Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*05*18(Sat)
カイジ 人生逆転ゲーム 感想
なんっか迫力のある濃いい映画だった~。
設定の異様さはこの際置いておいて丸っとそういうもんかと飲み込んでしまったが
そうなると画面から伝わってくるのはひたすら鬼気迫る気迫・執着・強欲。
人間のドロドロした醜い感情がこれでもかって溢れて来ていて
その汚い感情が次第に生の輝きのようにも見えて
なんだか泥臭いけど色んな意味で衝撃的だったー。


カイジ 人生逆転ゲーム 2009年年度作品
興行収入22.5億円
監督/佐藤東弥 脚本/大森美香



テレビ放映ってことでちょっとカットされているんですかね?
場面転換がブツ切りでかなり飛び飛びになっているのが気になりました。
でもその他は
暗めの画面に統一された陰気臭さとか
少々緩やかなままに崩さないテンポとかが、逆に物語の余韻を出していて
結構どの場面でも時間軸が緩やかだったのが印象的だった。

人生における時間概念ってそういうものだよな、とか思う。関係ないけど。

その一方、物語の緩急は役者の台詞やシーンやアップなどで付けられていて
特に主演の藤原竜也の明暗付いた演技が狂気染みてた。
乗り移ってる感じがスゴイ。ヽ(*゚O゚)ノ
恐怖という意味では
助演のライバル・利根川役の香川照之がこれまた脂ぎった演技してた~。
彼の悪役ぶりって、もー見事という他ないわ。
もーちょー怖えぇ。

ただ藤原竜也の滑舌の悪さは何とかならんのか。o( ̄‐ ̄*)
多分私、台詞の半分も聞きとれてないよ・・・・。( ̄_  ̄;)

でもまー筋は追えたのでいいや。


物語はまずじゃんけんカード。
この時点ではまだカイジも後手に回ってて、人としての甘さもあり
騙されては逆切れしてきゃんきゃん喚いている姿は
正に子犬のようだった。

でも一度は裏切られた彼を打ち負かすクダリは
度胸の強さを思わせ
気持ちいい。ヽ(*`▽´*)ノ
同時にここで知り合う、石田のオジサンを庇うシーンもまた
この時点では「それでいいじゃん」と思わせ後味は悪くない。

その彼が、その後繰り返されるゲームで負ける度
今度は負けないって気が引き締まっていく・・・・訳でもなく
また負けるから観ているこっちとしては悔しさが募っていく。Σ(ノ `Д´)ノ

でもこの時点でカイジに対しイライラしてこないのは
やっぱり時折見せる優しさや自分を傷つけても人を裏切れない人の良さに
何処かまだ救いを見ているから。

そして今度こそ勝ってやるという彼の意気込みもまだ穢れ無くストレート。

でもでも、そんな彼をどんどん非情な運命が襲ってくる訳で。
高層ビルの屋上に渡された陸橋を渡っている時
ついに石田のオジサンが優しさを見せて落ちていった時!
ヤバイ・・・ちょっと泣けた・・・。

オジサンの気持ちが痛いほど温かくて切ねえ・・・。(ノД`)・゜・。

「俺に動揺を与えないために・・・・黙って落ちた・・・っ!」
うぎゃあ!おーじーさーーーんっ!((((((((((((*ノノ)
最後に「勝てよ!人は勝たなきゃ嘘だ!!」ってエールを送った笑顔が
もうなんとも言えねーよ。

「人には2種類いる。窮地に立たされた時足が竦む者と奮い立つ者だ」って言葉も
また痛々しい。
そんなオジサンの精一杯の気持ちを受けとめたカイジが
「人生の最後に人を思いやることだけが出来たオジサンは勝ち組だ!」
って言った時には
また泣けた。(。´Д⊂)

そんなオジサンの想いを胸にやりきれない想いを雨空に叫び
「俺は生きている!」と叫びながら二人で橋を渡るシーンはもうある意味圧巻。
ただの綱渡りなのに圧巻。

そしてなんとか辿りつき喜び合う二人。
しかし扉を開けると内圧で吹っ飛ぶとかっっ。
ぎゃー!!Σ(゚□゚(゚□゚*)
どんだけ胸くそ悪い展開じゃー!

でもこの試練のせいでカイジの中で何かが変わって行くことになる。
その説得力は充分だった。具体的な台詞は何も無いのにも関わらず。
「勝たなきゃ意味がない」


人が次々と脱落していくクダリはちょっとCG。
でもこれリアルにやられたら夢に見る自信ある。
この位で丁度良いわ。
ここのスリルはとにかくハンパねぇ。

それを高みの見物している悪趣味な観覧席。
ラピュタのムスカを思い出した・・・。Σ( ̄Д ̄lll) 「見ろ・・・人がゴミのようだ」


そして舞台はクライマックスのエンペラーゲームへと突入。
ところがまたここで負けちゃうんだよね。
利根川にイカサマされて。
ホンっっト、精神的負荷のかかる映画だわー。( ̄‥ ̄) = =3

でもこの時点になると、ここまでで蓄積されたストレスは
自分が勝ち組だと疑わない傲慢な利根川へとまっすぐ向かう。

そして迎えるラストゲーム。

それまで描かれなかった利根川の心理戦を描いてくるだけに
急激に緊張感がアップ。o( ̄Д ̄o)(o ̄Д ̄)o
理論的な戦略は隙が無い様に見えて
でも反面、最後の賭けに乗ったカイジがここで負けるとも思えないから
じゃあ逆にどんな手を出すのか引っ張られて
非常に引きつけられた。

「俺が蛇に見えたか。俺が蛇に見えたということはアンタが蛇なんだ」

利根川はゲームにおける戦略を立てている筈と疑い
裏をかこうと“頭を使う”から
カイジを見下している利根川は必ず頭脳的カードを出す筈だ。
だからカイジは利根川が出す手が読める――――というもの。

最後のカードをニヤリとして出す利根川。
カードをひっくり返すカイジ。
ココの間がもーっっ!!(≧0≦●)(●≧0≦)。

空気が張り詰めた感のでる場面だった。
すり替えるだろうと踏んだ利根川の裏をかきすり替えなかったカード。
客観的に言えば
バカ正直な勝負を仕掛けた訳で
これがラストゲームじゃなかったら負けてたってことでしょ。
勝負の世界の面白さを説いてもいるんだろうけど
勝負における卑しさとか汚さとかが
生をギラギラさせているような感じに見えた。

「何故すり替えなかったんだ!」
「俺は信じた!アンタが読んでくれることを!」

策士策に溺れるという見下してた相手に寝首を掻かれるという
最高に完璧な仕返しが決まった。
そういう心理的駆け引きを独特の演出で見せてくるから
素直に息を呑んでた。
そして
「俺の勝ちだ!」

その瞬間のこっちのエクスタシー、ハンパねえぇぇぇぇ!!!!
すっげー快感❤
気持ち良かったーっっ!!
あああああ最後の最後でやっと解放されたよー。


エンディング。
ちゃんと石田のオジサンの娘にお金を渡せた所が胸が締め付けられました。(/へ\*)))
だって勝負に勝ったとしても、オジサンはもうこの世には居なくて
手離しで喜べる結末じゃない訳だし。
そこにかかるエンディングもキラキラ光るような声の曲でセンチメンタル。
選曲が鎮静化・・・んー、鎮魂歌のようでナイスだ。

全てが終わった後の普通の日常の
なんたる贅沢な社会生活なのか、と。
こんな何気ない日常の裏にあんな過酷な人を人とも思わない世界があるって
何だか伝える物が最後の最後で急に高尚になった気がした。

あの人混みにカイジが振りかえらずに歩いていくシーンが。

そう考えると冒頭に利根川が言っていた負け組に対する差別的な侮蔑用語もまた
極論とは言えあながち間違ってはいなかったんじゃないかと。

「お前らはシャバで甘えに甘え負けに負けてここにいる折り紙つきのクズだ。
 クズに分からない権利など何も無い
 それは負けに負けてきたからだ。それ以外の理由など一切ない」
「勝ちもせず生きようとすることがそもそも論外だ」

なんかこの論説、スゴかった。
ムカつくしバカにされてもいるんだろうけど
一理ある気もした。
暴言だけどある意味説得力もある。
戦おうという気力させ萎えているようじゃ生きてるって言えないって言われている様でもある。

なんだろう?演出のせいかな?
勝つことが全てとは言わないけど
負けてきたクセに文句を言うのは筋違いだって責められている気になってしまった。
また「命は一つしかないなんて言うからダメなんだ。命は粗末に扱うべきだ」
つまり雑に扱うからこそそこに命の輝きがあるとした言葉は
辛辣だが一理あると思わせるだけの説得力があった。
そういう所がまたハードだよなぁ。

あ~~~なんか
悪夢から覚めた気分ってこーゆー気分のことを言うのかも。
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