Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*05*16(Thu)
家族ゲーム 第5話 感想
うっわー!なんか堪らないー!のめり込むように見てたわー。
非人道的な意地悪をして家族を弄ぶような行為を眺めて何が楽しいのか?
じわじわと無知な家族を騙していく後味の悪さなのに何を楽しむのか?
分かっちゃいるんだけどだってだってスッキリすんだよ~!!
建前も正義も見栄もない、ストレートな毒舌が
日頃のうっぷんを晴らしてくれているようなこの錯覚。この快感!
吉本が言っていることは全部口を噤んだ弱者の代弁だ。
やっぱり彼こそ真実なんだよ。少なくとも私にとっては。

人の家庭が崩れる様を見ていて楽しいのか?
・・・・そんな倫理道理でしかめ面することは出来るけど
そんな自分の自尊心なんてちっぽけなものだ。
吉本見ていると取り繕う自分自身がバカみたいだ。
あーそーだよっ。沼田家が崩壊すればいいと思ってるよっ。
他人の家庭なのに壊れればいいと思ってるよっ。ちっくしょー。

吉本が言っていることに全部共感しちゃって
敵を取って貰っている様な開放感を感じている。


今回の終盤に向けての兄貴&管理人VS吉本の対決が見物だった。
どうせなら鬼気迫る狂気染みた表情で
グラグラと煮えかえる様な激情を表現して欲しい所だったけど
抑えた様な演技は内に秘めたる熱を連想させ、まあまあの迫力があった。

惜しいかな、兄貴とマキの演技が平坦で・・・。折角のシーンがちょっと、ね。
あとは櫻井くんの滑舌。o( ̄‐ ̄*) 
でも全体としてはギリギリの及第点。
テンポもスムーズで適度な詰め込み感もあり、だらけない。
兄貴から始まり兄貴に終わる構成も綺麗だった。
構成の妙に今回は感服。


人の痛みを知らないから人を簡単に傷つけられるし
人の悲しみが見えないから人を簡単に切り捨てられる。
人にあんなに容易に刃物を向けてはいけないっていう反面教育が見事だった。
他人にそんなに簡単に刃先を向けてはいけないっていう基本さえ知らない兄貴よりも
その点を指摘してくれる吉本に説得力を感じる。

ただ悪戯に兄貴を挑発して弄んでいる訳ではなく
本当に兄貴を壊したいんだと思えた。
それは表面的な悪として退治したいのではなく彼自身を助けるために。

そこの真理に持って行くための冒頭、吉本の演説(講義)という演出が
しっかりとした意思、目的を以っての行動なのだと知らしめていて面白かった。
決して感情に流された一過性の過ち、なんかじゃないんだなって思う。

何で教室?と最初は面食らったのも事実なんだけどw

ただナレーションで被せるのではなく教鞭を持つという演出にしてきたことで
これは遊びでも冗談でもなく教育なんだと訴える図になっていた気がする。
狂ったようにふざける表の吉本じゃない真剣さが
物語の説得力を上げていたと思う。

暗い教室がまたね・・・・不気味さもあってね・・・。
スタッフは彼を飽くまでも暴走教師として演出したいようだナw

「この家族と言う存在、実に煩わしい。
 何故なら、親の教育や躾が人格形成に大きな影響を及ぼすにも関わらず
 その親を自分で選ぶことが出来ないからだ。
 つまり、人は生まれながらにして平等じゃないとも言える」

この突如語りだす演説(講義)がすんごい説得力があるんだよ。沁みたわー。
中々際どいこと言ってるしね。
真実だとも思うけど。
っていうかこの演説に意味を持たせるためであろう今回のストーリーが
より説明調になっていて
それはこれまでの総括と要点整理のようにも感じ
物語がきゅっと引き締まった。

「例えば家庭を顧みない父親だった場合。
 普段接していない分、表面的な解決しか見出せない。
 だからそれがどうして正しいのか悪いのかをいう根源を教えられない。
 ただ褒めて叱る」

「愛情の注ぎ方を誤った母親の場合。
 肉体的にも精神的にも子供が傷つくようなことは一切やらせない。
 全て事前に回避して子供の時に経験させておくべきことをさせずに育てていく。
 本当の痛みも悲しみも苦しみも、恥をかくことさえ知らずに育った子供は
 他人の感情を推し量ることが出来ない想像力の乏しい大人になっていく
 その結果、責任を放棄しても構わない
 現実から逃げても構わない
 他人を傷つけても構わない
 そんな自分本位に生きるモンスターになる」

だから沼田慎一は家族が作りだしたモンスターなのだと説く。

成程。それに導くだけの説得力は第4話までで充分表現されており
妙に納得してしまう。

そこに挿まれる茂之サイドのシーン。父親のシーン。
なんて象徴的なんだ!
挿入ポイントが巧妙すぎるっ。

茂之はもうちゃんと友達と向き合う方法を会得しており“正しい”行動を取っている。
そして父親は変わらず自分本位でしか動けない。

ここで失恋した茂之に対し
「バカバカしい!俺に対する当てつけだろ!もういい!」としか叫べない父親。

それに対し吉本は真っ向から糾弾する。
「良い訳ないでしょ。誰も茂之くんに声をかけない。泣きはらした目にも気付いていない。
 言いたい事言ったらどうですか。わだかまりを残したまま前になんか進めませんよ」

それに反応するのは茂之ただ一人。
「先生。授業は明日にしてもらっていいですか?ちょっと行って来ます!」

吉本の言葉はここにいる全員に当てはまる言葉だったのに
茂之にだけ届いて茂之だけが飛び出していくっていう、このあからさまなシチュエーション!
こーゆーところが気持ちいいんだよぅ~!
見事に象徴的。
ダメなのは父と母と兄。その違いが明確であった。

茂之と吉本の二人の会話はもう信頼関係と絆が見えて
でもその関係って
前回兄貴が言ったような「これで吉本は茂之を完全に味方につけた」的な
洗脳関係には見えない所が面白い。

むしろ母親の方が病んでいる程の不健全な依存をしているように描かれている。
同じ甘えるでも内容に差が出されているのも巧かった。
この違いが兄貴には見えないのだから
やっぱ兄貴はまだダメなんだなって単純に理解出来る。
今回は構成が上手すぎるわー。

「ソノちゃんって頭いいの?」
「5番くらい」
「それ100%勝てねぇじゃん!」
「なんでそういうこと言うの!ほらこれっ。」
「絶対に・・・・?」
「勝ーつー!」
「汚いねぇ」
「そこは『いいねえ』でしょー!」
「・・・ごめん」

こんなやりとりがなんて微笑ましく映るんだっっ!!
うっかりウケてしまったよ。
素直に甘えて、でもしっかりと強かになっている彼が眩しい。
予想通り真野さくらのクダリは吉本の策略でしたが
別にそれがバレた所で今更吉本と茂之の関係は崩れないんじゃないかと思うんだが。
兄貴が揶揄するような茂之が傷つく展開にはもうならなそう。
だってもうそういうことじゃないでしょ。この二人の関係って。
「またかよ・・・」って呆れる位で終わりそうな。

そういう意味でもやっぱり兄貴にはまだ大切なものが分かっていないんだろう。

ウケたと言えば馬の被り物にもちょっと吹いたww


一方。
兄貴の万引き写真を母親に見つけさせたのは当然吉本だろうね。
それはキーであって
つまり母親の出方を見たというのもあるし、兄貴に直接揺さぶりを掛け始めたとも言えそう。
時は満ちたって所かな。

どうせ母親は兄貴には踏み込んでいかないと分かっていたのだろうし
このネタを以って母親から吉本へ頼ってくれれば
吉本はより対外的にも兄貴へ近付く理由を手に入れられる訳だ。
もちろん母親が兄貴に踏み込んでくれるなら逆に手っ取り早い訳で
どっちに転んでも吉本の思惑通りになる辺りが
狡猾であるw
そして沼田家に対してざまーみろ的な満足感を感じ心地良い。

結局兄貴も吉本の手の平だな~。

またこの流れを見ていても、「沼田慎一はモンスターだ」という台詞からも
なんか吉本のターゲットは最初から兄貴だったのか?と勘繰りたくもなった。
そして父親のストレスを上げるだけ上げて放置しているということは
最終的な引き金を父親に引かせようとしているのかもなぁ。


それからマキ。
真実を話してくれなかったからと兄貴を初っ端断罪しておきながら
自分も嘘つきかよ。
「吉本はただ家族を壊すのが楽しいの」とか言いながら
自分も自分のために他の家族を壊してまで目的を遂げようとする。
サイテーだな。ってかザコだな。
てっきり最終的に吉本の足元を掬う敵になるのかと思っていたけど・・・
違いそう。

「それでウチが崩壊しても関係ないってか」
兄貴の憤りは最もだ。
もし家庭を掻き乱された事を理由に吉本を責めるのなら
マキも沼田家に於いて吉本と同罪である。

マキの家もそうだったと思うけど沼田家が面白い様に吉本の思い通りに動くのは
その家族がサイテーだからだ。
ほんの少しでも愛情があったなら吉本の計画はどれもあっさり崩れるものだ。
崩させてくれないから吉本は止まらない。
「だから俺が生まれたんだ」
そう言った言葉はあながちウソでは無いと思った。


そしてそして締め。これがまた・・・っっ!!
簡単に刃物を取りだす兄貴に、じゃあ刺してみろと近付いていく。
そして左腕を刺させてしまう。

「どうだ、人を刺した感想は?これが心臓だったらお前は犯罪者だ。
 想像出来なかったか?出来なかったんだろうなぁ」

痛み・恐怖・苦しみ・悲しみ・絶望。
それらを知らないお前を俺が壊してやると囁くように牽制した吉本からは
自らが肉体を掛けて大切なものを教えようとしている
自虐的な教師の風格があった。

そこにかかりだすOPテーマのラッパ音。
♫トロリロラリタラララ テーレッテ~ テレレ~テレレ~♫

うおおおおお!!!!なんっかすっげーっっ!!!
息詰めてた自分にこの時気付いた。


マキを追い詰める吉本を見て、兄貴はそこに己を見たのだろう。
っていうことはもしや
マキを使って兄貴を追い込むことが吉本のメインディッシュだったか。
そうだよな。
吉本にとってはマキの件はもう過去の家族だろう。

向き合う二人の間に静かに掛かる電話の呼び出し音――――

兄貴に助けを求めた部員が首つり自殺。
なんて説得力のある展開なんだーっ。
もうタイミングといい、流れといい、最悪の想像通りで恐ろしい。

何も知らない兄貴が何も考えずに簡単に人を傷つけられる。
恐怖も絶望も知らないから人の気持ちが理解できない。
吉本にそう責められて
それを裏付けるかのように畳み掛けたこの自殺。

本筋では一言も触れてはいないし
吉本は家庭を壊す悪魔のように物語は進んでいくけど
こういう所で吉本の正義が痛い程伝わる。
「だから・・・っ!」っていう吉本の声なき制止の声が全編に渡って響いていると思う。

そんな、本当は大勢に消されていくだけだった筈の弱者の声を
吉本が丁寧に拾い上げてくれるから
気持ちがいいんだろうな。


まーそんな訳で。
要するにHP管理人のマキの入れ知恵で盗撮とか強かな手段を取ってはきたものの
結局吉本に返り討にされる回でした。

ここまで来て怖いのは
吉本は大勢が救われるのなら多少の犠牲は構わないなんて思っていないよねってことだ。
私だってここまでヒーローであった吉本が
実は単なる破壊願望者だったという結末を落とされるのは流石に怖い。

吉本は弱者の味方であると信じてていいんだよね?
社会がダメになるから沼田家のような家族を潰す方が世のためだなんて
考えてはいないよね?
ちゃんと社会の一単位である沼田家を救おうとしての行動なんだよね?
健全な社会のためにという大義名分はあれど
社会単位から救おうとしているのだと考えていいんだよねぇ?

そこだけが目下の不安材料である。
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