Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2012*05*22(Tue)
秘密 メロディ6月号感想9(雪子さんのこと2)
前回から続いています・・・・

雪子さんside
~case薪さん

プロポーズを受けた時は
薪さんへのあてつけもあったと証言しているが
これもまた面白い。

この時の「あなたより私」を受けてリモコン投げつけられたことで
もう充分薪さんの感情を引き出したことに成功したと言えるのに
それでも彼女には不充分だったということだ。

望むのはそれだけじゃない。
私を見てくれるだけじゃ嫌。
こんな視線で見られるのは嫌。
私の全部を受け容れて。
・・・・情熱溢れる強烈な渇望がある。

婚約はそんな薪さんへの無言のアプローチだったことなど
誰の目にも明らかだった。
その放たれなかった想いは
具体的には何だったのか。

薪さんが自分を受け容れてくれないから
大事なものを私が実質的に手に入れて見せるという意味なのか
或いは
薪さんが結構出来ないことをやはり知っているから
妬ませたくて自分が結婚してみせたかったのか。

いずれにしても形振り構わないがむしゃらの想いがここに
ほとばしる。
しかし言葉にしていない。
ここでは本音が隠されてしまった。


自分でも制御出来ない感情を
どうしていいか持て余している。

彼女をそこまでさせたのは
やはりいつもどこか一歩引いてしまう薪さんの態度なのだろう。
その意味が分からないのなら
ならば彼女もまた薪さんの本当の苦しみを
理解出来ないのだろう。
こんなに近くに居ながら
こんなに傍に居るのに
理解出来ないのだろう。永遠に。
青木と同じく。
(もちろん分かってやれることが何に置いても尊いとは思わないけど)


物語の最後に
ここで彼女にその台詞を言わせることで
唯の従順な女に成り下がった訳ではなく
角が取れて丸くなってしまった訳でもなく
適度なアクの残る存在であることを強調している。
何もかも自分の思い通りにいかないと気の済まない性質が
ここにきて軌道修正された話ではない事を
敢えて示している。

どんな道を選ぼうと
彼女は彼女であり
人が人に影響を与えたからと言って
他人の本質まで変えてしまうことはないのだと
作者は訴えている様に思う。


それが酷に分かるのが電話のシーンである。

愛するという形が相手への同調で示される彼女にとって
自分が他人や周りからどんな評価を受けてもいいやと思えたのは
ノックもせずに相手の領域へ踏み込む青木の無邪気さに
感嘆や感動を覚えたからだろう。
しかしこれで彼女もまた
自分の気持ちを取り繕う必要がなくなってしまった。

ようやく自分の気持ちを認めることで
何処かすっきりしてしまった雪子さんは
薪さんに「あなたも?」と聞いてしまう。

しかしこの問いは相手への同意の強要である。
いくつも返答を予想して心構えを持ってぶつけてきた従来の疑問形ではない。
実質的な断定だ。
リモコンシーンで鬼気迫りながら問い詰めていった時の戦略とは
雲泥の差だ。

自分がそうであるから
一緒に歩いてきた相手もまた
一緒であってほしい。

それは以前の彼女と何ら変わりは無く
ただ想いをストレートに表現できるというワザを身につけただけである。

口にした分想いは形になり
事実になり
共通認識として双方の間に横たわる。
そこに責任が付加される。

これでもし
雪子さんも青木のように
言い逃げというか
カードと出すだけ出しておきながら
言いっ放しで自己満足してしまう・・・なんて無責任になっていったら
どうだろう・・・・。

薪さんにまたひとつ頭の痛い人間が一人
増えてゆく。
(できればそんな事態は止めて欲しいけどそれはそれで笑える。薪さんには悪いけど。)

同列で居たい。同等で居たい。
揃いでいたい想いを
またもや押し付けてしまって
その影でひっそり口を閉ざす薪さんの本音も消えていく。


余談だけど
克洋くんのケジメをつけ→告白、という流れにすれば
まだ無理が無かったのに
これが時系列的に逆になっているから
これもまた意味深である。
雪子さんの薪さんへの気持ちは色彩を変えただけで
その容量に何らかの変化があった訳ではないようにも
感じる。

それにしてもAct.7・・・・( 一一)



薪さんside

「あなたも?」と聞かれ
きっと薪さんは肯定の言葉を返しただろうことは
想像に難くない。
これて雪子さんの中でこの呪われた時代を終わらせてあげるために
きっと糸を切ってあげただろう。

だが実際はそんな気持ちである筈が無い。←過去記事
もしこれで薪さんも本当に終わりに出来ているのなら
(これで終わりに出来るのなら)
ここまでの人生、こんなに克洋くんのことで苦しんでいない筈である。
第九を去らなくてもいい筈である。
青木を避ける理由もない筈である。
そもそもこの場でそのことを薪さんの口から青木へ
伝える必要もないのだ。
その点だけでももう充分不自然である。
この罪だけでなく
他の罪に対してだってそうだ。
タッキーのことであんな顔しない筈だ。
大人しく辞令を待てばいいだけで
自ら辞表を提出したりしない筈だ。

ケジメだとでも・・・?・・・それは何に対するケジメ?

もう嘘が丸見えである。

ひとつひとつ糸を切って行き
今ここでまた1つ青木の糸も切らんとしていることが読み取れる。

これは薪さんのお別れの言葉だった。
でもまたしても青木に泣かれて縋られて
また完全に断ち切れず
八方塞りな青木に
「急がなくていい」と笑顔を残した。

断ち切る筈だったのにまた背負うことを余儀なくされてしまった
薪さんの優しさが滲む。
その優しさに付け込んで
糸を断ち切らせてやれない、その甘さも
悲しい。
薪さんはいつも自分以外にとても優しい。

お前がそうやって僕に固執している限りお前も幸せになれないと
そう思って手を触れられなかったのかもなぁって思う。

今思えば
この側面から考えれば
これは「お前が幸せになって僕の前に現れることを期待している」という意味の
“待っている”も含めていたかもしれない。

切ない。


・・・・余談ですが薪さんについてもう一つ。

今回のお話の冒頭。
これって全部同じ日なのだろうか?
最初読んだ時は時間軸は別と認識していたが
もしかしたら同じ日の出来事の可能性もある。

薪さんに着替えを持って行って
その足で次に長官との面談に向かう。
そこで岡部さん的についさっきの薪さんを回想してるのだとしたら
超泣ける。

だってその日さっきまで会っていて
辞表のこと何も言わず黙ったままで
最後の名残とばかりにタッキーのことだけを弁明して打ち明け
そのまま笑顔で岡部さんを見送った・・・・という流れ?

そしたらすげー切ない。(今頃)



青木side

惚れた女に好きと言われポーッとなるのは分かる。
嫌いになって別れた訳ではないし
嬉しかっただろう。
独りよがりの決断で傷つけてしまったかもしれないのに
そんな自分を分かってくれてまだ好きだと言ってくれる。
良かったね。
本当に良かった。

でもそれで寄り戻すなよ。それ間違いだから。

婚約を破棄した直接の理由は
守りきる自信や守れる状況でないことと子供は作らないという信念であった。
その根拠は全ての第九職員の肩に掛かっている負荷である。
だが青木はそれを理由に婚約を破棄した。
(他メンツは未だその状況にないだけだろーが。そこはスル―)
大体それでは他の第九職員に失礼だとすら思わなかったのだろうか?

ならばその不安材料が完全に消失したと実証されるまで
行動に移してはいけない。
相手だけでなく両家に失礼である。

薪さんに言われたから。雪子さんが好いてくれたから。
そんな理由でホイホイ鞍替えするような安い男でないことを願う。

結婚ってそんな簡単なことではないと思う。
命を育てるってそんな気軽なことじゃないと思う。
私が親という存在を神聖視しすぎなのだろうか。

男女がくっついたり離れたりするのとはわけが違う。
勿論、結婚する = 出産もする なら
雪子さんの出産年齢を考えると
確かに事は急いた方がいいだろうが。

第一当の雪子さんは今、恋人や結婚を望んでいる訳ではない。
今の彼女は自分の気持ちに正直になれただけで
充分満たされている。
そこを急いて敢えて結婚まで結び付ける理由には弱い。


しかし物語のケジメとして
青木の幸せが見たい。その実現のために薪さんが奔走するのなら
それを具現化させた所が物語の終着駅と考えると
実にすんなりくる。
つまりラストの一話をずっと一緒に居たいと願う薪さんの傍で
青木と雪子さんが一生を共にする(結婚式とか)が
その最たる象徴かもしれない。


まーヤだけどな。(私が)
ってかそんなの秘密じゃない。

個人的展望ではあるが
青木は
結婚は保留にしたまま別の“幸せ”への活路を見出すべきだと思う。
幸せの形が結婚だけに固執している価値観は
少し不健全である。

別の答えへ辿りついた時
青木は本当の意味で
ようやく薪さんに追いつけるのではないだろうか。
薪さんと向き合う力量を手にしたというか。

そしてその別の答えが
結果的に薪さんを救う
一つの手掛かりになっていくのではないだろうか。
そもそもここで薪さんが結婚話を持ち出したのは
青木が今回の件を理由に婚約を破棄したからであって
別に薪さんが幸せの形が家庭だと考えている訳ではない筈だ。
青木がそのそもその理由でこの決断をしなければ
薪さんだってここまで苦しまなかったかもしれないし
自分が警察に残る決断だって
断固反対していたかもしれない、

大体このまま薪さんの後を追いかけているだけでは
一生届かない。
薪さんの描く未来図に乗っかっているだけでは
届かない。

青木のために
この先の未来を生きる意味を見出した薪さんの意向に沿うことが
恩に報いることではあるが
それでは結局誰かが描く幸せの上にアグラをかいているだけに過ぎない。

もちろん人の人生って
どれもそうやって作られていくものだろう。
そうすることが未来人としての
私達の努めなのだと私も思う。
未来に生きる私達は過去にどんな悲惨な事実があろうと
過去の人達が切に願ったであろうその“幸せ”を
気兼ねなく思い切り味わうべきだ。

でも薪さんのこの決断は
少々哀しすぎる。
未来をどんな思いで薪さんが青木に願ったか
分からない訳ではない。
その決意を無駄にもしたくない。

でもその恩義を汲むことと
青木が結婚を視野に入れた“幸せ”になることは
別問題だと思う。

薪さんの想いも汲み取り
更にその上を行ける答えを出すことが
未来を託された若者の使命なのではないか。
薪さんと青木を見ていると
切にそう思う。


しかしもっと言及すべきは
それ以前の問題のことだろう。
意向に沿うことを大筋として
その上で道を外すのと
意向を汲み取れず
外道を行くのとでは
全然意味が違う。

青木が薪さんに追いつくのは
随分先の話になりそうである。
ここまで用意されたカードを青木がこの先どう切るのか
見物である。



<参考までに。最終回に関する薪さん妄想がコレ↓↓↓>
4(薪さんのこと)
7(捕捉いろいろ)
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COMMENT


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2012/05/25  | | # [edit]


>青木と雪子さん

2009って7巻の病室のシーンのこと?
確かにそれは言えるかもw胡散臭さはありましたよね(笑)
あんなしっかりした人が甘えるとかw

婚約をしたことを青木が薪さんに伝えたことを
雪子さんに伝えていないという
不自然な行き違いもありましたし。
そんな気持ちの温度差は9巻冒頭でも引き摺っていましたもんね。

なんかズレているな~と私もずっと感じていました。



>結婚に伴う責任

雪子さんの方はちゃんと自覚しているようでしたね。
甲斐甲斐しく尽くしていましたし
この点は非常に健気に思えただけに
例え薪さんに強く惹かれていても
青木と歩む覚悟は出来ていたと思います。

やっぱ恋愛と結婚は違うんだよって所までは分かっているというか。

なのに青木はその気持ちをも踏み躙り突き放したから
この時の青木は本当に自分の力不足を思い知らされていたのでしょうね(>_<)
まあ結果的にそれで雪子さんの気持ちが
よりはっきりとしたなら良かった・・・のかな?


ただ・・・・
アレを理由に婚約破棄したら他の第九職員が結婚しづらくなることにもなるのに
それには気が付かなかったのでしょうか?
まあ表向きは
母親と赤子の面倒は見させられないってことになっているのでしょうけど・・・。



>薪さんが描く幸せ

いつも突拍子もないことをやる青木ですから
想定外のことをしでかすことなど薪さんもお見通しでしょうw
恐らくここまで御膳立てして
さあどう来るか?!と楽しみにしているんだと思いますw<薪さん



>こんなの秘密じゃない

でしょでしょ!ですよねっ!!!
そんなの秘密じゃないっす。もっと落としてくるのが秘密っす。

わざわざ付け足したいのですから多分何かを入れ損ねたのでしょう。
ページ数や締め切り等の関係で。

でも作品として必ず入れておかなければ気が済まない事となんですよ、きっと。
つまり今回の結末でおよそ読者の想像が出来るものでは
あってほしくないんでしょうね~。

よって王道では来ないという理屈になり
やっぱ落としてくるのかなとドキドキしております(@_@;)

大体私的には今回のも秘密としては弱いと思ってますもん。
↑充分ノックアウトしたくせによく云うw
2012/05/26  | URL | もくず #- [edit]
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秘密にする?

    
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