Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*01*16(Wed)
シューベルト ピアノソナタ第19番 D.958
ラドゥ・ルプー (piano)  録音1981年6月 FRIEDRICH EBERT HALL  Hamburg
アルフレッド・ブレンデル (piano)  録音1972年2月 London


第一楽章の出だしから 抑揚のついたフレーズが多く スピードもあり キザな感じが カッコ良すぎなのだ。
第四楽章の ステップを踏むようなメロディまで とにかくクールで素敵♪
後期三大ソナタの中で一番のお気に入りな曲である。


シューベルトは ピアノソナタを 全部で21曲 作っていて
その中でも 最後の19~21番は 後期三大ソナタと 括られ 評価も 高い。
特に 大トリの21番は 多くの演奏家が 録音しているが
私は この19番が 一番好きだ。

高音と低音の差が 大きく、強弱の差も 大きく
ハイテンポで たたみかけていくから、全体的に 恐さと 重みが ある。

中盤のアダージョ的な部分も 静かで 抑制が効いている感じで 良いのだが
第一楽章と 第四楽章の アップテンポなメロディがたまんなく 好きなんだ。

第一楽章は 流れるような音符が 細かく 多いため、煌めいて 聴こえる。
押さえながら 膨らませて またしぼみ また膨らみ・・・・・そういうのが 強烈に 繰り返されて 進む。
それは まるで 幻惑に 捕われていくようで。
突き落とされて 深みに はまっていく。
そんな感じ。

第四楽章の すごい高音を ステップ踏むように 繰り返すところも いい。
スタッカートを 効かせて 転がって 登っていく。
シューベルトらしい 暗鬱が 少し足りない気もするが
それでも 洗練された 低音の配置が深みを 与えている。
弾け飛ぶような 高音が 光を出す。
まるで 夜の森の中の 静けさと恐怖。月あかり。

かーっこいい~w


この19番は 出だしで もう技巧が 決まると 思う。
第一楽章の出だしを どう 迫力を出すか。どう キレを 魅せるか。
スタッカートを ペダルを効かせて 広げながらも 歯切れよく。
ぼわんとさせちゃ 駄目なのだ。
低音から始まる 鬱屈とした マイナスメロディを 叩きつけて。
・・・・・って ほんとに 叩いちゃ 駄目なんだけども。

ここの解釈によって その後の 曲の印象が、私の中で大分 変わってしまうんだ。


その意味で やはり ブレンデルさんは 秀逸だと 思う。
この人は どうも ピアノを 「弾く」 ではなく「叩く」 という 音を出す。
そこが 実はあまり好みのタッチではないのだが
それでも シューベルトなら この位の 男気が なければ。

シューベルトを 甘く ゆったり 弾くなんて冗談にも程がある。
物足りないし 気持ち悪いし。

シューベルト曲には、この 闇の中の澄んだ青い光 みたいな
清純で 高潔な プライドみたいなものを求めてしまう。
シューベルトといえば 「魔王」 というくらい
彼の作品には 悲劇的性格と 深みがあるのは 周知の通りだ。

それは 彼の 不幸で 短い生涯を 表しているのかもしれないし
彼自身の 性格だったのかもしれない。
いずれにしても ただ 単純に 明るく、暗く、といった 平たい演奏ではなく
重みとか 純潔を 意識してくれたソリストには大いに共感する。


それらを 踏まえて。

ポリーニ版・・・・・どうすれば こんな解釈になるのだ。
素人にでも 譜面通り 弾いてないことが 分かってしまうくらい別の曲に なっている。
ある意味すごい
シューマンで見せた あの 鬼気迫るタッチは 何処へ行ってしまったのだ。
アレンジし過ぎるのも 元々 好きではないが
それよりも その方向性が 間違っているだろ、どう見ても。
マジ、ありえない。


ルプー版は ブレンデル版よりは 少し甘めだが
ピアノを 「叩く」 という弾き方は 弱く 丁寧だ。
おどろおどろした イメージを崩さず、抑揚の対比も 美しかった。
第四楽章の ステップのようなフレーズも華麗に 転び 流れて キラキラしている。
とても 綺麗だ。


この ルプー版が 私の限界値だ。
ここを基準として、明暗を意識する。
極力 甘さは押さえた 演奏が シューベルトらしいと 思っている。
そのため ケンプさんや リヒテルさんには 手を出せずにいるのだが
・・・・どうなんだろう?

そもそも この第19番というソナタがピアノを 叩いていくような 譜面にでも なっているのか?
それとも シューベルトは そういう弾き方が 好みなのか?

この ピアノを 「叩く」 表現を いかに押さえ
その上で いかに迫力と恐怖を 演出するか。
そこが 私の評価の ポイントだ。

ともあれ この第19番は、それならば 是非 他の 全21曲を 聴いてみようと 思わせるに 充分な
カッコイイ曲なのだ。
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