Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*06*18(Sun)
CRISIS 最終回
痛い痛い痛い!血を絞り出す効果音が痛すぎだよ!
あまりに迫真の画面に終盤は硬直してました。血糊もリアル!
そして最後までビターだった。すんげーラスト。

初回からここまであんな辛口ラスト見せられて、その回収もない放置プレイに付き合わされ
ここで稲見くんが過去に決着付けて理想論「俺が羨むくらいの未来を生きろ」なほんわかラストを持ってこられても
逆に萎えるし嘘くさい。だったらこれの方が良い。

色々悩んで、もがいて、命をかけて、任務を全うしたのに 結局現実は報われない。
救いがあることが唯一の結論と固定観念を持ちがちなこういう連ドラで
そこを避けてきた流れは私的にはやってくれたなという印象。
とても腑に落ちた着地点でした。
最終回まで観て格が上がったドラマだ。

そういやBORDERもこんなオチだったよ・・・。
あっちはギリギリで耐える男を丁寧に危うく描いていたので、より受け入れ難く
当時は、ああぁあぁぁ~・・・ってなった。
でもこっちは元々そういう世界観を一貫してきたのでブレがない。いっそ清々しい。
風変りといえばそうなんでしょうが、見続けてよかったなと思えました。



最終回。
結城さんとの一騎打ちがすべての回。
彼の正義とこちらの正義が真っ向からぶつかり合う・・・みたいな硬派で熱い感じかと思いきや
そこはあっさり違った。

前回あれだけ「この国を変えないか・・・」などと意味深に理想論言っていたのに
なんだよ、蓋を開けてみれば単なる個人的事情かよ!
恋人を殺された理由を総理の息子だからという理由で封じられ
その尻拭いを命じられたことでキレちゃったとか、結城のはテロでも何でも無く単なる個人的恨みである。

恋人を殺され、それでも尽くしてきたのに・・とか、もう少し本質に迫るような発展させてくれないと
感情移入が出来ない。
いやまあ。可哀そうでしたけど、だったら仇討しても良いという理屈にはならないだろう。
そこをマイナーチェンジしてしまったのが唯一の失敗であった。

おかげで集大成であるはずのラストもただの私怨で終わり、個人の終焉と再生にすり替わってしまった。
「俺が羨むくらい・・」と稲見くんに言わせるクライマックスが、まさに個人主観や人権の話になっちゃってて
なんかこっそり騙された感じである。

元々論じていたのは、国家のやり方と意義、集団論ではなかったのか。
そこに個人が殴り合う意義が繋がらない。


だったらキャラをもっと掘り下げてほしかった。
そうしたら感情論に訴えかけられ、クライマックスの迫真の激闘ももっと痛々しくなる。
世知辛い任務の中で空っぽになって、でも今の稲見くんが持ちこたえているような理由を絞り出す
結城への救いが、何とも言えない味わいだ。

それを効果的にカバーしたのが役者さんの技量!
もうこれに尽きる!
特に主役二人!!
ラストの圧巻の貫禄とカメラカットには鳥肌立った!!

もちろんアクションシーンもよく撮ったなぁという連打で細かなカメラカット演出や効果音も洗練され
とても見応えがあった。
小栗さんの倒れそうな瞬きとか、唸り声とかの挿入が絶妙。
二の腕をナイフで刺され、そこを血を絞るように攻める技とか、痛い痛い痛い!

ハラハラさせられる緊迫感と臨場感があった。

そこを超えての、ラストシーン!
西島さんはまるで違う濁った目と廃れた表情で、小栗さんは再び空疎な感じで。
無意味な戦いに意義を持ち出せないように見せかけるラストは、ゾッとさせられる。
ぞわ~ってくる。
この豹変が今までの持ちこたえていた姿とは雲泥の差を演じていてすごいと思った。

演技力ですよね。
言葉で語らせないスタッフセンスも納得である。


人のありえる心理の根源を浮彫りにし、脆弱さやそこに潜む善悪双方を持つ正直さを描きつつ
我々は特捜班のメンバーがテロリストに変貌する瞬間を見てしまったのだろうかと思わせる、ラストの一言の
「今入ってきたニュースです」

こっわ!!
ぎゃああぁぁー!!

あちら側に行くかいかないかの瀬戸際に立ち、彷徨う彼らがどう決着をつけるのかと思っていた。
決着は、己でつけるものではなく外から入ってくるものという感性もまた憎々しい。
あまりそういう風な見方をする切り口のドラマってないから新鮮でもある。

あちら側に行ったって仕方ないよね?と思わせぶりな演出をしつつ
性善説の人は、それもまた強かさを兼ね備えた手段、つまりこっちだって利用してやるって決意と取ればいいし
性悪説の人は、人間はそんなに強くないから自己防衛の意味をもって戦うって思えばいいし。



総理大臣もまたクソな男に輪をかけたこれでもかという描き方で
徹底していたのも、狙いだったんだろう。
「幸いにも僕には息子が二人いるから、一人いなくなってもどうにかなるよ」
出来の悪い息子を親は切り捨てたのに、しっかり助けちゃった。
そこはちょっとにやりである。

国家の体裁維持こそが正義の鍛冶さん。
「楽しくなってきたな」という彼もまた誰かの意に動かされる組織の定めがこのドラマらしいエッセンスだ。
どう伸し上がるか。どう地位を固辞するか。
そんな男の渋い戦いの物語は上ではなく下を蔑む法則論に徹底されている。


特捜班がしっかり助けることと、恐らく結城まで始末してくれることで
ゴミを一層、借りを作るつもりなのが恐ろしい。
が、稲見くんが情を見せて殺せなかった。

その一瞬の足元を掬われ、それを利用して、上層部?(SAT?)が結城を射殺。

うっわあああぁぁ~!!!
下衆だ、下衆。
サイアクだ・・・。

折角助けさせたのに目の前で射殺。
すべては上の思惑通りに、事はきれいごとで収まった。


まるで人の深部を抉り、何をやっても仕方ないという正当性があるような下地を確固とさせた流れに
う~んって唸らせられました。
それでいて、結城の理由を個人事情にシフトさせたことで
テロなんかどんな正義感持っていたって結局個人的な欲望の象徴と言わせる
そのセンスがもう何とも言えない苦い味わいだ。

そうか、そうすることでテロを擁護しているようでテロを批判しているわけなのか。
くぅぅ~、やられた。
上手かった。

国家の危機が爆弾テロを計画した組織のほうじゃなく総理のバカ息子の尻拭いの方にさせたのも
個人対組織の意味で、国家の方じゃなくしたのも納得だ。
痛快なドラマだった。痛快の快の部分が少ないけど。


欲を言えば、田丸さんに「お前は俺だ。俺の目の前で死なすわけにはいかない」なーんて言わせたからには
きちんと稲見くんを護るシーンとかセリフとか、なんかもっと欲しかったです。
二人で現場視察とか、良いシーンはあったのに
潜入の回で任務における考察をしたような、あんな熱い会話をもっと入れてくれると思っていた。
ラストに結城との一騎打ちにもいつ駆けつけるか、割と期待してみてたのに。

もちろん、銃で救うシーンを思えば、ここに手出しは無用なのですが
なんかもっとチームとしての会話が欲しかった。
そういうとこ、手抜きなんだよな~このドラマ。
冒頭の変な回想シーンや繰り返しなんかいらないから、延長したからには
そういうシーンを増やしてほしかったよ。

倫理観を言い合うシーンでも大山の浅い理想論なんか子供臭いだけだった。
こういうテーマと題材だからこそ、そういう会話の高さというものも煮詰めてくれると良かった。
特に稲見くんと田丸さんで。


あと稲見くんと天使ちゃんのエピソードがまるでなかったのは何故だろうか。
最終的には彼女もまた護り切れずに稲見くんの傷跡になる、とか辛口な妄想をしていた。
下衆はどっちだ。

でも待てよ。
彼女が無傷なら、この話はハッピィエンドなのかもしれない。

彼女は稲見くんの癒しであり救いたっだ。
その彼女との連絡を絶つラストシーン。
男ならば彼女を利用して行き場のない憤りをぶつける捌け口にすることだってアリだろう。
彼女の向ける慕情を切り裂いて、利用してボロボロにさせることだってできたはずだ。

でも稲見くん、そんな下衆なことはしない、できない、つまり一線を越えていない。

自ら救いを求めることすら放棄する自暴自棄になるというのもありますけど
まさにそんな感じかな。
別にあっち側に落ちたとかではないと私は思った。

梶井さんは今の気持ちならばテロリストが警視庁に仕掛けるとすればどんな爆弾が効果的かシミュレート。
班長は昇進やコネをつなげることで国家への懐に入り込む。
大山はネットに張り巡らされた情報を収集するためリサーチ。
田丸さんは勧誘してきた悪巣の情報を得るため接触。
稲見くんは彼女を巻き込まない人としての在り方を捨てきれず、別れを決意、彼女を護る。
それは直前、結城を殺さなかった彼となんら遜色のない行動であって。

組織としてチームの誰かに頼るのではなく、自分で戦えるようにならないとという
それぞれの覚悟の表れだったのかなと後になって思いました。
梶井→班長→大山→田丸→稲見と様子見をさせて、最後にその稲見くんの図で閉めることで
みんなの屈しなかった本音を匂わせたのかも。などなど。
だってそうじゃないと、みんな叩くと埃の出るメンツだったという設定に意味がなくなっちゃうし。


全体的に見て、とても心をざわざわとさせられるドラマでした。
おかげで夏日であることも忘れるほど寒気がしたこともあった。アクションも型破りだった。
変な馴れ合いにもしてこない男くささもあったし、クールに統一されていた。
何より特筆すべきは小栗さんの危うく豊かな表情で。
西島さんとの対比も良く、西島さんもまた抑えた演技が絶妙なアシストだった。

なんか大仰な平成維新軍とかなかったかのようにスルーされているし
連ドラなのに各回の連続性が感じられない部分は不満でもありましたが
これはこれで良かった。面白かったです。
でも続編はいらないかな。キレイに纏められて終わったので蒸し返して欲しくない気がします。
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