Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*06*07(Wed)
CRISIS 第9話 感想
稲見くんと結城が公園で話しているシーンがすっごく綺麗で芸術的だった。
このドラマはこういう背景の情緒的なセンスもすごく凝っていていい。
緑色のライトに浮かぶ二人のショットが絶妙な色加減で、ライトの位置も絶妙で
そこに佇む二人の雰囲気が台詞以上に物語るものを出している。
今回は展開がスローテンポで、じわじわと追い詰めてくる手法だったので息苦しいまでの緊張感が出てました。
こういう画を楽しませてくれるというのも、ドラマに必要ですよね。


第9話。
稲見くんの元同僚の登場でした。

物語は自衛隊時代の同期である結城が二週間前に突然姿を消し
捜査対象になっていると稲見くんが聞かされることから始まった。
接触してきたら連絡を入れろと鍛治さん相変わらず高飛車。
事情も説明しない彼に不信感を募らせる中、結城は本当に稲見くんに接触してくる。

この公園で話す二人のシーンが、さっきも言いましたが、とにかく芸術的で!
歪んだ理想主義者に変わってしまっていた元友人との無情な再会に
悲哀と哀愁を漂わせた、時間軸を交差させたような邂逅を回送シーンなく回したカメラさんにGJ。

このドラマはどんな事件が起きてどう解決するかという部分は装飾で
重要なのは事件の中で稲見くんが何を感じ何を喋るかに重点が置かれていると思っているが
その意味で、この会話もまた達観した感じでエネルギー高く
二人の似通った思想のぶつかり合いは地味だけど逸品。
多分、脚本家さんもこういうドラマを造りたかったんだなと納得させられるほどだった。

それを不安定なメンタルのまま現状を受け入れようとする稲見くんの繊細さを
小栗さんが表情ひとつで、声色ひとつで、丁寧に演じられていてー!
間の取り方とか、もう溜息が出る!
画面からでる迫力ばりばりである。
ぶっちゃけラストの衝撃爆発より私はここに役者さんの魂が出ていたと思った。


・・・・・でもだったらもう少し具体的な台詞を言わせてほしかった・・・

すっごい良いシーンなのに、どうも言わせている台詞が抽象的で。
ここ、もっと突っ込んだ観念論でも良かったと思うんですけど。
或いはもっと個人的な事情にシフトさせるとか。

「おまえはあれで国家に尽くすことに凝りたと思っていたよ。なのに、どうしてまだそっち側にいる?」
「俺の力で・・・国家を変えられると信じているからさ」
「昔と何にも変わってないな。相変わらずまっとうな理想主義者だ」

国家を個人の力で変えられると信じている中年男って・・・・。

ここで理想だの理念だの抽象論掛け合わせて男のロマン語らせる意図は分かったが
更に踏み込んでくるかと思ったよ。
大体、日本で「国家が腐っている、世界を変えよう」って発想が浮いているんだから
ここを暈してどうするのか。

テロを一人で起こす気なのかよ結城さん、それ正義じゃなくて逆恨み・・・というのは置いておいて
その対象が政治家ばっかりなのも脚本家さんの固定観念?
日本じゃ政治家が何人変わろうとも政治が極端に変わったりしないって誰もが経験則なのに
総理大臣狙う意味が分からん。
政権交代しても野党が弱いから余計、そこ狙っても大した影響はないって子供でも分かってるよ。

「俺と二人で世界をより良い場所へと変えよう」・・・いやいや、そこまで愛着持ってる人いるかなぁ。
いっそ不気味というか、ヤバイ人だと思われるよね!?
そうまでして周りを変えたいと思う精力的思考がちょっとズレているというか。

脚本家さんの世の中を見る目が現代日本的じゃないんですよね。
こういうのはお隣さんとかアメリカさんとかなら、まだ嚥下できるところ。

現在の国家に不満と不安と疑問を持つ人間たちの立ち上がる姿はいっそ時代錯誤的になってしまう。
どうもその隙間風が強くて。
私だけですかね?

「おまえは言ったよな、理想主義者に世界は変えられないと」
だとか
「ここら辺であいつと過去を向き合わせるのも悪くないだろう」
だの。
言っていることはちょっとカッコイイし、面白いし、う~んって思わせられるんですけどね。
そこを肉付けした物語がテロじゃなぁ・・・。
もっと大人のドラマが見たい。


そこを割り切って見なきゃ駄目なドラマだとは分かっていますけど
だったらここまでの連続ドラマとしての話がここへ繋がっているようにも見えないのが不満で!
いやもう、こっちの方が重要だった!

稲見くんと田丸さん、ほとんど話さなかったよ!?
どうなの、それ!?

前回あれだけ一致団結して運命背負ったのに、この温度差。
まるでこの話だけ浮いているようである。
それがクライマックスとか言われても何この盛り上げに欠けるかんじ・・・・。
いや、話も面白かったし、個別的には悪くないんですけど、連ドラなら流れってものがあるでしょうが・・・。

稲見くんの過去もみんなまだ知らなくて「任務の性質上、話したくても話せないのかもしれない」なんて言わせて
ちょっと稲見くんの弱さをカバーするニュアンスを醸し出していたけど
前回田丸さんに女に弱いというウィークポイントを見せて彼の過去を決着させたから
なーんか被っていてキャラの掘り下げが弱くなっている。


大山の親子関係を樫井に聞かせるとか、そんな話はどうでもいいからもっと会話させてほしかったです。

大山は今回セキュリティ突破のための人質となって足を引っ張りましたが
そもそも大山の存在がこのドラマの精神年齢を下げている。
チームを子供のお守にしちゃっているので、危機意識が薄れてしまうんですよね。

そんなので国家の危機とか言われても。

子供向けのおもちゃに誇大な装置が付いているような素材の不具合感に違和感が無視できません。
もう少しセンスを匂わせてくれたら良かったのに。

今のチームが下手と言っているわけではなくて
これはこれで可愛いメンバーだし、それなりの輪が出来上がっているのかなと思います。
でもこのチームが扱う事件はもっと他に相応しい形があるだろうと思うんですよ。

もしこれが強面の肉食系熟女で演じて貰っていたらもっと印象は変わっていただろう。
言いたくはないが、また突入の時に何で4人そろって突入するかな。とか。
一人外で待機しておくのは常識。みんなで入ってみんなで全滅してたら世話ないわw
その辺の脇の緩さも、もし大山がこんな幼くなかったら、何となくスル―出来たと思うんですよね。
役者さんの出すイメージって大事。


まあ、ともかく。
結城さん。
冒頭の一年前の回想シーンが事件が関係していることに違いないだろう。
がれきの山の中にいくつもの死体が転がっている地獄絵図。
死体が埋まっている中に指輪の女性の遺体があった。
彼の婚約者もしくは妻、娘?・・・・だったのだと推測できる。

大事な人を報復されて、プッツン来ちゃった系ですか。

「目の前の現実に堪え切れずに逃げ出した臆病者だと思っていた。でも今はおまえの気持ちが良く分かる・・・
 俺はこの国と・・・国民を護っているつもりだった。でも実際は国家を護っていただけだった。
 権力者の尻拭いをしていただけだった」

切り口は一環していて、ブレがない。
尽くす組織に絶望した人間が取るべき道を冷静に考察している気がする。
そこに関わる人の利権がまたその正義を曇らせているのも、悪くない。
そういう、地味に組織図だけで勝負すれば良かったのに。

それでテロを起こすって発想もちょっと飛躍し過ぎているというか、イっちゃってる感じで
ちっとも同情も何も感じさせてこない辺り、不思議なドラマである。
きっと、大事な人を殺されて、そこに忠誠を誓う自分に矛盾を感じて存在価値を失ってしまったんだろうなって
分かるんですけど、行動が行き過ぎだ。
その信念の理由が所詮愛しい女を奪われた愛情の欠落となるなら
ギャップが大き過ぎて、なんかロマンというより幼稚である。

面白いんですけどね。
楽しんではいるので、続きも気になります。


次回が最終回。
嘘でしょ!
ものたりない。ものたりない。
物凄く物足りないと思ったのは私だけですか。え、だって散りばめられた糸が何も収束してないよ!

めっちゃ散漫したまま終わるんかい。前半あれだけ後味悪い思いをさせて、何のメンタル的回収もなしかい。
こんなとっ散らかって、最後はラスボスですらなく、友情の掃き違えで相撃ち?
ちょっと待てよオイ。
めちゃめちゃ映画告知される予感が高まってきたことだけは言える。
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