Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*06*19(Mon)
リバース 最終回 号泣。
泣きっぱなしだ・・!前半は男の友情に心締め付けられ、後半は親の想いに胸を打たれ
最終的に湊かなえナイズの無常な時の余韻に抉られ
ボロ泣きしてた・・!

まさかこういうオチになるとは。
人情を描く、とても良いドラマだった。人を多面的に描く視点が独特で社会を見る視点は鋭利的だ。
綺麗事で済まさないところがほんと気に入った。


最終回。
多少不満も疑問も残りましたが、すべて広沢母役の片平なぎささんのシーンに軍配である。
母親の愛情故の叫びに泣けました。
そうか、彼女はこのための要員だったか。
すんごいシーンだった。

初めて愛息子の死の原因を告げられる母。
真っ赤な目で涙を零しショックを受ける表情が秀逸。
そしてうろたえ、取り乱し叫んだ言葉は
「あなた達の誰かが代わりに死ねば良かったのに!」

できればそんな真実なら聞きたくなかった。
そんな事実は嘘だと言ってほしかった。
彼女の想いが画面から滲み、胸にくる。
大切に育てた息子が、大事だと思っていた友人に邪険に扱われ、無残に死に追いやられた末路は
残酷すぎる。
そのうえ息子を偲んでくれたのかと仲良くし持て成し、可愛がっていたのに、この仕打ち。

絞り出すように吐き捨てた言葉は彼女の本音だろう。
人間の追い詰められた心を実に的確に表現していたと思った。

ここで広沢母に怒鳴られるのは想定範囲内だ。
が、去り際に広沢父からは「またおいで」の言葉。
いっそ、父からも「正直に告げてくれてありがとう。でももう二度と来ないでくれ」とか言わせたら
より鬼気迫るシーンが完成しただろう。

温厚な父親の「もう理由なんかいい。生きていた話をしてくれ」に号泣でした。
4人は少し気持ちが楽になっただろうか。
でも楽になりたくて告白しにきたわけじゃないという覚悟が、ドラマを通して切々と描かれてきたので
広沢両親がどう思おうが、そこは関係ないんだろうな。

だからこそ余計に、父親にも突き放してほしかった。
突き放すことで、俺らの背中を過去から押してくれたんだよ・・って若者たちは気付く。
そんなシーンの方が楽になれたと思った。


そんな贖罪をクライマックスに持ってきたこのドラマ。
だったら広沢が本当に死んだ理由を4人に聞かせるタイミング、間違えていないだろうか。
ここは編集にちょっと文句を言いたい。

そもそも贖罪を描きたいのだから、4人にとっても真実はもうどうだっていいのだ。
知りたいのは視聴者だけである。
だったら小笠原さんが4人を足止めしてまでこのタイミングで告げた意味ってなんだったんだ。

これって、原作は良くても脚本に起こした人がこの作品の真意を理解していないとしか思えないんですけど。

第三者の目からすれば、謝罪の直前で知らされるということは
4人の責任が相殺されたかのように見えてしまう。
それでも謝罪するイイコなボクら。
君らに非はないから謝罪しなくてもいいんじゃね?
同情票稼ぎですか?

運悪く窃盗団に遭遇して車奪われてたのなら仕方ない。
他の誰が迎えに行ったとしても同じ運命。
珈琲を飲んだかどうかも定かでないんだから、広沢は運が悪かっただけ。単なる事故。

もちろん、ドラマ序盤で、ああきっと広沢の死は事故だったんだろうなと私も予想は付いてましたが
それとこれとは別問題である。
加えて小笠原までわざわざ広沢母に会いに行くんだったら、そこで自分で告げればいい。
いっそ真実は4人には告げずに、母にだけ告げれば良い話だった。

「彼らにも言おうと思いました。でもちゃんと罪を償わせて再出発させてやりたいんです。
 ですからこのことは彼らはいまだに知りません」
・・・とかなんとか。

些細なことだがここってクライマックスだけでなくドラマを通じて描きたかった罪と再生という意味で
変な救いを付けて台無しにした感がある。


話はちょっと戻って。
順序が逆なのだが、広沢を殺したのが自分だと責める深瀬をみんなが心配し
それをスマホのラインで知るシーンに、まず号泣!
たぶん、ドラマはここが本当のクライマックスだったんだろうな~。

自分を責めて閉じこもっていた深瀬にみんなが連絡を取ろうとしていて
それを見た深瀬がすすり泣くように滂沱。
この泣き方に釣られて私も滂沱。

こんなダメな俺でも心配してくれる人がいるって、なんて恵まれているんだろうとか
心配してくれる人のありがたさとか。
そういうものが溢れていて、もう深瀬に羨ましさしか感じない。

それはドラマを通じて静かに描かれてきた繋がりというものであって
かつての深瀬なら誰も見向きもしなかったんだろうと思うと、随分と変わった。
これまで深瀬からベクトルが出てきたけど、前回から少しずつ、そして満を期して今ベクトルが深瀬へと戻る。
幸せが深瀬の周りにできていた。
こんな自分を受け入れられない時に自分を受け止め心配してくれる仲間がいるって幸せだ。
その勿体ないほどの情が静かに深瀬の部屋を舞台に一人崩れるシーンで描かれていて
胸が詰まった。
深瀬にうらやましさしかない。

浅見も村井も谷原も、気にかけてもらってそばにいてくれた深瀬に信頼とか恩もちゃんと感じていた。
その変化が瑞々しく、純粋で
そんなちょっとの優しさが広沢の時にあったなら。

号泣。


・・・・・その問題の蕎麦はちみつのシーン。
ここはちょっと、え?って感じなんですけど。

前回あれっだけ意味深に真実だとばかりにクローズアップした演出をし
美穂ちゃんにまで、ここぞというタイミングで赤いルージュの口元アップで「蕎麦のはちみつか~」なーんて言わせ
劇的に盛り上げたのに、あっさりスルー。
え、まじ?
肝心の深瀬が淹れた蕎麦はちみつのコーヒー、その結末が余りにもサラッと流されすぎないか?

もちろんここをカットしたということは物語として描きたいのは罪の理由ではなく
罪を犯した者の判断や後悔であることは
その後の流れを見ていれば理解できた。
美穂ちゃんが3人を前に謝罪したシーンでも省かれたことからも、それはわかる。

でもここまであれっだけミステリーとして引っ張ってきたんだから少しは触れようぜ。
ミステリーとして見てきた者にとっては外せなかった見せ場だろうに。

蕎麦はちみつからの深瀬本人からの告白。
それに対し美穂ちゃんはなんと言ったのか。その表情。
それを知った浅見・谷原・村井の返答。その表情。

今の彼らがその罪を改めてどう感じ取るかが、クライマックスだろう・・・。
また、これまで散々支えてもらった深瀬が主因だったと知る衝撃とか。
興味あったのにな。

また、合わせる顔がない、会う資格がない・・・そんな風に思ったのだろうと解釈できる美穂ちゃんの心境が
いきなり深瀬に向かい始めてなんだか適当な女に見えるのも問題。
もちろん事情が変わったからで、美穂ちゃんなりに心境も変化するんだろうけど
それが、あのはちみつの告白なわけなのだから
余計しっかりとそこを描かないとダメだったのではないだろうか。


ラスト。
「わからないんだよ・・・俺、失敗ばかりしているから」

そういって不安そうな顔をしていた深瀬の表情が印象的で
その後告白して、責められて、また東京へと戻って、新たな生活が始まって。

「一生懸命やりなおそうとしている奴が好きでさぁ・・・。放っておけないんだよ」
小笠原が深瀬にそういうセリフにまた号泣。

なんって優しさに満ちた言葉だろう。
何度でも傷つけても罪を犯しても、やり直そうとするその意識が尊いのだと
そう言っているかのようだ。
ああきっと、そういう人間のもがきを描きたかったのかなぁ、と思った。このドラマ。
そうやって罪を重ねたり、人生に傷をつけたりしても
命が続く限り人は生きていかなきゃならなくて
それは決してきれいな話ではないし、社会が好意的にとらえるとも限らない。

そういうメッセージがとてもピュアだった。
大人になるにつれ、誰もが汚れていくことに無傷なわけがなくて、その鬱憤を流してくれるかのよう。

反省したから良い人、という中学生みたいな理屈で終結させるのではなく
もっと人間味ある結末だったように思う。
広沢母を無残に傷つけた彼らがその後どんな歩みを見せるのか、それを描こうとした意義は
いっそ清々しい余韻があった。



浅見は部員全員の前で、或いはクラスで告白するのかと思いきや相良にだけかよ。

「自分が嘘ついて失敗したから、俺にもって?」
相良の反論ももっともだ。カチンと来るよな。
でもその思いが通じて、相良は復帰。
まあ逃げてても自分にいいことないしね。
一件落着で、また教師として生きていく。


谷原は誠意を出して提出した企画書を上司が受け取り、パワハラ上司は処分の模様。
これで本社復帰かな。
結局、妻にはこの異動などを話せなかったし、背負う男の背中とばかりに一人で解決しちゃった。
ここの夫婦間に変化を与えないことも、逆に4人の方の成長を浮き出していて私は満足。
まあ、ここから社会で生まれ変われるんじゃないだろうか。


村井には親子キャンプじゃないものが良かったなぁ。
親父の後は継がないと宣言だけで終わったのが残念。
むしろ、政治家に向いていると広沢が言ってくれたんだから
愛想を尽かさないで、自力で政治活動続けてほしかったかも。誰かに弟子入りするとかで。

さらに村井父。
某号泣議員に見えちゃった。けど、彼を早々に許して欲しくはなかった。
和解シーンは不要だった気がする。


そして深瀬くん。
内定で始まり内定で終わる・・・序盤との2つのシーンが重なって重たく感じる。
ということは、始まりは決して明るさを持つとは限らない。
深瀬の今度の未来は、何色なんだろう。

美穂ちゃんとの再会シーンは完全に蛇足。
恋愛要素はこのドラマには要らなかった。
セリフなしで無事再会できたことを匂わせるシーンだけで十分だった。
最後に二人で写っている写真アップとか。
一緒に珈琲をっていうセリフも使いまわししすぎ。
広沢は死んじゃったのに、自分は広沢の彼女とラブラブ未来かよって捻たくもなる。

美穂ちゃんも人殺ししそうになったのに、どういう心理変化があるのかちょっと雑だったから余計だ。
そうだよ、戸田恵梨香さんを起用しておいて、結局この程度?
もっとギスギスした女の執念みたいなものまで期待してたのに。なにこの青春ドラマ(笑)

大体、ちゃんと出来たらの「ちゃんと」が再就職って発想もなんか幼稚である。

村井父の和解といい、このラストの変なラブといい
原作が社会を穿って見ているのに、脚本家さんが夢想家で、安易な夢入れてみたかった的な
そんな奇妙なギャップを感じます(苦笑)


それでも生きている者の方が優遇される現実の無常さ?
そんな余韻を残し、また時は動いて行って、生きている者は誰もが幸せになろうと努力していて
なんだか私も我儘にでも生に強欲に生きようってメッセージを聞いた気がしました。
観終わった後しばらく放心状態でしたよ・・・。
なんって切なくじわりとエネルギーが満ちる物語。

ひっさびさに泣いたわ~・・・・。
初回で脱落しなくてよかった。見続けて良かったです。
非常で無情な社会の中で生きていく人間たちの中にじわりと湧いてくる温かい余韻がくっそたまらない。

最後に一言いうとするなら、それでもやっぱり連日夏日の中で見るドラマではなかった・・・。
雪景色が見事に滑ってた。
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