い闇が蠢いている雰囲気だったー。
その中一人で戦う非力さを嘆いたのかなーとか。
だから教師が生徒を守る限界を感じ暴走しているってところ?


――――――そして今回。
もう吉本が何をする訳でもなく沼田家は即物的にも心情的にも自己崩壊していく。
誰も事態を真剣に考えていないから
マズイことになっているのを止めようとすら思っていない。
もうここまでくると切欠を作ったのは確かに吉本だけど
その種を育てたのは沼田家自身だろうに。壊れていく時ってこんなもんだよね。

それでもそうさせられたんだって他人は吉本を責めるもんなんだろーか?

例えば吉本が純粋に金銭的な手助けをしても
特に何を言うまでもなく母親は更なる借金へ踏み込んで行ったし
浮気じゃないですよね?と念を押しても
父親は下心満載だった。

皮肉な見方をすれば
その状況で母親に金を渡せば更に借金詰む位の精神の脆弱さは目に見えているとか
その状況でマキと再会すれば父親は躊躇いもなく浮気するだろうとか
吉本に先見の目が無かったとは思えないんですよね。

だとすると
純粋な救済の振りをしているだけで
やっぱり吉本は父と母を試しているんだろうってことになる。
操っているのは変わらないのか・・・・?

ただそれでも家族と向き合うよう進言しているのは事実であって
でも折角吉本が幾らそう仕向けても
それを可能にしない沼田家の家庭環境が不健全なんだ。
助言を受けとめられない人間性が既に問題なのだと言える。

だって常識の範疇なら
吉本にあそこまで言われて大金まで貸して貰ったのに
近所の人たちの戯言に耳を傾けてしまうことはないだろう。
大金を手にした時点で他人の吉本にそこまで世話を掛けてしまい
申し訳ないとかみっともないとか普通思うって。
だからお嬢様なんだよ。

でもそこまでは自己責任だけど
その翌日夕食を精一杯作って待っていたのに偶然誰も帰って来ないとか
これは完全に母のせいではないだろう。
何もこんなタイミングで・・・なぁ。
帰宅を義務付けない、帰るコールを要求しない母の落ち度もあるけど
家族が少し気を使えば避けられた事態な訳で
避けられない程、沼田家は関係性が希薄だってことだ。

みんな好き勝手やっている=想像力が足りない
どんな思いで母が準備したのかと思うと手首切りたくなるのも無理ないわ。

――――そこまでの描写が丁寧に作られていた。
少し暗めの画面で、台詞もないままゆったりと流れる時間が非常に重い。
その一連の窮迫感の一部に
慎一のコマも入れてくる辺りが伏線の引き方も巧い。


その慎一にも何かが見え始めてきた模様。
「アンタが欲しいのは名門学校へ通う肩書と成績を残したという実績だ」
「別に東大が全てだと言っている訳じゃない。お前が本当にやりたいことがあるのなら・・・」
「何その当たり障りのない会話。やっと分かったよ。俺達ろくな会話をしてこなかったんだね」

東大へ行けとしか言わない父親に
疑問と憤りをぶつけた慎一。(良く言った!)

そう言えば良いと思ってるんだよな、この父親。
ホント人権を無視した態度でムカつくわー。あーもーコイツこそ成敗してほしいわ~。
息子とダイレクトに向き合ってこなかったから
必要な台詞が浮かばない。
それでいて父親であるという事実だけで威厳を持ち得ていると自己評価する。

本当にみっともないと思った。
・・・・思ったけど。
本当はこういう態度って人目につくものじゃないから
知らないで過ごしているだけで
多くの人が結構こういう経験している罪なんじゃないかって気もした。

父親自身も人の痛みや苦しみ、悲しみを「想像」できない人間であり
この点はある意味息子はそっくりだ。
そんな父親だからこそ慎一があんなんなっちゃったんだな。
・・・つーかなーんかこの父親いつか刺されそう。(そんなサスペンスは入れてこないだろーが)
人の無知な行動が如何に他人を抉っているかってことだな。

株の損失も元はと言えば自制が効かない身の程知らずな母親の愚行だと思っていたけど
沼田父を見ている内に
事の発端は全て沼田父の無神経なせいだと思えてきた。


そしていよいよ佳境へ!
吉本がすぐ沼田母の不在に異変を感じとり家中を探しだしたのに対し
そんな事態を「想像」も出来ない父親が呑気にリビングで寛いでいるシーンは
実に象徴的だ。

何やってんだよ!
あんたがそんなだから家族がこんななんじゃないか!
うっわーっ!この鈍さがとことんイライラするーっ!!無知って罪だよ!

確かに沼田母は沼田父に借金のことを告白しなかった。
でも知らなかったで済む問題になるのか。
自殺をするかもしれないと察して探し始めた吉本と
まるで空気を感じ取れていない夫。
この差が対照的すぎてよもや滑稽に映る。


そして風呂場で自殺未遂している沼田母を発見。
暗い風呂場で脱衣所の蛍光灯に灯されたまま早口で説明する吉本。

この画の構図!
手前が暗くて向こう側がぼんやり灯るこの構図!!
なんとも言えない空気感。
風呂場のあの暗さとバックに灯る脱衣所の灯りの明暗が
心の隙間を抉ってくる。

「お母さんにはこの家がすべてだったから」
うわぁぁぁ・・・。これは・・・中々出てこない台詞だって!
他人が何を拠り所に生きてきたかを的確に見抜くからこそ
効果的な仕打ちも出来るんだな。
その点について言及することが出来るということは
人の心の痛みを分かっているということだ。
その意味で彼は誰より沼田家の理解者だ。

吉本の説明は完全にお母さんの気持ちを汲み取っている台詞であって
この時の沼田母の嬉しさは格別なものだったと思う。
かつて誰も・・・誰一人そのことに気付いた者はいなかったんだから。

そこへ沼田母の実父母、再登場!
うぇえぇぇぇ???なんでー?!

吉本が頭を下げて借金を頼みこんでくれたらしい。
どーゆーこと???
このヒト、こんな事にも関わってくるのか、という驚きと
こんなにも簡単に人を動かせるんだっていう怖さ。
相手を追い込むためには手を抜かない徹底さが一瞬狂気染みた執着にも感じてしまった。
一見ヒーロー的に演出されているから忘れちゃうけど。

でも必死に父親の目を覚まさせようと母の状況を電気の消えた風呂場でまくし立てたのも
実家に掛けあってくれたのも
吉本だけだった。
どんな思惑があれ、ここまでしてくれたら本望な気がするわ。


そこまで言っても沼田父には伝わらない。
「あれは水増し請求じゃない、必要経費だ」
変わらない沼田父が全てを象徴している。

そして
ここから雪崩れ込まれたラスト10分の攻防戦が見物だったーっっ!!
折角妻の両親が絶遠状態にあった娘のために一千万用意してくれたのに断わった夫。
断わる夫の言いなりになった妻。

「どうしてあんなことを言ったんですか?あれで全てが解決出来たのに!」
「そう思うなら両親に土下座してでも小切手を取り返せば良かったじゃないですか」
「・・・・」
「もう終わったことだ」
「だったら具体的な返済方法を教えて下さい」

ここの無音の画面の緊迫感がハンパないっ!!

「俺達夫婦のことに口を出すんじゃないよ!」
「だったら家族ごっこはもう止めろよ!」

蹴り飛ばされる椅子。

「そうやって見栄を張って上辺だけの家族を演じてきた結果がこの事態を招いたんだろ!
 全部あんたたちが悪いんだよ!
 親が子供に向き合ってやらないから躾けてやらないから
 子供が大人になれないんだよ。いい加減気付けよ!」
「家庭教師の分際で」
「その家庭教師にここまで身ぐるみ剥がされたんだよ!」

・・・・・。(放心状態)

ここまで暴れても沼田父には届かない。
「何が崩壊だ・・・大袈裟なんだよ」

暴発した肉体を機械的に動かし無言で家を出ていく吉本。
静寂を破るトランペットの音。♫てらりられれ~っ♫

~~っっ・・・ふわああああ息詰めてたー。壮絶だったぁーっっ!!!!
すごかったっっ!!すごかったっっ!!
吉本の必死さが痛くて針の様に言葉が突き刺さってくる。
怒鳴った吉本の言葉は全ての代弁だった。
吉本の必死さが何処か痛々しくて勢いに呑まれる。

それにこの視点をクローズアップしてきた切口が巧いよ。
この点に気付ける人間なんかどれ程いるのか。
自分らが家族ごっこをしているだけだと。

翌朝。そこには何も変わらない笑顔を貼り付けたラジオ体操する吉本の姿。

一瞬の間の後突如始まるエンディング。
♫せかさーれるま~まに こーわれそーなんだっ♫

あのザワザワと不安を呼び起こすサビ。フラッシュバックするダイジェスト。
♫有り得ないっこと~ばかーりさ やーるしかな~いさ ♫

うっわ!ザワザワするっ!なんかザワザワするっ!

そしたらそれだけでは終わらなかったっ!(@_@;)
ってか今回拡大版か!!(今頃)
ここまででも充分衝撃的だったのに物語が終わった後に詰め込まれた数カット!!
この数カット!!どうしてくれよう。むしろここからのほうが爆弾発言。

何かに気付き始めた慎一が彼女に別れの言葉。
振られた彼女は慎一の万引き写真を教師に。
マキと待ち合わせた喫茶店へ向かう慎一。するとそこには吉本と談笑するマキの姿。

んんん???
どこまで詰め込んでくるんだこのドラマっ!!
うっぎゃー!!もしやまた何か仕掛けてた?
むしろここが本命かーっっ!!

まさかと思うが母親の実家まで出向いて頭下げたのも
全てこのためだったとか言う?
うっぎゃあぁぁ!!!
嘘だろ!!

両親の擦れ違いっぷりを慎一に見せ付けて慎一をマキへと絞らせ
一方で元彼女に慎一を陥れる写真を予め渡しておく。
そうすれば必然的にこの世代の子供ならば振られた憤りを自己消化できず
教師に暴露する誘惑に勝てないだろうと。
そのタイミングを見計らって
慎一が逃げ込むであろうマキに接触。

マキさえも吉本の策略のうちか!このバカ女ぁぁぁ!!
全てはこのためだった?
怖えぇぇぇ!!!

不意に思いだす、庭でいつものようにラジオ体操するにこやかな吉本の姿。
怖えぇぇぇ!!!

・・・・・そう言えば吉本のターゲットは
家族が生み出したモンスターである慎一だとするような伏線が
第5話で仄めかされていましたっけね。
これらは全ては慎一を「挫折」させるための罠か!
怖えぇぇぇ!!!

なんちゅー手の込んだ意地悪(?)なんだ!!
人間不信に陥りそうなドラマである。


―――― 一方、母親をどう解釈するのかがインパクトありすぎて
さり気なく挿まれていた吉本の爆弾発言を思わずスル―するところデシタ。
なんだって?自分の保険金を沼田父名義にしてるって?
マジかよ?
いや嘘だろ?

そこまでの覚悟を決めて沼田家に関わったのだとしたら
沼田家の遊び半分の人生が吉本の計画に敵う筈もないわ。
でもこれ・・・・吉本のいつもの「嘘も方便」ですよねぇ?
他人を受取人にするなんて流石にそこまではしないと思うが。現実的じゃない。

あ。最後にもうひとつツッコミたい。
ボーリングの玉でサッカーの練習しねーよ。誰か突っ込めよ。
そのまま放置とかナニソレ。(@_@;)思えばシュールなシーンだった。
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