Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*06*01(Thu)
CRISIS 第8話 感想
触れて欲しくて抱き締められたくて、でも敵わなかった恋が最後に頬に触れるだけで溜息の堕ちる接触と共に
淡く消えていく。大人の不倫に撃沈しました・・・。
惹かれあっていただろうにそれぞれの事情で実らない恋が儚く散っていくラストが秀逸である。


第7話。田丸さん回。
1話から引っ張ってきた潜入捜査物解決回でしたね。
一昔前だったら、この怪しい団体は暴力団がモチーフになっていたんだろうな~と思いますが
今の流行は宗教団体なんですね。
ここもか。

林を潜入捜査任務に向かわせた事情や後悔などが田丸さんの口から語られ
正体がばれたことを切欠に適地に乗り込んで脱出するという、映画みたいなお話でした。


展開も早く、田丸さんの辞職を決意しても意地を通して救出に向かう男気と
そこに「楽しいことは分かちあいましょうよ~」って参戦してくるチームの面々。
そこからはもう少年漫画宛らの展開で、ぶっちゃけ、かっこいいんだけど、ちょっと笑った。

ひとえに、このアクションシーンをカッコ良くシリアスに凄惨に見せたのは役者さんの功労賞であって
決して脚本の秀逸さではない。
それだけは言っておきたいw

たった5人であんな大人数に勝てるかぁぁ!!!
非現実にもほどがあるわぁぁ!!
途中ドアを開けて倒したシーンには何のギャグかと思いました。ドリフ?
折角クールで下衆なシリアスドラマを培ってきたのに台無しだ!

どんだけみんなロボットなのかと失笑した。
そんなにこの5人無敵なのかw

ただ、そんな寓話のような世界観をガッツリ見せ切った役者さんの迫力ある演技とスピード感
それに合わせたカメラワークには感嘆である。
いやぁ、見応えあった!
少し暗めの赤みを抑えた画面と、照明が雰囲気最高。
男臭くて、スタイリッシュで。

小栗さんの腹筋力についてはバラエティで披露されてて知っていたものの
それを取り入れたアクションには目が釘付け!
足だけでバランスとって頭の上に乗っかっちゃう。

やられ役さんたちとの息の合い方や、ただ殴るだけではない動きの一つ一つまでも含め
かなりの気合いの入れようが感じられました。
毎回同じ攻撃でないアイディアや動きを早く大きく見せる指導も見栄えをよく練られていた感じ。
素晴らしかった!!

もう細かいことはいいよ!


で。
内容的にはその熱量がそこら辺まで追い付いていなかったのが残念である。
脚本がちょっと杜撰で勿体ない。
折角田丸さんの見せ場回だったのだから、もう少しドロドロに悲劇を描いてくれても良かったかな。

カルト宗教団体のガセ情報に騙される警察というのは上手い導入だったが
その後、田丸さんが一人でガンガン追い込まれていく過程がとても不自然で。
しかもそのガセを流された原因が、妻の裏切りか!
女は恋に狂う生き物か。

女怖えぇぇ。

理性でしか生きられない男との対比は渋く描かれ、そこは満足度高い。
もうこれがメインだったんだろうな今回。

任務中であり、また、他人の女をこんな形で奪えない理屈に囚われ
全くヘタレな田丸さん。
「あたしが欲しくないの!?」と言わせるだけのイイ女&妻を石田ゆり子さんが熱演。
これが色っぽくて儚げな表情まで逸品だ。

そして深層化では、この女を自分のものにしたいから林を潜入捜査に入れて引き離したのかもしれない・・・とまで
鬱々と哲学する田丸さん。
それを稲見くんにだけ零すシーンはちょっとニヤリ。
「俺の心が俺の信念を裏切ったんだ・・・」

田丸さんの惚れているのに告げられない、素気ないふりして恋を隠す男の性が
さすが年季の入った演技で痺れた。
悩む男のかっこよさが駄々漏れである。

望み通り彼女が自分を好きになってくれて、手を伸ばせば手に入るのに
今度は林を裏切った気になって、結局思いとどまる理性派あたまでっかちが不器用な中年男である。
どんだけストイックだ。
まあ、そこでガバッと行かれてもちょっとどうかとは思うんだろうが。


直向きに恋を願う「美しい妻」ならもう少し石田ゆり子さんを綺麗に映してあげればよいものを
少し影がかった陰気な画面の中で描くから余計画面は異様な雰囲気だ。
然程美しくないというか、狂気的な雰囲気まで出ていて、いっそ禍々しい感じが凄い。
自分の夫を陥れた罪悪感の無さに、それでも自分を選んで欲しい大人の傲慢があり
それがまた恋が純愛から歪んでしまった、田丸的には歪ませてしまった?罪悪感に通じるのかもしれない。

この二大俳優さんならではの画ヅラである。

・・で!
身を護るためという名目で海外逃亡させる彼女の前に、最後別れに訪れる田丸さん。
「好きだった」と言える彼女と、何も言えない男の温度差が切ねぇぇ。

そして、ようやく自分を好きだと告げる愛しい女に頬にそっと手の甲を宛がう男・・・。
恋い慕い焦がれた相手に触れられただけで甘い溜息を漏らす美女。
陽の光の中の撮影で、そこはまるで、それこそ教会のような神聖さ。

いや、これ、不倫だった・・・・。

肉体関係はないのにセクシーで悲しい大人の不倫を描き切った。
くはーっ、
脚本家さん、実はセンチメンタルって自分のことか。
男の女へのロマンが感じ取れ、男の浸っちゃった理想の押し付けが見えた。


・・・・がっ!
ぶっちゃけ、ここまでの1話~6話のラストがあまりに辛辣なものばかりだったので
そっちの方がインパクト強い。(特に教授爆発回)
正直全体からすると霞んでるよ!
田丸さん、霞んでるよ!
渋い味わいを出したが、この行儀の良いラストにちょっと鮮烈さ不足を感じた。
折角の田丸さん回だったのに!田丸さん、女には優しい、という褒め言葉は付いたがそれでいいのか!

もっとしっかりと骨太の物語を用意してあげたかったです。
というかどちらかが死んでしまうくらいの悲劇でも良かった。

何でこの程度の奇襲で消滅しちゃうのかと思うくらい攻撃に軟弱な宗教団体。
暴力団じゃないんだから、こんなものか?
それなら微妙にハードボイルドな別離入れてくれた方が私は昇天した。


チーム戦という結束力を見せ掛けたようで、最後の突入までは田丸さんの独り相撲だし
クールといえばそれまでだが、それにベタベタされても興ざめなので
まあこんなものかと思えば、じゃあ今回の話って何だったんだ。

不倫か。やっぱり男の純情やってみたかったのか。(痺れたが)
田丸さんはきっと異国の地に降り立った彼女をそれでも幸せを祈るんだろうなとか思うと
もう新たな恋を願わずにはいられない。
幸せにしてあげたい。
伝えられなかったまま、言って貰えなかったまま。
大人の恋、切ない。

いや、彼女を護れなかったからこそ、稲見を闇に堕とすわけにはいかないという方程式になったら
来週突っ伏す自信ある。

「マヌケな話だよな・・」
「いやそうじゃなくて」
「?」
「田丸さんが人間らしくてほっとしたから」
「機械仕掛けだとでも思ってたか」
「みんなが見てない所でゼンマイ巻いていると思ってました」
「随分と古い機械だな」

稲見くんとのノスタルジックな照明の中静かに語るシーンは切ない。
女好きな稲見くんとの鏡像も田丸さんの潔癖さを救っていると思えた。


全体的に話にはキレがなくなり、ここ数回はガツンと滅多打ちされるほど迫力はない。
ただ田丸さんに「国家のためと大義名分を背負って弱者を利用する」などと言わせるあたり
そこそこメインテーマを考察しているとも捉えられ
国家に反旗する若者の団体を描いて置きながら
退職届を出したとはいえ国家組織を反故にするチームがなんか意味深である。

彼らにとって正義とは何なのかという根本的な原理と共に、彼らと平成維新軍との差異を
もう少し掘り下げていって欲しいところだ。

・・・って、そういう流れを期待している訳ではない。ちょっと思っただけだ。

次回からは稲見くん回。で、前後篇ってところ?
稲見くんが辿り着く場所にはとても興味があるし
今回堕ちなかった田丸さんとの対比としても、楽しみで仕方がない。
・・・けど、尺の関係上、平成維新軍との対決は劇場で。となりそうな予感。

まあ、今回は田丸さんの渋く不器用な男の恋が拝めたので満足です。
そして公安課長の青沼さん、かっこよかったですvv
いつも鍛冶局長に禅問答みたいな文言でいいように言われ負けていたのに、初めてカッコ良かったよ。
「いつまで俺を見降ろしているんだ!早く行け!」
くぅぅ~!
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